iiyamaの24インチ液晶モニターのリコール対象品で火災|交換率は8.4%、2011〜2014年に売られた16,753台が対象【消費者庁公表】

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消費者庁が公表したリコールを示すアイキャッチ。警告マークと回収・交換を表す循環矢印、iiyama 24インチ液晶モニターの文字

消費者庁が2026年8月28日に公表した重大製品事故のなかに、少し珍しい1件がありました。株式会社マウスコンピューターが販売した、iiyamaブランドの24インチ液晶モニターです。使用中に、付属のACアダプターのプラグ部が溶融する火災が発生しました。事故原因は調査中で、この事故がリコール事象によるものかどうかは現時点では分かっていません。

この製品のリコールが始まったのは2022年1月。もう4年半以上前です。しかも売られていたのは2011年8月から2014年8月で、販売終了から10年以上経っています。

そして交換率は8.4%。対象16,753台のうち、1万5千台以上がまだ回収されていない計算になります。デスクの上で今も現役という方がいてもおかしくありません。

今回の事故:使用中にACアダプターのプラグ部が溶融

公表内容によると、事故が起きたのは2026年8月18日、東京都。当該製品を使用中、ACアダプターのプラグ部を溶融する火災が発生しました。消費者庁への報告受理は2026年8月25日です。

事故の原因は現在調査中で、消費者庁の資料にも「今般報告のあった当該事故が上記のリコール事象によるものかどうかは現時点では不明です」と明記されています。公表自体も速報段階のもので、事実関係が確認されたものではなく、消費者庁として事故原因の評価を行ったものでもない、と注記されています。この記事も、製品や販売元に原因があると判断したものではありません。

リコール対象は2011〜2014年に売られた2機種

リコールが始まったのは2022年1月17日。理由は、ACアダプターのDCプラグ接触部から発煙し、発火に至る可能性があるためとされています。モニター本体ではなく、付属のACアダプター側の問題です。

製品名(ブランド名:iiyama) JANコード
ProLiteXB2472HD-B1 4948570111015
ProLiteXB2472H-GB2 4948570111626

販売期間は2011年8月から2014年8月、対象台数は16,753台です。ほかの機器のリコール対象はこちらの一覧にまとめています。

交換率は8.4%。1万5千台以上が残っている

この記事でいちばん気になったのがこの数字です。交換率は8.4%(2026年8月26日時点)。リコール開始から4年半以上経って、まだ1割に届いていません。

16,753台の8.4%が交換済みということは、1万5千台以上がまだ手元にあることになります。

低さの理由は想像がつきます。販売終了が2014年で、リコールの告知が2022年。8年前に買った店やメーカーからの連絡が届かない状態になっている人も多いはずです。モニターは壊れなければ10年以上使える機器でもあります。当時のことを覚えていないまま、今も使い続けているケースが少なくないのだと思います。

リコール事象による事故は2025年度に1件

消費者庁の資料には、リコール対象の内容による事故件数が2011年度から年度ごとに載っています。2011年度から2024年度まではすべて0件。2025年度に初めて1件(火災)が記録されています。なお、今回報告された事故はこの件数には含まれていません。今回の事故がリコール事象によるものかどうかは不明とされているためです。

14年度にわたってゼロだった件数が、2025年度に1件計上された形です。ACアダプターの接触部という部位を考えると、経年による劣化が影響している可能性も考えられますが、原因は調査中なので断定はできません。電気製品の経年劣化については、NITEが季節ごとの注意点をまとめています。

自分の製品が対象かどうかの確認方法

モニター背面のラベルで製品型番PLXB2472HD-B1・PLXB2472H-GB2とシリアル番号の位置を示した図

確認するのはモニター背面のラベルです。見るのは3か所あります。

・商品名が「24インチ液晶モニタ」であること
・製品型番が「PLXB2472HD-B1」または「PLXB2472H-GB2」であること
・シリアル番号(13桁)が「11101」または「11162」から始まっていること

製品名の表記が、リコール告知の「ProLiteXB2472HD-B1」と本体ラベルの「PLXB2472HD-B1」で少し違う点に注意してください。本体側は「ProLite」が省略されて「PL」から始まります。

付属ACアダプターのラベルで型番DA-50F19の記載位置を示した図

あわせて、付属のACアダプターも見てください。ラベルの「Model No.」がDA-50F19になっているものが対象です。リコールの対象になっているのはこのアダプター側なので、こちらのほうが直接的な手がかりになります。

対象製品を持っている方は、すぐに使用を中止してください

消費者庁は、対象製品を持っていてまだ回収・交換を受けていない場合は、直ちに使用を中止し、速やかに問合せ先へ連絡するよう呼びかけています。

マウスコンピューターの専用問合せ窓口は次のとおりです。

電話:0120-964-998(フリーダイヤル)
受付時間:24時間365日
案内ページ:マウスコンピューターのお知らせ

受付が24時間365日というのは、リコール窓口としてはかなり手厚い部類です。気づいたときにすぐ連絡できます。

古い機器ほど、リコールは届かない

今回の件で考えさせられるのは、交換率8.4%という数字そのものです。

同じ日に公表されたサイン・ハウスの高圧洗浄機は、回収率70.5%(2026年7月31日時点)でした。その1週間後、9月4日に公表されたAnker PowerCore 10000は、リコール開始から約1年で回収率39.6%。製品も経過年数も違うので単純に比べられるものではありませんが、8.4%はやはり低い水準です。

差を生んでいるのは、おそらく製品が売られてからの時間です。買ってすぐの製品なら、メールも届くし記憶にも新しい。10年以上前に量販店で買ったモニターとなると、連絡する手段そのものがありません。

裏を返せば、私たちの側で気づくしかないということでもあります。長く使っている機器ほど、型番を控えてメーカーのお知らせページを一度見ておく価値があります。手持ちのバッテリー類の点検手順はこの記事に整理しました。ACアダプターや電源タップのように、本体より先に古くなる部品は特にそうです。

まとめ

消費者庁が2026年8月28日に公表した重大製品事故のなかで、マウスコンピューターが販売したiiyamaブランドの24インチ液晶モニターが特記事項として挙げられました。2026年8月18日に東京都で、使用中にACアダプターのプラグ部が溶融する火災が発生しています。原因は調査中で、リコール事象によるものかどうかも不明です。

対象はProLiteXB2472HD-B1とProLiteXB2472H-GB2の2機種、16,753台。2022年1月17日からリコールが続いていますが、交換率は8.4%にとどまっています。

見分け方は、モニター背面の型番がPLXB2472HD-B1かPLXB2472H-GB2か、そして付属ACアダプターの型番がDA-50F19かどうか。当てはまったら使用をやめて、24時間受付の窓口に連絡してください。

Source: 消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」(2026年8月28日)/株式会社マウスコンピューター(確認方法の図も消費者庁公表資料より)

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