Apple WatchとAndroidをつなぐ非公式ツールが公開|root化が必須 watchOS 26.2で検証【海外ニュース】

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Appleロゴの店舗のイメージ画像。Apple Watchは写っていない。

2026年10月11日(現地時間)、海外のカスタマイズ情報サイトONE Jailbreakが、GitHubで公開されたオープンソースのツール「Apple Watch Connector」を紹介しました。Apple WatchをAndroidスマホやLinux・Windowsのパソコンとペアリングできるツールです。初期設定の途中でiPhoneを一度も使わずに、ペアリングからアクティベーション、文字盤の表示まで進められるとしています。

Apple Watchは本来、iPhoneとセットで使う前提でAndroidスマホとは使えません。このツールも、Androidで使うにはroot化したスマホが必要で、開発者自身が実験的なリリース候補版と位置づけている段階です。開発者が動作を確かめた組み合わせはOnePlus 13とApple Watch Ultra 2(watchOS 26.2)だけで、健康データや通話はまだ一部しか動きません。

iPhoneを使わずにペアリングからアクティベーションまで

10月14日(米国時間)には、Android専門サイトのAndroid Authorityも取り上げました。GitHubの説明文では、ツールの名前を「Apple Watch Companion」としています。

Apple Watchは通常、初期設定をiPhoneから行います。Apple Watch Connectorは、Appleの通常のペアリングとアクティベーションの流れを作り直し、Apple Watchが他社のデバイスとつながって初期設定を終え、その後もつながったままでいられるようにしたものです。各プラットフォームで共通のコンパニオンアプリを使い、ウォッチの状態を見たり、基本的な機能を操作したりできます。

対応状況はプラットフォームによって違います。

プラットフォーム 対応状況 ペアリングの方法
Android もっとも対応が進んでいる。root化したスマホとMagiskモジュールが必要(いまはOnePlusの1機種のみ) スマホのカメラでウォッチの設定用アニメーションを読み取る
Linux 実機でペアリングと再接続を確認済み。専用のビルド手順と対応するBluetoothアダプタが必要 ウォッチに表示される6桁のコードを使う
Windows 実機でペアリングと再接続を確認済み。専用のビルド手順と対応するBluetoothアダプタが必要 ウォッチに表示される6桁のコードを使う
macOS いまはウォッチを見つける(検出する)ところまで -

GitHubの説明文によると、Linuxでの動作はLinux Mint 22.3で、WindowsではWindows 10で、ペアリング・アクティベーション・暗号化した再接続を実機で確認しています。

Androidはカメラで、LinuxとWindowsは6桁のコードでペアリング

Androidでは、ウォッチの画面に出る設定用のアニメーションをスマホのカメラで読み取ってペアリングします。AppleがiPhoneで使っているのと同じ、カメラで読み取る方式です。LinuxとWindowsでは、ウォッチに表示される6桁のコードを入力します。

一度ペアリングしてアクティベーションを済ませると、通信は暗号化されたまま保たれ、次からは初期設定をやり直さずに再接続できます。開発者は、Apple Watch Ultra 2がAndroidスマホでこの流れを進み、文字盤が表示されるまでのデモを公開しています。

文字盤の切り替え・並べ替えとWi-Fiの共有、通知に対応

使う人から見て分かりやすいのは、文字盤の管理です。ここで紹介する機能はいずれもAndroid版のもので、LinuxとWindowsはいまのところ接続と初期設定の操作が中心です。コンパニオンアプリから、ウォッチに入っている文字盤の読み込み、切り替え、追加、削除、並べ替えができます。

設定では、ウォッチを着ける手首(左右)、画面の上下の反転、24時間表示の3つを変えられます。このほか、次の機能があります。

・いま接続しているWi-Fiネットワークをウォッチに送り、ウォッチがネットにつながったままでいられるようにする
・基本的な通知をウォッチに届ける
・ウォッチの「探す」用のサウンドを鳴らす
・ウォッチのバッテリーの情報を見る

GitHubの説明文では、Wi-Fiは対応している方式(WPA2-PSK)のネットワークに限られるとしています。

公式アプリを使わずにスマートウォッチとスマホをつなぐ仕組みは、Android向けのGadgetbridgeのように、他社のウォッチでも作られてきました。

健康データ・通話・メッセージは一部だけ Androidはroot化が必要

健康データ、通話、メッセージは、一部だけの対応か、まだ初期の段階です。GitHubの説明文では、通話の発信や応答の操作はまだ実装されていないとしています。

開発者はこのプロジェクトを実験的なリリース候補版としていて、実機での確認はおもにApple Watch Ultra 2で、watchOS 26.2で行っています。Appleの公式Watchアプリと同じ機能をそろえているとはうたっておらず、まだ不完全なものや、確認できていない機能もあります。

使うための条件は次のとおりです。

・Android:root化したスマホと、接続を担うブリッジを動かすためのMagiskモジュールが必要。GitHubの説明文では、いまの時点で動くスマホはOnePlus 13(型番CPH2653)だけとしている
・Linux・Windows:それぞれのビルド手順と、対応するBluetoothアダプタが必要

ソースコードと、Android向けにビルド済みのMagiskモジュールは、GitHubでLordixDemonさんの「apple_watch_connector」として公開されています。

GitHub:LordixDemon/apple_watch_connector

Android Authorityによると、これまでもHUAWEIやvivo、Xiaomiが自社のスマホでApple Watchを使えるようにする取り組みを進めてきましたが、どれも最初の設定にはiPhoneが必要でした。iPhoneなしで初期設定まで済ませられる点が、今回のツールの新しいところです。

ONE Jailbreakは、Bluetoothでつなぐだけにとどまらず、Appleのアクティベーションと文字盤の管理まで済ませた公開の取り組みとしては初めてだとしています。対応する機種やソフトウェアのバージョンはまだ限られていますが、試した機種では、つないで使い始めるまでの部分はすでに動いています。Android Authorityは、多くのAndroidユーザーが実際に使えるものというより、仕組みが成り立つことを示した段階だとしています。

iPhoneがなくてもApple Watchを使える公式の方法や、Androidスマホを使っている人のウォッチ選びは、下の記事で紹介しています。

Source: ONE Jailbreak, Android Authority, GitHub

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