Suunto Core 2 実機レビュー|充電なしで最大15か月 加治丘陵のハイキングで高度差をしっかり記録

REVIEW

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岩の上に置いたSuunto Core 2。時刻7時32分と表示されている

2026年10月22日に発売されるSuunto Core 2を、埼玉県の加治丘陵のハイキングと、栃木県のキャンプ場での1泊で使い、高度計と気圧計を中心にレビューします。価格は39,600円(税込)です。

2007年に発売された初代のSuunto Coreから、19年ぶりの後継機で、充電の要らないコイン電池で最大15か月動き、高度・気圧・方位を測るアウトドアウォッチです。スマートウォッチのような通知や心拍の機能はなく、山やキャンプで実際どこまで頼れるのかが気になっている方は多いと思います。

いちばん印象に残ったのは、加治丘陵のハイキングで測った高度です。歩き始めから桜山展望台の下までに上った高さは+110mで、反対の腕に着けたGPS付きのスマートウォッチの記録とは1mしか違いませんでした。

この記事で分かることは5つです。

開封と初期設定 充電器のない箱と、英語だけの初期設定
高度計 ハイキングで測った上り下りの高さと、高度の合わせ方
気圧計とコンパス キャンプ場と展望台で表示された値
バックライト 夜のキャンプ場での見え方
電池 充電しない時計を持って出かけた感覚

写真と画面を見ながら、1つずつ確かめていきます。

本記事で紹介したSuunto Core 2は、Suuntoより貸与を受けて執筆しています。記事の内容は実際に使用したうえでの評価であり、提供元による内容の指定や事前確認は受けていません。

レビューするモデルはこちら

机の上に置いたSuunto Core 2。緑のバックライトが点いた画面と、左側のボタン、穴の並んだシリコンストラップが写っている

価格 39,600円(税込)
発売日 2026年10月22日
カラー All Black
対応スマホ iPhone、Android(Suuntoアプリ)
防水 10気圧防水
電池 コイン電池CR3032(時計モードで最大15か月)
画面 1.3インチ、Gorilla Glass、緑と赤のバックライト

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主要な機能を一覧表でチェック

Suunto Core 2 主要機能チェック表:スマホの通知×、天気予報×、音楽の操作×、ウォッチフェイス変更×、常時表示○、音声アシスタント×、通話機能×、追加アプリ対応×、支払い決済×、Suica対応×、心拍センサー×、血中酸素濃度×、睡眠×、体表温度×、歩数○、消費カロリー×、運動計測×、水泳対応×、GPS機能×、気圧・高度計○

まずは当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。緑色の部分が搭載している機能で、色のない部分が未搭載の機能です。

緑になったのは、常時表示、歩数、気圧・高度計の3つだけです。スマホの通知や心拍、GPSは搭載していません。Suunto Core 2はスマートウォッチではなく、高度(Altimeter)、気圧(Barometer)、方位(Compass)の3つを測る、頭文字を取って「ABCウォッチ」と呼ばれる種類の時計です。

そのかわり、気圧高度計を中心に、コンパス、日の出と日の入りの時刻、月の満ち欠けまで表示できます。機能を絞っていることで、充電なしで最大15か月動きます。アウトドアの道具として選ぶ時計なので、この表の緑の数だけで判断しないほうがいいモデルです。

バッテリーの持ち具合は?

みなさんが気になるであろう、バッテリーの持ち具合についてもお伝えします。

ブランド公式のデータだと、電池は時計モードで最大15か月持ちます。充電式ではなく、CR3032というコイン電池を使う方式で、電池が切れたら自分で交換できます。残りが少なくなると、Low Battery Alertで知らせてくれます。

充電しない時計を持って出かけてみると、バッテリー切れの心配がないので安心感があります。その分、スマートウォッチより機能は控えめではありますが、キャンプの間に電池の残りを気にすることはありませんでした。

いざ開封!

パッケージや同梱されているものも確認してみましょう。

Suunto Core 2の白い箱。上面にAdventure starts hereと書かれている

白い箱の上面には、製品名と「Adventure starts here」の文字が入っています。

Suunto Core 2の箱を開けたところ。本体とクイックガイドが収まっている

同梱物。本体、シリコンストラップ、クイックガイド、保証書。充電器は入っていない

中に入っていたのは、本体、シリコンストラップ、クイックガイド、保証書です。スマートウォッチなら入っているはずの充電器が、この箱にはありません。コイン電池で動く時計なので、充電する必要がないためです。開けたときに新鮮に感じた部分でした。

初期設定の言語選択画面。Englishと表示されている

アプリとペアリングしたあとの初期設定では、言語は英語しか選べませんでした。メニューの表示はすべて英語です。

初期設定の都市選択画面。City Tokyo JPNと表示されている

時刻と地域の設定では、地域の一覧からASIAを選び、都市でTokyoを選びました。日の出と日の入りの時刻は、ここで選んだ都市をもとに計算されます。GPSがないので、旅先でも、設定した都市の日の出と日の入りの時刻が表示されます。

見た目をチェック

素材や大きさ、重量について

ストラップを外したSuunto Core 2の本体。ベゼルに方位の目盛りがあり、右側にボタンが3つ並んでいる

本体の大きさは49×49×14.84mm、重さはストラップを含めて74gです。ベゼルはステンレススチール、ケースは樹脂の複合素材で、ベゼルには方位の目盛りが刻まれています。

着けてみると、スマートウォッチと同じくらいのしっかりした重さはあります。それでも、ケースが丸型で、ボタンも腕に沿うような形で邪魔にならない位置に配置されているので、着け心地は悪くありませんでした。重心がしっかりしていて、腕に収まるような印象です。

多機能なスマートウォッチには、ガジェット好きに響くハイテクなデザインのものが多くあります。Suunto Core 2はそれとは違い、アウトドアウォッチらしいがっちりした見た目です。山だけでなく、街で着ける腕時計としても引き締まったかっこよさがあります。

防水等級や耐久性について

防水は、初代の3気圧から10気圧に上がりました。画面にはゴリラガラスが使われています。米国国防総省の環境試験規格MIL-STD-810Hの手順にもとづき、高温、湿度、塩水噴霧、砂じん、低圧などの試験を外部の試験機関で受けています。

アウトドアウォッチらしい質実剛健な作りで、触ったときの質感も硬く、丈夫そうなのが伝わってきます。このつくりも、安心して使える理由のひとつです。

腕に着けたSuunto Core 2に水道の水をかけているところ。画面の上で水が跳ねている

腕に着けたまま、水道の水をかけてみました。水が画面に当たって跳ねても、表示は変わらずに出ていました。

水をかけたあとのSuunto Core 2。水滴の付いた液晶の画面に15時33分と表示されている

かけ終わったあとも、水滴の付いた液晶の画面で時刻を読めました。雨の日のハイキングでも、気にせず着けていられます。

物理ボタンについて

横から見たSuunto Core 2。右側の面に3つのボタンが並んでいる

タッチ操作はなく、左右に計5つあるボタンで操作します。ボタンは初代より大きくなり、手袋を着けたままでも押しやすい作りです。右の真ん中のボタンで高度、気圧、コンパスなどの画面を順に切り替え、右下のボタンで画面の下段の表示を切り替えるのが基本です。

ボタンの操作は、最初に使い方をきちんと覚える必要があります。表示が英語ということもあり、はじめは分かりづらいところもあるかもしれません。それでも、慣れれば必要なデータを見られるようになります。

ディスプレイについて

緑のバックライトを点けたSuunto Core 2。時刻17時43分が緑の画面に浮かんでいる

画面は1.3インチの高コントラストなディスプレイで、常に表示されています。メーカーによると、初代と比べて明るさが約40%上がっています。バックライトは緑と赤を切り替えられます。写真は、夕方のキャンプ場で緑のバックライトを点けたところです。

バンドについて

Suunto Core 2のシリコンストラップ。穴が全体に並び、黒いバックルが付いている

ストラップは22mm幅のシリコンで、穴が全体に並んだデザインです。一般的な22mm幅のストラップに付け替えられるので、傷んだときに交換しやすくなっています。

操作感をチェック

ウォッチフェイスについて

切り株の上に置いたSuunto Core 2の時計画面。上段に5:50、下段に17:02と表示されている

文字盤のデザインを変える機能はありません。時計の画面では、時刻の上下に日の出と日の入りの時刻などを表示できます。月の満ち欠けの表示は、Core 2で新しく加わりました。

このほか、デュアルタイム、ストップウォッチ、カウントダウンタイマー、デイリーアラームも使えます。

通知、健康、運動の機能について

冒頭の機能表のとおり、スマホの通知、心拍や睡眠の計測、GPSを使った運動の記録はありません。健康に関わる機能は歩数計だけです。Suuntoアプリとつなぐのは、時刻、日の出と日の入り、歩数の同期とソフトウェアの更新のためです。

アウトドアの機能をチェック

ここからは、ハイキングとキャンプで使った高度計、気圧計、コンパスを見ていきます。

ハイキングで上った高さはGPS付きの時計と1m差

GPSはありませんが、高度計でスタート地点からの高度差(alt.dif)を測れます。山歩きでは、いまいる場所がスタートからどれだけ高いかが分かります。

ハイキングのゴールでのSuunto Core 2の高度画面。15時54分、下段に高度差+58mと表示されている

埼玉県入間市の加治丘陵を歩いたハイキングで、歩き始めに高度差の計測を始めました。桜山展望台の下までで+110m、塔の上で+123m、ゴールでは+58mでした。反対の腕に着けたGPS付きのAmazfit T-Rex Dual Solarの記録と比べると、展望台の下までに上った高さの差は1mです。ゴールの+58mも、T-Rex Dual Solarの記録(上り177m、下り122mで差し引き+55m)と3mしか違いません。坂を上って下りる間の高さの変化を、きちんと記録できていました。

同じハイキングで2本を比べて分かった性格の違いは、Suunto Core 2とAmazfit T-Rex Dual Solarの比較記事でまとめています。

計測は、高度の画面で右上のボタンを押して止めます。止めると下段の数字は消えて「ALt.dif」の表示に戻るので、結果は止める前に見ておきます。

桜山展望台の上でSuunto Core 2のコンパスを富士山の方角に向けたところ。229度、下段に高度243m。奥に山並みの案内板がある

展望台の上では、案内板にある富士山の方角にコンパスを向けてみました。表示は229°(南西)で、地図の上で計算した富士山の方角の約227°とは、わずか2°しか違いません。メーカーがうたうコンパスの精度5°の範囲にしっかり収まっていて、ほぼ正確に富士山の方角を指していました。道に迷いそうなときに、腕の時計だけで進む方角を確かめられる精度です。

高度計は標高の分かる場所で合わせて使う

18時50分のSuunto Core 2の高度画面。198mと表示されている

気圧で高度を測る時計なので、使う前に標高の分かる場所で高度を合わせます。キャンプ場では、設定画面のReferenceで200mと入れて合わせました。写真は合わせたあとの18時50分の高度の画面で、198mと表示されています。天気が変わると気圧も変わるので、翌朝は表示が180mになっていました。山に出かけるときは、登山口など標高の分かる場所で合わせてから歩き始めると安心です。

翌朝のSuunto Core 2の高度画面。180mと表示されている

気圧の画面とストームアラート

Suunto Core 2の気圧画面。1019hPaと表示されている

気圧の画面はキャンプ場では1019hPaでした。この画面の値は、海面の高さに直した気圧と考えられます。同じキャンプ場でT-Rex Dual Solarが表示したその場の気圧は995hPaで、標高約200mの分を海面の高さに直すと、ほぼ同じ値になりますので、正確に測れている印象でした。

気圧が急に下がったときには、ストームアラートで知らせてくれます。

コンパスの画面に高度も並ぶ

翌朝のSuunto Core 2のコンパス画面。201度、下段に高度180mと表示されている

コンパスの画面では、方位の角度と一緒に下段に高度が出ます。方位を固定して歩くベアリングロックも使えます。

まとめ

机の上に置いたSuunto Core 2。方位の目盛りが入ったベゼルと、時刻を表示した液晶の画面、左側のボタンが写っている

Suunto Core 2は、充電せずに最大15か月動き、高度、気圧、方位を手元で確かめられるアウトドアウォッチです。スマートウォッチと比べると機能は絞られていますが、キャンプでは充電を気にせず着けていられて、ハイキングでは上った高さをGPS付きの時計と1m差で記録できました。表示が英語だけであることと、出かける前に標高の分かる場所で高度を合わせることは、使う前に知っておきたい点です。

充電が面倒な方で、何日もかけて山を登る方や、地図などで標高を確かめながら高度を合わせ直す手間をいとわない方には、とても向いているモデルだと思います。複雑な機能はいらないけれど、アウトドアでガシガシ使いたいという方にも合う時計です。腕で地図を見る必要はなく、高度や気圧の変化と時刻をさっと確かめられれば十分という方なら、登山やトレイルランニングをする方にも、多機能なスマートウォッチよりこちらのほうが向いているかもしれません。

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Source: Suunto Oy プレスリリース、SUUNTO公式オンラインストア

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