脳活動を色で見せる脳トレ「Thinkie」がMakuakeで1,000万円突破|お届けは10月に前倒し、ただし2年目からアプリ月980円

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額にThinkieのセンサーバンドを着けて、スマートフォンの脳トレアプリに取り組む女性

脳トレの最中に、自分の脳がどう動いているかが色で見えます。

株式会社NeUが2026年9月15日、Makuakeで先行販売中の脳トレシステム「Thinkie(シンキィ)」の応援購入総額が1,000万円を突破したと発表しました。あわせてお届け予定が当初の2026年12月から10月へ前倒しされています。

9月14日正午時点で10,079,489円、サポーターは284人。目標金額は30万円だったので、達成率は約3,360%です。先行販売の受付は9月28日(月)22時までです。

ただしこの製品、本体価格だけを見て判断すると後で計算が狂います。アプリの利用料が2年目から発生するためです。そこも含めて整理します。

額に着ける30gのセンサーで「最中」を測る

手のひらに乗せたThinkieのピンク色のセンサー本体。指の長さより小さい

センサー本体は約30g。手のひらに収まる大きさ(画像:株式会社NeU)

Thinkieは、額に着ける約30gのセンサーと専用アプリの組み合わせです。センサーはヘッドバンドで額に軽く当てるだけで、スマートフォンとはBluetoothでつながります。

従来の脳トレが記録するのは「何問できたか」という結果でした。Thinkieが加えるのは、課題に取り組んでいる最中の反応です。

計測にはfNIRSという方式を使います。近赤外光を当て、血流に伴うヘモグロビン量の変化から前頭前野の活動を推定するものです。医療や研究の現場で使われてきた計測手法を、家庭向けの製品に落とし込んだ形になります。

注意したいのは「推定」という言葉です。脳の活動そのものを直接測っているわけではなく、血流の変化から間接的に推定しています。ウェアラブルの数値が測定値なのか推定値なのかを見分ける話は以前に整理しましたが、Thinkieもこの区別が必要な製品です。NeU自身も、表示されるデータやスコアは参考値だと明記しています。

画面の上で、色が変わる

Thinkieの日本語版アプリ画面。1から15までの数字を順にタップする課題と、画面上部に脳活動を示す色とメーター

課題に取り組んでいる最中の脳活動が、画面上部の色とメーターに出る(画像:株式会社NeU)

実際の画面がこちらです。「ナンバータップ」という課題で、1から15までの数字を順番に、できるだけ速くタップしていきます。

画面上部にあるのが脳活動のメーターです。青から赤へのグラデーションの上で数値が動き、「低」から「高」までの位置を示します。左の丸い数字はその回のスコアです。

NeUの説明では、この色は良し悪しを判定するものではなく、「いまの自分」を感じるための表現とされています。スコアを競うのではなく、取り組んでいる最中の自分の状態に気づくための仕組み、という位置づけです。

日本版アプリには6カテゴリ・19種類のトレーニングが入っており、難易度は自動で調整されます。1回15分ほどを想定した設計です。19種類は処理速度、ワーキングメモリ、実行機能という3つの力に対応していますが、NeUはこれを「トレーニング内容の分類であり、効果を保証するものではない」と断っています。

『脳を鍛える大人のDSトレーニング』から20年

Thinkieのセンサーを手に持って話す技術顧問の川島隆太博士

技術顧問は『脳を鍛える大人のDSトレーニング』監修の川島隆太博士(画像:株式会社NeU)

Thinkie Inc.の技術顧問は、東北大学加齢医学研究所教授・前所長の川島隆太博士です。2005年に社会現象となった『脳を鍛える大人のDSトレーニング』を監修した人物です。

20年前は脳を「働かせる」課題を届け、今回はその脳が「働いている様子」を見せる。NeUはこう整理しています。

開発の分担も少し複雑です。元になる脳活動計測技術を開発したのがNeUブランドとアプリを開発したのが米国のThinkie Inc.、そして日本でMakuakeの実行者を務めるのがNeUという形です。NeU自体が、東北大学の認知脳科学と日立グループの携帯型脳計測技術を結ぶ会社として2017年に設立されています。

センサーの組み立てと出荷前検査は、福島県のアルファ電子株式会社が担当しています。

2年目から月980円。ここが判断の分かれ目

ここが本題です。

Thinkieは本体を買って終わりではありません。アプリの利用料が13か月目から発生します。各プランに最初の12か月分が含まれていて、そこから先は月額980円または年額9,000円です。

では払わなかったらどうなるか。Makuakeでの質問に対し、実行者は無料版の制限を次のように回答しています。

項目 無料版での扱い
トレーニングの種類 19種類のうち4種類のみ
成績の詳細グラフ 非表示
脳年齢チェックの詳細分析 非表示
センサー(ブレインメーター) 無料版でも使える。読書や他の脳トレ中も装着可

つまり2年目に払わないと、19種類が4種類になります。買った理由が「6カテゴリ19種類」だった場合、実質的には継続課金が前提の製品と考えたほうが実態に合います。

一方で、アプリを永年無料で使える「コンプリートプラン」も用意されています。こちらは月額が発生しません。

どのプランが安いのかを計算した

現在受付中の主なプランは次のとおりです。いずれも税込で、別途Makuakeの安心システム利用料が2.2%(税抜)かかります。

プラン 価格 アプリ
超早割 22%OFF 27,284円 12か月無料
早割 19%OFF 28,334円 12か月無料
Makuake割 16%OFF 29,383円 12か月無料
コンプリートプラン
(追加枠)
45,960円 永年無料
2名分
セット割 25%OFF
(2台)
52,470円
(1台26,235円)
各台12か月無料
一般販売予定価格 34,980円

超早割とコンプリートプランの差額は18,676円です。これを月額980円で割ると約19か月分。12か月の無料期間を足すと、使い始めから約31か月、およそ2年7か月を超えて使い続けるならコンプリートプランのほうが安くなります

使用期間 超早割+月払い 超早割+年払い コンプリート
2年 39,044円 36,284円 45,960円
3年 50,804円 45,284円 45,960円
4年 62,564円 54,284円 45,960円

年払い(9,000円)を選ぶなら分岐はもう少し先で、3年あたりでほぼ並び、4年で差がはっきりします。

脳トレは習慣として続けるものなので、3年以上使う可能性は十分あります。短く試したいなら超早割、続ける前提ならコンプリートプラン、という分け方になります。コンプリートプランには利用権が2名分付くので、家族で使うならこちらの価値はさらに上がります。

Makuakeのプロジェクトページを見る

医療機器ではない、という前提

NeUはプレスリリースでもMakuakeのページでも、繰り返し同じことを書いています。

Thinkieは一般向けのウェルネス製品であり、医療機器ではありません。疾病の診断・治療・予防を目的とするものではなく、表示されるデータ・スコアは参考値です。

脳の活動が見えるという体験は魅力的ですが、そこで出る数字が健康状態を診断するものではない、という線引きは押さえておきたいところです。高齢者が自分の認知状態をどこまで正しく判断できるかという研究もありますが、機器が出す数値と実際の認知機能は別のものです。

センサーは1台を家族で共有でき、アカウントは無料で人数無制限です(計測の正確さのため、1つのアカウントを複数人で使うことは推奨されていません)。カラーはブランドカラーのマゼンタのみです。

まとめ

Thinkieは、額に着ける約30gのセンサーで脳トレ中の前頭前野の活動を推定し、色とメーターでリアルタイムに見せるシステムです。技術顧問は『脳を鍛える大人のDSトレーニング』の川島隆太博士。Makuakeでの応援購入総額は9月14日に1,000万円を突破し、目標30万円に対して達成率は約3,360%になりました。

お届けは当初の2026年12月から10月へ前倒し。先行販売の受付は9月28日(月)22時までです。

価格は超早割27,284円から、一般販売予定価格は34,980円。ただし13か月目からアプリ利用料が月額980円かかり、払わないとトレーニングは19種類から4種類に減ります。2年7か月を超えて使うなら、永年無料のコンプリートプラン45,960円のほうが安くなる計算です。

買う前に決めるべきなのは、本体をいくらで買うかではなく、何年続けるつもりかのほうです。

Source: 株式会社NeU プレスリリース/プラン価格・無料版の制限・目標金額はMakuakeプロジェクトページより/画像:株式会社NeU

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