東京大学発のスタートアップ「issin」が手がける2製品、Smart Recovery Ring(スマートリカバリーリング)とSmart Bath Mat(スマートバスマット)。
この記事では、レビュー記事では紹介しきれなかった技術仕様・測定項目・使い勝手・対応環境などを、公式情報ベースで徹底的に整理して解説します!
レビュー記事を読みたい方は下記からどうぞ。
【あわせて読みたい】体重も睡眠も自動で見える化!スマートリカバリーリング&スマートバスマット体験レビュー
Smart Recovery Ringのスペック詳細
基本仕様
価格:29,800円(税込)
カラー:マットブラック、マットシルバー
サイズ展開:US6号〜13号(内周51.9〜69.7mm)
重量:約3g
素材:外側:チタン/内側:合成樹脂
厚み:2.2mm(超薄型設計)
バッテリー・耐久性
稼働時間:最大7日間
充電時間:約2時間でフル充電
充電方法:専用充電ケース(Type-C対応)
防水性能:IP68/5ATM(手洗い・シャワー・入浴・サウナOK)
使用温度:-5℃〜45℃
測定できる健康データ
・睡眠(時間/ステージ/質)
・リカバリースコア(回復度)
・ストレスレベル(自律神経)
・活動量
・歩数
・心拍数
・血中酸素濃度(SpO2)
・心拍変動(HRV)
・皮膚温
・女性の健康管理(周期記録など)
アプリ対応
・iOS/Android 両対応
・Apple「ヘルスケア」アプリと連携可
・パーソナルヘルスケアAI「ウェリー」搭載(チャレンジ提案など)
その他機能
・アプリによる自動記録・分析
・ゲーム感覚のチャレンジ表示
・専用アプリで複数デバイス一括管理
・データはクラウドに自動保存
性能の特徴と、このモデルならではの強み
睡眠やストレス、回復状態などを「つけるだけ」で自動記録してくれるスマートリカバリーリング。最大の特徴は、健康状態を“回復”という視点で分析できる点です。
特に優れているのが、「リカバリースコア」の可視化機能。これは、ただの睡眠時間ではなく、「その睡眠がどれだけ自律神経を整え、体を休ませてくれたか」を100点満点で評価するというユニークな指標で、他のスマートリングには見られない独自性があります。
さらに、皮膚温・血中酸素濃度・HRV(心拍変動)などのハイレベルな指標も網羅している点も高評価。
それでいて、重量はたったの約3g、厚さは2.2mmと超軽量・薄型で、装着感をまったく邪魔しない設計になっています。
日本で開発されたアプリのため「日本語表示が怪しい」なんてこともなく、見やすいのもポイントが高いと感じます。
コスパは?→「価格」と「性能」のバランスが絶妙
税込29,800円という価格は、スマートリング市場では中価格帯に位置します。
しかし、筆者が実際に使用した印象としては、Galaxy Ringなど5万円クラスのモデルと比較しても、機能的にはほとんど大差なしでした。
充電ケース等の外観の高級感では劣る面もあるかもしれません。
けれど、実際にユーザーが求めるのは「毎日ストレスなく、正確にデータを記録できること」。その点では、このリングは文句なし。
また、健康に集中できるウェアラブルとしての完成度も高く、集中したい人・リラックスしたい人にとっても非常に扱いやすい製品です。
「高機能なスマートリングは欲しいけど、5万円はちょっと……」という方には、間違いなく“買い”の1台だと感じました。
Smart Bath Matのスペック詳細
基本仕様
価格:19,800円(税込)〜
サイズ:500×350×20mm
重量:約4.8kg
測定方式:導電性繊維による体組成測定
バッテリー・耐久性
稼働期間:フル充電で約3ヶ月(1日3回使用時)
充電方式:USB充電(リチウムイオン内蔵)
防水性能:IP65相当
使用環境:0〜40℃、湿度90%以下
測定できる項目(体組成計モデル)
・体重
・BMI
・体脂肪率
・内臓脂肪レベル
・筋肉量
・基礎代謝
・体内年齢
・体水分率
・骨格筋量
・皮下脂肪率
・たんぱく質量
・除脂肪体重
・体脂肪量
・推定骨量
・ボディタイプ
※体重のみを測定する「体重計モデル」も存在
マット素材と交換対応
・ソフト珪藻土入りマット(速乾・消臭)
・取り外し・丸洗い可能
・取り替え用マット(4,680円 税・送料込)あり
・非純正マットでは正確な測定不可
家族で使える機能
・最大8名までアカウント登録可能
・ユーザーごとの自動認識(体重差による)
・グラフ共有機能(体重非表示も可)
・モード選択(ダイエット/健康維持/ベビー/マタニティ/ペットなど)
アプリ・データ連携
・Wi-Fiによる自動記録(アプリ起動不要)
・「ウェリー」アプリでリングと一括管理
・Apple「ヘルスケア」との連携可
・体重変化の未来予測機能あり
性能の特徴と、このモデルならではの強み
体組成計と聞くと、乗ってアプリを開いて……と手間が多いイメージですが、スマートバスマットは“お風呂に入るためにマットの上に乗るだけ”で、体重・体脂肪率など15項目が自動記録されます。
しかも、測定にかかる時間はわずか約3秒。通信はWi-Fi対応で、スマホを持っていなくてもクラウドに自動転送されるため、測定ログの抜け落ちがほぼありません。
純正マットは速乾・消臭性に優れたソフト珪藻土素材。丸洗い可能なので家族での共有も衛生的ですし、替えマットを用意すれば日替わりでも清潔を保てます。
また、赤ちゃんの体重を“抱っこした状態”で測れるのは、育児中の家庭にとってかなりありがたいポイント。家族で無理なく使える工夫が随所に光る、生活に寄り添ったIoT製品です。
スマートバスマットの価格も“実はコスパが良い”
税込19,800円という価格は、体組成計として見るとやや高めかもしれません。
しかし、これは単なる体重計ではなく、体組成×自動記録×IoT連携×家族シェアという複数機能を兼ね備えた“スマートホーム機器”。
安物の体組成計はスマホでデータを見れても、自動転送機能がなかったりして、記録や閲覧が面倒なものも多いです。
そして何しろ、出すのが面倒&乗るのが面倒になることが多いです。
一方でこのモデルは、「測る習慣が続かない」「記録が続かない」と悩んでいた筆者も、風呂に入る=測るという強制ルーチンができたことで、体重や代謝への意識が大きく変わりました。
結果として、「これで2万円なら、むしろ安いな」と感じる製品でした!