フェイスブックとインスタグラムを所有し、つい最近に社名の変更を発表したばかりのメタ社。
同社が開発している新たなスマートウォッチのデザイン画像がリークされた、とするスクープ記事(*1)が、米国大手総合ニュースウェブサイト『ブルームバーグ』で報じられました。
*1. Leaked Photo Shows Meta’s Planned Competitor to Apple Watch
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-10-28/leaked-photo-shows-meta-s-planned-competitor-to-apple-watch
記事にはブルームバーグ社がアプリ・デベロッパーのスティーブ・モーサー氏から提供されたとするデザイン画像も含まれています。
この記事が発表されるとすぐ、『USA Today』などの他メディア多数が次々と続報を掲載しています。
カメラ付き、丸みを帯びたデザイン
EXCLUSIVE: Leaked photos show Meta, the company formerly known as Facebook, is developing a smartwatch to compete with Apple https://t.co/8QwaAN8e1X
— Bloomberg (@business) October 28, 2021
ブルームバーグ記事によると、デザイン画像はメタ社がレイバン社と共同で開発しているスマートグラス用アプリの中で発見されました。メタ社の公式コメントは得られなかったということですので、あくまでも現地点では非公式の未確認情報です。
画像から読み取れるこの新型スマートウォッチは、丸みを帯びたディスプレイ。
前向きのカメラがディスプレイの一番下にあります。手首に巻くストラップは取り外しができるようです。
Apple Watch シリーズにはカメラは付いていません。
他のどの競合する大手ブランドのスマートウォッチにもカメラ付きの製品はありません。もし、このメタ社スマートウォッチが本当にカメラ付きで市場に登場するとすれば、その新製品の最大の強みになるでしょう。
なおメタ社がカメラ付きのスマートウォッチを開発しているとの噂は以前からありました。
2021年6月に『The Verge』が発表した記事(*2)では、その新製品は2つのカメラと心拍数モニターを装備したものになる、ということでした。
*2. Facebook plans first smartwatch for next summer with two cameras, heart rate monitor
https://www.theverge.com/2021/6/9/22526266/facebook-smartwatch-two-cameras-heart-rate-monitor
筆者自身もトレイルランなど長い距離を走るときはスマートウォッチの他にスマートフォンを携帯しますが、それは風景写真を撮るためです。通話やテキストは目的ではなく、むしろ邪魔なくらいに思っています。
腕時計で写真が撮れるのであれば、ぜひ使ってみたいと思います。まるでドラえもんの道具が現実になった感もありますが。
激化するアップル対メタ(フェイスブック)のライバル関係
今年になってアップル社はアプリがユーザーを追跡する際にユーザーの許可を必要とするプライバシー機能「App Tracking Transparency(アプリケーションのトラッキング浸透性)」をiOS14.3 に導入しました。
明らかにフェイスブックやインスタグラムなどのSNSを念頭に入れたものでした。
未だに噂の域を出ませんが、メタ社スマートウォッチが発売されると、それは現在市場トップのシェアを占めるApple Watchシリーズと真正面から競合するものになることは容易に予想できます。
アップル社とメタ社のライバル関係は今後ますます激しくなっていくのではないでしょうか。
●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani
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