Fitbit創業者の新会社が「家族のための」LTEバンド Luffu Linkを発表|画面をなくし声で記録、249.99ドル+月額サブスクで2027年初頭出荷【日本未展開】

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Luffu公式サイトのスクリーンショット。「Introducing the Luffu Link: the ultimate LTE Health & Safety Band」の見出しと、手首にゴールドのLuffu Linkを着けた女性の写真、249.99ドルの予約ボタンが表示されている

Fitbitの共同創業者であるジェームズ・パーク氏とエリック・フリードマン氏が立ち上げたスタートアップ「Luffu」が、LTE内蔵のヘルス&セーフティバンド「Luffu Link」を発表しました。現地時間2026年8月25日のことです。

Fitbitを作った2人が次に選んだのは、個人の健康管理ではなく家族のケアでした。しかも画面を持たないバンド型で、ジュエリーのような見た目をしています。

本記事は米国での発表を扱ったものです。現時点でLuffu Linkは米国内でのみ動作し、日本での展開は発表されていません。

Fitbitの創業者が作る「家族のための」ウェアラブル

Luffuは今年、家族の健康を見守るアプリを先に公開しています。Luffu Linkは、そのアプリと組み合わせて使うハードウェアという位置づけです。

パーク氏はTechCrunchのインタビューで、この製品が生まれた背景をこう語っています。自身と共同創業者が、家族や高齢の親を介護した経験が出発点だったといいます。

「家族の介護者、いわば家族のCEOになると、その人たちは膨大な時間を費やすことになります。調査では週に平均27時間以上です。とんでもない時間です。テクノロジーはこの負担を減らすうえで大きな役割を果たせると思いますが、実際に調べてみると、支援するためのツールはかなり分断されていました」

作りたかったのは、常に連絡を取り合わなくても大切な人の健康状態が把握でき、しかも見守られている側が監視されていると感じない仕組みだった、としています。

ボタンを押して声で記録する

Luffu Linkの特徴的な機能が、音声によるログです。

ボタンを押して話しかけるだけで、その瞬間の情報を記録できます。薬、食事、症状、気分、メモ、やることなど、覚えておきたいことを声で残せる仕組みです。記録した内容はLuffuアプリに直接同期され、AIが整理して家族全体の文脈に組み込みます。

手が離せないときや、書き留めるほどではないけれど残しておきたいこと。介護の場面では、そうした細かい情報が積み重なって重要になります。

健康データは「見せる」のではなく「変化を拾う」

健康まわりの計測は、活動量、歩数、睡眠、心拍数、心拍変動(HRV)といった一般的な項目です。TechCrunchによれば、安静時心拍数、消費カロリー、呼吸数も含まれます。

ここで面白いのは、パーク氏がFitbit時代の反省を語っている点です。

「Linkは一般的なヘルストラッカーがやることの多くをこなしますが、追跡することだけが目的ではありません。大事なのは、そのデータでLuffuが何をするかです。パターンを探している。たとえば活動量が異常に少ないとか」

「睡眠パターンが変わったかもしれない。その変化が新しい薬を飲み始めた後に起きたのかもしれない。そうしたデータを全部見て、グラフだらけのダッシュボードをまた1つ家族に渡すためではなく——Fitbitでそういうものをたくさん設計しましたが——『何が変わったのか。それは重要なのか。誰かが知る必要があるのか』という問いに答えるためです。そして人々は、常に監視されていると感じることなく、自分の生活を続けられます」

Fitbitでダッシュボードを作った当人が「ダッシュボードを増やすためではない」と言っているのは、なかなか重い発言です。

スマホがなくても助けを呼べる

安全機能はLTEとGPSで成り立っています。LTEのデータ通信料は本体価格に含まれており、別途キャリア契約は必要ありません。

ボタンを押して声でメッセージを送ると、位置情報、バッテリー残量、心拍数や直近の活動といった健康データが一緒に、あらかじめ登録した家族へ届きます。TechCrunchが挙げている例は「転んで手首を痛めた。誰か迎えに来てくれる?」といったものです。

ボタンを2回押すだけで、電話もメッセージも使わずに「大丈夫」と家族に伝えることもできます。GPSにより、どこにいたか、特定の場所に出入りしたかを信頼できる相手に共有する機能もあります。

ただしこの製品は911などの緊急通報サービスには発信しません。連絡先はあくまでアプリに登録した信頼できる人だけです。ここは購入を考える人が最初に確認すべき点でしょう。

ジュエリーを手本にしたという画面なしデザイン

Luffu公式サイトのスクリーンショット。「Introducing the Luffu Link: the ultimate LTE Health & Safety Band」の見出しと、手首にゴールドのLuffu Linkを着けた女性の写真、249.99ドルの予約ボタンが表示されている

Luffu Linkには画面がありません。この点についてパーク氏はこう説明しています。

「この新しいクラスのウェアラブルには画面を持たないという流れがありますが、ここでは非常に意図的なものです。私たちは背景にいたい。Linkは一日を通してあなたの手首にいる静かな守り手として設計されています。そして、従来のウェアラブルらしさを一切なくしたかった。ありふれた見た目のファブリックバンドでもなく、画面付きの腕に着ける何かでもなく、緊急用に着ける大きなペンダントでもない。ですからこのデバイスは、ジュエリーから多くを学んでいます

カラーはHalo Gold、Onyx Black、Sterling Blueの3色です。公式サイトを見ると、確かに医療機器や健康機器には見えない仕上がりになっています。

当サイトでは画面なしのバンド型ウェアラブルを継続して取り上げてきましたが、そのほとんどは運動や睡眠の計測を軸にしたものでした。Luffu Linkは同じ画面なしでも、狙っている場所が違います。

主な仕様

項目 内容
製品名 Luffu Link
カラー Halo Gold/Onyx Black/Sterling Blue
計測項目 活動量、歩数、睡眠、心拍数、心拍変動(HRV)
安全機能 登録した連絡先への緊急メッセージ、位置情報の共有、チェックイン
通信 4G LTE-M、Bluetooth、GPS内蔵。LTE通信料は本体に含まれる
対応OS iOS 18以降/Android 14以降を推奨
バッテリー 最大5日間(使用状況による)
充電 約20分で80パーセント、1時間強で満充電
オーディオ スピーカー内蔵
防水 50m防水
同梱物 本体、シリコンバンド(大・小)、急速充電器

バッテリーの最大5日間は、24時間の健康計測、GPSオフ、1日数回の音声ログ、スマートフォンとのBluetooth接続、ヘルプメッセージのみLTE使用という条件での数字です。GPSを使えばこれより短くなります。

50m防水ではありますが、Luffuは石けんやシャンプーなどへの露出を避けるため、シャワーや浴槽での着用は強く推奨しないとしています。

価格とサブスクリプション

ここが判断の分かれ目になりそうです。

項目 内容
予約価格 249.99ドル(50ドル割引後)
通常価格 299.99ドル
出荷時期 2027年初頭の予定
Family Plan(標準) 月額19.99ドル(最大4人)
Family Plan(拡張) 月額29.99ドル(最大8人)

Luffu Linkの利用には、月額のLuffu Family Planへの加入が必須です。プランは別売りで、提供開始は今年後半の予定とされています。人数と価格は変更される可能性があるとのことです。

本体249.99ドルに加えて月額19.99ドルとなると、1年使えば約490ドルです。サブスク不要をうたう画面なしバンドが増えているなかで、この製品ははっきり別の路線を選んでいます。家族4人で共有できると考えれば1人あたりの負担は下がりますが、そこをどう見るかは人によるでしょう。

保証は1年間の限定保証で、欠陥のみが対象です。予約は出荷の数日前までキャンセルできるとしています。

まとめ

Luffu Linkは、Fitbitを作った2人が「個人の健康データ」から「家族のケア」へと軸足を移して作った製品です。画面をなくし、ジュエリーのような見た目にし、声で記録し、必要なときだけ家族に知らせる。その設計思想は一貫しています。

一方で、月額サブスクが必須であること、911には発信しないこと、そして現時点では米国内でしか動作しないことは、あらかじめ理解しておく必要があります。出荷は2027年初頭の予定で、まだ先の話です。

それでも、Fitbitの創業者が「グラフだらけのダッシュボードを渡すためではない」と語ったことは、ウェアラブル全体にとって意味のある発言だと思います。日本での展開について続報が入りしだい、あらためてお伝えします。

Source: TechCrunchLuffu公式サイト/記事内の画像はLuffu公式サイトのスクリーンショット

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