Amazfitスマートウォッチに「ソーラー充電」搭載か? Zepp Healthアプリ最新ビルドから多数の手掛かりが浮上

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Amazfit Bip Maxを手で持ったショット。BioCharge 67・PAI 4・Sleep 6.1h・1045歩・SpO2 99などが並ぶ情報量多めのウォッチフェイス

スマートウォッチアプリ「Zepp」を提供するZepp Health(Amazfitの開発元)の最新APKビルドから、ソーラー(太陽光)充電に関する大量のコードが見つかったと、海外メディアGadgets & Wearablesが報じている。具体的なハードウェアや製品名はまだ確認されていないが、アプリ側の準備がここまで進んでいるとなると、次世代のAmazfitアウトドアウォッチでソーラー充電が搭載される可能性は十分にありそうだ。

本記事は、海外メディアの報道をもとに、現時点で分かっている手掛かりと、想定される製品像を整理する。Amazfit公式の発表ではなく、APKコード解析(ティアダウン)段階のリーク情報という点には注意してほしい。

※サムネイル写真はAmazfitの発売済みモデルです

アプリのコードから何が見えたのか?

Gadgets & Wearablesによると、解析対象となったのはZepp Healthの最新アプリビルド10.5.0。古いビルドにもソーラー関連の断片的なコードは存在していたが、今回はより目に見える形で、ソーラー強度(solar intensity)に関する記述が大きく追加されているという。

具体的に見つかった文字列やクラス名は以下のとおり。

・solar_intensity(ソーラー強度)
・what_is_solar_intensity(ソーラー強度とは)
・watch_face_input_power(ウォッチフェイス側の入力電力)
・case_back_input_power(裏蓋側の入力電力)
・SolarBatteryChargeRecord(lux/panelType/status/chargePowerPercent などのフィールドを持つレコード)
・SolarIntensityAction(端末アクションモデル内のクラス)
・SolarIntensitySyncJob(同期ジョブ)
・SOLAR_INTENSITY(データタイプ)
・SUPPORT_SOLAR_INTENSITY(機能サポート判定フラグ)

説明文には「the instantaneous luminous flux received per unit area on the device’s exposed surface(端末の露出面が単位面積あたりに受け取る、瞬間的な光束)」という解説テキストも含まれていたとされる。「ソーラー強度を表示する画面への遷移」を示すイベント文字列もあり、アプリのデバイスメニュー内に専用画面が新設される可能性も高い。

とくに気になるのは「ウォッチフェイス側の入力電力」と「裏蓋側の入力電力」という2つの記述だ。フェイス側はディスプレイ表面にソーラーパネル層を挟む構造を、裏蓋側はチャージング診断や別の電力経路を、それぞれ示唆する可能性がある。

なぜ今ソーラー充電なのか? Amazfitの戦略との整合性

Amazfitはここ数年、T-RexやFalconといったタフ系・アウトドア向けスマートウォッチを強化してきた。ソーラー充電は、こうした製品ラインと非常に相性が良い。バッテリーを完全に置き換えるものではなく、「充電サイクルを延ばすための補助電源」として効果を発揮するためだ。

同様のアプローチを先行採用しているのがGarminSUUNTO。GarminはFenixやInstinctシリーズに、独自の「Power Glass」「Power Sapphire」と呼ばれる透過型ソーラーレンズを搭載しており、太陽光のもとでウォッチモードのバッテリー寿命をさらに伸ばすことができる。アプリ内には「ソーラー強度グラフ」が用意され、過去数時間に得られた太陽エネルギー量も確認できる仕組みだ。

SUUNTOも一部のVerticalシリーズで同様の仕組みを採用しており、屋外で直射日光下のトレーニングを長時間こなすアスリートに支持されている。

Amazfitが同じ路線に踏み出すなら、ターゲットはやはり持久系スポーツや登山・トレッキングなど、長時間屋外でデバイスを使うユーザーになりそうだ。

AMOLEDではなくMIPディスプレイへ回帰する可能性も?

ここで気になるのが、Amazfitが採用するディスプレイ技術との相性だ。発色が美しい有機ELパネル(AMOLED)と、ソーラー充電は相性が悪いとされている。AMOLEDは輝度が高く消費電力が大きいため、小さなソーラーパネルで集めた電力では、画面が消費するエネルギーを賄いきれないからだ。

そのためGarminやSUUNTOのソーラーモデルは、消費電力の少ない「MIP(メモリ・イン・ピクセル)」と呼ばれる半反射型ディスプレイを採用している。MIPは屋外の直射日光下でこそ視認性が上がるという、ソーラーモデルと相性抜群の特性を持つ。

現在のAmazfitはほぼ全モデルでAMOLEDを採用しているため、もし本気でソーラー対応のモデルを出すなら、MIPディスプレイへの回帰が現実的な選択肢となる。実はAmazfitには、初代Bipシリーズで反射型ディスプレイを採用し、驚異的なバッテリー寿命を実現した実績がある。アウトドア特化のロングライフモデルとして、Bip的な思想を持ち込んでくる可能性は十分にあるだろう。なお現行のBipラインは Bip Max でAMOLEDに乗り換えているため、ソーラー対応モデルが出るならBipとは別のアウトドア系ラインに載る可能性が高い。

一方で、Garminは「AMOLEDディスプレイ+ソーラー」の特許を取得済みとも報じられている。もしAmazfitがこちらの道を選び、量産化に成功すれば、世界初のAMOLEDソーラースマートウォッチになる可能性もある。

どのモデルに搭載されるのか? 候補はT-RexかFalconか

気になる搭載モデルだが、現時点のコードには具体的な型番や発売時期は含まれていない。開発者が発売の数か月前から準備コードを仕込むのは珍しくなく、社内プロトタイプで終わる可能性もある。

とはいえ、大きく頑丈な筐体と相性が良いこと、屋外用途で需要があることを考えると、候補としてはタフ系のT-Rexシリーズや、本格アウトドア向けのFalconシリーズが最有力だろう。どちらのラインも次期モデルの登場が予想されており、その中の1つにソーラー機能を載せてくる可能性は十分にある。Amazfitは直近で 新フラグシップ「Balance Ultra」と「Balance 3」 も発表したばかりで、上位ライン全体の更新ピッチが速い。

また、watch_face_input_power(フェイス側)とcase_back_input_power(裏蓋側)の2系統が登場することから、通常のスマートウォッチではなく、新しいカテゴリーの製品(リング型・バンド型・スポーツ用センサーなど)に紐づく可能性もゼロではない。

まとめ:確定情報ではないが、注目に値する手掛かり

今回のAPKコード解析は、あくまで「これからソーラー機能を載せる準備が進んでいる」ことを示すものに過ぎず、新製品の発表を保証するものではない。Amazfit公式からの正式発表や、認証機関への登録情報が出てこない限りは、確証あるニュースとして扱うべきではない。

ただし、Garmin・SUUNTOがリードしているソーラー対応アウトドアウォッチ市場に、AmazfitがコスパとAMOLEDノウハウを武器に切り込んでくるとなれば、業界全体にとって大きな話題になりそうだ。今後、認証情報や型番のリークが出てくるか、引き続き注目しておきたい。

Source: Gadgets & Wearables

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