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腕に巻いたバンドがふくらんで血圧を測る、あの変わったスマートウォッチに動きがありました。海外メディアの報道によると、ファーウェイ(HUAWEI)の新型「HUAWEI WATCH D3」とみられる2機種が、インドネシアの通信機器認証データベースに登録されたことが分かりました。
認証データベースは、その国で電波を出す機器を売るために通さなければならない手続きの記録です。ここに名前が出るということは、少なくとも製品が実在し、発売の準備段階に入っていることを意味します。現時点でファーウェイからの公式発表はありませんが、噂の段階から一歩進んだ材料が出てきた形です。
※サムネイル写真はHUAWEI WATCH D2です
HUAWEI WATCH D3とみられる2機種が認証データベースに登録
報じられている内容によると、登録されていたのはファーウェイのインドネシア法人「PT HUAWEI TECH INVESTMENT」を申請者とする2つの機種です。機器の種別はスマートウォッチ、ブランドはHUAWEI、そして販売名として「Huawei Watch D3」が記載されていたとされています。
| 申請者 | PT HUAWEI TECH INVESTMENT |
| 機器種別 | スマートウォッチ |
| 販売名 | Huawei Watch D3 |
| モデル番号1 | RIV-B10(証明書番号 125322/DJID/2026・2026年8月11日付) |
| モデル番号2 | RIV-B11(証明書番号 125347/DJID/2026・2026年8月12日付) |
| 製造国 | 中国 |
2つの証明書はいずれも2026年8月の同じ週に発行されています。認証の取得から実際の発表までの間隔は製品によってまちまちですが、ファーウェイの過去のウェアラブルでは、この手の認証が出てから数週間のうちに正式発表というケースが少なくありませんでした。
「RIV-B10」と「RIV-B11」、2つの型番は何を意味するのか
気になるのは、なぜ2機種なのかという点です。認証データベースには型番と申請者しか載らないため、中身の違いまでは読み取れません。ただ、これまでのスマートウォッチの型番の付き方から考えると、いくつかの可能性が浮かびます。
・ケースサイズやバンドの長さ違い(血圧を測るカフ式のバンドは腕まわりへの対応が重要なため、複数展開する理由がある)
・Bluetooth接続のみのモデルと、eSIM対応など通信機能を持つモデルの2本立て
・素材やカラーの違いによる型番の分割
とくに1つ目は、このシリーズならではの事情です。バンド自体が血圧計のカフとして働く構造上、腕の太さに合っていないと正しく測れません。前モデルでも複数のバンドサイズが用意されており、後継機でも同じ考え方が引き継がれる可能性は十分にあります。
そもそもWATCH Dシリーズは何が特別なのか
ファーウェイのWATCH Dシリーズは、一般的なスマートウォッチとは根本的に仕組みが違います。歩数や心拍数をセンサーで推定するのではなく、バンドの中に小型のエアポンプとふくらむカフを内蔵し、実際に腕を締めつけて血圧を測ります。腕時計の形をした血圧計、と言ったほうが近い製品です。
現行のHUAWEI WATCH D2は、日本では2025年2月13日に「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」として発売されました。自動電子血圧計としての管理医療機器認証を取得しており、価格は税込60,280円です。腕時計として使いながら、必要なときにその場で血圧を測れること、さらに就寝中に自動で測定してくれることが大きな特徴でした。
夜間や早朝の血圧は、日中に病院で測る値だけでは分からない部分です。睡眠中の呼吸の乱れが血圧に影響することもあり、厚生労働省も睡眠時無呼吸症候群について、高血圧などを引き起こす病気として注意を呼びかけています。寝ている間のデータを自動で残せる機器に需要があるのは、こうした背景があるからです。
初代のWATCH Dは、いかにも医療機器然とした厚みのあるデザインでした。それをかなり薄く、日常的に着けやすい形にまとめたのがWATCH D2です。D3で次に何が変わるのか、注目したいところです。
発表は9月2日のミュンヘンイベントになるのか
タイミングとして意識されているのが、ファーウェイが予告している9月2日のイベントです。ドイツ・ミュンヘンで開かれるこの発表会については、ファーウェイが9月2日にミュンヘンで新製品イベント|「Chase the wild」の予告、WATCH GT 7シリーズのグローバル発表が有力で取り上げました。
ただし、このイベントの本命と見られているのは、中国で先に発表されたWATCH GT 7シリーズの国際版です。掲げられているタグラインも「Chase the wild」で、アウトドア色が強い内容がうかがえます。健康管理寄りのWATCH D3が同じ舞台に並ぶのかどうかは、現時点では読み切れません。認証が取れているからといって、その日に発表されるとは限らない点は押さえておきたいところです。
D3の噂は7月から出ていた
WATCH D3の名前自体は、以前から浮上していました。7月には、ファーウェイが月内にオンライン発表会を開き、複数の新製品を披露するのではないかという情報が流れています。その内容はファーウェイ、今月中に新スマートウォッチと新色を一挙発表か? Watch GT 7シリーズや血圧測定Watch D3の噂で整理しました。
このときはリーカー発の情報にとどまっていましたが、今回は各国の当局に提出される公式の書類にモデル名が出てきた形です。情報の性質としては一段はっきりしたと言えます。
血圧をどう扱うかは各社で分かれている
血圧まわりの機能は、いまウェアラブル各社が力を入れている領域です。ただし、そのアプローチは一様ではありません。
ファーウェイのWATCH Dシリーズが「その場で実際に測る」路線なのに対し、別のやり方を選んでいるメーカーもあります。たとえばアップルは、血圧の数値そのものを表示するのではなく、高血圧の可能性に気づかせる通知という形での実装が取り沙汰されています。この動きについてはApple Watchの高血圧通知はwatchOS 27で強化されるのか? FDA審査中の新機能が9月の新モデルと同時に登場する可能性で詳しく扱いました。
正確な数値が欲しいのか、それとも異変に気づくきっかけが欲しいのか。求めるものによって選ぶ機種が変わってくる、というのがいまの状況です。
日本での展開はどうなるのか
日本での発売については、現時点で何も分かっていません。今回の認証はあくまでインドネシアのもので、日本で売るには国内の手続きが別途必要になります。血圧計として販売する以上、医療機器としての手続きも避けて通れません。
とはいえ、WATCH D2は日本で正式に管理医療機器認証を取得して発売された実績があります。国内でも一定の支持を得てきたモデルなので、後継機が日本に来る可能性は決して低くないでしょう。ただし、認証手続きの分だけグローバル発表から時間が空くことも考えられます。
まとめ|まずは9月2日の内容を確認したい
今回分かったのは「HUAWEI WATCH D3という名前の2機種が、インドネシアの認証を通過した」という事実だけです。画面のサイズも、センサーの構成も、価格も、発売時期も、公式には何も出ていません。
それでも、血圧を測れるスマートウォッチを検討している方にとっては、判断材料が1つ増えたことになります。いまWATCH D2を買うべきか迷っているなら、9月2日のイベント内容を見てから決めても遅くはないはずです。逆に、日本での発売時期まで気にするなら、もう少し長い目で待つ心づもりが必要かもしれません。
Smart Watch Lifeでは、WATCH D3に関する続報が入り次第、あらためてお伝えします。
Source: WearableFans/
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