OpenAI初のAIデバイスは“ホッケーパック型”スピーカーになるのか? 300〜400ドル・可動部つきでJony Iveがデザインと報道【海外ニュース】

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ChatGPTに関するイメージ画像

OpenAIが開発しているという初のAIハードウェアについて、これまでで一番具体的な話が出てきました。Bloombergの報道として、MacRumorsが伝えています。

形はホッケーのパックくらいの大きさで、ドーナツのような形状。ディスプレイは搭載せず、片手で持ち運べる設計だといいます。価格はおよそ300〜400ドルとみられます。そして、「パーソナリティを与えるための可動部」を持つとされる点が、今回もっとも目を引く部分です。

まだOpenAIからの正式な発表はなく、あくまで報道ベースの情報です。ただ、この製品はAppleとの営業秘密をめぐる訴訟の争点にもなっているため、周辺の状況とあわせて整理しておく価値があります。

ホッケーパック大のドーナツ型。画面はなく、動いて応える

報じられている姿は、既存のスマートスピーカーとはかなり手触りの違うものです。

・ホッケーパックほどの大きさで、ドーナツのような形状
・ディスプレイは非搭載
・片手で持ち運べる設計
・プレミアムな金属素材を採用
・バッテリー駆動で、部屋から部屋へ移動できる

本体にはスピーカーグリルとマイクがあるとされ、ChatGPTと音声で会話する形だと報じられています。特徴的なのは状態の伝え方で、応答しているときは可動部が動いて示し、聞き取り中はライトで知らせるとされています。画面を持たない機器が「いま何をしているか」をどう伝えるかという課題に、動きと光で答えようとしているわけです。

画面を持たない機器の使い勝手は、Gemini搭載のGoogle Homeスピーカーを実際に触った記事でも触れています。

さらにカメラとセンサーを備え、ユーザーの周囲の環境情報を取り込むといいます。搭載されるAIモデルは人間らしい応答をし、使い続けるうちにユーザーのことを学習していく、とも報じられています。

デザインはJony Ive。Appleのデザイン人材が集まっている

このデバイスをデザインしているのは、Appleの元デザイン責任者であるジョナサン(ジョニー)・アイブ氏だとされています。OpenAIは昨年、同氏のデバイス系スタートアップ「io」を買収しており、その過程で元Appleデザインチームのメンバーが複数、OpenAIのハードウェア部門に加わりました。

画面を持たず、素材と佇まいで語らせるという方向性は、いかにもアイブ氏らしい設計思想に見えます。AIスマートグラス「INMO GO3」のように、AIを載せる器そのものを問い直す動きは各社で進んでいます。スマートウォッチやスマートスピーカーが「情報を表示する板」を前提に進化してきたことを考えると、逆張りとも言える構えです。

この製品自体が、Appleとの訴訟の争点になっている

白い台の上に置かれた木製の裁判用ガベル(小槌)のイメージ画像

ややこしいのは、この製品がAppleとOpenAIの法廷闘争の真ん中にあることです。

Appleは元デザインVPによる機密持ち出しを主張してOpenAIを提訴しており、その中で「OpenAIがAppleのサプライヤーを誤解させ、Appleが使っているものと似た金属仕上げの技術を開発させた」と主張しています。今回の「プレミアムな金属素材」という情報は、まさにこの争点に触れる部分です。

これに対しOpenAIは、自分たちは「Appleにあるどんなものとも、まったく新しく異なるものを作っている」と反論しています。Bloombergがこのポータブルスピーカーを「Appleが投入に近づいたことのない製品」と評したことも、OpenAI側の主張を補強する材料になり得ます。一方でAppleは、OpenAIがAppleから得た情報をもとにハードウェアを開発したという立場を崩していません。OpenAI側は8月に入ってからメールやメッセージを公開して全面的に反論しています。

どちらの言い分が通るのかは司法の判断を待つほかありませんが、製品の中身が明らかになるほど、この論点が具体的になっていくという構図です。

Apple側にある「近そうで違う」製品たち

では、Appleに似た製品はあるのか。報道で挙げられているのは3つです。

ホームハブ
早ければ今年中に登場するとされる製品ですが、ディスプレイを備えた四角い形状とされ、方向性が異なります。

HomePod mini
スマートスピーカーではあるものの、電源コードが必要で、気軽に持ち歩けるものではありません。

卓上ロボット
OpenAIのデバイスと共通点が多そうなのがこれです。ディスプレイと、動くためのモーター式アームを持つとされています。ただし登場は早くても2027年で、まだ先の話です。

こうして並べると、「画面を持たず、電池で動き、持ち運べる」という組み合わせは、確かに現時点のAppleのラインナップに見当たりません。

発表は年内、発売は2027年の見込み

訴訟を抱えながらも、OpenAIはこのハードウェアの開発を止めていないと報じられています。年内に製品を披露し、2027年の発売を目指しているとのことです。

スマートウォッチやスマートリングがそうであるように、身の回りのデバイスは「画面をどれだけ小さくできるか」から「画面がなくても成立するか」へと少しずつ軸足を移しています。画面のないAIデバイスがどこまで日常に入り込めるのか、その最初の答え合わせが来年になりそうです。

まとめ

今回のポイントを整理すると、ホッケーパック大のドーナツ型でディスプレイなし、300〜400ドル、可動部とライトで状態を伝え、カメラとセンサーで周囲を把握し、バッテリーで持ち運べる、というものです。デザインはジョニー・アイブ氏。

ただしこれらはすべてBloombergの報道であり、OpenAIが公式に認めた仕様ではありません。価格も形状も、発表までに変わる可能性は十分にあります。年内とされる披露の場で、どこまでこの通りの姿で出てくるのか。続報が入り次第お伝えします。

Source: MacRumors(Bloomberg報道) ※記事中の画像はイメージです(Unsplash)

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