Apple WatchとFitbitが不規則な心拍を検知、心房細動の早期発見と新治療につながる|米国での事例【海外ニュース】

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Apple Watchに関するイメージ画像

体の異変を最初に知らせてくれたのは、医師ではなく手首のスマートウォッチだった――。米国ミズーリ州で、Apple WatchとFitbitが不規則な心拍を検知したことをきっかけに、心房細動(AFib)の早期発見と治療にたどり着いた男性の事例が報じられました。海外メディアFirst Alert 4(KMOV)が伝えています。

スマートウォッチの心拍アラートが健康上の問題に気づく入口になった好例として、あらためて日々の計測の意味を考えさせられるニュースです。

きっかけはスマートウォッチの心拍アラート

ミズーリ州セントチャールズ郡に住むマーティ・レッカーさんの場合、最初の異変のサインは診察室ではなく、身につけていたスマートウォッチから届きました。Apple WatchとFitbitのアラートが、心拍数が30台から185拍/分の間で大きく変動していることを示したのです。

その後かかりつけ医を受診したレッカーさんは、もっとも一般的な不整脈のひとつである心房細動(AFib)と診断されました。最初の発作は2025年5月で、その後も2回起きたといいます。レッカーさんは、警告サインを無視しなかったことに感謝していると語ります。

「無視しないでほしい。最初は放っておこうかとも思ったが、念のため健康診断を前倒しした。生活の質に関わる大事な部分に、取り返しのつかないダメージを負うより、用心するに越したことはない」(レッカーさん)

心房細動(AFib)とは

心房細動は、心臓の拍動が不規則になる代表的な不整脈で、放置すると脳卒中や心不全のリスクを高めるおそれがあるとされています。米国疾病対策センター(CDC)は、2050年までに1,200万人以上のアメリカ人が心房細動を抱える可能性があると推計しています。

動悸や不規則な心拍などの症状は自覚しにくいこともあり、本人が気づかないうちに進行するケースも少なくありません。だからこそ、24時間身につけて心拍を継続的に見守るスマートウォッチの通知が、受診のきっかけとして役立つ場面があるわけです。

新しい治療法「パルスフィールドアブレーション」

治療の選択肢を調べたレッカーさんは、セントチャールズにあるSSMヘルス・セントジョセフ病院の臨床心臓電気生理医、アヨトゥンデ・バミモレ医師にたどり着きます。そして2025年10月、レッカーさんはセントチャールズ郡で初めて「パルスフィールドアブレーション」を受けた患者になりました。

パルスフィールドアブレーションは、短い電気エネルギーのパルスを使って正常な心拍リズムを取り戻す比較的新しい手技で、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えられるのが特徴とされています。バミモレ医師は、従来の手技に対する利点をこう説明します。

「この手技に注目が集まっている理由は、その安全性です。処置がより効率的で速いため、患者の麻酔時間が短くなります。目覚めが早く、回復も早く、不快感も少ない。より早く退院できる可能性もあります」(バミモレ医師)

医師らは、セントチャールズ郡でこの治療を提供することで、地域外まで足を運ばなくても、より多くの患者が自宅近くで高度な心臓ケアを受けられるようになることを期待しているといいます。

スマートウォッチの心拍・心電図機能が果たす役割

レッカーさんは現在、毎朝のペロトン(フィットネスバイク)を再開できるまで回復し、今も心臓の状態を見守るためにスマートウォッチを着け続けています。

Apple WatchやFitbitをはじめとする多くのスマートウォッチは、心拍数の異常を検知して通知したり、機種によっては心電図(ECG)を記録したりできます。もちろん医療機器としての確定診断に代わるものではありませんが、「いつもと違う」に気づく最初のきっかけを与えてくれる点で、日常の健康管理を後押しする存在になりつつあります。

医師らは、動悸や不規則な心拍などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。早期の診断と治療が、深刻な合併症のリスクを下げ、健康で活動的な生活に戻る助けになるとしています。

まとめ

今回のニュースは、スマートウォッチの心拍アラートが受診の入口となり、心房細動の早期発見と新しい治療につながった事例です。スマートウォッチは病気を診断する道具ではありませんが、体の変化にいち早く気づくためのきっかけとして、確かな価値を持ち始めています。

心拍や心電図の計測機能を備えたスマートウォッチを使っている方は、通知が出たときに軽視せず、気になる症状があれば医療機関に相談することが大切です。

Source: First Alert 4(KMOV)

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