ガジェット好きにとって、家電量販店の株主優待は「もらって終わり」ではなく、実際の買い物で使って価値を体感しやすいのが魅力です。ビックカメラは、指定店舗で使える「株主様お買物優待券(1枚1,000円)」を年2回贈呈しており、普段からビックカメラや系列店を利用する人ほどメリットが分かりやすい優待です。
ただし、優待が魅力的でも株式投資である以上、株価の下落や長期低迷のリスクは必ずあります。この記事では、優待内容・受取条件・利回り感・注意点を、初心者にも分かりやすく整理します。
ビックカメラの株主優待制度の概要
ビックカメラの株主優待は、所有株式数と保有期間に応じて、「株主様お買物優待券(1枚1,000円)」が贈呈される仕組みです。
所有株式数に応じた優待は、2月末と8月末を基準日に年2回実施されます。加えて、長期保有株主向けの追加優待が8月末基準で年1回用意されています。
発送時期の目安は、2月末基準が5月、8月末基準が11月です。
所有株式数に応じた株主優待(年2回)

2月末基準の優待内容
2月末時点の株主名簿に記録された株主が対象となり、内容は以下の通りです。
・100株以上500株未満:2,000円分(1,000円券×2枚)
・500株以上1,000株未満:3,000円分(1,000円券×3枚)
・1,000株以上10,000株未満:5,000円分(1,000円券×5枚)
・10,000株以上:25,000円分(1,000円券×25枚)
8月末基準の優待内容
8月末基準では、2月末よりやや控えめな設定になっています。
・100株以上500株未満:1,000円分(1,000円券×1枚)
・500株以上1,000株未満:2,000円分(1,000円券×2枚)
・1,000株以上10,000株未満:5,000円分(1,000円券×5枚)
・10,000株以上:25,000円分(1,000円券×25枚)
長期保有株主向け優待(年1回・8月末)
ビックカメラでは、長期保有株主を対象とした追加優待も用意されています。対象となるのは、毎年2月・8月末の株主名簿に同一株主番号で連続記録されている株主です。
・1年以上2年未満継続保有(連続3〜4回記録、100株以上):1,000円分(1枚)
・2年以上継続保有(連続5回記録、100株以上):2,000円分(2枚)
なお、以下に該当すると連続性が途切れ、長期保有優待の対象外になるため注意が必要です。
・証券会社の貸株サービスを利用している場合
・株式を全て売却し、2月および8月の権利付最終売買日までに買い戻した場合
・売却等により100株未満で2月または8月の株主名簿に登録された場合
・証券会社変更等で株主番号が変わった場合
優待券の有効期限
優待券には明確な有効期限があります。
・2月末基準(5月発行分):発行年の11月30日まで
・8月末基準(11月発行分):発行翌年の5月31日まで
いずれもおおむね約6か月の期限となるため、使い忘れには注意が必要です。
優待券が使える店舗・使えない注意点
株主様お買物優待券は、以下の店舗・通販サイトで利用できます。
利用可能店舗
・ビックカメラ(店頭/ビックカメラ.com)
・ソフマップ(店頭、各種公式通販)
・コジマ(店頭)
・楽天ビック、ソフマップ各種モール店舗
利用時の注意点
・当社が指定した金券や商品等の購入には利用不可(商品券、ギフトカード、年賀ハガキ等)
・釣り銭は出ない
・優待利用金額分に対してポイント付与はなし
・有効期限切れは使用不可
・ネット通販での使い方はサイトにより一部異なる
優待利回りと配当利回り(目安)
ここでは、2026年1月16日株価情報(1株1,746円)と配当利回り(2.35%)を用いて、100株保有時の利回り目安を試算します。なお、株価や配当は変動するため、あくまで参考値として捉えてください。
投資金額(100株)
1,746円×100株=174,600円
優待利回り(100株・長期保有なし想定)
100株の年間優待は、2月末2,000円分+8月末1,000円分=3,000円分です。
3,000円÷174,600円=約1.72%
配当利回り(目安)
提示情報の配当利回りは2.35%です。配当額は会社予想や業績で変動するため、数値は目安として扱います。
総合利回り(優待+配当の目安)
優待利回り約1.72%+配当利回り2.35%=約4.07%
長期保有特典を加味した総合利回り(目安)
長期保有特典が付くと、年間優待額が増えます。
1年以上2年未満(+1,000円)
年間優待4,000円分→ 4,000円÷174,600円=約2.29%
総合利回り:優待約2.29%+配当2.35%=約4.64%
2年以上(+2,000円)
年間優待5,000円分→ 5,000円÷174,600円=約2.86%
総合利回り:優待約2.86%+配当2.35%=約5.21%
「ビックカメラで買う予定のガジェットや家電がある人」にとっては、優待の体感価値が上がりやすい一方で、「使い切れない人」には利回りがそのまま実益にならない点は意識しておきたいところです。
優待狙いで購入する際の注意点

① 権利確定日と売買タイミング
基準日(2月末・8月末)に株主名簿へ記録されていないと優待は受け取れません。権利付き最終売買日を過ぎると、その回の優待は対象外になります。基準日の直前に買えば間に合うと考えがちですが、タイミングを誤ると取り逃がすため注意してください。
② 権利落ち後の株価下落
優待銘柄では、権利確定後に「優待取りの売り」が出て株価が調整するケースがあります。短期での値動きを前提にすると、優待以上の含み損を抱える可能性があります。
③ 優待券を使い切れないリスク
優待券は有効期限を過ぎると価値がゼロです。届いたら早めに「いつ・何に使うか」を決めておくと失効を防げます。
④ 最大のリスクは株価の暴落・長期低迷
優待が魅力的でも、株価が大きく下落したり、長期間戻らない場合、優待分では補えない損失になる可能性があります。優待はあくまでおまけと捉え、生活防衛資金を崩さない範囲で検討することが重要です。
まとめ|ガジェット好きには相性が良い優待。ただし投資リスクは別物
・ビックカメラの株主優待は年2回、100株で年間3,000円分
・長期保有で追加優待があり、総合利回り目安は上振れしやすい
・有効期限は約6か月、使い切れる生活圏かどうかが重要
・権利落ち、株価下落、長期低迷のリスクは常に存在
日常的にビックカメラで買い物をする人、ガジェットや家電を定期的に買い替える人にとっては、優待の恩恵を受けやすい設計です。一方で、投資である以上は価格変動リスクとセットで考える必要があります。優待だけに目を奪われず、自分の生活に本当に合うかを基準に検討してみてください。
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