HUAWEIから登場したランナー向けスマートウォッチの最新モデル「HUAWEI WATCH GT Runner 2」。
2021年発売の初代『HUAWEI WATCH GT Runner』の進化版にあたるモデルで、より薄く、軽く、そして測位性能も大きく強化されました。
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世界で初めてフルマラソン2時間切りを達成したエリウド・キプチョゲ氏や、同氏の所属するdsm-firmenich Running Teamとの協力によって開発された本機は、HUAWEI史上もっともプロフェッショナルなランニングウォッチを謳うだけあり、ランナーにとって気になる仕上がりです。本記事ではその使用レビューをお届けします!
提供に関する注記
本記事はブランド側から製品提供を受けて執筆していますが、内容・評価は編集部(筆者)が独自に判断しています。
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HUAWEI WATCH GT Runner 2
価格:54,780円(税込)
カラーバリエーション:オレンジ / ブルー / ブラック
発売日:2026年3月27日(金)
対応するスマートフォンは Android 9.0以降 / iOS 13.0以降。防水等級は5ATM+IP69で、さらに最大水深40mまでのフリーダイビングにも対応しています。
詳細な仕様などは下記の発売時のニュース記事もチェックしてください。
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主要な機能を一覧表でチェック

当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。緑色の部分が搭載している機能で、色のない部分が未搭載の機能です。
このモデルはランニングをはじめとするスポーツ用途に強い一台で、100種類以上のワークアウトモードを搭載。水泳やフリーダイビングにも対応しており、気圧・高度計を備えているのでトレイルランや登山でも活躍してくれます。GPSはデュアルバンドで6種類もの衛星システムに対応していて、走行ルートの記録精度には特に期待できそうです。
健康面でも心電図・血中酸素濃度・皮膚温・睡眠中の呼吸乱れ検知まで網羅していて、日々の体調管理にも申し分ありません。
ただ、ここでHUAWEIのスマートウォッチ全般に共通する弱点にも触れておく必要があります。それが音声アシスタントと決済機能の非対応です。HUAWEIはGoogleのサービスを利用できない事情があるため、SiriやGoogleアシスタントのような音声操作には対応しておらず、Suicaやおサイフケータイ系の決済機能も使えません。スマートウォッチに「声で操作したい」「コンビニや駅で時計だけで決済したい」といった用途を求めている方にとっては、ここがネックになります。
また「追加アプリ対応」については○としていますが、これも少し補足が必要です。HUAWEIのスマートウォッチは独自OS(HarmonyOS)を採用しているため、Apple WatchやWear OS搭載モデルのように自由にサードパーティ製アプリを追加できるわけではなく、対応アプリの数は限られます。普段使っているアプリを時計でも使いたい、という方は事前に確認しておくのが安心です。
とはいえ、運動・健康機能に絞って見れば搭載機能の充実度はトップクラス。「ランニングや登山などのスポーツを本気で記録したい」という目的が明確な方には、これ以上ない選択肢のひとつといえる仕上がりです。
バッテリーの持ち具合は?

ブランド公式のデータだと、通常使用で約14日間、ヘビーユースで約7日間、GPS連続使用時で約32時間とされています。高エネルギー密度のシリコンカーボンバッテリーを採用しており、初代から大きく進化したポイントのひとつです。
実際に使ってみたところ、消費電力が少なめのウォッチフェイスを選んだ場合、丸一日フルに使っても10%ちょっと減る程度という印象でした。屋外に出かけて運動を自動計測する場面では当然減りが早くなりますが、それでも全く充電しなくても5〜7日は持ちそうという感覚です。
常時表示に対応した高性能モデルでこのバッテリー持ちは非常に優秀で、普段使いでの充電頻度をあまり気にしなくてよい点は大きな魅力といえるでしょう。
見た目をチェック
素材や大きさ、重量について

サイズは約43.5 mm × 約43.5 mm × 約10.7 mm、重量はベルトなしで約34.5g。フロントケースには航空宇宙グレードのチタニウム合金を、リアケースには高性能繊維強化複合素材を採用しており、見た目以上に軽量です。
初代『HUAWEI WATCH GT Runner』と比べて約10%の軽量化を実現しており、HUAWEIの金属製ウォッチとしてはこれまででもっとも腕への負担を抑えた設計だとアナウンスされています。手首サイズは120-190 mmまで対応しているので、細めの手首の方でも問題なく装着できます。
実際に手首につけてみると、円形ケースということもあって、Apple Watch大きめサイズ(45〜46mm)と比べても付け心地は明らかに軽やかでコンパクトに感じます。丸型は腕に干渉する角がないぶん、動いているときも引っかかりがありません。チタン素材が効いているのか重さもほとんど気にならず、長時間つけていても疲れにくい印象です。
防水等級や耐久性について
防水等級は5ATM+IP69、さらに最大水深40mまでのフリーダイビングにも対応。プールでの水泳はもちろん、シャワーや雨の日のランニングでも気にせず使えます。ただし温水シャワーや温泉、サウナでの使用は推奨されていない点には注意が必要です。
物理ボタンについて

ホームボタン(回転クラウン)とサイドボタンの2つを搭載。回転クラウンを回すことで画面のスクロールやズームができるので、ランニング中など指先が汗で濡れているときでも操作しやすい設計になっています。
実際の操作感としては、2つのボタンの役割がはっきりしていて迷いがなく、スムーズに直感的に操作できる印象でした。回転クラウンで画面をスクロールできる点も含め、全体的な操作感は非常に良いと感じました。
ディスプレイについて
約1.32インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、解像度は466 × 466ピクセル、最大輝度は3,000nitsとかなり明るめ。風防にはHUAWEI独自のナノ結晶ガラス「第2世代クンルンガラス」を採用しており、軽量ながら落下や接触による画面破損リスクを抑えてくれます。
実際に使ってみると、画面の鮮やかさと見やすさは期待以上でした。天気やカレンダーのように細かな数字が並ぶ画面でも、また睡眠スコアや心拍数といった健康指標の表示でも、小さな文字までしっかり読み取れます。スペック上の輝度3,000nitsの恩恵もあり、晴天の屋外でも画面が見づらいと感じる場面はほとんどありませんでした。
バンドについて

カラーバリエーションごとにベルトの組み合わせが異なります。オレンジモデルにはグラデーションオレンジのHUAWEI AirDry™ ウーブンベルト(オレンジのパンチング加工を施したホワイトフルオロエラストマーベルトを同梱)、ブルーモデルにはグラデーションブルーのHUAWEI AirDry™ ウーブンベルト(グレーのパンチング加工を施したブラックフルオロエラストマーベルトを同梱)、ブラックモデルにはブラックのHUAWEI AirDry™ ウーブンベルト(グレーのパンチング加工を施したブラックフルオロエラストマーベルトを同梱)が付属します。
AirDry™ ウーブンベルトは独自の織法技術により通気性を約25%向上させており、特殊な撥水コーティングで汗や雨を弾く仕様。普段使い用とスポーツ用でベルトを使い分けられるのは便利です。
実際に使ってみると、ブラックモデルに付属するAirDry™ ウーブンベルトは非常に軽やかで、腕なじみが良い印象です。着脱もしやすく、長時間つけていても蒸れにくい快適さがあります。普段の歩きや外出時にも違和感なく着けられる、日常使いにも向いた仕上がりです。
一方、同梱のフルオロエラストマーベルトはブラックのボディに穴が多く空いたグレーのパンチング加工が施された2色使いで、かなりスポーティーよりのデザインです。運動時だけ使いたい場合はこちらのほうが汗や水濡れへの耐性が高くておすすめですが、仕事中などフォーマルよりの服装のときも着けるなら、ブラック一色のウーブンベルトのほうが見た目の統一感があると感じました。
操作感をチェック
ウォッチフェイスについて

ウォッチフェイスは標準で複数搭載されているほか、HUAWEI Healthアプリから追加のフェイスをダウンロードすることも可能です。ワークアウト動画をウォッチフェイスに設定する機能もあり、走り出すモチベーションを高めてくれます。
デフォルトで表示しやすい位置に並んでいるウォッチフェイスは、ランニングや運動系のデータを豊富に表示できるタイプが多く、画面に多くの情報が並んでいても視認性がしっかり確保されている点が印象的でした。
一方でアナログ風のウォッチフェイスに切り替えると、見た目の華やかさや高級感が一気に増すので、カジュアルな場面や仕事の場でも違和感なく使えます。シーンや気分に合わせてフェイスを使い分けられるのは、毎日つけるスマートウォッチとして大事な要素だと改めて感じました。
通知機能について

スマホの着信・メッセージ・メール・カレンダー・SNSアプリの通知を時計で受け取れます。Bluetooth通話にも対応しているので、ランニング中にかかってきた電話に時計から応答することも可能です。
実際に使ってみると、どのアプリからどんな内容の通知が届いているのかを文字でしっかり読むことができ、視認性の高さはここでも発揮されていました。天気の画面も非常に見やすく、ウォッチフェイスにコンパクトに表示しておくだけでも気温や天気の状況をさっとチェックできます。普段使いのウォッチとしても十分に活躍してくれる使い勝手のよさです。
そのほか日常で使う機能について
天気情報・アラーム・ストップウォッチ・タイマー・リモートシャッター・スマートフォン探索・懐中電灯・月相といった日常で役立つ機能が一通り揃っています。
ただし冒頭でも触れた通り、音声アシスタントと決済機能には非対応です。日常でスマートウォッチに「声で操作」「キャッシュレス決済」を期待している方は、この点を踏まえたうえで検討する必要があります。
健康の機能をチェック

最新のHUAWEI TruSenseシステムを搭載し、心拍数・血中酸素・ストレス・睡眠などのバイタルデータを高精度にモニタリング。心電図(ECG)・心拍変動(HRV)・睡眠(睡眠中呼吸乱れ検知を含む)・情緒・皮膚温まで網羅しています。
腕に装着しているだけで収集できるデータの豊富さは本機の大きな強みのひとつです。睡眠計測では睡眠ステージのグラフに加え、呼吸の質を100点満点でスコアリングしてくれるほか、平均心拍数・平均血中酸素・平均呼吸数なども記録されます。睡眠中の呼吸の乱れを検知する機能も備わっており、睡眠の質を管理するデバイスとしても非常に優れた仕上がりです。

血中酸素濃度の計測はスマートウォッチ全般で精度が安定しにくい項目として知られていますが、本機では安定して96以上の数値が出る日が多く、計測精度の高さを実感できました。
さらに転倒検出&緊急SOS機能や、標高2,500mを超える高地への移動時に健康リスクを警告する高度適応機能も搭載されており、ランニング中・登山中のもしもの事態にも備えられる安心設計です。ウェルネス面では呼吸エクササイズ・ボディメイカー・活動リング・Health Clovers・生理周期カレンダーといった機能が利用できるほか、HUAWEI Health+の3ヶ月無料メンバーシップ特典も付いてきます。
実際に試してみて特に印象に残ったのが心電図機能です。心電図測定アプリは日本の医療機器承認(承認番号:30600BZI00035000)を取得しており、心房細動の兆候の検出を補助的にサポートしてくれます。
ランニングウォッチという性格のモデルでありながら医療機器承認を取得した心電図計測に対応しているのは純粋に驚きで、試しに計測したところ「洞調律」という問題のない結果をきちんと得ることができました。測定データはグラフとして記録されるため、かかりつけの医療機関に参考データとして持ち込むことも可能です。スポーツ用途だけでなく、心電図の計測に興味がある方にとっても非常におすすめできるデバイスといえます。

加えて、快適・不快・普通といった心の状態を把握してくれる情緒モニタリングやストレスモニタリングも搭載されており、変動系の計測データの豊富さはランニングウォッチの枠を超えた充実度といえます。
運動の機能をチェック

計測中の画面表示。撮影時は静止中だったためペース等は非表示になっているが、走ると表示される。周囲の色がついた部分は現在の心拍ゾーンを表すもの
本モデルの最大の魅力ともいえるのが運動機能の充実ぶりです。100種類以上のカスタムワークアウトモードを搭載し、ランニング・トレイルラン・ハイキング・フリーダイビング・登山・スキー・トライアスロン・ゴルフ・サイクリングなど、屋外スポーツを幅広くカバー。屋内でもランニング・水泳・縄跳び・ローイングなど多彩なモードに対応しています。
特にランニングでは、3Dフローティングアンテナを採用したことでGNSS衛星接続の信号強度が前世代比約3.5倍に向上。開けた屋外環境では距離計測精度99%以上、ペース精度最大98%を記録し、都市部でも距離精度99%以上、ペース精度96%以上を実現しているとのことです。さらにスマートX-DR測位アルゴリズムにより、トンネルなど衛星信号が届きにくい環境でもより精確な走行ルートを記録します。
スマートマラソンモードも本機の目玉機能のひとつ。カスタムトレーニングプランの作成からレース当日のリアルタイムペース表示、デジタルペーサーによる目標タイムとの差分表示、補給リマインダー、レース後のトレーニング分析まで、マラソンに本気で取り組むランナーをトータルでサポートしてくれます。乳酸閾値・ランニング能力指数(RAI)・トレーニング強度・ランニングパワーといったプロ仕様の指標までトラッキングできるのも、本格派ランナーには魅力的なポイントです。

実際に使って真っ先に感心したのが、ワークアウトの自動検出機能です。ランニング中はもちろん、普通に歩いているときや自転車で移動しているときも自動で計測が開始され、運動が終わると通知で知らせてくれます。日常の運動を意識せず漏れなく記録できるのは非常に便利で、これだけで本機を選ぶ理由になりうる機能といえます。
ただし、ひとつ注意点もあります。歩行や自転車移動を止めると「運動が終わりました」と通知はしてくれますが、自動で計測を停止してくれるわけではありません。時計側で操作して終了しないと計測が続いてしまうため、自転車移動後に電車に乗ったところまでワークアウトの一部として記録されてしまった、という場面がありました。Galaxy Watchなどは自動検出から自動停止まで対応していますが、本機は通知止まりである点を覚えておく必要があります。
またランニングを実際に計測したデータも紹介します。

GPS記録された走行経路の精度には素直に感心しました。走った道からほとんど外れることなくルートが記録されており、スペック上の数値が実用レベルでしっかり発揮されていると感じます。
計測データも心拍数・回復心拍数・ペース・ケイデンス・標高グラフといった基本指標に加え、接地時間・垂直振動・バランスといった細かい指標まで記録されており、有酸素トレーニングストレスやVO2MAXも確認できます。ランニングを本格的に取り組みたい人にとって、これだけのデータが揃っているのは心強い限りです。

気圧高度計も内蔵しているので、標高差を伴う登山やトレイルランのアクティビティでも正確なデータを残せます。
前述の通りバッテリー持ちが非常に優秀なので、長時間に及ぶ本格的なアクティビティにも安心して持ち出せるのも大きなメリットです。
まとめ

HUAWEI WATCH GT Runner 2 は、ランナーや本格的にスポーツに取り組む方にとって、現時点でかなり完成度の高い一台です。3Dフローティングアンテナによる高精度測位、100種類以上のワークアウトモード、心電図や皮膚温まで含む充実の健康機能、そしてキプチョゲ氏のチームと共同開発したスマートマラソンモードと、運動・健康面においては死角が見当たりません。
一方で、音声アシスタントと決済機能に非対応である点、そして独自OSゆえに追加アプリの選択肢が限られる点は、購入前にしっかり押さえておきたいところです。「運動と健康管理に強い相棒」と捉えるのが正解で、その用途においては最有力候補のひとつといえるでしょう。
価格は54,780円(税込)。ランニングや登山、水泳など、自分のスポーツを真剣に記録したい方にこそ、本機をおすすめしたいと思います。
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