スマートウォッチのDNDとは|Apple Watchは「おやすみモード」 Garmin・Fitbitは「サイレントモード」 睡眠モードとの違い

黄色い背景にバンドを立てて置いたスマートウォッチを側面から撮影

スマートウォッチの「DND」は、英語の「Do Not Disturb(邪魔しないで)」の頭文字で、通知が来ても音や振動で知らせないようにするモードです。会議中や映画を見ているとき、寝ているときに、手首の振動や画面の光を止めたい場面で使います。

DNDをオンにしても通知そのものは届いていて、知らせ方だけが止まります。アラームは多くのブランドでDND中も鳴ります。ただし、画面に出る名前は「おやすみモード」「サイレントモード」「DND」などブランドによってばらばらで、同じ「おやすみモード」でも、Fitbitでは寝るとき用の別のモードを指します。Apple Watchの場合の使い分けは睡眠モードとおやすみモードの違いで解説しています。主要な8ブランドの公式サポートの説明をもとに、名前の違いと使い分けをまとめます。

DNDは通知の音と振動を止めるモード 届いた通知はあとで一覧に

DNDをオンにすると、メッセージやアプリの通知、電話の着信が来ても、ウォッチは振動せず、音も鳴りません。通知は消えるわけではなく、あとから通知の一覧で確かめられます。たとえばXiaomiは、DND中も着信やメッセージ、アプリの通知は受け取っていて、振動と画面の点灯で知らせないだけだと説明しています。

止まらないものもあります。Garmin、HUAWEI、Xiaomiの説明では、アラームはDND中も鳴ります。Xiaomi Smart Band 9では、アラームのほか、心拍や血中酸素の異常の通知、電池残量の低下、「デバイスを探す」も止まりません。健康にかかわる知らせまで消えるわけではありません。

一方で、手首を上げたときに画面が点くかどうかは、ブランドやモードで違います。Apple Watchの「おやすみモード」は、通知は止めても画面はふだんどおり点きます。Garminの「サイレントモード」も、タッチやボタン、ジェスチャーで画面が点きます。

ブランド別のDNDの名前 Fitbitの「おやすみモード」は睡眠用

「DND」という呼び方をそのまま画面に出しているのは、XiaomiやAmazfitなど一部のメーカーです。ただ、名前が違うだけで、通知の音と振動を止める機能は主要なブランドのほとんどにあります。

DNDにあたる機能の名前と、寝るとき用のモードの名前を、各社が日本語の公式サポートで使っている表記で並べます。日本語の表記が公式で確かめられないAmazfitとXiaomiは、英語版の表記です。

ブランド DNDにあたる機能 寝るとき用のモード
Apple Watch おやすみモード 睡眠(集中モード)
Google Pixel Watch サイレント モード おやすみ時間モード
Samsung Galaxy Watch 日本語版に単独の項目なし(英語版はシアターモードの設定に「Do not disturb」) 睡眠モード
Garmin サイレントモード 睡眠モード
HUAWEI 通知鳴動制限機能(おやすみモード) スリープモード
Fitbit サイレントモード おやすみモード
Amazfit Do Not Disturb(DND) DNDの「Smart DND」で睡眠中に自動オン
Xiaomi DND、Do Not Disturb Sleep Mode

いちばん紛らわしいのは「おやすみモード」です。Apple WatchとHUAWEIでは通知を止めるDNDのことですが、Fitbitでは寝るとき用のモードの名前で、DNDは「サイレントモード」と呼んでいます。Fitbitの説明書で「おやすみモード」とあったら、画面が暗くなり、手首を回しても点かなくなるほうのモードです。

睡眠モード・シアターモードは画面も消える

DNDと混同しやすいのが、寝るとき用のモードと、映画館などで使うシアターモードです。違いは画面です。DNDが音と振動だけを止めるのに対して、この2つは画面の点灯も抑えます。

・寝るとき用のモード:HUAWEIのスリープモードは、着信や通知の音と振動を止め、手首を持ち上げても画面が点かなくなり、アラームは鳴ります。Pixel Watchのおやすみ時間モードは、画面と「傾けて画面を ON」「タップで画面を ON」をオフにします。知らせるのはアラームと、大切な人や同じ人から続けてかかってきた着信だけです。Fitbitのおやすみモードは、画面を暗くし、手首を回しても点かなくなります。

・シアターモード:Apple Watchのシアターモードは、手首を上げても画面が点かず、消音モードも一緒にオンになります。触覚による通知はふだんどおり届くので、振動で知らせは受けられます。Pixel Watchのシアターモードは、画面が一時的に消え、動かしてもタップしても点かず、通知も表示されません。

Apple Watchで寝るときに使うなら、通知だけを止める「おやすみモード」より、画面も暗くなる「睡眠」の集中モードが合っています。違いはApple Watchの睡眠モードとおやすみモードの違いでくわしく比べています。

暗い寝室で役に立つ 寝る時間に合わせたスケジュール設定が便利

DNDがいちばん役に立つのは夜です。暗い寝室では、夜中に届いたメッセージでウォッチが振動したり、画面がぱっと光ったりすると、それだけで目が覚めてしまいます。隣で寝ている家族を起こしてしまうこともあります。寝ている間の睡眠を記録するためにウォッチを着けたまま眠る人ほど、DNDや睡眠用のモードがあると安心して着けていられます。

便利なのが、時間を決めて自動でオンにするスケジュールの設定です。たとえば「毎日23時から翌朝7時まで」と決めておけば、寝る前にオンにし忘れることも、朝にオフにし忘れて日中の通知を見逃すこともありません。眠ったことを検知して自動でオンになる機能なら、寝る時間が日によってずれる人にも合います。朝のアラームはDND中も鳴る機種が多いので、目覚ましとして使うのにも困りません。

スケジュールや自動化はミドルレンジ以上のモデルに多い

こうした機能は、どのスマートウォッチにも同じように付いているわけではありません。数千円クラスの安いモデルでは、通知を止める機能そのものがなかったり、あっても手動でオン・オフするだけだったりすることがよくあります。スケジュールの設定や、眠ったら自動でオンにする機能、画面の点灯まで抑える睡眠用のモードがそろっているのは、ある程度の性能を持つミドルレンジからハイエンドのモデルが中心です。

一方で、XiaomiのSmart Band 9のように、スマートバンドでもスケジュールと睡眠中の自動オンを備えるモデルもあります。夜も着けたまま使うつもりなら、買う前に製品ページや説明書で「おやすみモード」「サイレントモード」「DND」にスケジュールや自動の設定があるかを確かめておくと安心です。

オンにする手順 多くは文字盤からスワイプしてアイコンをタップ

どのブランドも、文字盤の画面からスワイプするかボタンを押して、コントロールセンターやクイック設定を開き、アイコンをタップするのが基本です。

・Apple Watch:サイドボタンを押してコントロールセンターを開き、集中モードのボタンをタップして「おやすみモード」を選び、オンにする時間を選ぶ
・Pixel Watch:ウォッチフェイスを下にスワイプし、サイレント モードのアイコンをタップする
・Garmin(Venu 3):右上のキーを長押ししてコントロールメニューを開き、「サイレントモード」を選ぶ
・HUAWEI:画面を下にスワイプして三日月のアイコンをタップする。青ならオン、灰色ならオフ
・Fitbit:時計の画面を下にスワイプしてクイック設定を開き、「サイレントモード」をタップする
・Amazfit:文字盤を下にスワイプし、Do Not Disturbのアイコンをタップする
・Xiaomi Smart Band 9:文字盤を右にスワイプしてクイックコントロールを開き、ずっとオンか1時間、4時間などを選ぶ

画面の言葉は機種やソフトウェアのバージョンで変わることがあります。見つからないときは、ウォッチの設定アプリで「サイレント」「おやすみ」「DND」の名前を探してみてください。

スケジュールと睡眠検出での自動オンに対応

毎晩手でオンにするのが面倒なら、自動でオンにする設定が使えます。

・決まった時間にオン:Apple Watchは、集中モードの設定で開始と終了の時刻、曜日を決めておけます。AmazfitとXiaomiも、開始と終了の時刻を指定するスケジュールに対応しています。Garminは、睡眠モードの設定で睡眠時間とサイレントモードを結びつけ、寝ている時間に合わせてサイレントにできます。

・眠ったら自動でオン:AmazfitのSmart DNDは、ウォッチを着けたまま眠ると自動でDNDに入り、起きると自動で解除されます。Xiaomi Smart Band 9のSmart DNDは、眠ったときやバンドを外したときに自動でオンになります。HUAWEIのスリープモードとPixel Watchのおやすみ時間モードも、睡眠を検知して自動でオンになります。

スマートフォンとの連動もあります。Apple Watchは、iPhoneで集中モードをオンにするとウォッチも同じ設定になり、逆も同じです。Xiaomiは、Androidのスマートフォンとつないでいるときだけ、Mi FitnessアプリでDNDの同期をオンにすると、スマートフォンとリアルタイムで連動します。

通知が来ないときはDNDとスマートフォン側の設定を確認

「急にウォッチに通知が来なくなった」というときは、DNDや睡眠モードがオンのままになっていないかを最初に見ます。Fitbitも、通知が届かないときの確認項目として、サイレントモードとおやすみモードがオフになっていることを挙げています。HUAWEIでは三日月、Apple Watchでは文字盤の上部に出るアイコンが、オンになっている目印です。

ウォッチ側がオフでも、スマートフォン側の設定で止まっていることもあります。Pixel Watchは、Pixel Watchアプリの「通知」で「スマートフォンからの通知をミュートする」がオンになっていると、ウォッチに通知が来ません。

仕事中にスマートウォッチを着けるなら、会議や接客のあいだだけDNDをオンにすると、手首の振動に目が行く回数を減らせます。接客中や会議中のスマートウォッチのマナーもあわせて読むと、職場でのルール作りに役立ちます。

DNDは、通知を消さずに知らせ方だけを止める、いちばん手軽な機能です。寝るときは画面も消える睡眠用のモード、映画館ではシアターモードと使い分けると、手首の振動や光に邪魔されずに過ごせます。各モードのくわしい設定は、下の記事にまとめています。

Source: Apple「集中モードを使う」/Apple「長時間にわたって通知を消音にする」/Google Pixel Watch ヘルプ(通知)/Google Pixel Watch ヘルプ(おやすみ時間モード)/Wear OS ヘルプ/Samsung(Sleep mode・Theatre mode)/Garmin Venu 3 オーナーズマニュアル/Garmin fēnix 7 オーナーズマニュアル/HUAWEI 共通操作マニュアル/HUAWEI スリープモード/Fitbit ヘルプ/Amazfit サポート/Xiaomi Smart Band 9 FAQ/Xiaomi REDMI Watch 5 Active FAQ

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