「AirPodsで聴力チェックができる」と聞くと、数分でサッと終わる簡単なテストを想像する人が多いかもしれません。
実際、Appleの案内でも「検査には約5分かかります」と表示されます。しかし、実際に自分で受けてみると、その体験はもう少し奥行きのあるものでした。
本記事では、AirPods Pro 3とiPhoneを使って実際にヒアリングチェックを受けた流れを軸に、測定中に感じたこと、不安になった瞬間、そしてチェック後に表示されるApple公式の「聴覚解説記事」が何を意味しているのかまで、詳しく解説します。
単なるApple公式情報の書き写しではなく、「実際に体験するとどう感じるのか」が伝わる内容を意識しています。
ヒアリングチェックを始める前に整えた環境

ヒアリングチェックを始めるにあたって、まず意識したのはとにかく静かな環境を用意することでした。
検査中は、想像以上に小さな音が鳴ります。エアコンの動作音や、外から聞こえる車の音、衣服が擦れる音ですら邪魔になる可能性があります。
実際、Appleの案内どおり、できるだけ生活音を排除し、静かな部屋で行うことがとても重要だと感じました。
チェック開始から中盤までは「想像どおり」だった

iPhoneの設定アプリからAirPods Proを選び、「Appleのヒアリングチェックを受ける」をタップすると、検査が始まります。
序盤は、比較的大きめの音からスタートします。「これは普通に聞こえるな」と思えるレベルの音が続き、操作自体も「聞こえたらタップする」だけなので、とてもシンプルです。
この段階では、「確かに5分くらいで終わりそうだな」という印象でした。
途中から一気に音が小さくなり、不安になる

ところが、検査が進むにつれて状況が変わります。
途中からは、聞き取れるかどうかギリギリの音、さらには「今、本当に音が鳴っているのだろうか?」と感じるほど小さな音が増えていきます。
しばらくの間、無音のように感じる時間帯もあり、「もしかして、自分は聞こえていないのでは」「気づかないうちに難聴なのでは」と、不安になる瞬間がありました。
これは、実際に体験してみないと分からない感覚です。結果が出る前に、心理的な揺れが生まれる点は、正直なところだと思います。
実際にかかった時間は「約10分」だった
Appleの案内では「約5分」とされていますが、実際に体感した時間は10分前後でした。
音が小さくなってからは、集中して耳を澄ます時間が増え、結果的に思ったより長く感じます。環境によっては、装着状態の確認や調整が入ることもあります。
そのため、ヒアリングチェックは時間に余裕があるときに行うことをおすすめします。
動きながらのチェックはおすすめできない

チェック中は、集中力がかなり必要です。
少し体を動かしたり、歩きながら行ったりすると、AirPodsの位置が微妙にズレたり、環境音が入り込んだりして、音が本当に聞き取れなくなります。
また、集中が切れると「今の音、聞こえたかも?」と判断に迷いやすくなります。
ヒアリングチェックは、座った状態で、動かず、耳に意識を集中できる環境で行うのが理想的だと感じました。
ヒアリングチェックの結果画面で表示されるもの

チェックが完了すると、結果はオージオグラム(聴力グラフ)として表示されます。
横軸は周波数(125Hz〜8kHz)、縦軸は聴力レベル(dBHL)。数値が低いほど、小さな音まで聞こえていることを示します。
あわせて、左右それぞれの耳について平均聴力が数値で表示され、「難聴の可能性はほとんどない」「軽度難聴の可能性」など、言葉でも評価されます。
チェック後に表示されるApple公式「聴覚解説記事」
結果画面の先に進むと、Apple公式の「聴覚解説記事」が表示されます。
ここでは、難聴のレベルが世界保健機関(WHO)の国際ガイドラインに基づいて分類されていることが明示されています。
・難聴の可能性はほとんどない:25 dBHL 以下
・軽度難聴:26〜40 dBHL
・中等度難聴:41〜60 dBHL
・高度難聴:61〜80 dBHL
・重度難聴:80 dBHL 超
数値とあわせて、「各レベルの聴力」でどの程度の会話が聞き取れるのかも説明されており、結果を生活に置き換えて理解しやすくなっています。
難聴は「徐々に進む」からこそ定期チェックが重要
聴覚解説記事では、難聴は多くの場合、徐々に進行することが説明されています。
急に聞こえなくなるのではなく、少しずつ変化するため、自分では気づきにくい。だからこそ、痛みを伴わない簡単なチェックで、定期的に確認することが勧められています。
実際にチェックを受けてみると、「異常がないことを確認する」という使い方にも大きな価値があると感じました。
医師に相談すべきケースも具体的に示されている
Appleの解説では、以下のような場合は医師への相談が推奨されています。
・静かな部屋でも会話が聞き取れない場合
・大きな音がよく聞こえない場合
・耳に痛みや不快感がある場合
・耳の中に異物や耳垢の詰まりを感じる場合
・めまいがある場合
・聴力が急に変化したと感じる場合
・左右の耳で聴力差が大きい場合
・片耳だけで耳鳴りがする場合
ヒアリングチェックは診断ではありませんが、次の行動を判断するための材料として、非常に実用的です。
AirPodsのヒアリングチェックを体験して感じたこと

実際に体験してみて、この機能は「異常を見つけるため」だけでなく、「自分の状態を理解するため」に設計されていると感じました。
途中で不安になる瞬間があるからこそ、結果と解説をセットで確認できる構成になっているのは、よく考えられています。
AirPods Proをすでに持っている人なら、追加の費用なしで試せる点も大きな魅力です。
まとめ
AirPods Pro 2/3のヒアリングチェックは、想像以上に集中力と時間を要する体験でした。
静かな環境、十分な時間、動かずに集中できる姿勢──これらを整えたうえで行うことで、初めて本来のチェックができます。
結果とともに表示されるApple公式の聴覚解説記事を読むことで、自分の聴力を客観的に理解できる点も、この機能の大きな価値です。
少しでも気になる人は、時間に余裕があるときに、落ち着いた環境で一度試してみることをおすすめします。
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