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「良い音とノイキャンは欲しいけれど、数万円のイヤホンはちょっと…」という人にとって、1万円台で“全部入り”をうたう選択肢は気になるところ。スマートフォンやスマートウォッチ(CMF Watch)で個性的なプロダクトを送り出してきたNothingが、遊び心あふれる(a)シリーズの新モデル「Nothing Ear (3a)」を発売しました。今回、実機をお借りできたので、スマートウォッチライフ目線でじっくりレビューしていきます。
実際に手元に届いて最初に感じたのは、音を出す前の段階ですでに満足度が高い、ということでした。シースルーのケースを開けて本体を取り出すまでのわずかな時間に、この価格帯のイヤホンではなかなか味わえない特別感があります。
本記事は、Nothing Technology Japan より製品をお借りして執筆しています。掲載内容は実際に使用したうえでの評価であり、提供元による内容の確認・指定は受けていません。
この記事の結論を先にざっくりと
1万円台で、音質・ノイズキャンセリング・録音・文字起こしまでひと通り試せる“全部入り”イヤホンです。低音がしっかりした音と、個性的なデザインが好きな人に向きます!
Nothing Ear (3a)とは|1万円台の“全部入り”ワイヤレスイヤホン

Nothing Ear (3a)は、12mm大型ドライバーとLDAC対応のハイレゾオーディオ、メーカー公称で最大45dBのアクティブノイズキャンセリング、そして充電ケース併用で最大42時間の再生に対応した完全ワイヤレスイヤホンです。価格は15,800円(税込)と、装備を考えると手の届きやすい設定。カラーはブラック、ホワイト、イエローに加え、新色のピンクを合わせた4色展開です。
Nothingらしいシースルー(スケルトン)デザインはそのままに、丸みを帯びた親しみやすいケースへと進化。さらに、再生中のメディア音声をイヤホンに直接録音できる「オーディオスナップショット」や、通話・オンライン会議の録音&文字起こしといった、実用的な新機能も搭載しています。
Nothing Ear (3a) の購入先
開封・デザイン・同梱物
Nothingらしさは、箱を手に取った時点から始まっています。黒いパッケージに、Nothing特有のドットを組み合わせたフォントで製品名。表面に置かれているのはモデル名と製品そのものだけで、機能を並べ立てるような文言はどこにもありません。この引き算の潔さに、このブランドならではの美学を感じます。

手に取ってまず目を引くのが、蓋の部分がシースルーになった充電ケースです。中身が透けて見えるというだけで、手のひらの上のガジェットが一気に近未来的な雰囲気になります。丸みのあるフォルムなので持っていて威圧感はなく、それでいて他社のイヤホンとは明らかに違う存在感。ケースを開ける前から、特別なものを手にしているという感覚があります。

蓋を開けて本体を取り出すと、イヤホンのステム(棒)の部分もやはりシースルーになっています。そこに左右の目印として赤と白の丸が入っていて、パッと見ただけで右と左がわかるので、着けるたびに迷うことがありません。ステムにはNothingらしい独特のフォントでモデル名も印字されていて、細部まで手を抜いていないことが伝わってきます。

音や機能の話とは別の魅力として、外出先のテーブルや仕事中のデスクにこれを出しておくだけで、少しテンションが上がる。この「持っていて気分がいい」という部分は、Ear (3a)を選ぶ理由として十分に大きいと感じました。

ひとつだけ戸惑ったのが、ペアリング用のボタンです。ケースの内側に、かなり控えめなかたちで配置されています。すっきりした見た目を優先した結果だと思いますが、2台目の機器につなごうとしたとき、最初は少し探すことになるかもしれません。

充電ケースは、錠剤のカプセルやシュリンク包装から着想を得たという丸みのあるフォルム。マグネット式の留め具とステンレススチール製ヒンジで開閉もスムーズです。ケースには新たに3つのLEDステータスライトを搭載し、充電・バッテリー・ペアリングの状態を光のパターンで知らせます。同梱のイヤーチップはXS/S/M/Lの4サイズ。液状シリコン製で、長時間でも快適な着け心地と高い遮音性を狙っています。

装着感・操作性
イヤホン本体は片側4.53gと軽量。IP54の防塵・防滴に対応しており、汗や軽い水しぶきがかかる場面でも使いやすい仕様です(防水を保証するものではありません)。操作はイヤホンを「つまむ(ピンチ)」だけ。つまむ回数と長押しの組み合わせで、再生操作もノイズコントロールも手元で完結します。
イヤホンを耳に着けると自動的に再生が始まり、外すと一時停止する「インイヤー検出」も備えています。オンとオフを選べるので、使い方に合わせて切り替えられます。
イヤーチップはXS/S/M/Lの4サイズが同梱され、本体にはあらかじめMサイズが装着されています。筆者の場合はMだとやや窮屈に感じられ、Sに交換するとぴったり収まりました。ここが合っていないとノイズキャンセリングの効きも低音の量感も変わってくるので、使い始めに必ず試しておきたいところです。
心強いのが、Nothing Xアプリに用意された「イヤーチップのフィットテスト」。装着した状態でテストを実行すると、左右それぞれの密封性が保てているかを判定してくれます。筆者もSサイズで「両方のイヤホンの密封性が良好です」という結果が得られました。自分の耳に合うサイズを感覚だけに頼らず選べるのは、ありがたいポイントです。

1〜2時間つけっぱなしにしてみましたが、痛みや強い圧迫感はありませんでした。筆者の耳では、自分に合うSサイズを着けている限り、頭を振ったり軽く走ったりしても簡単には外れませんでした。

ただ、検証のために何度も付け外しを繰り返し、合計で1時間を超えたあたりからは、耳に多少の違和感が出てきます。とはいえこれはEar (3a)に限った話ではなく、耳の穴を密閉するカナル型なら、どの製品でも同じように感じる部分です(耳をふさがないオープンイヤー型という選択肢もあります)。筆者の場合はどのカナル型でもこうなるので、製品の弱点というより、この形式そのものの特性だと考えています。
操作の割り当ては、Nothing Xアプリの「コントロール」から左右それぞれに設定できます。固定されているのは「1回つまむ=再生/一時停止、通話応答/終了」だけ。あとは2回つまむ、3回つまむ、つまんで長押し、2回つまんで長押し、両方のイヤホンを同時につまむ、といった操作に好きな動作を割り当てられます。オーディオスナップショットや通話録音の開始/停止も、ここから呼び出せます。

タッチセンサーではなくステムを「つまむ」方式なので、髪や耳に触れたくらいでは反応しません。実際に使っていて誤爆はほとんど起きませんでした。立て続けに操作しようとすると取りこぼすことはありますが、中央から先端にかけての部分を適度な力でサッとつまめば、しっかり反応してくれます。コツをつかめば、迷わず操作できるようになるはずです。
音質|12mmドライバー+LDACハイレゾ
Ear (3a)は、前世代より大型の12mmダイナミックドライバー(32Ω・最大110dB)を搭載。振動板には航空宇宙グレードのPMI素材を採用し、低音は前世代比で最大5dB強化されています。LDACコーデックとハイレゾワイヤレスに対応し、最大24bit/96kHzの伝送が可能。(a)シリーズ初のスタティック空間オーディオも備え、Nothing Xアプリの8バンドイコライザーで細かな音質調整もできます。

素直に聴いたときの印象
イヤホンの専門家ではない立場で、イコライザーもバランス設定のまま聴いた印象は、低音がしっかり出てくるタイプ。安価なイヤホンと聴き比べると、音質が良くなったというより「聞こえが派手になった」という言い方のほうが近いかもしれません。とはいえパキパキと硬い鳴り方ではなく、低音もドスドス響かせるわけではない。派手ではあるけれど品がある、というのがいちばん近い印象です。
低音が前に出るぶんボーカルが遠のくのでは、と身構えていましたが、そんなことはありませんでした。歌声の距離感は保たれたままで、楽器や歌声の艶やかさ、滑らかさも途中で削られることなく耳まで届きます。聴いていて安っぽさがありません。
ジャンル別の相性
普段よく聴くジャンルで、あらためて聴き比べてみました。静かめのバラードでは、後ろで鳴っている一音一音がそこそこしっかり立っていて、細かい音までよく聞こえます。ロックのように音数の多い曲でも、ボーカルが埋もれることはありません。打ち込み系でも、バスドラの量感だけが勝つようなことはなく、一つひとつの音がきちんと分かれて届きます。
通して聴いた印象は、一音一音が丁寧に、艶やかに聞こえてくるタイプ。低音が土台になっている曲と相性がいいのはもちろん、音数の少ない曲で痩せることもないので、ジャンルを選ばずに聴けます。
空間オーディオとイコライザー
空間オーディオをオンにすると、それまで耳の中で小さくまとまっていた音が、文字通り立体的に広がるような聞こえ方に変わります。元の音に忠実かどうかはさておき、広がりのある雰囲気で音を聴けるので、臨場感は確実に増します。
とくに良かったのが、ノイズキャンセリングと空間オーディオを組み合わせたときです。周囲の雑音がまったく入ってこない状態で立体的な音に囲まれるので、本当に音の中にいるような感覚になります。音数が多く複雑に鳴っている曲や、臨場感・躍動感のある曲との相性がいいと感じました。
音の好みを追い込みたい人にうれしいのが、Nothing Xアプリのイコライザーです。「簡易」タブはバランス/低音を強調/高音を強調/音声/カスタムから選ぶだけ。「詳細設定」タブでは8バンドのスライダーに加えて周波数やQファクターまで調整でき、作ったプロファイルは保存も共有もできます。さらに「探索」タブには、Nothingがキュレーションした専門家調整のEQプロファイルが並び、PopやPassionate Rock、Soft Atmosphere、Classical Hallといった名前から選ぶだけで音の傾向を切り替えられます。細かい設定が得意でなくても、十分に楽しめます。

なお、今回の試聴はiPhoneとの接続、つまりAACで行っています。LDACを利用するにはLDAC対応のAndroid端末などが必要で、iPhoneは対応していません。そのため、LDACでのハイレゾ再生は今回確かめられていません。
ノイズキャンセリング・外音取り込み
ANCはメーカー公称で最大45dBのワイドバンド対応。アルゴリズムの改良と音響メッシュの高密度化により、日常ノイズが集中する400〜2,000Hz帯を強化し、前世代比でノイズキャンセリングのカバー範囲が全体で17.1%向上したとされています。周囲の音を自然に取り込む外音取り込みモードも用意。通話は各イヤホン3つのMEMSマイクとAIノイズ低減で、風や雑音の中でも声をクリアに届けます。
ノイズキャンセリングをオンにすると、周りの雑音がきれいにカットされて、シーンとした空間が生まれます。静かになるぶん自分の声もよく聞こえるようになり、音楽への没入感も、通話のしやすさも一段上がります。
外音取り込みモードに切り替えると、今度は周囲の音がはっきりと入ってきます。部屋で使っていると扇風機の音まできちんと聞き取れて、いま自分の周りでどんな音が鳴っているのかがよくわかる。ノイズキャンセリング、外音取り込み、そして両方オフという3つのモードを場面ごとに使い分けられるのは、実際に使ってみると想像以上に便利でした。
ノイズキャンセリングの強さは、低・中・高の3段階に加えて、周囲の環境に応じて自動調整する「アダプティブ」も選べます。空間オーディオは「固定」とオフの2択で、頭の動きに追従するタイプではありません。

屋外でも試してみました。駅のホームで、ノイズキャンセリングをオンにしただけの状態では、駅のアナウンスも、電車が通り過ぎる音も聞こえてきます。完全な無音になるわけではありません。

ただ、そこに音楽を流すと話が変わります。外の音はほとんど気にならなくなり、ホームに立っているのにかなりの没入感がありました。ノイズキャンセリングだけで消しきるというより、音楽と組み合わせて初めて本領を発揮するタイプだと感じます。
電車に乗り込んでからも同じように試したところ、ホームとは少し違いました。音楽を流していても、車内アナウンスはなんとなく聞こえてきます。走行音は消えるのに、アナウンスの声は残る。乗り過ごしたくないときには、むしろこれくらいのほうが安心かもしれません。ただ、内容までしっかり聞き取りたいなら、やはり切り替えたほうが確実です。
外音取り込みに切り替えると、音楽を聴いていてもアナウンスがしっかり聞こえます。乗り換えや遅延の案内を聞き逃したくない場面では、こちらにしておけば安心です。駅のホームという、没入したい気持ちと周りを把握したい気持ちが同居する場所で、3つのモードを切り替えられるありがたさをあらためて実感しました。
オーディオスナップショット&通話録音+文字起こし
Ear (3a)最大のトピックが、イヤホン本体の32MBストレージを使った録音機能です。「オーディオスナップショット」は、再生中の音楽やポッドキャストをピンチ操作だけで切り取って保存できる機能。加えて、通話やオンライン会議も、スマートフォンを取り出さずに最長約2時間まで録音できます(録音時は相手に通知音が流れます)。
録音データはNothing Xアプリに同期され、再生・編集・文字起こし・共有が可能。筆者がアプリで確認した範囲では、Pro文字起こしは3か月間・月120分まで無料と案内されました(無料枠や条件は購入時期やアプリの表示によって変わる可能性があるので、利用前に確認してください)。要約や話者識別、カレンダー連携にも対応します。スマートウォッチと同じく“記録して振り返る”ツールとして、AIボイスレコーダーとも通じる機能です。
使い始めに知っておきたいのが、Pro文字起こしの無料期間の数え方です。3か月無料と案内されますが、カウントが始まるのは特典を有効にした日から。利用枠は月120分で、使い切れなかったぶんの繰り越しはできません。特典そのものの受け取り期限は通知から90日間なので、試したい会議や取材の予定が見えてから有効にしたほうが、枠を無駄にせずに済みます。
録音の扱いについても、アプリ側で線が引かれています。録音を始める前にガイドラインが表示され、「参加者に先に通知する」「通知が完了してから録音が始まる」「地域の法律を守る」「相手が反対したら直ちに停止する」の4点に同意したうえで使う形。相手に気づかれずに録るための機材ではない、という設計思想がはっきりしています。

そのオーディオスナップショットを実際に試してみました。録音設定を開くと、切り取る長さをスライダーで調整できます。初期設定はピンチしてから30秒ですが、つまむ前にさかのぼる方向にも動かせて、前後あわせて最大60秒まで保存できます。
ポッドキャストを聴きながら試したところ、確かにつまむ前の音まで残っていました。「いまの話、あとで聞き返したい」と思ってから操作しても間に合うので、これはかなり便利です。ただし、さかのぼる設定にするとイヤホンは常に音を保持し続けることになるため、アプリ上でもバッテリー消費が増えると注意書きが出ます。使いどころを選ぶ機能だと考えたほうがよさそうです。
もうひとつ、知っておくと迷わずに済む仕様があります。LDACを有効にしていると、オーディオスナップショットは使えません。ただし制約があるのはこの機能だけで、通話やオンライン会議の録音は関係なく使えます。音楽をハイレゾで聴きたいときはLDACをオンに、耳にした音を切り取って残したいときはオフに、と使い分ける形です。

実際に録音を始めると、音声アナウンスと機械音が一度流れます。これが参加者への通知にあたる部分で、黙って録り始めることはできません。初期設定では英語のアナウンスが流れますが、録音設定から日本語に変更できます。仕事の会議で使うなら、最初に切り替えておいたほうが相手に伝わりやすいはずです。オンライン会議を閉じると、そのタイミングで録音も自動的に止まります。
実際の通話でも試してみました。スマートフォンから家族に電話をかけて1分ほど会話し、その録音を文字起こししたところ、こちらの声も相手の声も問題なく拾えていました。しかも「Speaker 1」「Speaker 2」として話者がきちんと分かれています。日常会話のレベルであれば、誰が何を言ったのかを十分に追える精度です。文字起こしの下には「概要」と「主なトピック」も自動で生成され、1分ほどの音声でも内容が要約されて並びました。

録音を始めた瞬間に相手側へ通知が流れていることも確認できました。会話の冒頭で相手が「なんか聞こえた」と反応していたので、何も知らずに聞けば驚くくらいには、はっきり流れているようです。
できあがった録音は、音源そのものも文字起こしも共有できます。ただ、ひとつ注意点がありました。文字起こしをコピーすると、話者の区別が外れてしまいます。アプリの画面では発言者ごとに分かれているのに、貼り付けた先ではひと続きのテキストになる。議事録として使うなら、ここは手で直すことになりそうです。
一方で、専用のAIボイスレコーダーと比べると、できることの幅は限られます。専用機ならスマートフォンでもパソコンでも録音ファイルを開けて、話者ごとに色分けされ、あとから細かく編集していく、といった使い方ができます。Nothing Xが対応するのはAndroidとiOSのみで、録音の閲覧も文字起こしもスマートフォンアプリの中で完結する形。文字起こしを本格的に編集して原稿に仕上げるような用途には、正直なところ向いていません。
ただ、これはイヤホンの付加機能として考えれば当然のことです。1万円台のイヤホンに、会議の内容をその場で文字に起こして要約まで出す機能が付いてくる。そう捉えれば十分すぎるくらいですし、細かい編集が必要な仕事は専用機に任せればいい話です。
バッテリー・接続性
再生時間はANCオフでイヤホン単体最大10時間、ケース併用で最大42時間(ANCオンで6時間/25時間)。5分の急速充電で約1時間再生でき、充電はUSB-Cです。接続はBluetooth 6.0に対応。Android/Windows/iOSのデュアル接続にも対応します。
デュアル接続はNothing Xアプリからオン・オフを切り替えられ、接続先のデバイスも一覧で管理できます。登録できるのは2台までで、どちらを有効にするかを画面上で選ぶかたちです。
実際にiPhoneとMacの両方につないで試してみました。MacでSpotifyやYouTubeを再生すると、そのままMacの音が流れます。再生を止めてiPhone側で音楽を再生すると、手動で何も切り替えずにiPhoneへ音が移りました。切り替えたあとの音がずれることもありません。
ただ、方向によって挙動に差がありました。iPhoneからMacへはすっと切り替わるのに対して、MacからiPhoneへ戻すときは、iPhone側で3秒ほど音が鳴らない時間があります。とはいえ待たされるのはその一瞬だけで、自分で切り替え操作をする必要はありません。パソコンとスマートフォンを行き来する環境でも、十分に実用的だと感じました。
パソコンでのWeb会議でも使ってみましたが、マイクもイヤホンも問題なく動作しました。通話用のヘッドセットとして、そのまま仕事に使えます。
もうひとつ地味に助かるのが「イヤホンを見つける」機能。どこに置いたかわからなくなったとき、イヤホン本体から音を鳴らして場所を教えてくれます。スマートフォンを探すときほどの大音量ではありませんが、部屋が静かであれば十分に見つけられるはず。ただし耳に着けたまま鳴らすとかなり大きな音が出るので、必ず外してから実行してください(アプリ上でも注意が表示されます)。

バッテリーの持ちは、公称値どおりという印象です。使っていて「もう切れるのか」と感じる場面はありませんでした。
主なスペック
| 製品名 | Nothing Ear (3a) |
|---|---|
| 価格 | 15,800円(税込) |
| 発売日 | 2026年7月7日 |
| カラー | ブラック/ホワイト/イエロー/ピンク |
| ドライバー | 12mmダイナミック(32Ω/PMI製ドーム/20Hz〜40kHz) |
| コーデック | AAC/SBC/LDAC(ハイレゾ・最大24bit/96kHz) |
| ノイズキャンセリング | 最大45dB ワイドバンドANC/外音取り込み/3MEMSマイク+AI |
| 録音機能 | オーディオスナップショット(直近30秒)/通話・会議録音(最大2時間)/32MB内蔵 |
| 再生時間 | 本体10時間・ケース併用42時間(ANCオフ)/6時間・25時間(ANCオン) |
| バッテリー | イヤホン55mAh/ケース500mAh |
| 充電 | USB-C(フル充電70分/5分充電で約1時間再生) |
| 接続 | Bluetooth 6.0(15m)/デュアル接続/Android 8.0以降・iOS 13以降 |
| 防水・防塵 | IP54(イヤホン・ケース) |
| サイズ・重量 | イヤホン31.2×21.7×24mm・4.53g/ケース64.8×48.9×22.8mm・40.92g |
| アプリ | Nothing X(8バンドEQ/空間オーディオ/イヤホンを探す/ファーム更新) |
良かった点・気になった点
良かった点
・箱から本体まで、Nothingらしさが一貫しているデザイン
・低音がしっかり出るのに、ボーカルが埋もれず一音一音が丁寧に聞こえる
・ノイズキャンセリング/外音取り込み/オフを、場面に応じて切り替えられる
・イヤホン単体で通話を録音でき、日本語の文字起こしと要約、話者識別まで動く
・つまむ操作なので、髪や耳に触れた程度では誤爆しない
気になった点
・ペアリングボタンがケース内側で控えめすぎて、2台目をつなぐとき最初は探す
・LDACを有効にすると、オーディオスナップショットが使えなくなる
・文字起こしをコピーすると、話者の区別が外れてしまう
・カナル型なので、付け外しを繰り返して1時間を超えると耳に違和感が出る(これは形式そのものの特性で、この製品に限った話ではありません)
まとめ|こんな人におすすめ

Nothing Ear (3a)は、1万円台で「全部入り」を名乗るだけの中身がありました。
音は低音がしっかり出るタイプでありながら、ボーカルが埋もれず、一音一音が丁寧に届きます。ノイズキャンセリングは完全な無音を作るわけではありませんが、音楽と組み合わせれば駅のホームでも十分な没入感が得られました。そして通話を録音し、日本語で文字に起こして、要約と話者識別まで返してくれる。この価格でここまで揃うのは、率直に驚きました。
とくに向いているのは、デザインで選びたい人です。シースルーのケースも、赤と白の丸が入ったステムも、黒いパッケージも、Nothingらしさで一貫しています。デスクに出しておくだけで気分が上がるイヤホンは、そう多くありません。
録音と文字起こしを使いたい人にも、選ぶ理由があります。専用のAIボイスレコーダーほど細かい編集はできませんが、いつも耳に着けているイヤホンが、必要なときだけレコーダーになる。この手軽さは専用機にはないものです。
逆に、文字起こしを本格的に編集して原稿に仕上げたい人や、カナル型が苦手な人には向きません。ハイレゾのLDACで音楽を聴きたい人は、オーディオスナップショットが使えなくなる点も頭に入れておいてください。
耳に着けているだけで、聴くことも、記録して振り返ることもできる。スマートウォッチが体のデータを残してくれるのと同じことを、Ear (3a)は音でやってくれます。
Nothing Ear (3a) の購入先
Source: Nothing Technology Japan プレスリリース
画像出典: Nothing(製品カラー画像)/そのほかは筆者撮影
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