検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. スマートウォッチの使い方、基礎知識
  3. 「体温測定スマートウォッチ」の怪しいTwitter広告を調査してみた!

「体温測定スマートウォッチ」の怪しいTwitter広告を調査してみた!

スマートウォッチの使い方、基礎知識

公開日: 最終更新日:

 

スマートウォッチのニュースやレビューをお届けしている当サイト。Twitterでもスマートウォッチに関することを書いたり・検索したりしているせいか、タイムラインに表示されるプロモーション(広告)のツイートでも、スマートウォッチ関連のものがよく表示されます。特に表示回数が多いのが、上記画像の「体温測定スマートウォッチ」というキャッチフレーズの製品(ツイートの画像をモザイク加工したものです)。この製品が怪しさ満点だったので、ちょっと調べてみました。

格安の体温測定スマートウォッチは眉唾もの

Photo by niklas_hamann on Unsplash

 

なぜ怪しいと感じたのかというと、当サイトの過去の記事でも詳しく書きましたが、Apple Watchをはじめとした大手メーカーのスマートウォッチには、体温測定機能を搭載しているモデルが一つもないからです。そもそもスマートウォッチを着用する手首という部位は、体温を測定するのに向いていない場所(体温計の測定部位は脇、耳、口などが普通です)。また電子体温計は薬機法で「管理医療機器」に分類される医療機器なので、輸入・製造等には認可も必要になります。

そうした背景を考えると、体温測定が可能なスマートウォッチが発売されたら、それは高すぎるハードルを超えた超画期的な製品なわけです。しかし、上記のプロモーションで表示されたスマートウォッチの価格は8,980円と、スマートウォッチとしては安めの価格帯。メーカー名、ブランド名、モデル名の記載も一切ありませんし、ニュース記事で見たこともありません。サイト上では「測定したデータは参考用だけなので、医療用途に使わないでください」との記載もありますが、やはり体温計としての精度は低いものなのだと推測できます。

Twitterのリプライでも疑念の声が

Photo by MORAN on Unsplash

この「体温測定スマートウォッチ」の広告を怪しいと思ったのは筆者だけではなかったようで、この製品のプロモーションツイートには、以下のようなリプライも寄せられていました。

・Twitter社は薬機法違反の疑いがある製品については、そのあたり明確にしてから広告に載せるべき
・体温とか心電図とか書いてありますが、医療機器としての認可はあるのでしょうか
・この商品3個注文して2個不良だった!最低ー。
・ツイッターさん、ここの広告載せないほうがいいと思われ…
・購入してみたけど発送も遅い(国内発送で1週間)。値段5000円~8000円。もちろん1番高い商品をツイートして大損。製品の性能は値段の割に全然使えない。バンドが取り付けにくい。電池の消費が激しい(Xiaomi製品と比べ)。万歩計がデタラメ。結局、同じ中国製のXiaomiの方が良かった(3000円)

販売サイトの問い合わせ先がホットメールだった

 

当該サイトのスクリーンショットです

販売元のサイトもチェックしてみました。この「体温測定スマートウォッチ」を販売サイトで扱う商品は、ガジェットではなくアパレル製品が中心。そこに混じってスマートウォッチも販売されていますが、いずれもブランド不明のもの。スマートウォッチ専門サイトの我々が見ても、「いい製品」と思えるものは一つもありません。また「特定商取引法に基づく表示」を見てみると、記載されている住所は中国のもの。問い合わせ先のメールアドレスが@hotmail.comとフリーメールなのも不安を誘います……。

当該サイトのスクリーンショットです

そしてレビューが285件(!)もついていますが、どれも★は4~5。ここまで絶賛が多いと逆に怪しいですし、あれだけ体温測定機能を謳っていたのに、体温測定機能についての感想は一つもなし。「このレビュー、ホントなの?」という印象を持ちます。

サイト名で検索しても酷評が複数


そしてサイト名で検索をしてみると、この販売サイトの評判をまとめたサイトが出てきました。そこには「全く同一のレビューで投稿者名・日付だけが異なるレビューが存在」「Amazonと同じレビューが使い回されている」との記載が。そこにまとめられている購入者のツイートには、「商品の質がひどく、破れている服でも返金には一切応じず。(連絡がとれない)。」「詐欺に限りなく近いです。商品以前に、この会社に電話しても繋がりません」といった言葉が並んでいました。怪しいスマートウォッチだな……と思って検索をしたら、販売しているサイト自体がかなり危険なところだったようです。

通販でスマートウォッチを購入するなら信頼できる大手サイトで!

Photo by Christian Wiediger on Unsplash

体温測定機能を謳う怪しいスマートウォッチはAmazonなどのサイトにも多数ありますが、Amazonの場合はおかしな製品が届いても、多くの商品は返品することができます。しかし、身元の知れない通販サイトだと、連絡もとれずお金も返ってこない……というリスクもあるわけです。スマートウォッチをネット経由で購入するときは、信頼できるサイトから購入するようにしましょう!そして、「体温測定を謳うスマートウォッチは眉唾ものと考えるべき」「メーカー名、ブランド名も不明(もしくは表示されてても超無名)なスマートウォッチはハズレが多い」ということもぜひ覚えておいてください。

スマートウォッチの体温測定機能についてはコチラの記事もぜひ!

Apple Watchやスマートウォッチで体表温度しか測れない理由は? 深部体温との違いも解説!

あわせて読みたい

【徹底まとめ】スマートウォッチやガジェットの発火・偽物・詐欺・危険広告に要注意!安全に使う・買うための知識集

 

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. 「ChatGPTの“優しさフィルター”を外したら成果が上がった」――海外ユーザーが話題のプロンプトを公開

  2. 【新モデル登場】“Makuake No.1スマートリング”RingConnから「Gen2 Air」日本上陸。10月30日より先行予約スタート!

  3. あのデザインが指先に宿る――「INFOBAR」コラボのスマートリカバリーリングが登場!CAMPFIREでアイデア公開中

  4. 【最新版】モバイルバッテリーのリコール対象製品まとめ(2025年10月)|Anker・Xiaomi・CIOなど主要ブランドも対象に

  5. 「ChatGPTが“嘘をつかなくなる”?」SNSで話題の“ファクトベースAI”プロンプトが凄い!

  6. ChatGPTを“おだて役”から“辛口参謀”に変える! SNSで話題の「神プロンプト」10選

  7. 自分の持っている家電やガジェットがリコール対象になった時の対処法

  8. OPPOが中国で新型スマートウォッチ「OPPO Watch S」を発表!薄型デザインに軍用レベルの耐久性と医療認証ECGを搭載

  9. Apple Watch Series 11レビュー|SE3最強説の中でも「11」を選ぶべき人は誰? 実機で両方使って見えた“体験の差”

  10. 【正直レビュー】Redmi Pad SE 8.7は買って大丈夫? セールで1万円を切る格安タブレットを実機検証

   

NEW CONTENTS

  1. 「ChatGPTが“嘘をつかなくなる”?」SNSで話題の“ファクトベースAI”プロンプトが凄い!

  2. ChatGPTを“おだて役”から“辛口参謀”に変える! SNSで話題の「神プロンプト」10選

  3. 「ChatGPTの“優しさフィルター”を外したら成果が上がった」――海外ユーザーが話題のプロンプトを公開

  4. AIに正しく頼める人は、部下にも上手く頼める ― ChatGPTが教える上司力の本質

  5. リチウムイオンバッテリーが燃えたときの対処法と防止策|消費者庁・NITE・東京消防庁の公式情報を総まとめ

  6. OPPOが中国で新型スマートウォッチ「OPPO Watch S」を発表!薄型デザインに軍用レベルの耐久性と医療認証ECGを搭載

  7. Reebokが初のスマートリングを米国で発表。健康管理とフィットネスを融合した「Reebok Smart Ring」登場

  8. レノボ、個人向けスマートグラス「Lenovo Legion Glasses(Gen2)」を発表。わずか65gで126インチ級の大画面体験を実現!

  9. 自分の持っている家電やガジェットがリコール対象になった時の対処法

  10. あのデザインが指先に宿る――「INFOBAR」コラボのスマートリカバリーリングが登場!CAMPFIREでアイデア公開中