Table of Contents
画面のないスマートバンドがまた1つ増えます。名古屋の株式会社キーシステムが立ち上げたヘルステックブランド「MYAKU(ミャク)」から、ディスプレイを持たないスマートバンド「MYAKU BAND」が登場しました。2026年9月10日11時より、応援購入サービスのMakuakeで先行販売が始まっています。
一般販売の予定価格は29,700円(税込)ですが、先行販売では最も安い枠で19,700円。バッテリーは推定で約30日間持ち、睡眠のステージや日中の活動、運動中の心拍までを専用アプリに記録します。
画面をなくしたバンドは、この1年で一気に選択肢が増えたジャンルです。そのなかで国内ブランドから出てきた1本は何が違うのか、順に見ていきます。
画面をなくすと何が変わるのか
MYAKU BANDの最大の特徴は、ディスプレイを搭載していないことです。時刻も通知の中身も本体では見られません。計測したデータはBluetoothで専用アプリ「ヘルストレーナー」に同期し、スマートフォン側で振り返る使い方になります。
「画面がないと不便では」と感じるかもしれませんが、この設計を選ぶ人が増えている背景には、通知に反応し続ける生活への疲れがあります。手首にもう1つ画面を増やすのではなく、記録だけを任せてしまうという考え方です。同じ発想の製品がここ1年で各社から出てきた流れは、画面なしモデルが増えた背景をまとめた記事で整理しています。
代表取締役の鍵谷隆氏は「デジタルが生活に欠かせない今だからこそ、時には画面から離れ、心穏やかに過ごす時間を大切にしたい」とコメントしています。
記録できるのは睡眠・活動・運動の3本柱

睡眠は覚醒・レム・浅い・深いの4段階で記録。運動中は心拍をリアルタイムで確認できる(画像:キーシステム)
睡眠については、覚醒・レム睡眠・浅い睡眠・深い睡眠という4つのステージに分けて記録します。毎晩の内訳が積み上がっていくので、寝つきの時間や中途覚醒の傾向を後から見返せます。
日中はフィットネストラッカーとして歩数や消費カロリーを記録し、スポーツモードを使えば運動中の心拍をリアルタイムで確認できます。走っている最中に本体で確認することはできませんが、アプリを開けば心拍の推移が出る形です。
通知は基本オフ、必要なアプリだけ選べる

24時間の記録とアプリごとの通知設定。基本は通知オフで使う設計(画像:キーシステム)
画面がないので通知の中身は読めませんが、通知そのものを完全に捨てているわけではありません。アプリ側でサービスごとにオンオフを設定でき、おやすみモードの時間帯も指定できます。
心拍のわずかな揺らぎからストレスの状態をスコア化する機能も備えます。数値の意味づけはアプリ側が担当し、手首のバンドはひたすら測り続ける、という役割分担です。
バッテリーは推定約30日、防水はIP68
公表されている主な仕様を整理すると次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バッテリー | 推定約30日(720時間) 交換・修理には非対応 |
| 防水 | IP68等級 入浴・サウナ・海水での使用は不可 |
| 対応OS | iOS 15.4以上/Android 14以上 |
| バンド | ナイロン製 手首まわり13.5〜23cmに対応 |
| 充電 | Type-C接続のマグネット式2ピンケーブル |
| 保証 | お届けから1年 到着後1か月は初期不良対応 |
約30日というバッテリーは、毎日充電する必要がないという意味で画面なしバンドの分かりやすい利点です。ただしメーカーはこれを推定値としており、使い方によって変わると説明しています。またバッテリーの交換や修理には対応せず、劣化したら本体ごと買い替えになる点は、購入前に知っておきたいところです。メーカーは通常の使用で2年程度は満足して使えるとしています。
防水はIP68等級ですが、温水・石鹸・海水・高速の水流には対応していません。お風呂やサウナ、海に着けたまま入るのは避けてください。
先行販売の価格は19,700円から
Makuakeでの先行販売の内訳です。いずれも税込・送料無料で、色は黒の1色展開です。
| 枠 | 価格 |
|---|---|
| 超早割 限定100個 |
19,700円 (33%オフ・1万円引き) |
| 早割 限定700個 |
22,700円 (23%オフ・7,000円引き) |
| Makuake割 限定200個 |
24,700円 (16%オフ・5,000円引き) |
| 一般販売の予定価格 | 29,700円 |
セット内容は本体、ナイロンバンド、充電ケーブル、スタートアップガイドです。プロジェクトは目標金額の達成に関係なく購入が成立するAll in型で、受付は2026年10月28日22時まで。発送は10月29日以降に順次始まり、遅くとも11月末までに完了する予定とされています。
買う前に確認しておきたいこと
先行販売という性格もあり、事前に押さえておきたい点がいくつかあります。
まずアプリの費用です。専用アプリ「ヘルストレーナー」の基本機能は無料で使えますが、無料版には広告が表示されます。より詳しい分析や限定コンテンツは「ハイクラスプラン」という有料のサブスクリプションで提供されます。バンドとの連携や睡眠・運動の記録といった主要機能は無料のままで使える、という説明です。
次に製品の位置づけです。MYAKU BANDは医療機器ではなく、日々の健康管理を補助するものだとメーカーは明記しています。体調が悪いときの判断材料にしたり、通院中の治療の代わりにしたりする使い方は想定されていません。
もう1点、ものづくりの体制です。企画とアプリ開発、メーカーとしての責任は日本の株式会社キーシステムが持ちますが、ハードウェアの製造は中国(深セン)へ委託されています。「日本発ブランド」という表現はブランドと開発体制を指すもので、本体そのものが国内生産というわけではありません。
株式会社キーシステムは1991年設立で、AIやスマートフォンアプリ、XR領域の開発を手がけてきた企業です。2026年にヘルステックブランド「MYAKU」を立ち上げ、5月にはスマート縄跳び「MYAKU ROPE」を先行販売しています。MYAKU BANDはブランド第2弾にあたります。
画面なしバンドは選択肢が一気に増えた
このジャンルは、ここ1年で顔ぶれが揃いました。ガーミン初の画面なしバンド「CIRQA」が32,800円で登場し、9月9日にはAPPOSTER JAPANの「b.race」も発売されたばかりです。POLAR Loopのようにデザイン賞を取るモデルも出てきました。
そのなかでMYAKU BANDの立ち位置を考えると、19,700円からという先行価格と、約30日のバッテリー、そして主要機能がサブスク不要で使える点が判断材料になります。サブスク前提の海外勢と比べると、月額を積み上げずに続けられるのは分かりやすい違いです。
一方で、画面なしバンドは実際に着けてみないと「通知が見られない生活」に馴染めるかが分かりにくいジャンルでもあります。同じ画面なしのモデルを実機で試した記録もあるので、あわせて読んでおくと想像しやすくなるはずです。
まとめ
MYAKU BANDは、画面を持たないことを積極的に選んだ国内ブランドのスマートバンドです。睡眠のステージ、日中の活動、運動中の心拍、ストレスのスコアを記録し、確認はスマートフォンのアプリで行います。
先行販売の価格は19,700円から、受付は10月28日22時まで。バッテリーが約30日持ち、主要機能を無料で使えるという構成は、初めて画面なしバンドを試す人にとって手を出しやすい設計といえます。バッテリー交換に対応しない点と、届くのが11月末までという時間差だけ、納得したうえで選びたいところです。
Source: 株式会社キーシステム プレスリリース/仕様・価格はMakuakeプロジェクトページより
あわせて読みたい関連記事
9月9日に発売されたばかりの、もう1つの画面なしバンドです。
APPOSTER JAPAN、画面なしスマートバンド「b.race(ブレス)」を9月9日発売|約20g・最長12日、サブスク不要
そもそも画面なしという発想はどこから来たのか、源流をたどりました。
WHOOPが火をつけた革命――スマートウォッチの「画面なし」モデル流行の源流とは
画面なしのバンドを実際に着けた感触はこちらにまとめています。
Amazfit Helio Strapレビュー|画面なし・ストラップ型の装着感・睡眠計測・回復スコアを実機チェック
指で測るタイプも同じ「画面を持たない」選択肢です。
RingConn Gen 3 実機レビュー|チタンの高級感、サブスク不要、血管ヘルス傾向まで
いま買える画面なしモデルは、まとめて見比べられます。
スマートウォッチで”画面なし”モデル流行の背景と人気モデルまとめ
通知から距離を取る考え方そのものについては、こちらで解説しています。
デジタルデトックスとは? 効果・やり方をわかりやすく解説|スマートウォッチは敵か味方か
はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、
記事の探し方ガイド
から目的別に読めます。











