Garminウォッチの他社アプリがマイク・スピーカー・LTEを使えるように|Connect IQ 9.3.0 fēnix 8など【海外ニュース】

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黒背景のGarmin Forerunnerスマートウォッチ

Garminは、ウォッチ向けアプリの開発キット「Connect IQ SDK 9.3.0」を公開しました。他社のデベロッパが作るアプリから、ウォッチのマイクとスピーカー、LTEを使えるようになります。これまでマイクやスピーカーを使えたのは、主にGarmin自身のアプリでした。Garminの情報を追うGarmin Rumorsが10月21日、米Android Authorityが10月23日に伝えています。

Connect IQは、Garminのウォッチに他社のアプリやウォッチフェイスを追加できる仕組みで、Connect IQストアから入れられます。今回の変更はデベロッパ向けのものなので、すぐに新しいアプリが増えるわけではありません。Android Authorityは、音声メモの録音や声で案内するトレーニング、録音を外部のサービスで文字起こしする使い方を例に挙げています。

なお本ニュースは英語圏で公開の情報であり、日本での対応状況については記載されていません。

マイクの録音はWAVとOgg形式 アプリを画面に表示している間だけ

GarminのAPIドキュメントでは、音声を扱う新しい「Toybox.Audio」モジュールがAPIレベル6.0.3から加わっています。録音の「Audio.Capture」と再生の「Audio.Output」の2つに分かれています。

録音できる形式はWAVとOggで、非圧縮のLPCMと圧縮したOpusを選べます。サンプリング周波数は8kHzから44.1kHzまで、モノラルとステレオに対応し、ノイズの低減とエコーキャンセルのフィルターも使えます。録音した音声は少しずつアプリに渡されるので、話した内容をその場で処理することもできます。

Garmin Rumorsによると、録音できるのはアプリが画面に表示されている間だけで、裏で録音しようとするとエラーになります。マイクを使うには、アプリが新しい権限を求める必要があります。

使えるアプリの種類は、ウォッチアプリ、グランス、オーディオコンテンツプロバイダー(音声を配信するアプリ)の3つで、ウォッチフェイスやデータフィールドは対象に入っていません。

スピーカーはアプリ内の音声とストリームを再生 読み上げ機能はなし

スピーカーで鳴らせるのは、アプリに入れておいた音声、アプリの動作中に作った音声、アプリのサービスなどから少しずつ届くストリームです。再生・一時停止・再開・シーク(再生位置の移動)と、0〜100の音量の操作ができ、再生位置や状態もアプリが受け取れます。再生にも専用の権限が必要です。

一方で、文章を読み上げる機能(テキスト読み上げ)は用意されていないので、声で案内するにはアプリ側で音声を用意する必要があります。ウォッチのスピーカーとBluetoothイヤホンのどちらで鳴らすかをアプリが選べるかどうかは、ドキュメントに書かれていません。

LTEはアプリから状態の確認とオン・オフに対応

LTEについては、使える状態かどうかと、使えない場合の理由をアプリから確かめられます。理由には、LTEがオフ、機内モード、地域で使えない、モデムが待機中、電波を探している途中などがあります。アプリからLTEの接続をオン・オフすることもできます。

アプリがオンにしたLTEの接続は、アプリを閉じたとき、アプリが動いていないとき、または5分間Web通信や画像の取得がなかったときに自動で切れます。ただ、アプリのWeb通信がLTE経由で行えるかどうかは、Garminはまだはっきり示していません。Web通信のドキュメントでは、通信経路はこれまでどおりWi-Fiか、Bluetoothでつないだスマホと書かれています。

対象機種はfēnix 8・Forerunner 970・Venu 4など新しいモデル

Garmin Rumorsがまとめた、音声のAPIに対応する機種は次のとおりです。

・fēnix 8(全サイズ、Solar、Pro、MicroLED)、fēnix 8 Pro、fēnix 9、fēnix 9 Pro、fēnix E
・Forerunner 70、170、170 Music、570、970
・Venu 4、Venu X1、vívoactive 6
・Enduro 3、Enduro 4、MARQ(第3世代)、Approach S72
・D2 Air X15、D2 Mach 2、D2 Mach 2 Pro

ただし、このリストに載っていても、その機種にマイクやスピーカーが付いているとは限らず、アプリ側で確かめる必要があるとしています。マイクを持つサイクルコンピューターのEdge 1060は、リストに入っていません。

LTEの状態を確かめるAPIは、fēnix 8 Pro(47mm、51mm、MicroLED)とquatix 8 Pro、fēnix 9とfēnix 9 Pro、MARQ(第3世代)が対象です。

このほかSDK 9.3.0では、アプリ内のデータを画像や音声、FITやGPXのファイルとして扱える仕組みや、Web通信でバイナリのファイルを受け取れる機能も加わりました。マイクとスピーカーを使ったアプリが実際にConnect IQストアに並ぶのはこれからで、どんなアプリが出てくるかはデベロッパしだいです。

今回の対応機種や、スマートウォッチのアップデートの考え方については、下の記事も参考にしてください。

Source: Garmin Rumors/Android Authority/Garmin Connect IQ API Docs

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