MakuakeのAIガジェット、半年で昨年1年ぶんを超える|件数は横ばいで金額は2倍以上、Rokidのスマートグラスが約6.37億円で歴代1位

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Makuakeの2026年上半期AIガジェット・家電最新動向のキービジュアル。スマートグラス、ロボットペット、調理家電、タブレット型デバイスなどの製品画像が並んでいる

クラウドファンディングの売れ筋は、その年に何が来ているかを映します。2026年のMakuakeは、AIでした。

株式会社マクアケは2026年9月14日、Makuakeの「AIガジェット・家電」カテゴリについて、2026年上半期(1〜6月)の応援購入総額が、2025年の1年間の合計を上回ったと発表しました。わずか半年で、前年の通年実績を抜いたことになります。

プロジェクト数自体はほぼ横ばいです。伸びたのは1件あたりの規模でした。

半年で、昨年1年ぶんを超えた

発表された数字を整理します。

項目 内容
対象カテゴリ AIガジェット・家電
対象期間 2026年1月1日〜6月30日
実績 応援購入総額が2025年通年(1〜12月)の合計を上回る
プロジェクト数 2025年上半期と同水準
累計応援購入金額 前年同期比で2倍以上
大型案件 上半期だけで1億円超のプロジェクトが複数誕生

件数が変わらないまま金額が倍以上になったので、1件あたりが大きくなったという読み方になります。8月に発表された13周年の実績でも、件数1.2倍に対して金額1.7倍と、同じ傾向が出ていました。単価の上昇はカテゴリをまたいで起きているようです。

牽引しているのは3つの柱

Makuakeの2026年上半期AIガジェット・家電最新動向のキービジュアル。スマートグラス、ロボットペット、調理家電、タブレット型デバイスなどの製品画像が並んでいる

上半期のAIガジェット・家電の動向(画像:マクアケ)

マクアケは、成長を牽引した要素として次の3つを挙げています。

内容
身につけるAI スマートグラス。翻訳・録音・AIアシストといった実用機能を積み、日常の眼鏡に近い感覚で受け入れられ始めた。AIガジェット全体で最も金額が大きい
寄り添うAI コンパニオン型。AIロボットドッグ、対話型ロボット、AIデスクパートナーなど。「命令に従う」ではなく「一緒にいる」ことを価値にしている
身体拡張型AI フィジカルAI。歩行や走行を分析して動作を直接アシストする、身体に働きかけるデバイス

2つ目のコンパニオン型は、当サイトでも案件が増えているのを感じている領域です。約1kgのAIロボットドッグ「Sirius」iPhoneを頭脳にするデスクAI「Loona Deskmate」のように、形はばらばらでも「机や部屋にいる」ことを前提にした製品が続いています。

上半期の大型プロジェクト

リリースで名前が挙がっているのは、次の4件です。

プロジェクト 内容と金額
Rokid スマートAIグラス 約6.37億円。2026年6月1日時点でMakuakeの応援購入総額 歴代1位を更新
AIパートナー「CODE27」 約2.16億円。コンパニオン型
AIテニスコーチングマシン「Tenniix」 約1.87億円。声だけで球種・球速を調整できる
パワーアシストスーツ「Dnsys BOOSTSUIT」 股関節の動作をリアルタイムにアシスト(金額の記載なし)

1位のRokidが6.37億円というのは、クラウドファンディングの数字としてはかなり大きい部類です。スマートグラスはここ数年ずっと「もうすぐ来る」と言われ続けてきましたが、翻訳という具体的な用途が固まったことで動き出した、というのがマクアケの見立てです。

実際、カメラもディスプレイも省いて翻訳だけに絞った32gのスマートグラスがMakuakeに出てくるような、用途を絞った製品も増えています。全部入りを目指さない方向は、価格を下げる意味でも効いてきそうです。

「試す」から「実用性で選ぶ」へ

マクアケでAI関連を担当するグローバル局の金美玲局長は、上半期をこう振り返っています。

「2026年上半期は、AIプロダクトが『試す段階』から『実用性で選ぶ段階』へと進化を遂げた半年でした。翻訳、会話記録、動作アシストなど具体的な用途が明確になったことで、プロジェクト単体のヒット規模が大幅に拡大しています」

下半期については、記録だけで終わらず次の作業まで担う「エージェント型AI」と、身体運動を物理的に支える「フィジカルAI」に注目しているとのことです。

海外の開発者が日本初上陸の場としてMakuakeを選ぶ理由についても触れており、AIの価値を理解する熱量の高い生活者へ直接届き、初期の市場形成を伴走支援できる環境だから、と説明しています。

ウェアラブルを追っている側から見ると

この3つの柱は、当サイトが扱う領域とかなり重なります。

スマートグラスは腕時計型の次に来ると言われ続けてきたウェアラブルですし、フィジカルAIは運動を測るだけだった機器が「手伝う」側に回る動きです。スマートウォッチが心拍や睡眠を記録するところで止まっているのに対し、こちらは記録の先に踏み込もうとしています。

直近でも、骨伝導イヤホンにカメラとAIアシスタントを積んだ「MusicCam Pro」のように、既存カテゴリにAIを足して新しい形にする製品が出てきています。ジャンルの境目は、当分はっきりしないままかもしれません。

なお、こうした製品を実際に触れる場も用意されています。9月19日から渋谷で開かれる体験型ポップアップ「さわれるMakuake」では、約30プロジェクトを入場無料で試せます

まとめ

MakuakeのAIガジェット・家電カテゴリで、2026年上半期の応援購入総額が2025年通年を上回りました。プロジェクト数は横ばいのまま金額が倍以上になっており、1件あたりの規模が大きくなっています。

牽引しているのは、スマートグラス、コンパニオン型、フィジカルAIの3つ。最大はRokidのスマートAIグラスで約6.37億円でした。

「AIを積んでいること」自体が売り文句だった時期は過ぎて、翻訳や動作アシストといった具体的な用途で選ばれるようになってきた、というのがこの数字の中身です。買う側にとっては、何ができるのかがはっきりした製品を選べばよい、ということでもあります。

Source: 株式会社マクアケ プレスリリース/画像:株式会社マクアケ

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8月に出た13周年の実績はこちらです。件数より金額が伸びる傾向は共通しています。

Makuakeが13周年、ガジェット・家電・オーディオの応援購入金額が昨対170%に|件数1.2倍・金額1.7倍が示す単価の上昇

用途を絞ったスマートグラスの実例です。

圏外でも13言語を翻訳するAIスマートグラス「Beifa GE01-3」がMakuakeに|カメラもディスプレイも省いた32g、一般販売は37,400円

コンパニオン型の代表例として、AIロボットドッグも上陸しています。

AIロボットドッグ「Sirius」が日本上陸|8月28日11時からMakuakeで先行販売、約1kg・14軸で199,980円から

机の上に置くタイプのAIパートナーも出てきました。

iPhoneを頭脳にするデスクAI「Loona Deskmate」が日本初上陸|8月31日からMakuakeで45,000円、165W GaN充電器も内蔵

既存カテゴリにAIを足す動きは、イヤホンでも起きています。

骨伝導イヤホンにカメラを積んだ「MusicCam Pro」がMakuakeに登場|13MP・4K撮影とAIアシスタント、先行28,224円から

実物を触りたい人には、9月19日からの体験イベントがあります。

体験型ポップアップ「さわれるMakuake」が9月19日から渋谷サクラステージで開催|約30プロジェクトを入場無料で試せる12日間

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