Apple Watchは丸くなるのか? 画面なしモデルも検討、Gurman氏が報じた“ゼロからの作り直し”構想【海外ニュース】

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オレンジバンドのApple Watch Ultraを置いた様子

Apple Watchは、初代から一貫して角の丸い四角形でした。サイズやケース素材、画面の広さは変わっても、基本の形そのものが変わったことは一度もありません。その前提が崩れるかもしれない、という話が出てきました。

Bloombergのマーク・ガーマン氏が2026年8月9日配信のニュースレターで、Apple Watch製品ラインの将来について詳しく報じ、これを9to5Macが取り上げました。伝えられているのは、AppleがApple Watchというコンセプトそのものを白紙から作り直そうとしているという内容です。

円形ディスプレイも、画面のないモデルも検討されている

報道によると、計画はまだ確定していないものの、Appleはあらゆる形状とサイズを検討しているとされています。具体的に挙げられているのは次のようなものです。

円形(丸型)ディスプレイを備えた時計
画面をまったく持たないフィットネスアクセサリー

9to5Macは、これが実現すればApple Watchの歴史における大きな断絶になると指摘しています。これまでのモデルはすべて、基本的に同じ設計コンセプトの上に成り立ってきたからです。四角い画面とDigital Crown、という組み合わせ自体が見直しの対象になっている、ということになります。

価格帯についても、ローエンドとハイエンドの両方向が検討されているとのこと。より高級なモデルと、より手が届きやすいモデルの、それぞれの訴求力を比較している段階だと報じられています。

背景にあるのは、画面を持たないデバイスの台頭

なぜここまで根本的な見直しが必要になったのか。9to5Macが挙げているのは、Oura Ringをはじめとする画面なしのスマートフィットネスデバイスとの競争が厳しさを増していることです。

指輪型やバンド型で画面を持たないデバイスは、この1年で存在感を大きく伸ばしました。Garminが初めて画面なしのスマートバンドを投入したのもその流れの中にあります。画面を持たない代わりに24時間の計測とアプリ側の分析に振り切ったGarmin CIRQAのようなモデルは、日本でも8月に発売されたばかりです。

画面がないことは、これらのデバイスにとって欠点ではありません。充電の頻度が減り、着けていることを忘れられ、就寝中も邪魔にならない。スマートウォッチが得意としてきた通知や操作を最初から手放すことで、別の強みを手に入れています。

Apple Watchはこの領域で、通知も操作もこなす万能機として戦ってきました。ただ「体調を測るためだけのデバイス」を求める層に対しては、四角い画面が必ずしも最適解ではない。今回の検討は、その現実を認めたところから始まっているように見えます。

「デザイン刷新はない」と報じた同じ人物の続報

ここで少し整理が必要です。同じガーマン氏は、7月下旬の時点では今年のApple Watchにデザイン刷新はないと報じていました。8月に入ってからも、Ultra 4の薄型化をめぐる報道の中で、デザインは基本的に据え置きという見方が伝えられています。

一見すると矛盾しているようですが、時間軸が違います。今秋に出るモデルの話と、その先の数年をかけた作り直しの話は、別のレイヤーにあるということです。

今回の報道でも、出荷が近いものは何もないと明言されています。Appleが具体的に何かを決めた様子すらなく、抜本的に新しいものが市場に出るとしても数年先だとされています。ですから「今年のApple Watchが丸くなる」という話ではまったくありません。

変わるのはハードだけではない

見落とせないのは、新しいウェアラブルの形がソフトウェアの刷新とも重なると報じられている点です。AppleはヘルスケアアプリをよりAI中心の方向へ進めようとしているとされています。

この方向性自体は、すでに部分的に表に出てきています。watchOS 27で搭載されるSiriのAI機能をめぐる議論もその一部です。形が変わるかどうかより、手首のデバイスが「測る道具」から「解釈してくれる相手」に変わるかどうかのほうが、日々の使い勝手には効いてくるかもしれません。

画面なしのデバイスが成立するのも、まさにこの部分が理由です。画面で数字を見せる必要がなければ、本体は小さく軽くできる。解釈はスマホの側とAIに任せればいい。ハードの形とソフトの方向性は、同じ問題の裏表になっています。

今秋に出るのは、あくまで従来路線のモデル

現実的な話に戻すと、この秋に登場するのはApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4です。9to5Macによれば、これらは新しいCPU、いくつかの新色、そしてフィットネス機能の改善を伴う順当な進化版とされています。

発表の場は例年どおり9月のイベントになる見込みです。同じ場でiPhone 18 Proと、Appleにとって初となる折りたたみiPhoneも披露される可能性があり、こちらは「iPhone Ultra」というブランド名になるかもしれないと伝えられています。

まとめ:形が変わるとしても、まだ先の話

整理すると、今回伝えられたのは次の3点です。

・Appleは円形ディスプレイや画面なしモデルを含め、Apple Watchの形そのものを見直している
・背景にはOura Ringのような画面なしデバイスとの競争がある
・ただし何も確定しておらず、実際に出るとしても数年先

買い替えの判断に直接影響する話ではありません。今年のモデルは従来路線ですし、その先の姿はApple自身がまだ決めていない段階です。

それでも、初代Apple Watchの登場から10年以上が過ぎたいま、同じ形のまま次の10年を進むわけにはいかない、という判断が社内で共有されつつあるとすれば、それ自体が大きな変化です。丸い画面のApple Watchや、画面のないApple Watchが本当に出てくるのかどうか。この先の報道を追う価値はありそうです。

Source: 9to5MacBloomberg(Mark Gurman氏のニュースレター)(画像:Unsplash)

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