Apple WatchやiPhoneを少しでもお得に買いたい人にとって、「整備済製品」という選択肢はとても気になるところです。ただ、一口に整備済みと言っても、Apple公式サイトの「Apple認定整備済製品」と、Amazonで販売されている「Amazon整備済み品(Amazon Renewed)」では、整備している主体や部品、バッテリーの状態、保証内容などに大きな違いがあります。
価格差は数千円〜1万円前後。それでも品質や保証の差は大きく、後悔しないためには両者の違いを知ることが大切です。
この記事では、はじめて整備済みのApple WatchやiPhoneを検討している方にも分かりやすいように、両者の違いと、どう選べばよいかを丁寧に解説します。
まず結論:何が違って、どっちを選ぶべき?
最初に全体像を掴みたい方のために、判断に直結するポイントを比較表にまとめます。
| 比較項目 | Apple公式(認定整備済) | Amazon整備済み(Renewed) |
|---|---|---|
| 整備主体 | Apple本体(Apple品質を保証) | Amazon認定出品者(メーカーまたは第三者リサイクル業者など) |
| 整備内容 | クリーニング・検査・点検。交換が必要な場合はApple純正パーツ | 全項目診断、欠陥部品交換、クリーニング、検査、再梱包 |
| 外装・バッテリー | iPhone/iPadは外装・バッテリーが新品相当の状態になるケースが多い。Apple Watchは「外装新品」とは明記されず、厳格なチェックをクリアした個体 | 外装は「非常に良い/良い/可」で分類。バッテリーは元の電池残量80%以上 |
| 保証 | 1年保証+AppleCare+加入可 | 最低180日の出品者保証(交換または返金) |
| 価格帯 | 最大15%前後の割引が多い | より安価なケースが多く、品揃えも広い |
| 向いている人 | 長期利用・メイン機として安心して使いたい | サブ機・短期利用・価格優先で選びたい |
Apple公式「認定整備済製品」とは?

まず、Apple公式サイトで販売されている「Apple認定整備済製品」は、Appleが自社で整備した中古・返品品を、再度販売しているラインナップです。
特徴をかんたんにまとめると、次のようなイメージです。
・整備をしているのはAppleそのもの、もしくはAppleが認めた正規のルート
・Appleの厳しい品質基準を満たした個体だけが「認定整備済製品」として販売される
・iPhoneやiPadでは、外装とバッテリーが新品相当の状態に交換されるケースが多い
・見た目やバッテリー持ちも含めて「新品にかなり近い」状態で届く
新品と比べると価格はやや安くなりますが、「安かろう、悪かろう」ではなく、「安く買えるほぼ新品」に近いポジションと考えてよいでしょう。
さらにApple公式の説明では、認定整備済製品について次の点が明確に示されています。
・整備済みのデバイスはクリーニング、検査、点検が行われる
・交換が必要な場合はApple純正のパーツが使われる
・すべての製品は新しいパッケージに入れて届けられる
・送料も返品も無料
・すべてのApple認定整備済製品には、新品と同じ1年間の製品保証が付く
・AppleCare+に加入すると、保証とサポートが延長される
つまりApple認定整備済製品は、「中古を安く買う」というより、Apple品質を担保した状態で“お得に入手する”ための公式ルートと捉えるほうが実態に近いです。
Amazon「整備済み品(Amazon Renewed)」とは?

一方、Amazonで販売されている「Amazon整備済み品(Amazon Renewed)」は、Amazonが定める品質基準をクリアし、一定の販売実績がある認定出品者(Apple認定業者とは異なります)によって、正常に機能するかどうかの動作確認がなされた商品です。
Amazon公式の説明では、認定出品者は「資格のあるメーカーまたは専門の第三者リサイクル業者」であり、Amazon整備済み品を継続的に販売するための厳格な基準を満たしているとされています。
整備プロセスには、次の内容が含まれます。
・全項目診断
・欠陥部品の交換
・徹底的なクリーニング
・検査プロセス
・再梱包
Amazon整備済み品は正常に機能し、以下「非常に良い」「良い」「可」のいずれかに分類の上、販売されます。ここは購入前に必ず押さえておきたいポイントです。
Amazon整備済み品のコンディション区分(公式定義)
| 区分 | 外見の状態 | スクリーン | 本体 | 機能面 | バッテリー | アクセサリー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 非常に良い状態 | 非常に良い状態です | 傷はありません | 30センチ離れたところから見ても外観上の損傷は見られません | 完全に機能します | 元の電池残量が80%以上残っています | 付属品または代替アクセサリーが同梱され、梱包されています |
| 良い状態 | 良い状態です | 傷はありません | 軽い傷がありますが、30センチ離して持った際にほとんど目に見えません | 完全に機能します | 元の電池残量が80%以上残っています | 付属品または代替アクセサリーが同梱され、梱包されています |
| 可 | 使用可能な状態です | 画面をオンにすると見えなくなるような浅い傷があります | 30センチ離して持った際に見える傷があり、触ると傷がわかります | 完全に機能します | 元の電池残量が80%以上残っています | 付属品または代替アクセサリーが同梱され、梱包されています |
またAmazon整備済み品は一般的な箱に梱包され、一般的なアクセサリーが付属している場合があります(商品詳細ページに特に記載がある場合はその限りではありません)。
一番の違いは「誰が整備してどこまで責任を持つか」

Apple公式とAmazon整備済み品を比較するうえで、いちばん重要なのが「誰が整備しているか」と「どこまで責任を持ってくれるか」です。
Apple公式整備済製品では、整備の主体はAppleです。Appleの純正パーツを使い、Appleの基準で点検・修理・クリーニングを行い、「新品同等」と言えるレベルを目指したうえで販売しています。Appleにとっては、自社の名前を掲げて販売する以上、中途半端な品質のものを出すわけにはいきません。
Amazon整備済み品では、整備しているのはあくまでAmazon認定の出品者(第三者業者)です。もちろんAmazonの品質基準はありますが、出品者によって整備ノウハウや部品調達のルートが異なるため、どうしても個体差・業者差が出やすくなります。
ここが、安心感の差になって表れてくるポイントです。
外装・バッテリーの違い:新品同等か、一定以上か
日々使っていて一番気になるのは、「見た目のキレイさ」と「バッテリー持ち」ではないでしょうか。この2つも、Apple公式とAmazon整備済み品で考え方が違います。
Apple公式:iPhone/iPadは外装・バッテリーが新品相当
Apple認定整備済製品では、特にiPhoneやiPadの場合、
・外装(筐体)は傷のない状態に
・バッテリーは新品同等の性能になるよう交換
という方針で整備されるケースが多いのが大きなポイントです。実際に購入したユーザーからも、「パッと見は新品と区別がつかない」「バッテリー持ちも新品とほとんど変わらない」という声が多く見られます。
Amazon整備済み品:バッテリー残量80%以上が基準
Amazon整備済み品の場合、バッテリーについては公式説明で、コンディション区分(非常に良い/良い/可)のいずれでも「元の電池残量80%以上」が明記されています。
ただし、ここでの80%以上は「中古バッテリーとしてまだ十分使える」というラインであり、「新品バッテリー」に交換されているとは限りません。
外装についても、上記のとおり「非常に良い」「良い」「可」といった区分があり、細かな擦り傷や使用感を許容したうえで販売されていることがあります。
まとめると、
・Apple公式は「新品同等まで戻す」方向性で整備(Apple Watchは公式表現上は“徹底点検・クリーニング”が軸)
・Amazon整備済み品は「一定以上の状態であればOK」という考え方(バッテリー80%以上など)
という違いがあります。「中古でもいいけれど、見た目とバッテリーは妥協したくない」という人ほど、この差は効いてきます。
保証とサポート:メイン機として数年使うなら重要

もうひとつ見逃せないのが、保証とサポートの違いです。特に、メインのiPhoneやApple Watchとして数年使うことを考えているなら、ここは重要なポイントになります。
Apple公式整備済製品の保証
・新品のApple製品と同じ1年間のハードウェア保証が付属
・条件を満たせばAppleCare+にも加入可能
・万が一の故障時も、新品と同じ窓口・同じ品質で修理やサポートを受けられる
また、Apple公式の説明では、AppleCareについて「Appleの専任スペシャリストによる無償の修理サービスとサポートを90日間ワンストップで受けられ、1回の電話でほとんどの問題を解決できる」とされています。
つまり、「新品と同じ感覚で安心して使える整備済」というのが、Apple認定整備済製品の立ち位置です。
Amazon整備済み品の保証
Amazon整備済み品には、公式説明で最低180日の出品者保証が付いています。商品が正常に機能しない場合、購入から180日の期間中であれば、Amazon認定出品者が交換または返金を行います。
この保証は、Amazonの返品ポリシーやAmazonマーケットプレイス保証に加えて適用されるとされています。
ただし、保証の主体はAmazonもしくは出品者であり、Appleではありません。AppleCare+についても、基本的に加入できないと考えておいた方が安全です。
初期不良や短期的なトラブルには対応してもらえますが、「2〜3年とことん使い倒す」という前提で見ると、保証の厚さではApple公式に一歩譲る印象になります。
価格とラインナップ:安さのAmazon、安心感のApple公式

ここは読者の多くが最も気になるポイントですが、結論から言えば「安さのAmazon、安心感のApple公式」という構図になりやすいです。
Apple公式:そこそこの割引+高い安心感
Apple認定整備済製品は、新品と比べておおむね最大15%前後の割引になることが多く、「しっかりお得だが、激安ではない」という価格帯です。
取り扱いモデルは、最新〜1世代前くらいが中心で、在庫は常に変動しています。人気モデルはすぐに売り切れてしまうこともあり、「欲しいタイミングで必ず買える」とは限りませんが、見つけられれば「安心して買えるお得な選択肢」と言えます。
Amazon整備済み品:とにかく安く、品揃えも豊富
Amazon整備済み品は、Apple公式の整備済みよりさらに一段安い価格で出ていることが多く、型落ちモデルや容量違いも含めて選択肢が非常に豊富です。
そのぶん、
・コンディションやバッテリー状態の個体差
・出品者ごとの対応品質の差
といったリスクも存在するため、価格だけで飛びつくのではなく、出品者の評価やレビューをよく読んだうえで選ぶ必要があります。
どう選ぶ?用途別のおすすめ

最後に、「結局どっちを選べばいいの?」を、用途別にもう一度分かりやすく整理します。
メインのiPhone・Apple Watchとして長く使いたい人
毎日ハードに使うメイン機として、2〜3年は安心して使い続けたい人には、Apple公式の認定整備済製品を強くおすすめできます。
・iPhone/iPadは外装・バッテリーが新品相当の状態になりやすく、満足度が高い
・Apple Watchも厳格なチェックをクリアした個体が届きやすく、安心感がある
・新品同様の1年保証付きで、AppleCare+も追加できる
・万が一のトラブル時も、Apple公式のサポートをそのまま利用できる
「新品は予算的に厳しいけれど、安心感は妥協したくない」という人には、もっともバランスの良い選択肢と言えるでしょう。
サブ機・検証用・短期利用が前提の人
たとえば次のようなケースでは、Amazon整備済み品も有力な候補になります。
・仕事用とプライベート用でスマホを分けたい
・子ども用や家族用のサブのApple Watchが欲しい
・アプリ検証や撮影用など、「実験機」として使いたい
・とにかく予算を優先し、型落ちでも構わない
このような用途なら、
・Apple公式より安い価格で購入できる
・型落ちやマイナーなモデルも含めて選択肢が豊富
といったAmazon整備済み品のメリットが活きてきます。
ただし、
・出品者の評価
・レビューの内容(特にバッテリーと外装に関する記述)
は必ずチェックし、「多少のハズレは許容する」というマインドセットで選ぶのが現実的です。
関連記事・関連リンク
Apple公式サイトの整備済み製品については、最新の動向を以下のリンクで記事にしています。ぜひチェックしてみてください。
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。










