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使わなくなったモバイルバッテリーやワイヤレスイヤホン、家のどこかに眠っていませんか。捨て方が分からず、引き出しの奥でそのままになっている方は多いと思います。
アンカー・ジャパン株式会社(Anker Japan)は2026年9月1日、埼玉県および金属の再資源化を手がける松田産業株式会社と連携し、埼玉県内のAnker Store4店舗でリチウムイオン電池内蔵製品を回収する実証を行うと発表しました。期間は2026年10月1日(木)から12月23日(水)までの予定です。
ポイントは、Anker製品でなくても持ち込めること、そして膨らんでしまった不具合品も受け付けることです。順に見ていきます。
Anker以外の製品でも持ち込める
今回の回収でいちばん大きいのは、対象がAnkerグループ製品に限られない点です。プレスリリースには「Ankerグループ製品以外も含めたリチウムイオン電池内蔵製品を回収・再資源化する」と明記されています。他社で買ったモバイルバッテリーやイヤホンを、Anker Storeに持って行っていい、ということです。
店頭ではペール缶などを使って回収し、回収量や安全な保管方法といった、店頭回収を継続的に実施するための検証も行われます。実証が終わったあとも続けるかどうかは、この結果を見て検討するとしています。
なお、2025年12月にも経済産業省の委託事業として埼玉のAnker Storeで同様の回収実証が行われており、今回はそれとは別に、埼玉県との連携という形で実施されます。
対象は3品目。ワイヤレスイヤホンも入っている
店頭で回収してもらえるのは、次の3品目です。
・モバイルバッテリー
・ワイヤレスイヤホン
・加熱式たばこ、電子たばこ
スマートウォッチやスマートリングを日常的に使っている方にとって、ワイヤレスイヤホンが対象に入っているのは実用的です。完全ワイヤレスイヤホンは本体もケースも小さなリチウムイオン電池を内蔵していて、電池がへたっても分解できず、自治体の分別ルールでも扱いが分かりにくい代表格だからです。
一方で、今回発表された対象品目にスマートウォッチは含まれていません。使わなくなったスマートウォッチの処分先を探している場合は、店頭で確認するか、別の回収窓口をあたる必要があります。
膨らんだモバイルバッテリーも、そのまま持ち込んでいい
もう1つ見逃せないのが、不具合品や膨張したモバイルバッテリーも回収対象だという点です。
ふくらんだモバイルバッテリーは、家庭ごみに出すこともできず、店頭回収ボックスでも断られることがあり、処分先に困る典型的な存在です。それを受け付けてくれる窓口が期間限定とはいえできるのは、実際に困っている人には大きい話だと思います。
持ち込むときの注意は2つあります。1つはバッテリー残量をゼロにしてから持って行くこと。もう1つは、不具合品や膨張品を分解せず、そのままの状態で安全に配慮して持ち込むことです。膨らんだ電池を自分で開けようとするのがいちばん危ないので、ここは守ってください。モバイルバッテリーの安全な扱い方と処分方法については、メーカー側の解説も出ていますので、あわせて確認しておくと安心です。
持ち込むと300円分のクーポンがもらえる
実施期間中に店頭回収へ協力した方には、Anker Storeで使える300円分のクーポン券が配布されます。
ただし、このクーポンは回収に協力した店舗内でのみ使用可能とされています。持ち帰って別の店舗やオンラインストアで使う、という形にはならないので、そのつもりで足を運ぶのがよさそうです。
実施店舗は埼玉県内の4店舗
| 店舗 | 所在地 |
|---|---|
| Anker Store 入間 | 埼玉県入間市宮寺3169-1 三井アウトレットパーク入間 1F |
| Anker Store ららぽーと富士見 | 埼玉県富士見市山室1丁目1313 ららぽーと富士見 2F |
| Anker Store 越谷レイクタウン | 埼玉県越谷市レイクタウン4-2-2 イオンレイクタウンkaze 3F |
| Anker Store ふかや花園 | 埼玉県深谷市花園1番地 ふかや花園プレミアム・アウトレット |
期間は2026年10月1日(木)から12月23日(水)まで(予定)です。なお越谷レイクタウン店については、プレスリリースに「別途環境省事業を実施しています」という注記が添えられています。
埼玉県以外にお住まいの方は、リサイクル回収協力店を探せる公式の検索ページから、自宅の近くで持ち込める場所を調べられます。
背景にあるのは、ごみ収集車の火災
なぜ県が動いているのか。プレスリリースには、はっきりした数字が書かれています。
リチウムイオン電池が分別されずに排出されると、市町村の回収時にごみ収集車や処理施設で火災事故が起きます。そして埼玉県全体の火災事故の約8割が、リチウムイオン電池に起因しているとされています。埼玉県はこの火災防止とレアメタルの再資源化のため、広域回収・再資源化体制の構築に取り組んでおり、今回の連携もその一環という位置づけです。
リチウムイオン電池の事故は、捨てるときだけの問題ではありません。使用中の事故は夏に急増することがNITEの調査で示されており、スマートウォッチも注意対象に挙がっています。
回収したあとは、レアメタルとして再資源化される
集められた製品がどうなるのかも示されています。
まずAnker Store各店舗で、店舗スタッフを介して対象製品を回収。そのあと松田産業が、回収した製品からリチウムやコバルトなどのレアメタルを再資源化します。単に安全に捨てるだけでなく、資源として回す(サーキュラーエコノミー)ところまでが今回の狙いです。
コバトンとリイオンくんのコラボ動画も作られた

店頭回収とあわせて、啓発・広報用の動画も作られました。登場するのは、埼玉県のマスコット「コバトン」と、Anker Japanのリチウムイオン電池安全啓発キャラクター「リイオンくん」です。
動画は今後、埼玉県とAnker Japanの公式SNSアカウントやホームページで公開される予定です。
「すてる」まで面倒を見るという姿勢
プレスリリースには、アンカー・ジャパン代表取締役CEOの猿渡歩氏のコメントも掲載されています。製品を「つくる」「つかう」場面だけでなく、責任を持って「すてる」までに向き合うことが、ものづくりに携わる企業の重要な責務だと考えている、という趣旨です。
他社製品まで引き受ける回収は、自社にとって直接の売上にはなりません。それでも店頭を開ける判断をしたところに、この取り組みの性格が出ています。Anker Japanは災害時の電源支援でも動いている企業なので、その延長線上に置くと分かりやすいかもしれません。
まとめ|引き出しの奥を片づけるなら、10月からの3か月
今回の話を、読者の立場で整理するとこうなります。
埼玉県内のAnker Store4店舗で、2026年10月1日から12月23日まで、他社製でもいいのでモバイルバッテリー・ワイヤレスイヤホン・加熱式たばこを引き取ってもらえる。膨らんだ不具合品もそのままでOK。持ち込むと300円分のクーポンがもらえる。残量はゼロにしてから持って行く。
期間限定の実証なので、この3か月を逃すと次があるかは分かりません。継続実施は結果を見て検討するとされているので、「使いたい人が実際にいる」ことを示す意味でも、心当たりがあるなら早めに持ち込むのがよさそうです。
処分先や事故・リコールの調べ方をまとめて知りたい場合は、モバイルバッテリーの事故・リコール・処分をまとめた完全ガイドから読むのが早いと思います。
Source: アンカー・ジャパン株式会社 プレスリリース
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