iPhoneを頭脳にするデスクAI「Loona Deskmate」が日本初上陸|8月31日からMakuakeで45,000円、165W GaN充電器とQi2も内蔵

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デスクに置かれたEmbodied AIパートナー「Loona Deskmate」。iPhoneを頭脳として使うデスクトップ型のAIロボット

デスクの上で動くAIロボットが、また1台増えました。今度は「同僚」を名乗っています。

ZOI Robotics Inc.は、Loona Inc.が開発したデスクトップAIパートナー「Loona Deskmate(ルーナ・デスクメイト)」の先行販売を、2026年8月31日(月)11時から応援購入サービス「Makuake」で開始しました。日本での正規ルートによる販売はこれが初めてです。

一般販売予定価格は58,000円で、Makuakeの先行価格は45,000円から。最大22%オフになります。予約期間は10月30日(金)22時まで、お届けは2026年12月中の予定です。

特徴は、iPhoneを頭脳として使うという設計です。本体にAIチップを積むのではなく、手元のiPhoneの処理性能とカメラを借りる。そのぶん本体は、動きと充電に専念しています。

iPhoneを載せて、デスクの上で動く

Loona Deskmateの本体。3軸ブラシレスサーボモーターで首や胴体が動き、ユーザーの方へ自然に視線を向ける

Loona Deskmateは、MagSafeでiPhoneを載せて使います。iPhoneの高性能なプロセッサーとカメラをデスクの上に展開する、という考え方です。

この構造には、後から効いてくる利点があります。iPhoneを買い替えれば、本体はそのままでAIの処理性能とカメラが新しくなるということです。本体側にAIチップを積む製品だと、数年後には中身が古いまま取り残されますが、この設計ならそれを避けられます。

このアプローチ自体は以前から示されていたもので、「常駐型デスクAI」という構想として2月に取り上げています。今回は、それが日本で実際に買える段階まで来た、という話です。

3軸のモーターで、話しかけた人のほうを向く

Loona Deskmateが掲げているのは「Embodied AI(身体性AI)」という考え方です。画面の中だけで完結するAIではなく、体を持って反応するAI、という位置づけになります。

本体には3軸のブラシレスサーボモーターが入っていて、ユーザーの動きに合わせて自然に視線を向けます。頭部、首、胴体それぞれに可動軸があり、首には受動的に動く軸も設けられています。表情としぐさを組み合わせることで、隣に人がいるような存在感を出す狙いです。

机の上に置くAIロボットという方向性は、ここ数か月で急に増えています。8月末には四足歩行のAIロボットドッグ「Sirius」も日本に上陸したばかりで、同じMakuakeでの先行販売でした。

画面を見て理解する。コピペもスクリーンショットもいらない

実用面でいちばん効きそうなのが、これです。カーソルを合わせるだけで、PC画面の内容をそのまま理解するとされています。

いまAIに画面の内容を渡そうとすると、テキストをコピーするか、スクリーンショットを撮ってアップロードするか、どちらかの手間が必要です。この工程がなくなり、要約・翻訳・文章作成・情報整理・資料作成をその場で頼めるようになる、という説明です。

日々の会話や利用履歴から、習慣や好み、仕事の進め方を学習して最適化するとも書かれています。会話からToDoを抜き出すウェアラブルAIのように、記録と理解を任せる方向の製品が増えていますが、Loona Deskmateはそれをデスクの上でやろうとしています。

連携できるアプリと、これからのアプリ

Loona Deskmateが連携する主要アプリの一覧表。仕事効率化・チーム連携・コミュニケーションの3分類で、連携済みとComing Soonが色分けされている

連携先は3つの分類で示されています。仕事効率化ではGmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、Outlookメール、Outlookカレンダー、Google Workspace。チーム連携ではSlackとNotion。コミュニケーションではGoogle MeetとGoogleカレンダーです。

Microsoft 365、Teams、LINE WORKS、Airtable、ClickUp、Chatwork、Asana、Zoom、LINE、Instagram、HubSpotなどは「Coming Soon(連携準備中)」と表記されています。

ここは少し注意が必要です。プレスリリースの注記には「2026年8月現在、ZoomやSlackをはじめ、その他の外部アプリは未連携です。順次連携を予定しております」とあり、一覧表と注記で読み取れる範囲が食い違っています。現時点で確実に使えるのはGoogle系が中心で、それ以外は順次対応と受け止めておくのが安全です。購入前にMakuakeのページで最新の対応状況を確認することをおすすめします。

165WのGaN充電器とQi2、USBハブも兼ねる

最大165WのGaN急速充電器を内蔵するLoona Deskmate。ノートPCとスマートフォンを同時に充電しているイメージ

AI機能とは別に、デスク周りの実利がしっかり乗っています。最大165WのGaN急速充電器を内蔵し、Qi2による最大15Wのワイヤレス充電にも対応。USB-Cを3基、USB-Aを1基備えています。

Loona Deskmateのポート別出力一覧。USB-C1は最大140W、USB-C2/C3は最大100W、USB-Aは最大20W

ポートごとの出力は、USB-C1が28V/5Aで最大140W、USB-C2とC3が20V/5Aで最大100W、USB-Aが最大20W。単一ポートなら140W、複数ポートを使うときは合計165Wまでとなっています。

ノートPCを充電しながらスマートフォンとイヤホンもつなげる水準なので、充電器とUSBハブを別々に置いていた人なら、その2つを片付けられます。AIロボットとしての価値をどう見るかは人によりますが、この部分は数字で判断できます。

対応するのはiPhone 12以降。Androidは時期未定

Loona Deskmateの対応機種を示す図。iPhone 12以降・iOS 16以上に対応し、MagSafe非対応機種は対象外

対応機種はiPhone 12以降、iOS 16以上です。MagSafeに対応していない機種では使えません。

Android端末への対応も予定されているとされていますが、時期も対応機種も現時点では未定です。Androidを使っている方は、いま買っても待つ期間が読めない点に注意してください。

プライバシーはハイブリッド設計

機密性の高い処理は可能な限りデバイス内で実行し、クラウドAIは必要な場面だけ使う設計だと説明されています。常時カメラとマイクが向いている製品なので、ここをどう作っているかは気になるところです。具体的にどの処理がどちらで動くのかまでは公表されていません。

主な仕様

Loona Deskmateの仕様一覧表。サイズ113×106×113mm、重量約850g、Bluetooth 5.3、Qi2 15Wワイヤレス充電など

項目 仕様
製品名 Loona Deskmate(ルーナ・デスクメイト)
サイズ 113mm(L)×106mm(W)×113mm(H)
重量 約850g
MCU STM32 Series
Bluetooth 5.3(BR/EDR/LEモードをサポート)
定格入力 30V=6A、DC5.5×2.5
可動軸 ヘッド・ネック・胴体のアクティブ軸とネックのパッシブ軸。高精度アウターローター式ブラシレスDCモーター×3
ワイヤレス充電 Qi2 15W(アクティブ放熱対応)
有線出力 USB-C×3、USB-A×1。単一ポート最大140W、マルチポート最大165W
動作温度 0℃〜35℃
対応機種 iPhone 12以降(iOS 16以上)。MagSafe非対応機種は対象外
製造国 中国

価格とプロジェクトの概要

Makuakeでの先行価格は45,000円からで、一般販売予定価格58,000円に対して最大22%オフになります。2台セットや3台セットのコースも用意されています。

プロジェクト期間は2026年8月31日(月)11時から10月30日(金)22時まで。お届けは2026年12月中の予定です。目標金額は50万円で、公開初日のうちに目標を達成しています(2026年8月31日時点)。

Makuakeでプロジェクトを見る

ClicBot、Loona Petbotに続く3製品目

Loona Inc.のこれまでの製品。プログラミングロボットClicBot、AIペットロボットLoona Petbot、そして新しいLoona Deskmateが並ぶ

開発元のLoona Inc.は2014年創業で、「実体を持つAIパートナー」という領域に取り組んできた会社です。モジュール式プログラミングロボット「ClicBot」を40,000台以上、AIペットロボット「Loona Petbot」を130,000人以上のユーザーに展開してきました。MUSEデザインアワードやRed Dotデザイン賞、iFデザイン賞なども受賞しています。

Loona Deskmateは、そこで培った技術とマルチモーダルAIを組み合わせ、約2年の開発を経て生まれた製品だとしています。ペットロボットの会社が、次に「仕事の相棒」を出してきた形です。

まとめ|AIロボットとして買うか、充電器として買うか

Loona Deskmateの評価は、たぶん人によって大きく割れます。

「隣で働く同僚」という体験に価値を感じるなら、45,000円は挑戦しがいのある金額です。一方で、そこにピンとこない人にとっても、165WのGaN充電器+Qi2ワイヤレス充電+USBハブが入って45,000円という見方はできます。単機能の165W充電器とQi2スタンドとハブを別々に揃えると、そこそこの金額にはなります。

注意しておきたいのは、外部アプリの連携がまだ発展途上だという点です。SlackやZoomを軸に仕事を回している方は、対応が揃うまで待つ選択も十分にあります。Android端末しか持っていない場合は、現時点では対象外です。

Makuakeではガジェット分野の応援購入額が伸び続けていることもあり、この手のAIデバイスは今後も増えていきそうです。実機に触れる機会があれば、あらためてお伝えします。

Source: ZOI Robotics Inc. プレスリリース/価格と支援状況はMakuakeプロジェクトページより(2026年8月31日時点)

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Loona Deskmateが目指していた「常駐型デスクAI」の考え方は、こちらで整理しています。

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同じくMakuake発の、日本初上陸となったAIデバイスです。

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