COROSが早稲田大学競走部・駅伝部門とパートナーシップ締結|花田監督の決め手は「Training Hub」での全選手データ一元管理

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早稲田大学競走部のエンジ色のユニフォームを着た男子選手4人が芝生の上で腕組みをして並んでいる集合写真。全員が手首にCOROSのGPSウォッチを、上腕に心拍センサーのバンドを装着しており、上部にCOROSのロゴが入っている

GPSスポーツウォッチのCOROS(カロス)が、早稲田大学競走部・駅伝部門とパートナーシップ契約を締結したと2026年8月28日に発表しました。

COROSはすでにマラソンの日本記録保持者・大迫傑選手や城西大学男子駅伝部と契約しており、そこに学生三大駅伝で通算20回の優勝を数える早稲田が加わった形です。

ただ、この発表で目を引くのは契約そのものより、花田勝彦駅伝監督が挙げた「決め手」のほうでした。

大学駅伝が、ウォッチメーカーの主戦場になっている

まず流れを整理しておくと、大学の駅伝チームとウォッチメーカーの提携がここ1年で立て続けに起きています。

時期 メーカー チーム
2025年10月 COROS 城西大学男子駅伝部
2026年7月 ファーウェイ 國學院大學陸上競技部
2026年8月 COROS 早稲田大学競走部・駅伝部門

スマートウォッチの提携といえば個人アスリートとの契約が中心でしたが、いまはチーム単位に移ってきています。ファーウェイが國學院大學に提供を始めた件も同じ流れの中にあります。

正月に走る選手が何を着けているか。露出という意味でも大きいですが、それだけではありません。チームで導入すれば、選手数十人分のトレーニングデータが日々そのメーカーの基盤に貯まっていきます。

決め手はウォッチの性能ではなく「Training Hub」だった

3カットを横に並べた画像。腕組みをする花田勝彦駅伝監督のポートレート、トラック脇のベンチでノートパソコンを開いて選手のデータを確認する監督、そして画面を指しながら説明する手元が写っている

今回の発表で最も具体的だったのが、契約に至った理由です。COROSはこう説明しています。

GPSの精度の高さ、使用感、そしてデータ分析ツールの『COROS Training Hub』で複数の選手のデータを一元管理し、効率的に指導に反映できる点が、花田監督の方針と合致した、と。

花田監督のコメントでも「複数の選手のデータを一元管理できるため、効率的なコーチングができるようになりました」と、同じ点が挙げられています。

つまり選ばれた理由の半分は、時計そのものではなくパソコン側のソフトだったということです。個人向けの製品比較ではスペック表の数字が並びますが、チームで使う場面では「監督が全員分をどう見るか」が決定打になる。ここは各社の競争軸がハードからソフトへ移っていることを、はっきり示しています。

手首だけでなく、上腕にも心拍センサー

4カットを横に並べた画像。ウォッチを確認する選手、手首のCOROSウォッチのアップ、上腕に装着した心拍センサーバンド、そしてタスキを受け渡す場面が写っている

公開された写真を見ると、選手たちは手首のウォッチに加えて上腕にも心拍センサーのバンドを着けています。

これは発表文の内容と符合します。花田監督はトレーニング面で選手の心拍数を重視し、日常的に測定しているとのこと。あわせて練習環境の標高や高低差といったデータも取得しながら、負荷の管理を細かく行っているそうです。

手首の光学式センサーは便利ですが、腕の動きが激しい場面では上腕のほうが安定して拾えます。心拍を指導の軸に据えるなら、この構成になるのは自然です。COROSがヤコブ・インゲブリクセン選手とのコラボで心拍センサーを打ち出したのも、同じ考え方の延長にあります。

「ヤコブが使っている」という説得力

花田監督のコメントで印象的だったのが、次の部分です。

世界のトップとして活躍するヤコブ・インゲブリクセン選手(ノルウェー)へのあこがれを持つ選手も多く、そのヤコブ選手が使っていることにも高い信頼性を感じている。同じデバイスを使ってトレーニングすることで、選手たちが世界へ向かう意識を持てることも指導者として嬉しい、と。

機材の選定理由として、性能でも価格でもなく「憧れの選手と同じものを使える」が挙がっているのは面白いところです。学生スポーツの現場では、そこがモチベーションに直結するという指摘でしょう。

装着感についても「軽いことが選手たちから好評」とされています。毎日着けて走る道具として、これは効きます。

早稲田大学競走部という相手

あらためて相手側も整理しておきます。

項目 内容
創部 1914年
学生三大駅伝 通算優勝20回
3冠 2011年に史上3校目の学生三大駅伝3冠を達成
今季 世代別の日本代表選手を世界大会に送り出し、再度の3冠を目指す
駅伝監督 花田勝彦氏(2004年に現役引退後、指導者へ転身)

今回の契約は、花田監督が以前からCOROS製品のテストやフィードバックに協力していたことがきっかけだったとのこと。いきなり話が来たのではなく、実際に使ったうえでの判断だったわけです。

監督は早稲田の「進取の精神」に触れ、最先端のデバイスとデータを活用して世界の最新トレーニングを取り入れていく、と述べています。

まとめ

今回のポイントを整理します。COROSが早稲田大学競走部・駅伝部門とパートナーシップ契約を締結。COROSにとっては大迫傑選手、城西大学男子駅伝部に続く日本の陸上界での布陣です。

そして注目したいのは、選ばれた理由に『COROS Training Hub』による複数選手のデータ一元管理が挙がっている点でしょう。チーム導入の勝負どころが、時計の性能からデータ基盤へ移ってきていることがよく分かります。

秋の駅伝シーズン、エンジのユニフォームの選手たちが手首と上腕に何を着けているか。そこを見てみると、また違う楽しみ方ができるかもしれません。

COROSの製品ラインナップを知りたい方は、ブランドガイドで主要モデルを整理していますので、あわせてどうぞ。

Source: COROS プレスリリースCOROS公式サイト早稲田大学競走部公式サイト/画像:COROS

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