自治体などが実施する「インターネット公売」には、ときどき“相場では考えにくい”価格帯のPCや周辺機器が出てきます。今回紹介するのは、鳥取中部ふるさと広域連合が出品している【ドライブなし】デスクトップパソコン・周辺機器のセット。
見積価額は500円、公売保証金は100円。しかも追加情報としてGeForce RTX 3060(12GB)らしき記載まであります。
ただし、結論は単純ではありません。掘り出し物になり得る一方で、初心者が「安いから」と手を出すと失敗しやすい条件もはっきりしています。本記事では、魅力とリスクを同時に整理し、どんな人が入札向きかまで解説します。
出品ページ:【ドライブなし】デスクトップパソコン・周辺機器(鳥取中部ふるさと広域連合)
※トップ画像は出品ページのスクリーンショットです
今回の公売物件の概要(セット内容)
出品情報に記載されている内容は以下の通りです(職員による記載であり、正確性は保証されない旨が明記されています)。
セット内容
・デスクトップパソコン本体(iiyama ILeDXi-R059-117-RBSXM/3617)
・マウス:G703 LIGHTSPEED
・キーボード:Logicool G213 / REDRAGON KUMARA K552RGB-2(2台)
・コントローラー:msi FORCE GC30 V2(黒・白の2台)
・ミックスアンプ:ASTRO MIXAMP PRO TR A00084
重要:ストレージ(SSD)がない
出品ページには「デスクトップパソコンにはドライブ(SSD)がございません」と明記されています。つまり、このままではOS起動どころか、基本的に使い始められません。入札を検討する場合は、この前提を最初に押さえておく必要があります。
スケジュール(参加申し込み〜入札〜納付期限)
せり売形式(インターネット公売)として、ページ上に以下の日程が掲載されています。
・参加申し込み受付:2026年1月8日 13:00 〜 2026年1月26日 23:00
・入札期間:2026年2月2日 13:00 〜 2026年2月4日 23:00
・買受代金納付期限:2026年2月12日 14:30
掘り出し物になり得るポイント
1)RTX 3060(12GB)搭載の記載が“本当なら”強い
追加情報には、以下のような部品記載があるとされています。
・「GEFORCE RTX3060 LHR PCI-E 12GB GDDR6 192Bit w/HDMI/DP/DP/DP/CoolingFan」と記載された部品が搭載
もしこのGPUが正常動作する状態で搭載されているなら、一般的には単体でも価値が出やすく、セット全体としてはかなり魅力的です。特に公売は「まとめ売り」で出ることも多いため、“PC一式+周辺機器まで付く”構成が刺さる人には刺さります。
2)周辺機器がゲーム用途として“揃っている”
マウス(G703)やミックスアンプ(MixAmp Pro TR)、コントローラー2台など、用途がはっきりしている周辺機器がセットになっています。自分で使うにせよ、パーツ取り・整理に回すにせよ、価値の判断がしやすいのはメリットです。
3)メモリ16GB相当の可能性
追加情報では「メモリについては、8GB×2本が搭載されているものと思われます」とされています。これも事実であれば、最低限の実用ラインは満たしやすくなります。
注意点(ここを理解していないと危険)
1)SSDがない=“すぐ使えるPC”ではない
最大の注意点です。SSDがないため、以下の作業が前提になります。
・SSDを別途購入して取り付け
・OSをインストール(Windowsの場合はライセンスも別途必要な可能性)
・ドライバやアップデートの適用
このあたりの作業に慣れていない場合、安く落札できても結局困ることになりがちです。
2)動作保証なし(ノークレーム・ノーリターン)
出品ページには「動作の保証はありません」と明記され、さらに中古品としての注意事項(ノークレーム・ノーリターン、隠れた瑕疵の責任なし)も書かれています。これはつまり、以下のようなケースが起きても自己責任ということです。
・電源が入らない
・GPUが認識しない/出力しない
・マザーボードや電源ユニットの不良
・周辺機器の欠品/接触不良/破損
3)記載内容は“推定”が含まれる
追加情報の表現にも「搭載されているものと思われます」といった言い回しがあります。公売では、職員の方が専門家ではない前提で記載されることが多く、型番・構成が完全に一致する保証はないと考えるのが安全です。
4)キズ・汚れあり/状態の個体差
「全体的にキズ、汚れ等あり」とされています。写真で見える範囲と実物の差は必ず出ます。外観を重視する人は特に注意が必要です。
どんな人なら“狙う価値がある”か
この物件が刺さるのは、ざっくり言うと「直せる・組める・切り分けられる」人です。
向いている人
・SSDの取り付けやOSインストールを自力でできる
・PCの基本パーツ(電源、GPU、メモリなど)の切り分けができる
・最悪、パーツ取りでも納得できる(GPUや周辺機器だけ回収してもOK)
・セカンドPC/検証用PC/趣味としての“いじり”が目的
向いていない人
・初めてPCを買う
・「届いたらすぐ使える」を最優先したい
・トラブル時に調べたり交換したりするのが苦手
・保証や返品対応がないと不安
入札前のチェックリスト(失敗を減らす)
入札を検討するなら、最低限ここは押さえておくのがおすすめです。
・SSDがない前提で、必要な追加費用(SSD、OS、場合によっては周辺ケーブル)を見積もる
・OSライセンスの扱いは“付かない可能性が高い”と想定しておく
・最悪動かない場合でも許容できる上限額(撤退ライン)を決めておく
・引渡し方法(送付の場合は送付依頼書、送料負担)を確認しておく
まとめ:掘り出し物か?
条件付きで掘り出し物になり得ます。特に、追加情報にあるRTX 3060(12GB)相当のGPU記載が事実で、かつ動作する個体なら、セットとしての価値は一気に上がります。
一方で、SSDなし・動作保証なし・ノークレームという条件があるため、「安いから何とかなるだろう」で参加すると失敗しやすいのも事実です。
おすすめの判断基準はシンプルで、SSD取り付けとOSインストールを自分でできるかどうか。これがYESなら「狙う価値あり」、NOなら「見送るのが無難」です。
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