Suunto Race 3SとRace Sの違いを比較|画面は2,000ニトと600ニト GPSは38時間と30時間 価格差は30,800円

スマートウォッチの選び方

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左がSuunto Race 3S(Titanium Black、46mm・2,000ニト・85,800円)、右がSuunto Race S(チタン、45mm・600ニト・55,000円から)の正面

SUUNTOの「Suunto Race 3S」が2026年10月29日に発売されます。価格は85,800円(税込)です。同じ「S」の名前が付く小型のRaceには、2024年からのSuunto Race Sがあり、こちらはステンレスモデル55,000円、チタンモデル66,000円で販売が続いています。

2台の差は大きく4つで、画面の明るさとGPSを使うときのバッテリー、画面のガラス、Suunto AI Coachです。デュアルバンドGPSと無料のオフラインマップは、どちらにも入っています。SWLが実機で試した同世代のSuunto Run 2の結果も手がかりにしながら、2台の違いと選び方を整理します。

Race 3SとRace Sの差は画面・バッテリー・ガラス 価格差は30,800円

先に、どちらを選ぶかの目安です。

こんな人に 向いているモデル
真昼の山や雪のある場所で画面を見ることが多い Race 3S
デュアルバンドGPSで30時間を超えるレースや山行に出る Race 3S
岩場や藪で画面をこすりやすい Race 3S(サファイアクリスタル)
Suunto AI Coachを発売直後から使いたい Race 3S
フルマラソンや日々のランニングが中心 Race S
できるだけ安く、デュアルバンドGPSと地図を手に入れたい Race S(ステンレス55,000円)
少しでも軽いモデルがほしい Race S(チタン53g)

価格差は、ステンレスのRace Sと比べると30,800円、チタンのRace Sと比べると19,800円です。差額で得られるもののうち大きいのは、画面が3倍以上明るくなることと、デュアルバンドGPSで8時間長く記録できることです。サファイアクリスタルのガラス、新しい心拍センサーとチップ、64GBのストレージ、AIコーチの先行利用も付いてきます。

Race 3SとRace Sのスペック比較

数値はSUUNTO公式サイトの日本語の製品ページによるものです。

項目 Suunto Race 3S Suunto Race S
価格(税込) 85,800円 ステンレス55,000円/チタン66,000円
ケースサイズ 46×46×11.4mm 45×45×11.4mm
重さ(ストラップ込み) 56g チタン53g/ステンレス60g
ベゼル チタン(ケースバックもチタン) チタンまたはステンレススチール
画面のガラス サファイアクリスタル ゴリラガラス
ディスプレイ 1.32インチ AMOLED、466×466 1.32インチ AMOLED、466×466
最大輝度 2,000ニト 600ニト
デュアルバンドGPS 最大38時間(常時表示オンで32時間) 最大30時間
バッテリーモード 38/45/65/120時間 30/40/60/120時間
スマートウォッチとしての使用 最大12日間 最大9日間
光学式心拍センサー LED6個・受光素子4個 LED4個・受光素子2個
ストレージ 64GB 32GB
オフライン音楽再生 対応(発売後のアップデートで提供) なし
防水 5気圧(50m) 5気圧(50m)
無料オフラインマップ 対応 対応

心拍センサーの数はSUUNTO公式ブログの比較記事によります。バッテリーの時間は、設定や使う環境によって変わります。

画面の明るさはRace 3Sが2,000ニトでRace Sの3倍以上

日差しの下の山道でSuunto Race 3Sを手首に着け、画面を確認しているトレイルランナー

画面の大きさと解像度は同じで、どちらも1.32インチ・466×466ピクセルのAMOLEDです。違うのは最大輝度で、Race 3Sが2,000ニト、Race Sが600ニトです。SUUNTOはRace 3Sの画面を「Race S比233%の明るさ」と説明しています。

600ニトでも日陰や室内では問題なく読めます。真昼の稜線や雪の照り返しの中で、ペースや地図を一目で読み取れるかどうかが、2,000ニトとの差になります。同じ600ニトから2,000ニトへの変化は、ランニング向けのSuunto Run 2でも起きています。初代Runとの差はSuunto Run 2と初代Runの比較記事で詳しく比べています。

Race 3Sの画面は、書き換えの回数を毎秒5〜60回の間で自動で切り替えます。

デュアルバンドGPSはRace 3Sが38時間 Race Sは30時間

L1とL5の2つの周波数を使うデュアルバンドGPSで記録したときの電池の持ちは、Race 3Sが最大38時間、Race Sが最大30時間です。精度を落とさずに使える時間が8時間長くなります。

精度を少し下げるモードを含めた段階は、Race 3Sが38/45/65/120時間、Race Sが30/40/60/120時間です。いちばん長い120時間は同じで、差が出るのは精度の高いモードです。フルマラソンや30時間以内に終わるトレイルレースならRace Sで足ります。100マイルのレースや、充電できない日が続く山行では、Race 3Sなら高精度のまま8時間長く記録できます。

Race 3Sは、20分の充電でデュアルバンドGPSを約10時間使えます。満充電までは1.5〜2時間です。レース前夜に充電を忘れても、朝の20分で取り返しやすくなっています。

GPSを使わない普段使いでは、Race 3Sが最大12日間、Race Sが最大9日間です。

重さはチタン同士で56gと53g ガラスはサファイアとゴリラガラス

ケースはRace 3Sが46mm、Race Sが45mmで、厚さはどちらも11.4mmです。数字の上では1mmの差です。

重さは、ストラップ込みでRace 3Sが56g、Race Sのチタンモデルが53g、ステンレスモデルが60gです。同じチタン同士ならRace Sが3g軽く、ステンレスのRace Sと比べるとRace 3Sが4g軽くなります。

大きく違うのは画面のガラスです。Race 3Sはサファイアクリスタルで、SUUNTOは「モース硬度9の耐傷性」としています。Race Sはゴリラガラスです。トレイルで転んだときや、岩場で手をついたときに画面をこする機会が多い人ほど、傷が付きにくいサファイアクリスタルを選ぶ意味があります。Race 3Sはケースバックもチタンです。

Race 3Sは心拍センサーとチップが新しく ストレージは64GBに

Race 3Sの光学式心拍センサーは、LEDが6個、受光素子が4個です。Race Sの4個と2個から増え、肌に当たるレンズも2.5Dの曲面になりました。チップは新しいApollo 510で、地図の拡大や画面の切り替えの反応が速くなったとしています。

ただ、手首の光学式センサーには限界があります。SWLがSuunto Run 2で同じコースを心拍ベルトあり・なしで走り比べたときは、心拍ゾーンの内訳が大きく変わりました(気温も7℃違ったので、どちらが正確かまでは分かりません)。運動強度をリアルタイムで読むZoneSenseや、推定VO2maxをきちんと残したいなら、Race 3SでもRace Sでも、SUUNTOの心拍ベルトを組み合わせるのが確実です。

ストレージはRace 3Sが64GB、Race Sが32GBです。オフラインマップの容量で見ると、SWLがSuunto Run 2で関東地方の地図を落としたときは749.1MBでした。地図だけなら32GBでも困りません。64GBが生きるのは、Race 3Sで使えるようになる音楽の保存です。Race 3SはRaceシリーズで初めてオフライン音楽再生に対応し、スマートフォンを持たずに音楽を聴きながら走れます。この機能は発売後のソフトウェアアップデートで提供される予定です。

Suunto AI CoachはRace 3Sで先行 Race Sは2027年初めから

Race 3Sの発売に合わせて、Suuntoアプリに対話型の「Suunto AI Coach」が加わります。トレーニングや睡眠、回復など自分の記録をもとに質問に答え、ワークアウトやランニングルートを作ってウォッチに送れます。

Race 3Sを買って2026年12月31日までにSuuntoアプリでアクティベートすると、3か月間無料で使えます。SUUNTOの比較ブログによると、Race Sなどほかの対応モデルへの提供は2027年初めから広げる予定です。対応モデルや時期は変わる場合があります。

Race Sにもデュアルバンドと無料オフラインマップがある

Suunto Race S(チタン)の画面にオフラインマップと走った軌跡が表示されている

差が目立つ一方で、Raceシリーズの中心の機能はRace Sにもそろっています。L1・L5のデュアルバンドGPSと無料のオフラインマップは、どちらにも入っています。上りと下りを先読みするClimb Guidance、デジタルクラウン、5気圧防水も共通です。HRVをもとにトレーニング負荷と回復を分析する機能も、2台とも使えます。

無料のオフラインマップは、SWLもSuunto Run 2で使いました。等高線や道は見やすい一方、建物名が出ないので街の地図としては物足りません。そのかわり、自分がどちらを向いているかはスマートフォンより正確でした。山で現在地と進む向きを確かめる道具として考えると、Race SでもRace 3Sでも同じように役立ちます。使ってみた様子はSuunto Run 2の実走レビューにまとめています。

フルマラソンまでならRace S 長いトレイルと明るい画面ならRace 3S

ロードのランニングとフルマラソンが中心で、30時間を超える記録をしないなら、Race Sで足ります。ステンレスモデルなら55,000円で、デュアルバンドGPSと地図が手に入ります。

山を長く走る人、日差しの強い場所で画面を見る機会が多い人、画面の傷を気にしたくない人はRace 3Sです。30,800円の差額で、画面の明るさ、8時間長いGPS、サファイアクリスタルがまとめて手に入ります。いまRace Sを使っていて画面とバッテリーに不満がなければ、AIコーチがRace Sに来る2027年初めまで待つ手もあります。

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どちらも小型で地図とデュアルバンドGPSを持つRaceで、長さと明るさにいくら払うかで選ぶ2台です。Race 3Sの発売情報や、SUUNTOのほかのモデルは下の記事で紹介しています。

Source: SUUNTO Race 3S 製品ページ

Source: SUUNTO Race S 製品ページ

Source: SUUNTO公式ブログ「Suunto Race 3SとRace Sを比較」

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Race 3Sの価格、カラー、AIコーチの無料期間は発売記事にまとめています。

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