最近、「パスキーでログイン」「パスキーを設定してください」という表示を見かけることが増えてきました。
一方で、こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
・パスキーって結局なに?
・今までのパスワードと何が違うの?
・Face IDでログインしているなら、同じことじゃないの?
この記事では、この3つの疑問に順番に・噛み砕いて答えていきます。
専門知識がなくても「なるほど、そういうことか」と理解できる構成です。
まず、パスワードとは何だったのか

これまで多くのサービスで使われてきたのが「パスワード」です。
・自分で文字列を決める
・サービス側に登録する
・ログイン時に同じ文字列を入力する
仕組みは分かりやすい一方で、長年次のような問題を抱えてきました。
パスワードの弱点
・覚える必要がある
・複数サービスで使い回されがち
・フィッシング詐欺で盗まれる可能性がある
・情報漏洩時に流出するリスクがある
最大の問題は、「人が秘密情報を直接扱う」という点です。
注意していても、ミスや被害を完全に防ぐのは難しくなっていました。
補足:パスワードとPINコードは何が違う?
ここで混同されがちなのが、「パスワード」と「PINコード」の違いです。
・パスワード:サービスごとに使うログイン情報
・PINコード:スマホやPCなど、端末を解除するための番号
PINコードは端末の中だけで使われ、
インターネットを通じてサービス側に送られることはありません。
一度整理しよう|4つの言葉の役割の違い
| 名称 | 役割のイメージ | 本質 |
|---|---|---|
| パスワード | 文字を思い出す | 知っている秘密で本人を証明 |
| PINコード | 端末のロックを解く | 端末操作の本人確認 |
| パスキー | 端末に証明してもらう | 暗号で本人を証明 |
| Face ID | 顔でロック解除 | 今操作している人が本人かを確認 |
パスキーって何?(ここが一番大事)

パスキーは、こうしたパスワードの弱点を前提に作られた新しいログイン方式です。
パスキーでは「覚える秘密の文字列」が存在しません。
正体は、公開鍵・秘密鍵という暗号の仕組みです。
パスキーの仕組み(超要点)
・サービス側には「公開鍵」だけが保存される
・秘密鍵は、本人の端末の中に安全に保存される
・ログイン時は、秘密鍵で「本人であること」を証明する
秘密鍵そのものは外に出ないため、
盗まれるパスワードが最初から存在しません。
パスキーを使うと何がラクになる?
・機種変更がラク: iCloudやGoogleアカウント経由で自動引き継ぎ
・フィッシング詐欺に強い: 偽サイトに入力させられる情報がない
じゃあ、Face IDとは何が違うの?

iPhoneでパスキーを使うと、操作はこう見えます。
・パスキーでログインを選ぶ
・Face IDが起動する
・ログイン完了
このため、「結局Face IDでログインしているだけでは?」と感じやすくなります。
例え話で理解する|金庫と鍵の関係
・パスキー: 金庫を開けるための「鍵」
・Face ID: その鍵を使っていい本人かを確認する「チェック役」
Face IDは鍵そのものではなく、
鍵を使う前の本人確認にすぎません。
重要:パスキーはFace IDがなくても成立する
パスキーの本人証明は、Face IDがなくても成立します。
Face ID・指紋認証・PINコードは、
「秘密鍵を使っていい本人か」を端末側で確認する手段です。
よくあるQ&A

Q. スマホを失くしたら、もうログインできない?
A. 大丈夫です。パスキーはApple IDやGoogleアカウントに安全にバックアップされます。
新しい端末で同じアカウントにログインすれば、自動的に引き継がれます。
Q. Face IDがあればパスキーはいらない?
A. いいえ。Face IDは本人確認、アカウントの証明はパスキーが行います。
まとめ|今日からどうすればいい?
「パスキーを設定してください」と表示されたら、
それはセキュリティを高めつつ、入力をラクにするチャンスです。
まずはGoogleやAmazonなど、身近なサービスから試してみると、
「なぜパスワードに戻れないと言われるのか」が実感できるはずです。
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