Ray-Ban Metaは「メガネ店で買うべきガジェット」だった|新宿のメガネスーパー取材で見えた購入体験の差

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Meta と仏エシロールルックスオティカが共同開発するメガネ型AIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」が、2026年5月21日に日本上陸しました。参考価格は73,700〜89,100円(税込)。現行ラインナップはサングラスモデル3種+オプティカルモデル2種の合計5モデルです。

販売チャネルはMeta公式オンラインストア(Meta.com)やソフトバンクオンラインショップだけでなく、メガネスーパー・メガネの愛眼・ビジョンメガネ・和真など全国のメガネ専門店にも広がっており、「ネット通販でサクッと買う」「実店舗で相談しながら買う」のどちらの選択肢も用意されています。

ここで気になるのが、「結局どこで買うのが満足度が高いのか」という疑問です。

本記事では「Ray-Ban Metaはメガネなのだからメガネ専門店で買うのがやはり満足度が高いのでは?」という発想から、メガネ専門店で買う選択肢に注目。Ray-Ban Metaの取り扱い店舗の中でも先頭に立っているメガネスーパー新宿中央東口店に取材してきました。

話を伺ったのは新宿中央東口店の宮田永士(みやた えいし)店長と、株式会社メガネスーパー メガネ事業部 アイウェアグループの坂田憲一(さかた けんいち)グループ長。メガネ専門店だからこそ提供できる購入体験を詳しく伺っていくと、「これはメガネ専門店で買うべきだ」という確信が強まりました。

「AIガジェットだけどメガネ屋さんで作るべきだね」――購入者の言葉が記事の結論

宮田店長

まずは新宿中央東口店の宮田店長に、Ray-Ban Metaをメガネ店で買うメリットについて伺いました。返ってきたのは現場ならではの感触です。

「メガネ店で作るメリットが大きいのは度数の部分と、サイズ選択・調整の部分です。というのも、Ray-Ban Metaはほとんど調整ができない特殊なメガネだからです」(宮田店長)

Ray-Ban Metaは、見た目こそ普通のメガネですが、テンプル(メガネのつるに当たる、耳までかかる部分)に精密機器を内蔵したガジェットでもあります。

そのため、一般的なメガネで行われる「熱を加えてテンプルを曲げて顔に沿わせる」などの加工は厳禁です。

テンプル部分には撮影時に使用するボタンがあるほか、側面部は電話対応や音楽操作に使うタッチパネルになっている

「ブランドのアイコンのWayfarer(ウェイファーラー)には複数のサイズがあり、Headliner(ヘッドライナー)には日本人の顔に合ったローブリッジのモデルもありますが、これらのサングラスモデルはテンプルを曲げての調整は一切できません。一方でオプティカルモデルでは、耳の後ろの部分のみ、力を加える形でテンプルを曲げての調整が可能ですし、鼻パッドの交換もできます。ただ、一般的なメガネと比べて調整の範囲は限られるため、モデルとサイズの選択がとても重要になります」(宮田店長)

筆者自身も、レビュー用に借りていたサングラスモデル(Headliner)は、かなりキツい状態。

そこでいろいろな情報を調べて「これってサイズ調整が一切できないんだ……」と気づいたのです。

取材中、その体験を素直に話してみたところ、宮田店長は「ネットで購入された後、やはりサイズ感などに満足できずに、当店で買い直しをされたお客様もいらっしゃいました」と話してくれました。

形状やサイズの異なるモデルを試しがけして、店員さんに相談しながらRay-Ban Metaを選べるのは、メガネ店ならではの購入体験といえる

長時間の装用を期待して買われているのに、サイズが合わずに苦痛になるのは非常にもったいないことです。そしてRay-Ban Metaについては、商品のラインナップや、『どのモデルが鼻パッドの交換が可能か』などの詳細は、ご自身で調べられても分かりづらい部分もあるかもしれません。その点は店舗でご相談いただければご説明ができますし、試着をしていただきながら『デザインはこちらがお好きでも、サイズはこちらが良いですよ』『日本人のお顔に合うローブリッジがおすすめです』といった掛け心地を考慮したご提案もできます」(宮田店長)

Ray-Ban MetaはAIグラスという先進的なガジェットである一方で、「自分の顔に調整して合わせる」という従来のメガネの常識が通用しにくい製品です。

「ガジェットはネットで買うことが多い」という人が世の中では多数派だと思いますが、アイウェアであるRay-Ban Metaは買う前の試着でサイズ・フィットを決めきる必要があるからこそ、店頭で相談して選ぶ意味が大きい——というのが、宮田店長の話を聞いていてまず強く感じた点でした。

5モデル徹底比較|鼻パッド交換できるのは2モデルだけ

Ray-Ban Meta(Gen 2)の現行ラインナップも改めて整理しておきます。

現在展開されているのは、サングラスモデル3種+オプティカルモデル2種の合計5モデルです。

サングラスモデルはRay-Banらしいルックスが魅力

サングラスモデルはRay-Banの定番デザインを踏襲した3モデル。

アイコンのスクエア型Wayfarer(ウェイファーラー)は無骨でブランドらしさが最も色濃く出る1本。Headliner(ヘッドライナー)は丸みのあるクラシックなフォルムで、女性のお客様にも選ばれやすい傾向だそう。新モデルのSkyler(スカイラー)は1960年代の航空旅行を思わせるジェットセットスタイル。フロントの幅広さとやわらかなカーブで、多くの顔型にフィットしやすい設計です。

※以下のモデル画像はRay-Ban公式プレスリリース(PR TIMES)より引用

Ray-Ban Meta Wayfarer RW4012(6色展開)

Ray-Ban Meta Wayfarer RW4012(6色展開・73,700〜89,100円)

Ray-Ban Meta Headliner RW4013(6色展開)

Ray-Ban Meta Headliner RW4013(6色展開・73,700〜89,100円)

Ray-Ban Meta Skyler RW4014(6色展開)

Ray-Ban Meta Skyler RW4014(6色展開・73,700〜89,100円)

「ウェイファーラーは50・53の2サイズが用意されています。アジア人の骨格には、サイズの大きい53の方が横幅は合いやすいですね」(宮田店長)

そしてウェイファーラー以外の2モデルは、サイズ展開は一つのみ。先述のようにテンプルの調整もできないため、「かけてみてキツい・ユルい」という状態の人は、その掛け心地が修正できないため注意が必要です。

オプティカルモデルはサイズ調整の仕組みがあるのが◎

一方のオプティカルモデル(度付き対応・スリム軽量設計)はBlayzer Optics(ブレイザー オプティクス)Scriber Optics(スクライバー オプティクス)の2モデル。

この2モデルは、ここまでで触れたとおり、Ray-Ban Metaの中で唯一「鼻パッドの交換」と「テンプル先端の微調整」に対応する、長時間装用前提のラインです。

※以下のモデル画像はRay-Ban公式プレスリリース(PR TIMES)より引用

Ray-Ban Meta Blayzer Optics RW7001(4色展開)

Ray-Ban Meta Blayzer Optics RW7001(度付き対応・4色展開・82,500円)

Ray-Ban Meta Scriber Optics RW7002(4色展開)

Ray-Ban Meta Scriber Optics RW7002(度付き対応・4色展開・82,500円)

鼻パッドは標準の「ユニバーサル」に加え、鼻骨が高めの方向けの「ハイブリッジ」、鼻骨が低めの日本人・アジア人向けの「ローブリッジ」が用意されており、骨格に合わせて選べます。

宮田店長は「ガジェット好きでRay-Banのアイウェアに初挑戦する人にオススメの1本」として、このオプティカルモデルを推してくれました。

鼻パッドを交換できるのが本当に大きいですね。西洋人とアジア人では骨格が異なることがあり、ユニバーサルやハイブリッジだと、鼻骨の低さなどが原因でメガネが下がってしまう場合もあります。そうなると、いくらデザインが好みでも、掛け心地が悪くなって長時間の装着には向かなくなってしまいます。そのため鼻パッドが交換でき、耳の後ろでも調整できるオプティカルモデルが、レイバンを詳しく知らない方にも最初の一本としておすすめできます」(宮田店長)

なおオプティカルモデルでも、色の入ったレンズをいれてサングラスとして使うことも可能。つまり、サングラスとしてRay-Ban Meta(Gen 2)をかけたい人の場合も、オプティカルモデルを選んだほうが掛け心地は良くなりそうです。

カラー展開については各モデルで4〜6色が用意されていますが、宮田店長からは印象的なエピソードも教えてもらいました。

「特徴的なカラーといえるのがトランスペアレント。中が透けて見えるタイプのカラーで、『普通のメガネだけどガジェットでもある』ということが見た目でも伝わりやすいですし、アメリカで人気のカラーと聞いています」(宮田店長)

こちらがトランスペアレントのモデル

テンプル部分に機械が内蔵されているのが非常に見やすい。機械内蔵部分は曲げなどの加工は厳禁だ

売れているのは「度付き+調光レンズ」――1本で2役のリアル

メガネスーパー新宿中央東口店でのRay-Ban Metaの相談は、度付きでの購入が中心とのこと。

そのためオプティカルモデルの2種が圧倒的な人気なのだそうです。

この点は「ネットでも家電量販店でも買える製品を、わざわざメガネ店に買いに来る人」がお客さんの中心であることを考えると、非常に納得がいきます(逆にネットではサングラスモデルの人気が高いかもしれません)。

なかでもメガネスーパーで問い合わせが最も多いのが調光レンズだそうです。

「外の紫外線で色が変わり、屋外ではサングラスのように、室内では透明に戻るレンズですね。AIグラスであるRay-Ban Metaの特性上、『外だけでなく室内でも使いたい』という需要は強く、一方で『サングラスもクリアレンズも買う』というのは価格を考えると簡単には決断できません。そのため、1本で2役の調光を付けて購入する方が多いのかと思います」(宮田店長)

面白い使い方としては、「夫婦や家族でシェアして使うために、あえて度なしクリアレンズを選ぶ方もいる」とのこと。

別のレビュー記事でも触れているように、撮影機能が充実しているRay-Ban Metaは、家族写真を撮影したり、お出かけや観光で写真を気軽に撮影したりといった用途にも向いています。

夫婦でカメラを共有するように、AIグラスを共有する使い方が、今後は増えていくかもしれません。

「測定して、提案して、作る」――家電量販店にはない3ステップ

そしてメガネ店でのRay-Ban Metaの購入には、メガネ店ならではの購入体験が伴います。

坂田グループ長が繰り返し口にしていたのが、「測定して、提案して、作る」というメガネスーパーの強みでした。

「サングラスを買うだけでしたら、サイズやデザインに納得がいけば、どのお店で購入されても差がつく部分は小さいかもしれません。ただ、レンズを入れるとなると、メガネ店の我々ならではの強みがあります。メガネスーパーは、測定と技術力に重きを置く会社です。スマートグラスにおいても、お客様のニーズに合った見え方を提供したうえで、ガジェットとしての機能を楽しんでいただくことに、我々がこの製品を扱う価値があると思っています」(坂田グループ長)

メガネスーパーでは、通常の視力検査に加え、明暗比(暗いところでの視力)やコントラスト感度(色の濃淡の見え方)まで測るプレミアム検査も行っており、精度の高い精密測定器なども一部店舗で用意されています。

また国家資格である眼鏡作製技能士、レイバンに関する専門知識やスキルを持つことを証明する「Ray-Banマスター」の資格保有者が店頭にいることも、購入時には心強いポイントです。

そしてRay-Ban Metaは、テンプル先端の調整が可能なオプティカルモデルでも、知識や経験がない所有者が調整をすると破損のリスクがあります。

その点も、メガネスーパーなどの公式取扱店であれば、扱いに慣れたスタッフが調整をしてくれるので安心感が高いでしょう。

テンプルの調整は力をかけて行う。ただし、曲げる部分や力加減を間違えると破損につながってしまうのでプロに頼むのが安心だ

新しいガジェットは、スペック表だけでは見えない使い心地の差が大きく、Ray-Ban Metaのような製品ほど購入後のアフターケアが重要になります。「買った後も相談できる動線が定まっている」ことは、ネット購入と専門店購入で最も差が出る部分かもしれません。

Ray-Ban Metaを「長く快適に」使いたい人へ

Ray-Ban Metaをネットや家電量販店で買うこと自体に問題はありません。ただ、次のいずれかに当てはまるなら、専門店で買うメリットは無視できません。

度付きで使いたい
長時間かけたい
自分の顔に合うサイズを相談したい
調光レンズやレンズ設計までセットで考えたい

とくに度付き対応・調光レンズの相談、サイズ選びとフィッティング、精密測定機による度数の追い込み、有資格者によるレンズ提案までを通しで受けられるのは、Ray-Ban Metaの取り扱い店舗のなかでも限られた店だけです。

取材の最後に、宮田店長がぽつりと教えてくれた、お客様から言われた言葉が今回の記事の結論だと感じました。

「私が対応したお客様に『Ray-Ban Metaは新しいガジェットだけど、これはメガネ屋さんで作るべきだね』と言われたことがあって、すごく嬉しかったですし、自信になりました」(宮田店長)

Ray-Ban Metaは、見た目はメガネでも、中身は精密機器を内蔵したAIグラスです。調整余地が小さいぶん、購入前のフィット確認と、購入後の相談体制が満足度を大きく左右します。そう考えると、メガネ専門店で買う価値はかなり大きい——というのが、今回の取材を通じての結論です。

Ray-Ban Metaの実機レビュー(カメラ・音・Meta AIの使用感)は 姉妹記事「Ray-Ban Meta(第2世代)実機レビュー」 にまとめています。販売現場で見えた「誰が・何を求めて買っているか」のリアルは 姉妹記事「購入者の9割が新規・予想外の『視覚障害者ニーズ』まで」 もあわせてどうぞ。

メガネスーパー新宿中央東口店
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-27-5
電話:03-3355-0653
営業時間:月〜日 11:00〜20:00
店舗ページ:メガネスーパー新宿中央東口店
メガネスーパーのRay-Ban Meta特設ページ:RAY-BAN META(レイバンメタ)|メガネスーパー

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メガネスーパー、AIグラス「Ray-Ban Meta」を限定5店舗で取扱い開始(取り扱い発表記事)

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出典:メガネスーパー 新宿中央東口店 取材(2026年6月12日)

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