アンカー・ジャパンは、経済産業省の委託事業の一環として、リチウムイオン電池を内蔵した製品の回収を促進するための実証実験を開始します。
本実証実験は、2025年12月22日(月)から2026年1月23日(金)までの期間限定で、埼玉県内のAnker Store 3店舗にて実施。対象は、リチウムイオン電池を内蔵した使用済みのモバイルバッテリーとワイヤレスイヤホンで、Ankerグループ製品に加えて他社製品も回収対象となる点が特徴です。
何が行われる? 1カ月限定で「他社製品も含めた回収」を検証
今回の取り組みは、リチウムイオン電池内蔵製品の回収を進めるうえで、店舗回収の実効性や運用方法を検証するものです。
回収のため、埼玉県内のAnker Store 3店舗に回収用ボックスを設置し、店舗スタッフを介して対象製品を受け付けます。なお、ポータブル電源は対象外とされています。
背景:リチウムイオン電池の普及と「適切な廃棄」の必要性
近年、家電製品等を中心にリチウムイオン電池を使用した製品が拡大しています。一方で、適切に廃棄されないことが課題となっており、回収や再資源化の重要性が高まっています。
また、リチウムイオン電池にはレアメタルなどの希少鉱物が使われていることもあり、国として資源循環を進める観点でも回収の意義は大きいとされています。
さらに、モバイルバッテリーについては、2026年4月から「指定再資源化製品」に追加され、メーカーおよび輸入販売業者に自主回収・再資源化が義務化される見通しである点も、今回の実証が注目される理由の一つです。
実証実験の概要
実施期間
2025年12月22日(月)~2026年1月23日(金)
回収店舗(埼玉県内)
・Anker Store 越谷レイクタウン(埼玉県越谷市レイクタウン4-2-2)
・Anker Store Outlet 入間(埼玉県入間市宮寺3169-1)
・Anker Store Outlet ふかや花園(埼玉県深谷市花園1番地)
回収対象(ポータブル電源は対象外)
・リチウムイオン電池を内蔵した使用済みのモバイルバッテリー
・リチウムイオン電池を内蔵したワイヤレスイヤホン
※Ankerグループ製品に限らず、他社製品も対象
参加団体と主な役割

今回の実証実験は、アンカー・ジャパン、経済産業省、合同会社デロイトトーマツ、埼玉県、松田産業株式会社、株式会社良品計画の計6者が共同で実施します。
・経済産業省 / 合同会社デロイトトーマツ:事業受託者(実証事業事務局)
・埼玉県:実証事業への協力自治体として市民への周知を実施
・松田産業株式会社:店舗で収集した対象製品の回収・輸送、リサイクルを実施
・株式会社良品計画:2店舗で回収ボックスの設置、回収・管理(※同社販売品に限る)
・アンカー・ジャパン株式会社:3店舗で回収ボックスの設置、回収・管理(※他社製品も含む)
回収からリサイクルまでの流れ
回収の流れは、大きく2段階です。
まず、Anker Store各店舗で回収用ボックスを設置し、店舗スタッフを介してお客様から対象製品(モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン)を回収します。
その後、一定量が集積したタイミングで松田産業株式会社が回収・輸送し、回収された製品のリサイクルを実施します。
ポイント:他社製品も回収対象にすることで「回収のハードル」を下げる狙い
モバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンは複数メーカーの製品が混在しやすく、家庭内に眠ったままになりやすいジャンルでもあります。今回の実証実験では、Anker製品に限定せず他社製品も対象とすることで、回収のハードルを下げ、回収・再資源化の促進につなげる狙いがあります。
リチウムイオン電池搭載製品の普及が進むいま、店舗回収のような「持ち込みやすい導線」が今後どこまで広がるか、注目したい取り組みです。
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