マレーシアのThe Star紙(2025年11月12日)によると、同国で販売されている一部の偽スマートウォッチが「キュウリから心拍を検出した」と報告され、医師や専門家が注意を呼びかけています。
マレーシア医師会(MMA)の会長であるDatuk Dr Thirunavukarasu Rajoo氏は、「スマートウォッチの健康通知はあくまで“注意喚起”であり、診断結果ではない」と強調しています。
同氏によれば、動作中の揺れや皮膚との接触不良、電波干渉などが誤検出の原因となることが多く、過信は禁物です。
「通知を無視するのも危険ですが、スマートウォッチだけを頼るのも危険です。気になる結果が出た場合は、臨床用の心電計などを使える医療機関で相談してください」と述べています。
「偽物ウォッチ」が混乱を招く――安価なコピー品に注意
テック系インフルエンサーでスポーツ科学の学位を持つEizuwan Eizuddin氏は、低価格で販売されている偽スマートウォッチやクローン品が、誤った健康データを表示する主な原因になっていると指摘。
「一部の偽デバイスは、あらかじめ設定された数値を表示するだけで、実際の測定はしていません。中には、キュウリに巻きつけても心拍数を検出したという笑えない例もあります」と述べました。
こうした製品は、オンラインマーケットで正規品の数分の一の価格で販売されているケースが多いといいます。
正規モデルの精度は高いが、過信は禁物
Eizuwan氏は、正規のスマートウォッチについても「センサーの精度は高まっているが、完璧ではない」と述べ、次のように注意を促しました。
「血圧やECG(心電図)を測定できる最新モデルもありますが、これはあくまで“初期警告層”としての機能です。データを医師に共有する補助的なツールとして使うことが理想的です。」
また、緩い装着や手首の毛、タトゥーがセンサーの反応を妨げることもあるため、正しい装着方法の確認も重要だとしています。
マレーシア医療機器庁も「認可済み製品か確認を」
Dr Thirunavukarasu氏は、マレーシア国内では一部のスマートウォッチの医療機能が未認可であることにも触れ、「Medical Device Authority(MDA)の登録リストで認可済みか確認することが重要」と呼びかけています。
このような“偽健康デバイス”問題はマレーシアだけでなく、グローバルな課題としても注目されつつあります。
Source:The Star
スマートウォッチを健康管理の“入口”として活用を

スマートウォッチは、心拍数や睡眠、ストレスなどを記録し、日々の体調変化を見える化する優れたツールです。ただし、今回のような偽製品には注意が必要。正規メーカーの認証デバイスを選び、医師との連携を前提に使うことが、真の健康管理につながります。
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