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スマートグラスは、スペック表を眺めているだけでは「本当に毎日使えるのか」がいちばん分からないジャンルです。その疑問に、実演で答えようとした発表会がありました。AI×ARスマートグラスを手がけるイノモ日本株式会社は、最新モデル「INMO GO3」の日本初上陸に先駆けて、2026年7月16日(木)に製品発表会を開催。ブランド紹介にとどまらず、リアルタイム双方向翻訳やAIテレプロンプターを登壇者自身が使いながら進行する内容でした。発売は7月30日(木)、希望小売価格は99,800円(税込)です。
「展示会で驚かれるだけ」を目指さない、という宣言
発表会でイノモが強調したのは、INMOが目指すのは展示会で驚きを生むためのデバイスではなく、仕事や旅行、移動、会話といった日常のなかで自然に使える「実用的なウェアラブルAIデバイス」だという点でした。
あわせて、日本を最重要市場のひとつと位置づける方針も示されました。装着感やデザイン、信頼性、プライバシーへの配慮など、製品体験への要求水準が高い市場だからこそ、短期的な販売台数を追うのではなく、体験機会の創出とユーザーの声の収集を積み重ねて長期的にブランドを育てるという考え方です。製品の中身については日本初上陸を伝えた記事で詳しくまとめているので、あわせて読むと発表会の位置づけが掴みやすいはずです。

登壇者が実機で見せた、テレプロンプターと双方向翻訳
今回の発表会がユニークだったのは、機能を説明するだけでなく、その場で使ってみせたことです。登壇者はAIテレプロンプター機能を使い、手元の原稿に視線を落とさず前を向いたままプレゼンテーションを進めました。
さらに、中国語を話すINMO本国スタッフと日本語を話す制作スタッフのやり取りでは、双方向翻訳機能を活用。現場からは「なくては困るほど活躍した」との声も上がったといいます。準備の段階から使い込まれていたことがうかがえるエピソードです。
相手がグラスをかけていなくても会話が成立する
双方向翻訳の仕組みについても、発表会で説明がありました。相手の発言はグラス内に字幕翻訳として表示され、自分の発言は翻訳音声としてスピーカーから相手へ届きます。つまり、話し手と聞き手の両方がスマートグラスを装着していなくてもコミュニケーションが成立するという設計で、ここが既存製品との差別化ポイントとして示されました。
登壇者からは、海外出張の際に商談だけでなく買い物や飲食店でも言葉の壁を越えられたという具体的なエピソードも紹介されています。翻訳デバイスの評価は、結局のところ「相手にどう伝わったか」で決まります。相手側に何も準備を求めない形にできるかどうかは、実務では想像以上に大きな差になります。同じ翻訳という切り口では、Samsungが発表したインテリジェントアイウェアのように大手も参入を進めており、比較して見ておく価値があります。
質疑応答ではSDKと観光分野の展開に質問が集中
メディアからの質問は、日本市場での販売目標、SDKの提供、観光事業者との連携など、事業展開に踏み込んだものが相次ぎました。
イノモの回答によると、SDKはすでに一部パートナーへの提供を開始済みとのことです。想定している用途として挙げられたのは、空港でのレンタルや旅行ツアーへの導入、ホテル・博物館での多言語ガイドなど。個人向けの販売にとどまらず、企業や施設の用途に合わせたサービス開発も視野に入れているとしています。訪日客対応の現場で、スタッフ側が装着して使う姿を想像すると腑に落ちる展開です。

予約はヨドバシ.comのランキング1位、体験は8月16日まで
INMO GO3は7月17日(金)から予約受付を開始しており、ヨドバシ.comの「スマートグラスベストセラーランキング」で第1位を獲得したと発表されました(2026年7月23日7時36分時点・同社調べ。ランキングは随時変動します)。
購入前に実機を試したい人向けには、二子玉川 蔦屋家電(TSUTAYA ELECTRICS)で体験展示が続いています。期間は2026年7月16日(木)から8月16日(日)まで、場所は東京都世田谷区玉川1丁目14番1号の二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット1F・2Fです。10万円弱の買い物になるだけに、視界の中の表示がどう見えるかは自分の目で確かめておきたいところです。
| 希望小売価格 | 99,800円(税込) |
|---|---|
| 予約期間 | 2026年7月17日(金)〜7月29日(水) |
| 発売日 | 2026年7月30日(木) |
| オンライン販売 | Amazon(Black Redのみ) |
| 店頭取扱 | ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの家電量販店 約47店舗(Black Silverのみ) |
| 体験展示 | 二子玉川 蔦屋家電(2026年7月16日〜8月16日) |
メガネユーザー向け、度付きインサートレンズの買い方
普段メガネをかけている人にとって気になるのが視力矯正です。INMO GO3は度付きレンズインサートに対応していますが、その入手方法も今回あらためて案内されました。
販売チャネルはJUN GINZAで、手順は次のとおりです。まずオンラインフォームから、普段使っているメガネの度数や近視・乱視などのデータを提出します。申し込みと同時に専用のレンズフレームを購入することもできますが、量販店などで既にレンズフレームを購入している場合は追加購入や送付の必要はありません。度数に合わせたレンズが製作されたあと、申し込み住所へ着払いで届き、レンズフレームへの装着は受け取り後に自分で行う流れです。対応度数と価格はJUN GINZAの公式サイトで確認できます。
つまり、本体を買えばその日からメガネの人も使える、という製品ではありません。レンズの製作期間と着払い送料、自分で組み付ける手間が発生します。ここを知らずに発売日に本体だけ買うと、手元に届いてから待ち時間が生まれます。メガネユーザーは本体の注文と並行して動くのがよさそうです。
INMOというブランドについて
INMOの製品ラインナップは3つのシリーズで構成されています。没入感のあるAR表示と空間コンピューティング体験を担う「AIRシリーズ」、軽量で日常使いを狙うウェアラブルAI端末の「GOシリーズ」、ブランドコラボレーションやエコシステムのパートナーシップを担う「Xシリーズ」です。2021年からの5年間で、AIRとGOをそれぞれ3世代にわたって進化させてきました。
開発元は中国・四川省成都市に本社を置くSICHUAN YINGMU TECHNOLOGY CO., LTD.で、イノモ日本株式会社はその日本法人にあたります。AR・AI・5G領域で175件以上の特許を保有し、累計出荷台数は10万台を突破、現在は世界20カ国以上の実店舗で展開されているとしています。スマートグラスの分野ではアップルの参入も噂されはじめており、先行するブランドがどこまで実用性で差をつけられるかが問われる局面です。なお、タイトルにある「世界No.1」はFrost & Sullivanの調査に基づくもので、2021年から2025年のオールインワン型AI+ARスマートグラスの累計販売台数によるものです(調査完了日2026年5月)。
まとめ
AIスマートグラスは、実機に触れないまま良し悪しを判断するのが難しいカテゴリーです。今回の発表会は、その難しさを分かったうえで「使っている場面をそのまま見せる」構成が取られていました。相手にグラスを求めない双方向翻訳や、観光・施設向けのSDK展開など、スペック表の外側にある話が出てきたのも収穫です。
発売は7月30日。二子玉川 蔦屋家電での体験展示は8月16日まで続きます。10万円弱という価格をどう見るかは、翻訳や議事録にどれだけ時間を取られているかで変わってくるはずです。まずは視界の中の表示がどう感じられるか、実機で確かめてから判断したいところです。
Source: イノモ日本株式会社 プレスリリース
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