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Apple Watch Series 10の進化まとめ! ケース、ディスプレイの進化以外は変化少なめ?

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公開日: 最終更新日:

 

いよいよ発表されたApple Watchの新モデルApple Watch Series 10。

チタン素材のケースが登場したり、サイズ展開が微妙に変わっていたりと、昨年のモデルから様々な変化が見られます。

そこで今回の記事では、Apple Watch Series 10の進化ポイントを網羅的に紹介!

重要度やインパクトが大きそうなものから順に並べて紹介しています。

過去のモデルから買い替えを検討している方や、「今年は買い時なのか?」と考えている方は、ぜひ参考に一読を!

鏡面仕上げのチタニウムケース(全3色)が登場

見た目上でインパクトがあったのは、チタン素材のケースの新登場です。

カラーバリエーションは

・ナチュラル
・ゴールド
・スレート(黒系の色)

の3色から選べます。

価格は最安で109,800円と、同時発売されるアルミニウムケースより5万円高く、実に倍近い高さになります‥…。

今回のApple Watch Series 10で使われているのは、航空宇宙産業レベルの鏡面仕上げチタニウム。

光が反射する宝石のような仕上げになっています。

チタンはApple Watch Ultraシリーズにも使われている素材ですが、おそらく「ケースが小型なApple Watchの通常シリーズでもチタンが欲しい!」という声が多く、今回導入されたのではないでしょうか。

以前のApple Watchの通常シリーズはステンレススチールのケースがありましたが、チタンはより高級で、なおかつステンレスより軽量な素材。

ステンレススチール製のApple Watch Series 9よりも約20パーセント軽くなっています。

ステンレス素材のケースは、高級感はチタンより劣り、なおかつチタンより重いという微妙な立ち位置だったので、今回のチタン導入は歓迎するユーザーが多いのではないでしょうか。

実際、高いだけあって見た目の高級感は抜群で、アルミと比較すると高いモデルだということが一目で分かる雰囲気です。

一方でUltraに近いくらい高価になってしまい、バンドもメタル製にするとUltra同等かそれ以上の価格になるのは悩ましいです……。

アルミニウムケースも新しい仕上げに

Apple Watch Series 10には従来通りアルミニウムケースも用意。

・新しくなったローズゴールドアルミニウム
・磨き上げられたシルバーアルミニウム
・Apple Watchで初めての鏡面仕上げアルミニウムのジェットブラック

の3色がラインナップされています。

ここ数年は用意されていた赤のカラーが消え、流行の続いていたくすみカラー風のベージュっぽい色も消えました。

人気&ド定番の3色のみに絞られた雰囲気ですかね……。

ジェットブラックはApple Watchで初めての鏡面仕上げアルミニウムで、艶のある、光の反射で輝く仕上げになっています。

これを実現するために、アルミニウムケースをナノ粒子で研磨したあとに30段階もの酸化皮膜処理を施したそうです。

マットな質感のモデルがこれまでは主流だったので、このキラピカ加減はユーザーの反応がどうなのか注目です。

バンドは新しいケースに合う色合いにリニューアル

ミラネーゼループとリンクブレスレットのバンドは、Apple Watch Series 10の新しいチタニウムケースと色が完璧に調和するようにリニューアルしたそう。

ほかのバンドについては特に言及がなかったので、従来通りのラインナップと思われます。

サイズは42mmと46mmのサイズに。価格は据え置き

サイズ展開はSeries 9から1mmずつ大きくなって42mmと46mmの2サイズ展開に。

過去のバンドとの互換性については言及がありませんでしたが、おそらく使用できるものと思われます。

価格は最安のアルミニウムケース・42mm・GPSモデルで59,800円~と据え置きになりました。

チタン素材だと倍以上の価格がするので、アルミニウムケースはお手頃感が際立つ印象になったかな?とも感じます。

過去最高に薄くなめらかなケースのデザイン

今回のApple Watch Series 10は従来の性能を維持しながら、過去のApple Watch Series 7~9よりも約10パーセント薄くなりました。

メタル背面は、ケースのほかの部分と素材・仕上げ・カラーが完全に調和し、デバイス全体が1枚の金属から作られているかのような見た目になっています。

また軽量化にも成功しており、アルミニウムケースはSeries 9よりも最大10パーセント、チタニウムケースはSeries 9のステンレススチールよりも約20パーセント軽量。

より丸みを帯びたケースの四隅とより横幅が広いアスペクト比によって、ディスプレイが一段と大きくなった一方で、ケースは42mmと46mmのわずかに大きくなるにとどまりました。

ディスプレイは過去最大サイズに

薄く、軽くなった一方で、ディスプレイはApple Watchの通常シリーズ史上最も大きくなりました。

ディスプレイが大きくなったことで、有効画面領域はApple Watch Series 4~6より最大30パーセント、Apple Watch Series 7~9より最大9パーセント広くなっています。

これにより読みやすさと使いやすさが向上。

メッセージ、メール、Newsなどのアプリでもう1行多く表示したり、表示内容を減らすことなくフォントサイズを上げて表示したりすることができます。

また、ディスプレイが大きくなったことで、メッセージの入力やワークアウトの一時停止、パスコードの入力がしやすくなります。

ディスプレイはより明るく・より見やすく

Apple Watch Series 10は、各ピクセルがより広い角度で、より明るい光を発するように最適化された広視野角のOLEDディスプレイを搭載する、Apple初の製品に。

その結果、ディスプレイを斜めから見た時にSeries 9よりも最大40パーセント明るく、一目で読み取りやすくなっています。

また、広視野角のOLEDディスプレイは電力効率が向上。

Apple Watchが常時表示モードの時により高速なリフレッシュレートを実現し、1分に1回から1秒に1回になります。

そのため、一部の文字盤では、手首を上げなくても秒針が時を刻むのを見ることができるようになりました。

新しい文字盤も登場

watchOS 11の新しい文字盤は、Apple Watch Series 10の、より大きくなったディスプレイとより高速なリフレッシュレートを活かすように設計。

フラックス文字盤は、秒ごとに画面を色で埋め尽くす大胆なグラフィックデザインを採用しています。

リフレクション文字盤は、ユーザーの動きにわずかに反応して輝く目盛り盤が特徴で、光をよく反射する新しいチタニウムケースの特性に合わせてデザインされたものです。

充電もより高速に

今回のApple Watch Series 10は充電がより高速化。

15分の充電で最大8時間の通常使用が可能となり、8分の充電で最大8時間の睡眠を記録が可能。

約30分で80パーセントまでバッテリーを充電できます。

新しいメタル背面により大きくより効率的な充電コイルが組み込まれたことで、このApple Watch史上最も高速な充電は実現したそうです。

新しいチップセットS10 SiP搭載

新しいチップセットは64ビットデュアルコアの新しいS10 SiP(System in Package)。

「SiP」はApple Watchの心臓のような部分のこと。

より薄い形状を実現するように作られ、パフォーマンス、電力効率、インテリジェンスを考慮して設計されているそうです。

ダブルタップジェスチャ、デバイス上のSiri、音声入力、ワークアウトの自動検出、衝突事故検出や転倒検出を含む重要な安全機能、watchOS 11でアップデートされたスマートスタックや刷新された写真の文字盤、翻訳アプリなど、ユーザーが日々頼りにしている賢い機能を実現します。

睡眠時無呼吸の通知機能が登場

こちらは去年発売のSeries 9やApple Watch Ultra 2でも利用可能です。

詳しくは別の記事で解説していますが、これはApple Watchの心電図と並んで、けっこう革新的な機能な気がします!

あわせて読みたい:Apple Watchに睡眠時無呼吸の通知機能が新登場! 詳細と対応モデルは?

スピーカーでオーディオ再生が可能に。通話もよりクリアに

Apple Watch Series 10では、オーディオを内蔵スピーカーで再生できるようになりました。

電話と同様に、Apple Music、Apple Podcast、Apple Books、他社製アプリなど様々なアプリでApple Watchからオーディオを聴くことができます。

また、Apple Watch Series 10では、4コアNeural Engine上で声を分離する新しいニューラルネットワークを使って、電話やFaceTime音声通話時の背景ノイズを抑えることに成功。

混雑したレストランや街中、風の強い屋外といった雑音が多い環境でも、ユーザーの声が相手にはっきりとクリアに聞こえます。

新しい水深計と水温センサーを搭載ほか、水関係のアプリが進化

ウォーターアクティビティ系のアプリも色々と進化しています。

新しい水深計は水深6メートルまで計測することができ、シュノーケリングや浅い潜水、プールや湖、海で遊ぶ場合に最適です。

新しい水温センサーも搭載し、Apple Watchを水中に入れると水温が計測可能に。

内蔵の水深アプリは、水中で簡単に読み取れるように非常に見やすく、時刻、現在の水深、水温、水中にいる時間、最大深度を表示。

Apple Watchを水中に入れるとすぐに起動するオプションもあります。

水温は、プールスイミングとオープンウォータースイミングのワークアウト中のワークアウト指標にも表示されます。

最近のサウナブームでは「水風呂の温度をスマートウォッチで測りたい!」という声も時々聞くので、水風呂で使うのもアリかもしれません。

またwatchOS 11にアップデートすると、新しい潮位アプリが導入。

ユーザーは、世界中の海岸線とサーフィンスポットの7日間の予測される潮汐情報にアクセスでき、満潮と干潮、上げ潮と下げ潮、潮位と潮の流れの方向、日の出と日の入りなど、すべてタイムラインにプロットされた状態で確認できます。

また、ユーザーは現在地の近くにあるビーチを便利なマップで確認することもでき、新しいコンプリケーションでお気に入りのスポットや最寄りのビーチの現在の潮位情報を一目で確認することもできます。

Apple Watch Series 10でOceanic+アプリが利用できるようになり、シュノーケリング向けの新しい機能が追加されます。

Huish Outdoorsとのパートナーシップで開発されたこのアプリでは、人気がある近場のシュノーケリングスポットを簡単に見つけたり、シュノーケリングコミュニティから提供される情報を表示したり、シュノーケリング中に水深や水温などを一目で確認したりすることができます。

watchOS 11を搭載

Apple Watch Series 10は、新しい潮位アプリに加えて、watchOS 11で導入される以下のような新機能が使用可能になります。

こちらの機能については、別記事で詳しく解説していますので、興味のある方はそちらをご一読を。

なおwatchOS 11はApple Watch Series 6以降なら利用可能で、Series 10だけの機能というわけではありません。

●新しいバイタルアプリの登場

●「トレーニングの負荷」の指標の登場

●これまで以上にカスタマイズできるようになったアクティビティリング

●より賢くなったスマートスタック

●機械学習で最高の写真を選び出すのを手助けする、刷新された写真の文字盤

●翻訳アプリと到着確認機能

●どのアプリでもダブルタップジェスチャでスクロールできる機能

●Apple Intelligenceによって実現しiPhoneから転送される通知の要約など

NIKEモデル、HERMESモデルも例年通り登場

独自の文字盤があり、独自のバンドが付属する以外は通常モデルと一緒ですが、今年のSeries 10にもNIKEモデル、HERMESモデルがあります。

Hermèsストラップの新しいコレクションは以下の通り。

・トルサド……船の鎖をモチーフにしたケーブルニットのストラップ。シンプルトゥールとドゥブルトゥールのバージョンから、また3色の大胆なカラーから選べます。

・ツイルジャンプアトラージュ……細身で華奢なシンプルトゥールストラップで、コントラストを効かせたエッジとシルクのような肌触りが特徴です。

・グランH……Hermès初のApple Watchのためのメタルストラップで、サテン仕上げのステンレススチールでできたリンクをつなぎ合わせて作られています

Nikeモデルは、NikeスポーツループとNikeスポーツバンドに新色が登場しているそうです。

それ以外の新しい情報はなく、変わったのはやはりバンドだけのようです。

ケース、ディスプレイ以外は変化は少なめ?

……といったあたりが、Appleの公式発表から読み取れた、Apple Watch Series 10の進化ポイントです。

ケースの新素材登場や、ディスプレイの進化は目新しさがありますが、Series 10独自の斬新な新機能があるかというと、特になし。

チタンケースが欲しい方など以外は、旧モデルからの買い替えについては、特に急がなくてもいいかもですね。

一方で物価高の今、価格が据え置きで済んだのは嬉しいポイント。

はじめてApple Watchを買う方にとっては、購入に悪くないタイミングだと思います!

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