Table of Contents
SUUNTOのランニングウォッチ「Suunto Run 2」が、2026年9月15日に発表されました。発売は9月29日、価格は4GBモデルが59,950円、64GBモデルが64,900円(いずれも税込)です。初代Suunto Runの後継で、画面の輝度が600ニトから2,000ニトへ、最高精度GPSモードの駆動時間が20時間から24時間へ、そして無料のオフラインマップが本体に載りました。
発売に先立って実機を借り、東京・市ヶ谷の同じ周回コースを、心拍ベルトあり・なしの両方で走ってきました。カタログのスペックを読んでいても、走ってみないと分からないことがあります。
結論から書くと、ランニングの計測器として非常によくできたモデルでした。ボタンを押して走り出し、止めるだけで、後から振り返りたくなる数字が操作なしでひととおりそろいます。走っている最中に助けてくれる機能も、一瞬しか視線を送れないという条件をよく分かったうえで設計されていました。
この記事はランニング機能に絞った内容です。発表内容そのものと、初代からの変更点については別記事にまとめています。
Suunto Run 2が9月29日発売、59,950円から|35gで2,000ニト、無料オフラインマップはサブスク不要。心拍ベルト2も同時発売
Suunto Run 2と初代Suunto Runを公式スペックで全比較|輝度600→2,000ニト、本体に地図、GPS駆動は4時間増
本記事で紹介したSuunto Run 2とSmart Heart Rate Belt 2は、Suunto Japan合同会社より提供を受けた製品です。記事の内容は実際に使用したうえでの評価であり、提供元による内容の指定や事前確認は受けていません。
走った条件
先に前提を出しておきます。数字を読むときの土台になる部分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コース | 東京・市ヶ谷周辺の約2.6kmの周回コース。上り下りあり、信号あり |
| 1回目 | 2026年9月8日/気温28℃/心拍ベルトあり/14分20秒・5分25秒/km・135bpm |
| 2回目 | 2026年9月8日 17:18〜17:33/気温28℃/心拍ベルトあり/13分24秒・5分04秒/km・143bpm |
| 3回目 | 2026年9月11日 16:59〜17:13/気温21℃/心拍ベルトなし/12分59秒・4分56秒/km・139bpm |
| そのほか | トレッドミルでの室内ラン、オフラインマップの登録、Suunto Coachのプラン作成 |
9月8日はゴーストランナーを試すために同じコースを2周し、別々の記録として残しました。以下で「9/8」として扱うのは2本目のほうです。
走行距離は2.6km前後と短めです。フルマラソンの距離を走ったわけではないので、長時間の挙動については確かめられていません。その前提で読んでください。
まず、1回走ると何が残るのか
個別の機能の前に、このウォッチがランニングの計測器として何を出してくるのかを先に見ておきます。ボタンを押して走り出し、止めるだけで、これだけの数字が残ります。

1回のランニングを止めた直後に残るサマリー。左が9/8、右が9/11(画面:Suuntoアプリ)
上が実際のサマリー画面です。項目を書き出すと、こうなります。
| 種類 | 残る数字 |
|---|---|
| 走りの基本 | 合計継続時間、距離、平均ペース、平均歩数ケイデンス(spm)、上昇(m) |
| 心拍 | 平均心拍数、心拍とペースを重ねたグラフ、心拍ゾーン1〜5それぞれの割合と滞在時間 |
| 負荷の指標 | NGP(傾斜を補正したペース)、実際の運動負荷ペース、TSS(その1回の走行でかかった負荷)、推定VO2max(心拍ベルト併用時) |
| 区間ごと | 1km/5km/10kmで切り替えられるラップ表。ラップごとの距離・タイム・ペース・平均心拍 |
| コース | 地図上の軌跡、同じルートの過去の記録との比較、前回最高記録との差 |
| 主観 | フィーリング(走り終わりに自分で選ぶ) |
ラップ表と、同じルートの過去との比較はこちらです。

1kmごとのタイム・ペース・平均心拍が自動で残る。上段は同じルートの前回記録との差(画面:Suuntoアプリ)
ラップは自分でボタンを押さなくても1kmごとに自動で区切られます。9/8は1km目5’23、2km目4’58、最後の0.63kmが4’49。前半が遅く後半で上げているという走りの形が、そのまま表に出ています。
上段の「このルートで前回の最高記録と比較」も効きます。9/8の2本目は1本目より56.4秒速く、9/11はさらに24.5秒速い。同じコースを繰り返し走る人なら、これだけで十分な指標になります。
SUUNTOはこの比較自体を機能として掲げていて、公式ページには「過去のランに挑む」として同じルートの過去の記録と走行中に比較でき、差はリアルタイムで表示されるとあります。今回は走り終えてからアプリで見比べただけですが、走りながら前回の自分と競うこともできます。
ひとつ用語の整理をしておきます。この表の「TSS」はその1回の走行でかかった負荷、ウォッチの画面写真にたびたび出てくる「TSB」は、SUUNTOが「トレーニングゾーン」と呼んでいる別の指標です。公式の説明ではTrainingPeaksが推奨するCTL・ATL・TSBのモデルを使い、トレーニング負荷と回復のバランスを追跡するもので、やりすぎと不足を把握するための数字です。今回は走行回数が少なく、値は「–」のままでした。
もうひとつ、ここに並ぶ数字のうち推定VO2maxは心拍ベルトを着けた回にしか出ていません。この差については後述します。
その数字はどれくらい信用できるのか|同じコースで距離がぶれない

同じ周回コースを3回走った記録。タイムは12’59、13’24、14’20(画面:Suuntoアプリ)
数字がたくさん残っても、土台になる距離とペースがぶれていては意味がありません。ここを先に確かめます。
対応する衛星測位システムはGPS、GLONASS、GALILEO、QZSS(みちびき)、BEIDOU(北斗)。周波数はL1とL5の2波に対応します。
公式の日本語仕様では、GPSの記録レートをBest(1秒ごと)、Good(パワーセーブで1秒ごと)、OK(60秒ごと)の3段階から選べるとされています。今回は既定のまま走りました。
衛星の構成自体は初代Suunto Runから引き継いだもので、Run 2で新しくなったわけではありません。L5を併用する二周波受信は、ビルに囲まれた市街地や、木の枝が頭上を覆うトレイルのように、電波が反射して届く環境で効いてきます。
今回走ったのは市ヶ谷周辺の市街地です。アプリに残った軌跡は周回コースの形をきれいになぞっており、上の画面のとおり同じコースを3回走った記録のいずれも、距離が2.63〜2.64kmの範囲に収まっていました。同じコースを走ったときに距離がぶれないというのは、実用上いちばん分かりやすい精度の指標です。
心拍ベルトあり・なしで、同じコースを走り比べた
ここからは、その数字がどれくらい変わりうるのかという話です。同じコースを、心拍ベルトを着けた日と着けなかった日で走り比べました。ペアリング自体は簡単にできます。
| 項目 | 9/8 ベルトあり / 9/11 ベルトなし |
|---|---|
| 距離 | 2.64km / 2.63km |
| タイム | 13分24秒 / 12分59秒 |
| 平均ペース | 5分04秒/km / 4分56秒/km |
| 平均心拍数 | 143bpm / 139bpm |
| 心拍ゾーン5の割合 | 63% / 21% |
| 心拍ゾーン4の割合 | 17% / 60% |
| 気温 | 28℃ / 21℃ |

心拍ゾーンの内訳。ベルトありはゾーン5が63%で赤一色、ベルトなしはゾーン4が60%に移っている(画面:Suuntoアプリ)
速く走ったほうが、心拍が低い。心拍ゾーン5に入っていた割合も63%から21%へ動いています。ただし平均心拍そのものは143bpmと139bpmで、差は4bpmです。平均がちょうどゾーン4と5の境目あたりにあるため、わずかな差が割合を大きく動かしたと考えるのが自然です。ゾーンの区切りは最大心拍の設定値で変わるので、割合そのものは絶対的な数字ではありません。
その日の体調もあったと思いますが、同じ距離を走って速かったほうが心拍は抑えられていました。体感的にはほとんど同じだったというのが走った側の感覚です。
ただし、ここは慎重に読む必要があります。気温が28℃と21℃で7℃違います。暑いほうが心拍は上がりやすいので、差のすべてを計測方式の違いに帰することはできません。日をまたいだ比較である以上、体調や睡眠の影響も乗ります。
言えるのは、「手首だけの計測とベルト併用では、同じ人が同じコースを走っても心拍の出方が変わることがある」というところまでです。どちらが正確かは、この2回からは判断できません。基準になる計測がなく、気温も7℃違います。断定するには同じ日に両方を同時装着して比べる必要があります。
もうひとつ、サマリー画面を並べて気づいたことがあります。ベルトを着けた9/8には推定VO2max 53.9が表示されていますが、ベルトなしの9/11には表示がありません。これも2回の記録から見えた傾向で、条件として確定したわけではありません。
精度の議論は脇に置くとして、ベルトを併用する理由は機能の側にあります。推定VO2maxが記録に残ること、そして心拍変動から運動強度をリアルタイムで見るZoneSenseが使えるようになること。この2つは手首だけでは得られません。ただし後者は今回確認できませんでした。走行中に画面を送る操作に気づいておらず、ベルトを着けた回の走行時間も15分ほどで、キャリブレーションに必要とされる10分を差し引くと評価できるデータが残らなかったためです。
胸ベルトの装着感
脇の下から胸の上部くらいにバンドを止めるのですが、走っていてなんだかずり落ちてきそうな感覚がありました。ただし汗をかいて走っても、滑り止めもあるし実際には装着した部分から1ミリもずれていません。慣れてくれば問題ないのだと思います。心理的な違和感と、物理的なズレは別でした。胸ベルトを敬遠している人には参考になるところだと思います。
スマートウォッチが出す数値のうち、どれが実測でどれが推定なのかという全体像は、レビュー論文をもとに指標ごとの信頼度を整理した記事でも扱っています。
ゴーストランナー|「あと何メートル先か」で見せるのが分かりやすい

Suunto Run 2。ケース単体35g、ベゼルはステンレススチール(撮影:Smart Watch Life)
設定した目標ペースで走る仮想のペースメーカーと競う機能です。初代Suunto Runから続く看板機能で、Run 2でも中心に据えられています。
約2.6kmのコースを2周、ハーフマラソン2時間・フルマラソン4時間相当のペースに設定して走りました。
ペースが速いとか遅いとかではなく、目標ペースのランナーからどれくらいの距離にいるかという表示が出ます。これのほうが確かに分かりやすい。「5分10秒/km」と言われても速いか遅いかを頭で計算しないと判断できませんが、「30m先にいる」なら一瞬で分かります。最終的には200メートルくらいの差をつけてゴールしました。距離が短かったからですが。
起伏のあるコースだと、この見せ方が効いてきます。上り坂も下り坂もあるなかで、上り坂では少し追いつかれて、下り坂で引き離す。そういうことができるので、走っていて楽しい。
走っている最中にウォッチを確認できるのは、結局1箇所くらいです。だからこそ先行していれば緑で大きくメートル数、遅れていれば赤という色分けが効きました。
一方で、街中で走る人には注意点があります。信号待ちのタイミングでどんどん追いつかれます。仮想ランナーは信号で止まってくれません。止まると自動で記録を一時停止してくれるオートポーズがあるので、都市部で走るなら最初にオンにしておきたいところです。
なお、この機能は速く走るためだけのものではありません。SUUNTOはリカバリーランやLSDでオーバーペースを防ぐ使い方も挙げています。ゆっくり走るべき日にゆっくり走れない人にとっては、上限として置いておく使い方が向いています。
リアルタイムフィニッシュ予測|2.6kmでもハーフ換算が出る

左:ハーフ設定、2.62km地点でペース5’17・心拍145、推定1:58’21。右:10km設定、2.04km地点でペース5’11・心拍142、推定0:51’50(撮影:Smart Watch Life)
ここまでの走りから、目標距離を何分で走破できそうかを一目で示してくれる機能です。マラソンのスポーツモードで距離(フル/ハーフ/10km/5km)を設定すると使えます。
上の写真が実際の画面です。2km走った段階でハーフの予想タイムが出ています。
| 設定 | 走行中の表示 |
|---|---|
| ハーフマラソン | 2.62km地点/ペース5’17/心拍145 → 推定 1:58’21 |
| 10km | 2.04km地点/ペース5’11/心拍142 → 推定 0:51’50 |
ここで面白いのが、この予測が単純なペース換算ではないことです。10km設定のほうは5’11×10km=51分50秒で表示とぴったり一致しますが、ハーフ設定は5’17で21.0975kmを走った計算(1時間51分半)より約7分遅い数字が出ています。公式のFAQは「現在のペース、コースの標高、走行距離、体力状態から予想完走タイムをリアルタイムで算出する」と説明しており、距離が長いほど後半の落ち込みを織り込んでいるように見えます。
いずれにせよ、ゴーストランナーと同じように一目で目標を上回っているのか遅れているのかが分かるので、意外と便利でした。
使っているうちに、こういう手もあると気づきました。今日は10km走ろうと決めた時は、その倍のハーフマラソンくらいに設定するのが分かりやすいかもしれません。実際に走る距離より長い目標を設定しておくと、予測タイムが「いまのペースの通信簿」として機能します。これは資料には書かれていない使い方です。
そして、この画面のひとつ先に、次に紹介するEnergy Senseがあります。
Energy Sense(ベータ版)|画面はあった。リアルタイムフィニッシュの1つ先だった

目標距離5kmの下にEnergySense(Beta)のスイッチがある。設定自体はここで正しくできていた(撮影:Smart Watch Life)
今回いちばん確かめたかったのが、Run 2で新しく追加されたEnergy Senseです。いまのペースと走った距離から、スタミナの消費量と「いまの状態であと何km走れそうか」を予測する機能とされています。
手順どおり、マラソンのスポーツモードで目標距離を5kmに設定し、設定画面を下にスクロールして「EnergySense(Beta)」をオンにするところまでは、上の写真のとおりできています。ところが走り出すと、出てくるのはリアルタイムフィニッシュ予測の画面だけでした。オンにしてもオフにしても変わりません。
走り終えたあとで、マラソントレーニングの画面をあらためて開いて確かめました。最初に出るのはリアルタイムフィニッシュの画面で、そこからリューズをひとつ送ると、Energy Senseの画面が現れます。入れ替わるのではなく、その先に並んでいる別画面でした。設定は最初から正しく、単に画面を一周させていなかっただけです。
走りながら操作に迷うと、だいたいそのまま走り切ってしまいます。Run 2を手にした人が同じところでつまずかないよう、書いておきます。Energy Senseを見たいなら、走り出したあとにリューズで画面を一周させてください。
ただし、走行中に実際どう動くかは、今回は確かめられていません。画面の存在と位置が分かった段階です。SUUNTOは9月15日のプレスリリースで「EnergySenseはベータ版として提供されます。提供時期、対応機種および機能は変更となる場合があります」と明記しています。走りながらの挙動は、次の機会に確かめて追記します。
オフラインマップ|関東地方で749MB、ダウンロードに1時間
Run 2で新しく加わった機能です。本体に地図を落としておけば、電波が届かない場所でも自分の位置と地図を照らし合わせられます。
実際に登録してみました。手順は、ウォッチをWi-Fiに接続してから、エリアを選んでダウンロードする流れです。
ダウンロードできるのはどうやら日本で8地域のようです。「KANTO REGION」(関東地方でしょう)を選ぶとかなり広大なマップを読み込み始めました。
なお公式ページの注記によれば、この無料マップは制裁対象の国および地域を除くとされています。国内では関係しませんが、海外で走る人は事前に確認しておいたほうがよさそうです。
エリアの広さが独特で、南鳥島や沖ノ鳥島まで含んだ108万km2が1単位です。容量は749.1MBで、ダウンロードに1時間くらいかかりました。地図は走る前日までに落としておくもの、と考えておいたほうがよさそうです。
使い勝手は、率直に言って一長一短でした。縮尺は1kmから25mまで拡大・縮小できます。ただ、建物名などが書かれないので、単なるマップとしては少し使いにくい。ウォッチで見る地図はどうしても見づらくもあります。
一方で、はっきり強みだと感じた部分もあります。コンパスというか、自分がどちらの方向を向いているのかはスマートフォンに比べて本当に正確でした。
そのうえで、こういう使い分けがいいのではないかと思っています。電波が入らない山の中での登山やトレッキングに使うか、スマートフォンの地図アプリと併用して、自分がどちらを向いているかはウォッチで、どこに向かうかはスマートフォンで見るか。腕時計の小さな画面で地図を完結させるのではなく、方位だけを担当させるという発想です。
トレッドミル|マシンとの距離が0.3kmずれた

ウォッチは目標10.00kmに対し残り7.37km=2.63km走行。奥のマシン表示は2.9kmだった(撮影:Smart Watch Life)
室内ランでも試しました。私自身、最近は室内ランばかりです。夏は涼しく冬は暖かく、信号も歩行者もなく、自分の目標ペースで走れる。快適なんですよね。
心拍やケイデンスはちゃんと表示されました。ただ、距離に差が出ました。上の写真のとおり、マシンの表示が2.9km、ウォッチの距離が2.63kmです。そうすると平均速度も狂ってきてしまいます。
GPSが使えない室内では腕の振りから距離を推定するため、こうしたずれは機種を問わず起こります。マシン側の表示も基準にはならないので、どちらが正しいとは言えません。ただ、両者が0.3km食い違うことは起こるということです。やっぱりSUUNTOの強みは外でのGPS計測と心拍計測なのかなと感じました。
室内ランが中心の人は、距離の絶対値ではなく、心拍やケイデンスの推移を見る道具として使うのが現実的だと思います。
Suunto Coach|10週間のハーフマラソン計画を作らせた

Suunto Coachが作った10週間のハーフマラソン計画。生成には約1時間かかった(画面:Suuntoアプリ)
ウォッチ本体ではなく、スマートフォンアプリ側のAI機能です。無料で使えます。
カレンダーのマイプランから「10週間初心者向けハーフマラソン」を選び、自分のランニング量に合わせて質問に答えると、個別のトレーニング計画を作ってくれます。生成には1時間ほどかかりました。
出てきた計画の中身です。
| 週 | 狙い |
|---|---|
| 1〜3週目 | 無理なく、慣れ優先・疲労回復優先 |
| 4〜5週目 | VO2maxと心肺機能の向上を図って追い込む |
| 6〜9週目 | 疲労回復と機能向上を交互に繰り返す |
| 10週目 | コンディションを整える |
レースの10週間前から逆算して仕上げていく設計です。この通りにやればいいコンディションで臨めるのだろうけれど、仕事やら飲み会やらがあるとなかなか難しいというのが正直な感想でした。計画の質と、それを守れるかどうかは別の問題です。
そのほかのランニング機能
今回の走行では深く試せませんでしたが、機能としては一通りそろっています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| インターバルトレーニング | Suuntoアプリでウォームアップ・運動・回復・クールダウンのステップを組み、時間または距離と目標ペース・心拍を設定してウォッチに同期する |
| メトロノーム | 目標ケイデンス(1分間の歩数)を振動で刻んで知らせる。音ではなく振動なので周囲を気にせず使える |
| ランニングダイナミクス | 接地時間、垂直振動、左右バランスを計測。アプリでスポーツモードの表示項目に追加して使う |
| オートポーズ | 止まると記録を自動で一時停止し、動き出すと再開する |
| ZoneSense | 心拍ベルト併用時に、心拍変動から運動強度をリアルタイムで把握する。開始後およそ10分がキャリブレーション |
メトロノームが音ではなく振動なのは、早朝や住宅街を走る人にはありがたいところです。
まとめ

Suunto Run 2。9月29日発売、4GBモデル59,950円・64GBモデル64,900円(撮影:Smart Watch Life)
2.6kmの周回コースを3回走っただけの範囲ですが、見えたことを整理します。
走り終えたときに残る数字の量と種類が十分でした。距離とペースと心拍だけでなく、1kmごとのラップ、心拍ゾーンの内訳、傾斜を補正したペース、トレーニング負荷、同じコースの過去との差まで、こちらが操作しなくてもそろいます。その土台になる測位も、同じコースを3回走って距離は2.63〜2.64kmに収まりました。
心拍ベルトを併用するかどうかは、精度より機能で決めるほうがよさそうです。今回の2回では気温が7℃違い、どちらが正確かは判断できません。ただ、推定VO2maxが記録に残ることと、ZoneSenseが使えるようになることは、手首だけでは得られない差です。
ランニングに使う道具としての完成度は高いと感じました。機能を並べて驚かせにくるタイプではなく、走っている最中に必要な情報を、必要な形にして出してくる作りです。一方で、室内ランではトレッドミルの表示と0.3kmずれ、オフラインマップは建物名が出ないぶん地図としては物足りません。屋外を走って記録を積み上げる人のための道具、という輪郭がはっきりしたモデルです。
外観や日常使いの部分、バッテリーの持ち、他社モデルとの比較については、別記事で扱います。
実走・計測:Smart Watch Life/仕様の出典:SUUNTO「Suunto Run 2」製品情報ページ
あわせて読みたい関連記事
発売日、価格、同時発売の心拍ベルト2については、発表内容をこちらにまとめました。
Suunto Run 2が9月29日発売、59,950円から|35gで2,000ニト、無料オフラインマップはサブスク不要。心拍ベルト2も同時発売
初代Suunto Runから何が変わったのかは、公式スペックで全項目を突き合わせています。
Suunto Run 2と初代Suunto Runを公式スペックで全比較|輝度600→2,000ニト、本体に地図、GPS駆動は4時間増
初代Suunto Runが登場したときの記事はこちらです。
SUUNTOからランナー特化の新モデル「Suunto Run」登場!
SUUNTOの現行ラインナップ全体は、こちらで整理しています。
SUUNTO(スント)ブランドガイド最新版|RACE 2/Run/Verticalほか現行スマートウォッチを整理
二周波GPS対応のランニングウォッチを横並びで比べたい人はこちらから。
ランニング向けスマートウォッチおすすめ10選【2026年版】二周波GPS/VO2MAX対応モデル厳選
スマートウォッチの数値がどこまで信用できるかは、論文ベースで整理しました。
その数字は測定値か、推定値か|ミシガン大などのレビュー論文がスマートウォッチ15指標の信頼度を整理
回復の指標をどう受け止めるかについても書いています。
Apple Watchの「準備度(レディネス)」とは何か|0〜10のスコアの中身と、各社バラバラな呼び名・尺度
はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、
記事の探し方ガイド
から目的別に読めます。











