日本中でブームになっている登山。どんどん増え続けるクライマーの中で今注目を集めているのが、GPSでナビしてくれたり、心拍やペースを計測してくれたりする高性能なスマートウォッチなんです。そこで、『Garmin』『CASIO PROTREK』『SUUNTO』の3大アウトドアブランドから、フラッグシップモデルを実際に登山に持ち込みガチ比較を決行。第1回は「登山データ」を比較検証します。一番使えるモデルははたしてどれだ!
登山用スマートウォッチってなに?
比較検証に移る前に、登山用スマートウォッチとは何か簡単に説明しておきましょう。登山用スマートウォッチには、一般的なスマートウォッチでもおなじみの心拍計測や歩数、移動距離、消費カロリーに加え、クライミングに特化した機能を搭載しています。例えば気圧計。気圧計で気圧の変化を計測し標高を表示したり、簡単な天気予報も行うことが可能なモデルもあります。また、GPSを利用したナビゲーション機能も登山ウォッチの大きな特徴のひとつ。登山ルートをウォッチの中にあらかじめ入れておけば、腕元でナビゲーションしてくれ、ルートから外れるとすぐに警告してくれます。万が一遭難してしまったときは座標をすぐに読み取れるモードも存在したり、日の出日の入りや登頂ペース表示など、登山者がほしいと思っていた機能の多くを搭載しているのが、登山用スマートウォッチなのです。
ガチ対決エントリーモデルはこの3本!
それでは今回のガチ対決にエントリーした3モデルを紹介していきましょう。
エントリー①
GARMIN
Fenix 6 Pro Dual Power
ガーミン フェニックス6 プロ デュアル パワー
最上位シリーズのマルチスポーツGPSウォッチ
複数の衛星システムを活用した正確なナビシステム、高精度な光学式心拍計、ソーラー充電機能など、アウトドアで役立つ機能が満載。チタン合金も使った重厚感あふれるデザインで、Suicaにも対応と、ビジネスシーンでも機能美と洗練されたスタイルが映える1本です。
Fenix 6 Pro Dual Power Slate Gray DLC / Black
エントリー②
CASIO PRO TREK
PRO TREK SMART
カシオ プロトレック スマート
Wear OS搭載! カラー地図表示のGPSウォッチ
CASIOの本格アウトドア腕時計シリーズ「PRO TREK」から登場した、GPS搭載スマートアウトドアウオッチ。Wear OS by Googleを搭載しており、多彩なアプリを追加可能。電波圏外でも現在地が表示されるカラー地図など、アウトドアで役立つ機能を多く備えています。
PRO TREK Smart WSD-F30
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エントリー③
SUUNTO
SUUNTO 9 Baro
スント スント 9 バロ
最大120時間の運動追跡!タフネスGPSウォッチ
SUUNTOのマルチスポーツ対応GPSウォッチのフラッグシップ機。強靭なボディには気圧高度計測機能や、GPS記録オンの状態でも120時間までエクササイズを記録できるロングバッテリーを搭載。長時間の過酷な屋外トレーニングやレースでも抜群の力を発揮します。
SUUNTO 9 BARO Titanium
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Round1
登山データ対決
登山の最中は「天気」「標高」「日没の時刻」といった山の情報や、「心拍数」「ルート上の位置や進んだ距離」など、自分自身の情報を正確に把握することが非常に大切。対決企画第1回は、エントリーした3つのスマートウォッチがユーザーにどんな情報を与えてくれるのか比較します。
GARMIN
心拍数や1時間毎の天気など表示項目の多彩さは圧巻!
まずは『Garmin』から。最上位シリーズのマルチスポーツGPSウォッチだけあり、表示できる情報の多彩さは圧巻と言えるもの。下で紹介したもの以外でも、身体に蓄えているエネルギーを表す「BODY BATTERY」や、暑さと高度変化に対応した「VO2 max」も表示可能。水分補給の必要性を通知する機能もあります。

右)天気予報は1時間毎の表示までしてくれます。


CASIO PRO TREK
高精細なカラーの表示で多彩な情報を把握可能
多彩な情報を高精細に表現。方角やゴールまでの残り高度を確認する機能など、登山で役立つ機能も多数搭載されています。Wear OS by Googleを搭載しているため、アプリストアから天気アプリなどを追加も可能。心拍計はPRO TREK SmartのWSD-F21HRのみ搭載しています。



SUUNTO
登山に必要な各種情報をシンプルかつ的確に表示
液体封入式コンパスからスタートした北欧のメーカーらしく、表示される山の情報はシンプルかつ的確。高度や気圧から、自身の心拍数まで、必要な情報を高い視認性で確認可能です。バージョンアップで追加された「SuuntoPlus」によって登山関連の機能はより充実した状態となりました。



情報量の多さはさすがフラッグシップモデル!
正直なところ、ガチガチのクライマーでない趣味登山家ではすべての機能を使えこなせないほど多機能な3モデル。スペック的にはどれを買っても満足できますが、やはりブランドごとに個性はちゃんと存在します。心拍やペースなど、登山中の活動データを重視するなら、スマホアプリの使い勝手も含めると『Garmin』が一歩リードしている印象。また、チタン合金を使った大人っぽいルックスも魅力と言えます。『PRO TREK』は、WearOSを搭載しているだけあって、さまざまなアプリをインストール可能でm3モデルの中では一番リッチな画面表示が魅力。汎用性では一番でしょう。『SUUNTO』がとにかく優等生。登山家が求めるすべての機能を高いレベルで実装し、まったくスキがありません。画面表示は少し暗いですが、これはバッテリーとトレードオフ。登山中はとにかく絶対に電池を切らさないという開発者の決意が垣間見え、逆にプロの持ち物感満々です!
次回第2回は「ナビゲーション対決」をお届けします。ご期待ください。
Photo/HIROAKI KAWATA
Text/SEIICHIRO FURUSAWA
Model/YUTO TSUJIMOTO
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