Gmailに搭載されたAIによるスレッド要約機能は、長いやり取りを一瞬で把握できる便利な機能です。
実際、仕事でメールを大量にさばく人にとっては、かなりの時短になります。
……ただし。
便利さと引き換えに、ちょっと心に刺さる副作用も出てきました。
ある日、Gmailが突きつけてきた“要約文”
締切が絡む仕事のメールスレッドを開いたとき、Gmailの上部に表示されたAI要約。
そこに書かれていたのは、だいたいこんな内容でした。
「○○は執筆を受諾し、当初の締切である12月10日頃から遅延している。
その後、複数回にわたり進捗遅延の連絡が行われた。」
……はい、完全に事実です。
言い逃れも、情状酌量も、一切ありません。
AIは感情を汲まない。だから正確

人間同士のメールでは、
・体調の話を挟んだり
・忙しさをにおわせたり
・「もう少しだけお時間ください」と柔らかく書いたり
といった人間的なクッションが自然と入ります。
しかしAI要約は、それらをすべて削ぎ落とします。
残るのは、
・誰が
・何を引き受け
・いつが締切で
・どれくらい遅れているか
という、業務記録として極めて正確なログだけ。
自分の“やらかし”を第三者視点で読むつらさ

このAI要約が地味に効くのは、自分自身もその要約を読む立場にあるという点です。
スレッドを開いた瞬間、
言い訳も反省文も挟まれない、淡々とした事実の列挙が目に飛び込んでくる。
まるで、
・議事録
・監査報告書
・第三者委員会の調査概要
のような温度感です。
でも、これが“仕事の現実”でもある
少し笑い話っぽく書きましたが、実はこの体験、かなり示唆的でもあります。
AIにとっては、
・努力したかどうか
・大変だったかどうか
・誠実だったかどうか
は要約対象ではありません。
残るのは、結果と時系列だけ。
これは裏を返せば、仕事の評価がどこで行われているかを、静かに突きつけられているようにも感じます。
相手の画面にも、同じ要約が表示されているかもしれない

さらに、このAI要約で地味に怖いと感じたのは、自分だけが見ている表示ではない可能性がある点です。
相手側もGmailを使っている場合、おそらく同じようなAI要約が表示されていると考えられます。
つまり、自分の受信トレイで見たあの冷静な要約文は、相手の画面にもほぼ同じ形で表示されている可能性が高い、ということです。
今回は、締切の遅れが大きな問題になることはありませんでした。
しかしもし、メールのやり取りの途中で取引先とトラブルになった場合はどうでしょうか。
AI要約は、
・どちらが
・どの時点で
・何を約束し
・どこで食い違ったのか
を、感情抜きで整理します。
その結果、「どっちが・どう悪いのか」が、文面ベースで客観的に分析されてしまう可能性があります。
言い換えれば、GmailのAI要約は、便利な要約機能であると同時に、簡易的な“第三者視点の記録係”でもある、ということです。
便利さの裏にある、ちょっとした公開処刑感
GmailのAI要約は、本当に便利です。
ただし、
「締切を守れなかったやり取り」
「何度もリマインドされたスレッド」
ほど、読み返すのがつらい要約になりがちなのも事実。
今後は、
・この要約を相手も見ているかもしれない
・未来の自分がこの要約を読むかもしれない
と思うと、メールの1通1通が少しだけ重くなる気もします。
まとめ:AIは優しいけど、嘘はつかない

GmailのAI要約機能は、人を責めているわけではありません。
ただ、事実を整理しているだけです。
それでも、
「自分の遅延が、こんなに端的な文章になるのか……」
と、静かにダメージを受けることがある。
便利さと引き換えに、自分の仕事ぶりを客観視させられる時代が、もう始まっているのかもしれません。
AI要約を見て少し胸が痛んだ人は、きっとあなた一人ではありません。
なお、こうしたAIが仕事や日常に入り込むことで起きる変化については、AIタグの記事一覧でも随時取り上げています。
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スマートウォッチライフでは、こうしたAI時代の“あるある”や、仕事とテクノロジーの距離感についても発信しています。
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