「学費無料」「教師不在」「24時間オープン」──そんな常識破りのキーワードで知られるエンジニア養成機関が、東京・西新宿にあります。
その名は42 Tokyo。フランス発の教育機関「42(フォーティーツー)」の日本キャンパスとして2020年6月に開校しました。近年では、ひろゆき氏のポストをきっかけに再び話題を集めています。
Image source: | 一般社団法人42Tokyoのプレスリリース
42とは?フランス発のエンジニア養成機関
「42」は、フランスの実業家により2013年に設立されたソフトウェアエンジニア養成機関です。現在は世界31か国57キャンパス(2025年11月時点)で展開されており、グローバルなネットワークを持っています。
日本では2020年6月に42 Tokyoが開校。所在地は東京都新宿区西新宿2丁目11−2で、都営大江戸線「西新宿五丁目」駅や「都庁前」駅から徒歩圏内という立地です。
公式サイトはこちら:42 Tokyo 公式サイト
世界大学ランキングで総合3位(WURI 2025)
42は、世界で最も革新的な大学ランキング「WURI(World’s Universities with Real Impact)」の2025年版において、「Global Top 400 Innovative Universities」で総合第3位を獲得しています。
WURIは、起業家育成や実社会へのインパクトを重視するランキングであり、従来型の学術評価とは異なる軸で大学を評価するものです。革新的教育モデルとして、42の取り組みが国際的に高く評価されています。
ひろゆき氏のポストで再注目
42 Tokyoは、実業家・論客として知られるひろゆき氏のポストによっても話題になりました。
無料のエンジニアスクールだけど、8割が脱落して中退という虎の穴。
コースのレベルが高いので、卒業する前に就職が決まってしまうという謎システム。 https://t.co/QSkd2273zs— ひろゆき (@hirox246) February 15, 2026
「8割が脱落」という表現はインパクトがありますが、それだけ課題のレベルが高く、本気で取り組む覚悟が求められる環境であることの裏返しとも言えます。
一方で「卒業前に就職が決まる」という点は、企業が評価するスキルが実践的に身につくことを示唆しています。
42 Tokyoの特徴① 学費完全無料・経歴不問
42 Tokyoは、入学金・授業料・教材費がすべて無料です。運営は、多数の企業や個人の寄付によって支えられています。
入学資格は以下の通りです。
・18歳以上
・経歴不問
・週35時間程度キャンパスに通えること
学歴や職歴、国籍などでフィルタリングされることはありません。「挑戦したい」という意思が重視されます。
特徴② 教師不在・学生同士で学ぶ
42 Tokyoには教師も授業もありません。学生同士で教え合い、コードレビューを行いながら課題を進めていきます。
分からないことを自ら調べ、仲間と議論し、協力して解決する。このプロセスを通じて、技術力だけでなく協調性や対人スキルも磨かれていきます。
受け身ではなく、能動的に学ぶ姿勢が前提となる環境です。
特徴③ まずC言語とアルゴリズムから始める
入学後は、C言語やアルゴリズムなど、コンピューターサイエンスの基礎から徹底的に学びます。
一見遠回りにも思える基礎学習ですが、応用の利く「底力」を養うための設計です。技術トレンドが変化しても対応できるエンジニアを育てることを目指しています。
課題は骨太で、実務に直結する内容も多く、学習実績そのものがポートフォリオとして企業へのアピールにつながります。
特徴④ 24時間365日オープンのキャンパス
42 Tokyoのキャンパスは24時間365日開放されています。決まった時間割はなく、いつ・どれだけ学ぶかは学生自身に委ねられています。
強制されるのではなく、自らの意志で通い、コードを書く。そうした環境だからこそ、モチベーションの高い仲間が集まり、切磋琢磨する文化が生まれています。
“虎の穴”と呼ばれる理由
高難度の課題と自己管理が求められる環境のため、途中で離脱する人が多いのも事実です。
しかし見方を変えれば、それは「本気で取り組んだ人だけが残る」仕組みとも言えます。短期的な資格取得ではなく、長期的に通用する問題解決力を鍛える場であることが、42 Tokyoの本質でしょう。
まとめ:日本のエンジニアリングの底上げを目指して
42 Tokyoは、日本のエンジニアリングレベルの底上げを目指し、企業の支援のもとで運営されている教育機関です。
教師不在、教科書なし、学費無料という大胆なモデルは、従来の教育観を大きく揺さぶります。
プログラミングを「目的」ではなく、未知の課題に立ち向かうための手段と捉え、問題解決力を磨く場。それが42 Tokyoです。
エンジニアというキャリアに興味がある方、学歴や経歴にとらわれず挑戦してみたい方にとって、一つの選択肢になり得る存在でしょう。
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