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iPhoneで計測できる「歩行非対称性」とは?何%なら正常?

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2025.04.12

持ち歩いているだけで歩数をはじめとした様々な指標を計測してくれるiPhone。

「ヘルスケア」のアプリを開くと、「え、こんな項目も計測されてたの!」と驚くものが結構あります。

今回はそのうちの一つ、「歩行非対称性」について解説します。

歩行非対称性とは?

歩行の非対称性とは、「片方の足がもう片方の足より速くなったり遅くなったりする時間の割合」です。

簡単に言えば、「歩行中の左右の足の動きが不均衡な状態」ですね。

健康的な歩行パターンでは、左右の足のステ ップのタイミングはよく似ているため、非対称性の割合が低くなります。

つまり非対称性が低い=健康的な歩き方と考えられます。

一方で非対称性が高い場合は、片足に負担がかかっている可能性や、歩行のパターンに問題がある可能性があります。

そして非対称性が高く、片足を引きずるなどの不規則な歩行パターンをしている場合は、病気、怪我、またはその他の健康上の問題の兆候である可能性があります。

なおiPhoneには加速度計とジャイロスコープが内蔵されており、これらを利用して歩行時の身体の動きを計測します。これにより、左右の足の動きがどれだけ異なるかを検出できます。

歩行非対称性はどこで確認できる?

歩行非対称性を確認するには、まずiPhoneの「ヘルスケア」のアプリを開きます。

右上のハートマークのアプリですね。

次に開いた画面で「ブラウズ」をタップします。

右下の四角が4つ並んだアイコンです。

次に表示されたページを下にスクロールしていくと、「歩行」という項目が見つかるはずです。

ここをタップしてみましょう。

すると、歩行に関するいろいろな指標が出てくるはずです。

iPhoneをポケットに入れているだけで、こうした項目を自動で計測してくれているみたいです。

そのうちの一つに歩行非対称性があります。

こちらが筆者の過去一週間のデータです。

この数字が大きいのか小さいのか、よく分かりません(なので以下で解説します)。

過去1年間の数値も確認できました。

ではApple公式の解説を参考に、この数値の見方を確認していきましょう。

数値の見方について

この指標の数値は0%から100%の範囲で変化します。

0%は観察された歩行期間内のすべての歩行が対称と推定されていることを示し、100%は観察されたすべての歩行が非対称であることを示します。

歩行非対称性の平均値は、個々の年齢、性別、健康状態、さらには使用する測定方法に依存するため、一般的な平均値を提供するのは難しいですが、以下のような参考情報があります:

  • 健康な成人: 健康な成人の歩行非対称性は通常、**2%~5%**の範囲内に収まります。この値は、左右の足の動きにおける微細な違いを示しており、軽度の非対称性は日常的に見られますが、問題を引き起こすほどではありません。

  • 年齢による変化: 年齢を重ねると、歩行非対称性は自然に増加する傾向があります。高齢者では、非対称性が**5%~10%**以上になることが一般的で、これが転倒リスクの指標となることがあります。

  • リハビリ中の患者: 怪我や手術後のリハビリ中の患者では、歩行非対称性が10%以上になることもあります。これが長期間続くと、筋肉の不均衡や異常な負担が体に悪影響を及ぼす可能性があります。

片足を怪我していたりすると、非対称性は当然高くなるため、リハビリなどでは非対称性を改善していくことが大事になるわけですね。

また、もし歩行非対称性が10%以上になっている場合、それは身体にとって負担が大きい状態であり、改善が必要といえます。

そして筆者の計測データを見てみると、

・規則正しいリズムで早めに歩いているとき(電車に乗るための駅への移動中)などは数値は低くなる(0に近くなる)

・ダラダラ歩いているときは数値が高くなる

という傾向が見られました。

またこれは想像ですが、片手に重い荷物を持った買い物の帰り道などは、数値は高くならざるをえないでしょう。

歩行の非対称性は自分の健康状態を確認する一つの指標として、みなさんもチェックしてみましょう!

なおApple Watchを着用すると、心拍数や呼吸数など確認できる指標がグッと増えるので、健康維持を意識している人はぜひ併用を。


●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!

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