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株式会社ビーマップは2026年10月7日、介護施設向けの見守りソリューション「ばいたるモニタ」を発表し、同じ日から実証実験に協力してくれる介護施設の募集を始めました。入居者が手首に着けるのは、ファーウェイのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」です。脈拍や血中酸素レベル(SpO2)、血圧などのデータを施設のWi-Fiアクセスポイント経由でクラウドに集め、職員はパソコンの画面でまとめて確認できます。入居者にスマートウォッチを着けてもらい、見守り・測定・記録をひとつの仕組みにまとめる、介護施設向け(法人向け)のサービスです。個人で購入する製品ではなく、価格や正式な提供開始日はまだ公表されていません。
ばいたるモニタはスマートウォッチとWi-Fiで入居者を見守る介護施設向けサービス
介護施設では、入居者の見守りや体温・血圧などの測定と記録、夜間の巡回を、限られた人数の職員でこなしています。ばいたるモニタは「見守り・測定・通信をひとつに」をコンセプトに、施設に置くWi-Fiアクセスポイントを、スマートウォッチから届くデータの受け口としても使う仕組みです。
できることは大きく3つです。
・バイタルデータの収集と記録
・入居者がいるおおよそのエリアの表示
・SOSボタンや、施設が決めた条件に当てはまったときの通知
これらをクラウド上でまとめて管理し、日々の見守り・測定・記録の手間や、夜間巡回のときの介護職員の負担を減らすことを目指すとしています。
脈拍・SpO2・体表面温度・睡眠・歩数を記録し血圧は決めた時刻に自動で測る

スマートウォッチで集めるのは、脈拍、血中酸素レベル(SpO2)、体表面温度、睡眠状況、歩数です。集めたデータはクラウド上の画面で確認でき、CSV形式で書き出せます。バイタルデータ連携APIを使って、施設がすでに使っている介護ソフトなど外部のシステムとつなぐこともできるとしています。
血圧は、HUAWEI WATCH D2のバンドの中にある「エアカフ」(腕を締めて測るための空気袋)で測ります。入居者が自分で測るほか、端末にスケジュールを設定しておくと、決めた時刻に定期的に測定できます。測った値は自動で集約されます。
なお、リリースには転倒検知や離床検知についての記載はありません。
入居者のおおよその居場所はつながっているアクセスポイントから表示する
スマートウォッチがどのWi-Fiアクセスポイントにつながっているかをもとに、入居者がいるおおよそのエリアを画面に表示します。分かるのは、設置したアクセスポイントがカバーする範囲ごとの居場所で、GPSのように細かな位置ではありません。
入居者がスマートウォッチのSOSボタンを押したときや、取得したデータが施設であらかじめ設定した条件に当てはまったときには、管理者に通知が届きます。この緊急アラート通知も、病気の診断や治療、予防を目的とするものではないとしています。
データはBluetoothでアクセスポイントへ送り国内クラウド「Bcloud」で管理する

スマートウォッチで測ったデータは、Bluetoothで近くのWi-Fiアクセスポイントに送られ、ビーマップが運営する国内のクラウドサービス「Bcloud(ビークラウド)」で管理されます。対応するアクセスポイントがデータの中継役を担うので、専用のゲートウェイ(中継機)を別に置かなくても構成できるとしています。
Bcloudは、HUAWEI製のアクセスポイントやネットワーク機器をインターネット経由でまとめて管理できるサービスです。施設のWi-Fi環境と見守りの情報を、同じクラウドで管理できます。サービスの詳細はばいたるモニタのサービスサイトに掲載されています。
HUAWEI WATCH D2は管理医療機器認証の血圧計を内蔵 ただし認証はサービス全体のものではない

ばいたるモニタで使う端末は2つです。入居者が着けるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」と、施設に設置するWi-Fi 7対応のアクセスポイント「AirEngine 6776-57T」です。
HUAWEI WATCH D2は、日本の管理医療機器認証を取得した自動電子血圧計を内蔵するスマートウォッチです(認証番号306AGBZI00008000)。同じ端末を使って離れて暮らす親を見守るサービスは、『Vital Navi』の記事で紹介しています。ただし、医療機器として扱われる範囲には決まりがあり、リリースでは次のように説明しています。
・血圧測定機能は、使う人が自分の血圧を管理するためのもの
・睡眠中の自動血圧測定機能は、管理医療機器認証の範囲外
・血中酸素レベル、体表面温度、睡眠状況などの健康管理データは、医療目的には使えない
・この認証は、ばいたるモニタ全体が医療機器認証を受けたという意味ではない
ばいたるモニタ自体は、取得した健康管理データを記録・表示・共有する「健康管理支援サービス」で、病気の診断・治療・予防を目的とするものではないとしています。
AirEngine 6776-57Tは、2.4GHz・5GHz・6GHzの3つの周波数帯に対応した、屋内用のハイエンドモデルです。施設内のWi-Fi通信に使うほか、スマートウォッチからの健康管理データの受け取りと、居場所の表示に使います。
実証実験に協力する介護施設を募集 期間は1か月から
ビーマップは、ばいたるモニタを実際の介護現場で試してくれる施設を募集しています。参加した施設は、見守りや記録の業務がどれだけ効率化するかを検証できるほか、開発の早い段階から関わることで、自分の施設の運用に合った使い方を考える機会になるとしています。ビーマップ側も、施設の運営者や介護職員の意見をもとにサービスを改善していく方針です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 1か月から |
| 試せる機能 | バイタルデータの収集・記録、入居者がいるおおよそのエリアの把握(アクセスポイントのカバーエリア単位)、緊急アラート通知 |
| 提供されるもの | Wi-Fiアクセスポイント「AirEngine 6776-57T」、センドバック保守1年間、Bcloud アクセスポイントクラウドコントローラー、「ばいたるモニタ」ダッシュボード、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」 |
| 費用 | 設置台数、検証内容、施設の環境に応じて一部を施設が負担 |
| 終了後 | アクセスポイントとクラウドコントローラーは実証実験の後も継続して利用可能 |
実施内容は、施設の規模や希望に合わせて個別に相談できます。
CareTEX大阪’26とCareTEX東京’26冬でバイタル測定を体験できる
ビーマップは介護業界向けの展示会2つに出展し、スマートウォッチを着けてバイタル測定を体験できるデモを行う予定です。会場では、実証実験への参加やWi-Fi環境の整備についても相談できます。
| 展示会 | 会期 | 会場 | 出展位置 |
|---|---|---|---|
| CareTEX大阪’26(大阪ケアウィーク’26) | 2026年10月14日(水)〜16日(金)9:30〜17:00 | インテックス大阪 | 介護テクノロジー展・見守りシステムゾーン(小間番号9-10) |
| CareTEX東京’26冬(東京ケアウィーク’26) | 2026年12月16日(水)〜18日(金)9:30〜17:00 | 東京ビッグサイト | 未定(決まり次第、公式サイトに掲載) |
展示会の詳細はCareTEX大阪の公式サイトとCareTEX東京の公式サイトで確認できます。
Wi-Fi 7アクセスポイント2機種を各300台限定の特別価格で提供
ばいたるモニタの発表にあわせて、ビーマップは介護施設のWi-Fi環境づくりを支援するキャンペーンも行います。Wi-Fi 7対応のアクセスポイント2機種を、それぞれ300台限定の特別価格で提供します。ミッドレンジのAirEngine 5776-26は、Wi-Fiの電波の変化から部屋に人がいるかを簡易的に検知する「Wi-Fiセンシング」に対応します。専用のセンサーを追加しなくても見守り環境を整えられるとしています。
| 項目 | AirEngine 6776-57T | AirEngine 5776-26 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 屋内用ハイエンドモデル | 屋内用ミッドレンジモデル |
| 周波数帯 | 2.4GHz・5GHz・6GHz | 2.4GHz・5GHz |
| 最大デバイスレート | 13.66Gbps | 6.45Gbps |
| MIMO性能 | 2.4GHz 2×2、5GHz 2×2、6GHz 4×4 | 2.4GHz 2×2、5GHz 4×4 |
| 最大ユーザー数 | 1,800 | 1,200 |
| ばいたるモニタとの関係 | スマートウォッチ連携に対応する中核機器 | Wi-Fiセンシングによる簡易在室検知に対応 |
通信速度と最大ユーザー数は製品仕様上の値で、実際には利用環境や接続する端末、設定などによって変わります。キャンペーンは2027年3月31日までで、価格と導入条件は問い合わせて確認する形です。アクセスポイントの設置工事やインターネット回線の手配も相談できます。
主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | ばいたるモニタ |
| 提供元 | 株式会社ビーマップ |
| 対象 | 介護施設(法人向け) |
| 入居者が着ける端末 | HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計(スマートウォッチ型、バンド内のエアカフで血圧を測定) |
| 対応アクセスポイント | AirEngine 6776-57T(Wi-Fi 7) |
| クラウド | Bcloud(ビーマップが運営する国内クラウド) |
| 集めるデータ | 脈拍、血中酸素レベル(SpO2)、体表面温度、睡眠状況、歩数、血圧 |
| 主な機能 | バイタルデータの収集・記録、所在エリア表示、SOS・設定条件通知 |
| データの出力・連携 | CSV出力、バイタルデータ連携API |
| 医療機器かどうか | サービスは健康管理支援サービスで、診断・治療・予防が目的ではない。血圧計はHUAWEI WATCH D2が内蔵するもので管理医療機器認証を取得(サービス全体の認証ではない) |
価格・提供開始時期
ばいたるモニタの利用料金や、正式な提供開始日はリリースに書かれていません。現在は実証実験に協力する介護施設を募集している段階で、実証実験でも設置台数などに応じて一部の費用を施設が負担します。介護施設向けのサービスのため、個人向けに販売するという案内もありません。問い合わせ先は株式会社ビーマップ 事業本部 ワイヤレス・イノベーション事業部です。
まとめ
ばいたるモニタは、入居者がHUAWEI WATCH D2を着けるだけで、脈拍やSpO2、体表面温度、睡眠、歩数を記録し、血圧も決めた時刻に自動で測れるようにする介護施設向けのサービスです。施設のWi-Fiアクセスポイントがデータの中継と居場所の表示を兼ねるので、専用のゲートウェイを足さずに組める点が特徴です。
血圧計はHUAWEI WATCH D2が内蔵する管理医療機器認証のものですが、サービス全体が医療機器というわけではなく、SpO2や体表面温度などは医療目的には使えません。料金や提供開始日はこれからで、まずは実証実験に参加する施設を募っています。10月のCareTEX大阪’26では実際に着けて測る体験ができるので、導入を考えている施設の方は会場で相談してみるのもよさそうです。
Source: 株式会社ビーマップ プレスリリース
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