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9月18日に発売されたiPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxが、中国では値上げのなかでも出足好調だったようです。2026年9月28日、海外メディアのBigGo Financeが、中国での発売初週の販売台数は約130万台で、前世代のiPhone 17 Proシリーズより15%多かったと伝えました。
一方で、日本と米国では店頭の在庫に余裕が見られるとも伝えています。ここでは、中国での販売の数字と、地域による差、大容量モデルと画面をめぐる検証の報告を、それぞれの出どころとあわせて整理します。
中国では初週約130万台 前世代より15%多い
BigGo Financeによると、数字のもとになっているのは、中国のSNS「Weibo」で端末の販売データを公開しているブロガー「RD Observation」のまとめです。小売店の販売データにもとづく推計で、Appleは機種別や販売チャネル別の台数を公表していません。
| 項目 | RD Observationのまとめ |
|---|---|
| 発売初週の販売台数 | 約130万台(iPhone 17 Proシリーズより15%多い) |
| 発売初日の販売台数 | 約32万2,800台(前年同期の約130%) |
| 初日に占めるPro Maxの割合 | 55.5% |
| iPhone 17シリーズ全体との比較 | 標準モデルも含めたiPhone 17シリーズ全体の、同じ期間の販売の約9割 |
BigGo Financeは、メモリーの値上がりを受けてメーカー各社が新製品を値上げし、9月に出た中国メーカーの上位モデルは総じて出足が振るわなかったとしています。そのなかでProシリーズだけで前世代全体の販売に迫ったことから、値上げの影響は限られていたと見ています。
日本と米国では在庫に余裕 地域で差が出ている
ただし、どの地域でも同じように売れているわけではないようです。
米Morgan StanleyのアナリストErik Woodring氏は、9月16日のレポートで、需要は心配されていたより強い可能性があるとしました。7〜12月のiPhone 18 Pro/Pro Maxの生産計画は前年の6,000万台から7,100万台へ18%増えている一方で、予約開始から4日後の納期は前年と同じ2〜4週間だった、というのが根拠です。
これに対して、GF SecuritiesのアナリストJeff Pu氏は、予約開始から3日後の9月15日に、米国での初動を「鈍い」と評価しました。ほとんどの構成が注文後すぐに届く状態で、機能の変化が小さいことと値上げが理由だとしています。
日本についても、BigGo Financeは需給がゆるんでいると伝えています。日本のApple Store 11店と32の構成を掛け合わせた352通りのうち、当日に店頭で受け取れる組み合わせは、発売翌日の9月19日時点で82、9月22日には108に増えていたといいます。東京の店舗では、iPhone 18 Proの16構成のうち7構成を当日受け取りできたとしています。
発売日のApple新宿の様子は、店頭受け取りの待ち時間とあわせてこちらで紹介しています。
日本は前世代の発売時より4万円高い
値上げの幅は国や地域によって大きく違います。256GBモデルの価格を比べると、次のとおりです。日本の価格はAppleの公式価格、ほかの地域の価格はBigGo Financeによるものです。
| 地域 | iPhone 18 Pro 256GB | 前世代の発売時との差 |
|---|---|---|
| 日本 | 219,800円 | 40,000円高い(約22%) |
| 米国 | 1,199ドル | 100ドル高い(約9%) |
| 台湾 | 44,900台湾ドル | 5,000台湾ドル高い(約13%) |
| 中国 | 9,999元 | 1,000元高い(約11%) |
日本では、2026年7月18日に既存モデルの価格も改定されていて、iPhone 17 Proの256GBは179,800円から194,800円に上がっていました。iPhone 18 Proの219,800円は、この改定後の価格と比べても25,000円高いことになります。
BigGo Financeは、日本の需給がゆるんでいる背景に、前世代の発売時から20%を超える値上げがあると見ています。
中国の値付けは主力の256GBと512GBを抑えた
それでも中国で売れた理由として、BigGo Financeは3つを挙げています。
1つ目は製品の完成度です。外観はiPhone 17 Proとほぼ同じですが、処理性能、バッテリー、充電、放熱、カメラ、iOS 27まで中身が広く更新され、iPhone 15 ProやiPhone 14 Proを使っている人には違いが分かりやすいとしています。
2つ目は値付けです。BigGo Financeによると、中国では主力の256GBと512GBの値上げを1,000元に抑え、あまり売れない1TBは2,500元、2TBは3,500元と大きく上げました。大容量モデルで利益を取り、多くの人が買うモデルの値上げを小さくした形だとしています。
3つ目はブランドの強さです。中国で6,000元を超える高価格帯のスマートフォンでは、iPhoneのシェアが60%を超えるという調査があり、この価格帯の購入者は値上げに比較的影響されにくいと見ています。
大容量モデルのストレージと画面に検証の報告
一方でBigGo Financeは、第三者による検証の結果をもとに、部品のコストが抑えられた可能性も指摘しています。いずれもAppleの発表ではなく、個体や製造ロットによって結果が変わる可能性がある点に注意が必要です。
ストレージについては、中国の動画サイト「Bilibili」の検証チャンネルが、iPhone 18 Pro Maxの1TBと2TBのモデルに、SK hynix製のQLC NANDフラッシュが使われていると報告しました。QLCは、一般にTLCより書き込みが遅いとされる方式です。256GBと512GBは従来どおりのTLC NANDとしています。
この検証では、一時的な高速書き込み用の領域を使い切ったあとの書き込み速度が平均で毎秒79.4MB、ストレージを60%使った状態では最低で毎秒1.1MBまで落ちたといいます。負荷の軽い混合の処理でも、TLCの512GBモデルより38%遅かったとしています。ただし、最も厳しい条件をわざと作ったテストで、BigGo Financeは、ふだんの使い方で大きな影響が出る可能性は低いとしています。
画面については、Weiboの画面検証チャンネルが、iPhone 18 Proに使われているSamsungのG9Nパネルは、斜めから見たときの色のずれが前世代より大きいという測定結果を公開しました。色の違いが分かり始める目安(JNCDで1)に達する角度が約20度まで狭まり、35〜40度では3.0近くまで上がったとしています。色は前世代より緑寄りにずれる傾向があったといいます。
あわせて、韓国のメディアThe Elecは、AppleがiPhone 18 Pro Max向けの有機ELパネルの単価として70ドルを提示し、66.5ドルまで下がる余地があると報じています。iPhone 17 Pro Max向けは80ドルだったとされ、70ドルなら約12%、66.5ドルなら約17%安くなる計算です。ただし、パネルの単価と見え方の変化を結びつける公式な情報はありません。
次に控える折りたたみのiPhone Duo
Appleは9月の発表会で、初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」も発表しています。価格は364,800円からで、予約は10月16日(金)午後9時から、発売は10月23日(金)です。
閉じた状態の大きさは高さ117.8mm、幅84.1mm、厚さ11.3mmで、iPhone 18 Pro(高さ150.0mm、幅71.9mm、厚さ8.75mm)より小ぶりです。重さは254gで、iPhone 18 Proの211gより43g重くなります。開くとiPhoneで最大の7.6インチの画面になり、ヒンジは100以上の部品でできています。
まとめ
Weiboのブロガーのまとめによると、iPhone 18 Proシリーズは中国で発売初週に約130万台を売り、前世代を15%上回りました。値上げのなかでも出足が良かった背景として、BigGo Financeは完成度、主力モデルの値上げを抑えた値付け、高価格帯でのブランドの強さを挙げています。
一方で、日本と米国では在庫に余裕があり、地域によって勢いに差が出ています。日本の256GBモデルは219,800円で、前世代の発売時より4万円高くなりました。大容量モデルのストレージや画面の見え方をめぐる第三者の検証もあり、今後の評価がどう落ち着くかが注目されます。
Source: BigGo Finance
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