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Metaは2026年6月23日、EssilorLuxotticaとのパートナーシップ拡大を通じて自社ブランド名義の新ライン「Meta Glasses」を発表し、複数の国で同日販売を開始しました。Ray-Ban Meta/Oakley Metaに続く第3のAIグラスラインで、価格は299ドルから(既存のRay-Ban Meta Gen 2の379ドルから80ドルダウン)。Meta Superintelligence Labs発の初の自社AIモデル「Muse Spark」を初日から搭載した初のAIグラスとなります。Counterpoint Researchによれば、Meta×EssilorLuxotticaは2026年初頭時点でAIスマートグラス市場の80%超を握っており、今回の発表はGoogle/SamsungのAndroid XRグラス参入を前にした攻めの一手と見られています。なお、本発表はあくまで海外発表であり、日本市場での販売開始時期・対応モデル・価格は2026年6月26日時点で未発表です。Ray-Ban Meta(Gen 2)が2026年5月21日に日本上陸した経緯はありますが、今回のMeta Glassesが日本でも入手可能になるかは、Meta/EssilorLuxotticaの後続発表を待つ必要があります。
Meta Glassesとは:自社ブランド初の本格AIグラスライン

これまで5年間、MetaのAIグラスは「Ray-Ban Meta」「Oakley Meta」というEssilorLuxottica傘下ブランドの名前で販売されてきました。今回、Metaが自社名をプロダクトの正面に出したのは、業界から見ても明確なシグナルです。製造は引き続きEssilorLuxotticaが担当する(ハードウェア品質は維持)一方で、価格設定/販路/プロダクトストーリーをMeta自身がコントロールできる体制になります。
日本市場では2026年5月21日にRay-Ban Meta(Gen 2)が日本でも5月21日発売。Meta AI搭載・3K動画撮影に対応したAIグラスがWayfarerなど6シリーズで登場として上陸しましたが、今回のMeta Glassesはそれに続くMetaブランド名義の第3ラインという位置付けです。本記事執筆時点(2026年6月26日)では、Meta公式発表ペーパーに日本市場の販売情報は明示されておらず、日本での発売見通しは立っていない状態です。
3つのフレームスタイル:Adventurer/Fury/Glasses by Kylie

Meta Glassesは、3つの異なるシルエットで展開されます。
・Meta Adventurer(299ドル〜):クリーンなレクタングル形状でタイムレスかつ汎用性の高いスタイル。StandardサイズとLargeサイズの2サイズ展開
・Meta Fury(299ドル〜):存在感のある厚みのある大胆なフレーム。ストリートウェア寄りの主張
・Meta Glasses by Kylie(Starfire)(399ドル):ケイリー・ジェナー(Kylie Jenner)とのコラボレーションで設計された、スリムなオーバルフレーム。右レンズのカメラ付近に小さなジェムストーンを配置
Adventurer/Furyだけで26種類のカラー&レンズ組み合わせが用意されており、Racing GreenからMerlotまで多彩なカラーを展開。サン(色付き)、Transitions®調光、偏光、クリアの各レンズに対応します。
度付きレンズ対応と「Rx Lens Swap」プログラム
Meta Glassesは度付きレンズに対応しており、対応度数は-12 から +2.25まで幅広く設定されています。さらに新プログラム「Rx Lens Swap」では、購入後にユーザー自身のかかりつけメガネ店で度付きレンズに交換することが可能で、その際にMeta側の保証は無効化されないとされています。
これは日本のRay-Ban Meta(Gen 2)レビュー時に課題として挙げていた「メガネ店での購入相談・度数調整」のハードルを大幅に下げる仕組みで、Meta系AIグラスを長期的に使いたいユーザーにとってメリットが大きい変更です。Rx Lens Swapは、メガネ店での購入相談・度数調整という従来の度付きAIグラス運用の論点に対し、「購入後にユーザー側でレンズ交換できる選択肢」を加える仕組みになります。
Meta Glasses vs. Ray-Ban Meta Gen 2:何が変わったのか
本ラインの位置付けを明確にするため、既存のRay-Ban Meta Gen 2との主な違いを表に整理します。
| 項目 | Meta Glasses(Adventurer/Fury) | Ray-Ban Meta(Gen 2) |
|---|---|---|
| 開始価格 | 299ドル | 379ドル |
| ブランド | Meta(自社ブランド) | Ray-Ban × Meta |
| 製造 | EssilorLuxottica | EssilorLuxottica |
| チップセット | 新世代(Display glassesと同等) | 前世代 |
| カメラ | 1,200万画素/3K動画 | 1,200万画素/3K動画 |
| マイク | 5マイクアレイ+風切り音低減 | 5マイクアレイ |
| バッテリー | 8時間以上+充電ケースで追加40時間 | 最大8時間+充電ケース |
| AIモデル | Muse Spark(Meta独自・closed-weight) | Meta AI(Llamaベース) |
| ライブ翻訳対応言語 | 20言語(14言語新規追加) | 6言語 |
| 歩行者ナビ | 近日提供予定 | 非対応 |
| Dynamic Photo | 対応 | 非対応 |
| 度付き対応範囲 | -12 〜 +2.25/Rx Lens Swap対応 | 度付き対応(範囲非公開) |
| フレーム | 3シリーズ/26色組み合わせ | Wayfarer等の複数シリーズ |
カメラ・オーディオなどコアハードウェアはRay-Ban Meta Gen 2とほぼ同等。$80の値下げで得たRay-Banブランドプレミアムの節約分を、新チップ・新AIモデル・Dynamic Photoなどソフトウェア進化に振り向けた形といえます。
Muse Spark:Metaのクローズドウェイト初モデル

Meta Glasses最大のポイントは、Meta Superintelligence Labs発の新モデル「Muse Spark」を初日から搭載することです。これはMetaにとって初のクローズドウェイト(closed-weight)AIモデルで、これまでオープンソースとして公開してきたLlamaシリーズとは異なる戦略を取った点が注目されています。ウェアラブル向けの低レイテンシ推論に特化した設計で、バッテリー消費を抑えつつ高速レスポンスを実現するとされています。
新世代Meta AIでは、スポーツのスコアやローカルのおすすめレストランなど質問への回答精度が向上し、視界に映っているものの理解、健康的な習慣づくりやカレンダー管理、忙しいスケジュールのハンズフリーナビゲートまで、日常を継続的にサポートする方向に強化されています。Muse Sparkは本ライン同時に、米国・カナダのRay-Ban Meta/Oakley Metaにも展開されます。
Ray-Ban MetaにGarminのライブデータを取り込む取り組みはGarmin、Meta AIグラスにライブデータを提供開始|「Hey Meta」で音声リクエスト・LED表示・自動撮影が実現でも紹介しています。Muse Spark時代のMeta AIには、こうした外部データ連携の高度化も期待されます。
主な機能:操作・音・撮影・プライバシー・バッテリー
Meta Glassesは、Meta系AIグラスとして共通するハードウェア&ソフトウェア機能を備えています。
・専用Action Button:ボタン1つでMeta AIを起動、もしくはお気に入り機能をカスタマイズ可能
・オープンイヤースピーカー:耳をふさがず、通話・音楽・ポッドキャスト・オーディオブックを再生
・高性能マルチマイクアレイ:高度な風切り音低減で通話・メッセージ・音声操作を常にクリアに
・カメラ&共有:ハンズフリーで写真/動画を撮影
・プライバシー設定:周囲のプライバシーを尊重するためのビルトイン安全策、共有可否設定
・8時間以上のバッテリー駆動+携帯型充電ケースで追加40時間
・3-way調整可能ノーズパッド:装着感のパーソナライズ性を従来モデルから引き上げ
今月のアップデートでは「ダイナミックフォト(Dynamic Photo)」も導入されています。これは複数フレームを自動で撮影し、最良のものをおすすめしてくれる機能で、ユーザー自身で好きなショットを選んで共有することも可能です。歩行者向けのターンバイターン案内も、ディスプレイなしモデル向けに「近日提供」と予告されています。
Kylie Edition「Starfire」:AI生成音声でアシスタント化も
Kylie Jennerコラボの「Starfire」エディション(399ドル)は、単なる有名人ロゴ付きではなく、設計に実際の意図が反映されたモデルです。
・メタル製ノーズパッド(メイク汚れが落としやすい)
・充電ケース内側にミラー内蔵
・手書きノート付属
・オプションでKylie JennerのAI生成音声をアシスタント音声として設定可能(マス市場のウェアラブル初)
AI生成のセレブ音声をデフォルトアシスタント音声に置き換えできる仕様は、量産ウェアラブルとしては前例がない要素で、ファッション層へのリーチを狙うMetaの市場戦略の一部とも分析されています。
日本語含む14言語のライブ翻訳を追加
Meta系AIグラスのライブ翻訳機能には、新たに14言語が追加され、合計20言語に対応します。日本語、中国語(北京語)、ヒンディー語、韓国語などが含まれており、リアルタイムの会話翻訳に対応します。
日本のRay-Ban Meta(Gen 2)では本記事執筆時点で日本語のライブ翻訳は未対応の状態でしたが、今回の14言語追加が日本のRay-Ban Meta/Oakley Metaユーザーにも順次展開されれば、日本市場での実用性が一気に高まる可能性があります。
市場シェア80%超のMetaが$80値下げで先手を打った理由
Counterpoint Researchによると、Meta×EssilorLuxotticaは2026年初頭時点でAIスマートグラス市場の80%以上を占めています。さらに2026年Q1だけで、ディスプレイなしスマートグラスの出荷台数が前年比+167%と急成長しています。
一方、競合動向としてはGoogle/SamsungがAndroid XR搭載のAIグラスを2026年秋に発表予定とされており、Gemini連携を打ち出してくる見込みです。Metaが今回$80値下げに踏み切ったのは、競合参入を前に市場シェアを固めにいく明確な戦略と見られます。Reality Labs部門は2026年Q1だけで約40億ドルの赤字を計上しているとも報じられており、AIグラス領域はMetaが大規模投資を続ける数少ない「実消費者向けに当たっている」プロダクトラインです。
プライバシー懸念:NameTag機能の影
memeburn.comの分析記事では、Meta系AIグラスを使う際の必須コンパニオンアプリ「Meta AI」内に、休止状態の顔認識コード「NameTag」が組み込まれている点も指摘されています。同アプリは世界で5,000万台以上のスマートフォンにインストールされており、2026年6月にはRay-Banスマートグラスからの初期版実装が、70以上の市民権利団体からの反発を受けて静かに撤回されたとされます。機能自体は休止状態にあるものの、基盤コードは残っているという報道です。
こうしたプライバシー文脈は、Apple Glassesの市場参入を巡る議論とも重なります。Apple側がプライバシーをどう打ち出してくるかはAppleのスマートグラス、2027年末リリースか?|業界インサイダーが発売時期を報道、iPhone 20 Pro登場後・初代はディスプレイなし版から始まる見込み【海外噂】もあわせて参照ください。
価格・販売チャネル
Meta Glassesは2026年6月23日より複数の国で販売が開始されています。価格と販路は以下の通りです。
・Meta Adventurer / Meta Fury:299ドル〜
・Meta Glasses by Kylie(Starfire):399ドル
・販売チャネル:Meta.com/Best Buy/Amazon(米国)/LensCrafters/Sunglass Hut/Meta Lab/その他一部選定リテーラー
日本での販売開始時期や価格、対応モデルについてはMeta/EssilorLuxotticaの公式発表を待つ必要があります。Ray-Ban Meta(Gen 2)の日本展開が2026年5月21日からスタートしている経緯を踏まえると、Meta Glassesも順次グローバル展開される見通しです。
まとめ:Meta系AIグラスは「3ライン体制」へ、市場リーダー奪取の本格化
今回の発表で、Meta系AIグラスはRay-Ban Meta(ライフスタイル)、Oakley Meta(スポーツカルチャー)に続き、Meta Glasses(Metaブランド名義のフラッグシップ的位置付け)が加わり、3ライン体制になりました。Muse Spark搭載のMeta AI、3-wayノーズパッド調整、26スタイル展開、$299スタート、Kylie Editionでのファッション層攻略と、価格・機能・ブランド戦略のあらゆる軸で攻めの姿勢です。Apple/Google/Samsungが本格参入してくる前に、市場リーダーの座を固めにいくMetaの明確な意思表示と読み取れます。日本市場での展開や、既存Ray-Ban Meta/Oakley Metaへの新機能反映タイミングについては、続報があり次第改めて記事化します。
Source: Meta Newsroom「We’re Partnering With EssilorLuxottica to Launch Meta Glasses」 / memeburn.com「Meta New $299 AI Smart Glasses: Everything You Need to Know」
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