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シャープが、同社初となるスマートリング「からだメイト Ring」(型番MH-R01)を、2026年7月9日に発売します。指に日常的に装着するだけで心拍数や血中酸素レベル、睡眠の状態などを24時間計測できる本機の中核技術は、日本発のスマートリングメーカー「SOXAI」(ソクサイ)が独自開発したバイタルセンシング技術基盤「SOXAI OS(TM)」。SOXAIとシャープが互いの強みを提供し合う相互連携の象徴的な第1弾としても注目されている1本です。
同日には姉妹品としてスマートウォッチ「からだメイト Watch」(MH-W01)も発売され、シャープが本格的にウェアラブル領域へ踏み込むタイミング。本記事では「SOXAI側」のリリース(技術提供という構図)と「シャープ側」のリリース(製品仕様)を統合し、SWL視点で読み解いてご紹介します。
シャープ初のスマートリング「からだメイト Ring」が7月9日発売

「からだメイト Ring」は、シャープが手がける初のスマートリングです。本体はチタニウム素材で、デュラテクトコーティング(時計のケース・バンドに使われる耐久処理)を施した仕上げ。重さは2.1〜3.1g(リングサイズに依存)、サイズは幅6.7mm/厚み2.8mmと、極めて軽量・コンパクトな設計で、一日中つけても違和感が出にくいことを狙っています。
カラーはシルバー/ゴールドの2色展開で、姉妹品の「からだメイト Watch」と統一感のあるデザイン。1回の充電で最大14日間連続駆動するため、毎日充電する必要がなく、家事・入浴・ワークアウトなどさまざまなシーンで安心して使える防水性能も備えています。
SOXAIが技術提供:バイタルセンシング技術基盤「SOXAI OS(TM)」とは
本機を支える中核技術が、神奈川県横浜市拠点のスタートアップ「株式会社SOXAI」(代表取締役社長 渡邉達彦)が独自開発したバイタルセンシング技術基盤「SOXAI OS(TM)」です。
SOXAI OSは、センサー設計・デバイスファームウェア・生体信号処理アルゴリズム・データ解析の各レイヤーを統合した技術基盤。中核には高度な光学センシング技術と小型化設計・製造技術があり、特許を取得した光電容積脈波(PPG)センサー「Deep Sensing(TM)」(特許第7655609号/空間分解分光多波長PPG技術)が組み込まれています。
SOXAIは2021年の創業以来、自社スマートリング「SOXAI RING」シリーズの開発を通じて、基礎研究→試作→量産までを一貫して手がけてきました。さらに東京大学をはじめとする国内外の研究機関との共同研究を通じて、生体信号計測技術と独自分析アルゴリズムを継続的に進化させています。これら一連の知見を体系化し、他社製品にも組み込み可能な技術プラットフォームとして整理されたのが SOXAI OS(TM) です。
4つの高精度センサーで24時間バイタルを計測
「からだメイト Ring」は、SOXAI OS(TM)を基盤に、以下の4つの高精度センサーを搭載しています。
・加速度センサー:歩数や活動量、姿勢の変化を検知
・心拍センサー:心拍数・心拍変動を計測
・血中酸素レベル用赤色/赤外線センサー:SpO2(血中酸素飽和度)を計測
・皮膚温度センサー:手指の温度変化から体調変動を捉える
これらの計測データをもとに、心拍数・血中酸素レベル・睡眠の状態・歩数を含む活動量などが24時間スコアやグラフ化して表示され、日々のコンディションを多面的に把握できる設計になっています。
スタートアップ×大手の相互連携:SOXAIとシャープのギブアンドテイク
SWL視点でこの発表が興味深いのは、単に「シャープがスマートリングを出す」「SOXAIが技術を売った」という一方向の構図ではなく、SOXAIとシャープが互いの強みを提供し合う双方向の連携が始まっている点です。
SOXAI側からシャープへは、SOXAI OS(TM)という中核センシング技術が提供される一方、シャープ側からSOXAIへは「SOXAI RING 2」の量産における技術支援が提供されているとリリースで明らかにされています。創業110年以上のシャープが持つものづくり・品質管理・量産に関する知見と、スタートアップSOXAIが持つセンサー・アルゴリズム・小型化の技術開発力。この組み合わせから生まれる第1弾製品が、今回の「からだメイト Ring」というわけです。
SOXAI代表取締役社長 渡邉達彦氏は「自社製品の枠を越えて技術を社会へ展開する第一歩」とコメント。今後もSOXAI OS(TM)を核とした技術連携を積極的に推進していく方針が示されており、ヘルスケア・スマートリング市場全体の成長を後押しする動きにつながっていきそうです。
専用アプリ「からだメイト」連携、有料プランで管理栄養士アドバイスも
計測したデータは、シャープ純正のスマホアプリ「からだメイト」と連携して可視化されます。心拍数・血中酸素・睡眠スコア・活動量などをスコアとグラフで一覧できる構成で、日々の変化を「数値」と「傾向」の両方で把握できます。
さらに月額600円(税込)の有料プランに加入すると、計測データやアプリに入力した食事内容をもとに、「食事」「睡眠」「運動」「体調」の4つの側面から管理栄養士監修のアドバイスを受け取れるとされています。同日発売の「からだメイト Watch」(HEALBE FLOW(TM)テクノロジーで摂取カロリー自動測定)と同じアプリ・同じプランで連携できるため、Watch+Ringを併用すれば、より精密なライフログ管理が可能になる構成です。
SOXAI RING 2との関係:自社製品と他社展開のバランス
SOXAIは自社スマートリングとして「SOXAI RING 2」(2025年12月10日発売)を展開しています。Deep Sensing(TM) PPGセンサーを搭載し、幅6.7mm/最大14日間(20-26号)の世界最長レベル駆動と、こちらも先進的なスペックを誇る製品です。
「からだメイト Ring」も同じく幅6.7mm・最大14日間連続駆動と、リング本体のハードウェア特性はSOXAI RING 2と近い水準です。SOXAIが自社製品の枠を超えて技術を社会へ広めるという方針のもと、シャープブランドで届けられる「からだメイト Ring」は、SOXAI RING 2の延長線上に位置づけられるパートナー製品とも言えます。
家電量販店の販路を持つシャープブランドでスマートリングが展開されることで、これまでスタートアップ製品に手を出しにくかった層にもバイタルセンシング技術が届く構図になりそうです。
SWL編集部の見立て:日本企業同士の連携が呼ぶスマートリング市場の変化
スマートリング市場は現在、Oura・RingConn・Ultrahuman・Amazfit Helio Ringなど海外勢が中心の構図でしたが、ここに来て日本企業同士の連携で新しい1本が登場することは、市場活性化のシグナルとして注目に値します。
SWLの読者層には、Apple Watchやスマートウォッチで睡眠・心拍・血中酸素を毎日記録している方が多くいらっしゃいますが、「就寝中まで腕時計を着けるのは抵抗がある」という声もよく聞きます。指輪型なら、寝ているときの装着感がほぼなく、24時間自然にデータを取れる設計。スマートウォッチとスマートリングを併用して、起きている時間は手首で、寝ている時間は指で取る、という使い分けも視野に入ってきます。
同日発売の「からだメイト Watch」とのエコシステム連携、そしてSOXAIの自社製品「SOXAI RING 2」やGen 3との比較・連携も含めて、夏以降のスマートリング選びには新しい選択肢が加わりました。実機レビュー含めて、SWLでも追いかけていきます。
Source: 株式会社SOXAI プレスリリース/シャープ株式会社 プレスリリース
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