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スマートウォッチやスマートフォンの買い替えを考えていた人にとっては、少し痛いニュースかもしれません。Appleが2026年7月18日、日本のApple StoreでiPhone・Apple Watch・AirPodsの価格を一斉に改定し、値上げに踏み切りました。
スマートウォッチ専門メディアとして特に気になるのはApple Watchで、値上げ幅は最大で1万3000円。Ultra 3は12万9800円から14万2800円へと、いよいよ14万円を超える価格帯に入りました。米国では価格が据え置かれていることから、今回は急速に進む円安をねらい撃ちにした「日本限定」の改定と見られています。
この記事では、Apple Watchを中心にiPhone・AirPodsまで、値上げ前と値上げ後の価格を一覧で整理し、なぜこのタイミングで上がったのか、そして買い替えを急ぐべきかどうかまで、これからデバイスを選ぶ人の目線でまとめます。数字は複数の情報源を突き合わせて整合を確認しています。
Apple Watchは最大1万3000円の値上げ、Ultra 3は14万円超えに

まずは本命のApple Watchから見ていきます。値上げ幅はモデルや素材、通信方式によって4000円から1万3000円まで幅があります。最も上げ幅が大きいのはフラッグシップのUltra 3で、1万3000円のアップです。新旧の価格は次のとおりです。
| モデル | 旧価格 | 新価格 | 差額 |
|---|---|---|---|
| Series 11 アルミ/42mm/GPS | 64,800円〜 | 71,800円〜 | +7,000円 |
| Series 11 アルミ/42mm/Cellular | 80,800円〜 | 89,800円〜 | +9,000円 |
| Series 11 チタン/42mm/Cellular | 114,800円〜 | 125,800円〜 | +11,000円 |
| Series 11 アルミ/46mm/GPS | 69,800円〜 | 76,800円〜 | +7,000円 |
| Series 11 アルミ/46mm/Cellular | 85,800円〜 | 94,800円〜 | +9,000円 |
| Series 11 チタン/46mm/Cellular | 122,800円〜 | 134,800円〜 | +12,000円 |
| SE 3 40mm/GPS | 37,800円〜 | 41,800円〜 | +4,000円 |
| SE 3 40mm/Cellular | 45,800円〜 | 50,800円〜 | +5,000円 |
| SE 3 44mm/GPS | 42,800円〜 | 46,800円〜 | +4,000円 |
| SE 3 44mm/Cellular | 50,800円〜 | 55,800円〜 | +5,000円 |
| Ultra 3 | 129,800円〜 | 142,800円〜 | +13,000円 |
| Hermès Series 11 42mm | 199,800円〜 | 207,800円〜 | +8,000円 |
| Hermès Series 11 46mm | 207,800円〜 | 216,800円〜 | +9,000円 |
入門機のSE 3は4000円〜5000円の上げ幅に収まっており、値上げ後も40mm GPSモデルが4万1800円からと、比較的手が届きやすい位置を保っています。一方でCellular(セルラー)モデルやチタン素材、Ultra 3といった上位に行くほど上げ幅が大きくなる傾向です。どのモデルが自分に合うかを改めて考えたい方は、Apple Watch SE 3・Series 11・Ultra 3を徹底比較|サイズ・違い・選び方【2026最新】が判断の助けになります。
iPhoneは最大2万5000円、17eも10万円の大台へ

Apple Watchと連携して使うことの多いiPhoneも、同時に値上げされました。上げ幅は8000円から2万5000円と大きく、比較的手頃だったiPhone 17eも9万9800円から10万7800円へと、ついに10万円の大台に乗りました。主要モデルの新旧価格は次のとおりです。
| モデル(最小容量) | 旧価格 | 新価格 | 差額 |
|---|---|---|---|
| iPhone 17e 256GB | 99,800円 | 107,800円 | +8,000円 |
| iPhone 17 256GB | 129,800円 | 142,800円 | +13,000円 |
| iPhone 17 Pro 256GB | 179,800円 | 194,800円 | +15,000円 |
| iPhone 17 Pro Max 256GB | 194,800円 | 214,800円 | +20,000円 |
| iPhone Air 256GB | 159,800円 | 177,800円 | +18,000円 |
| iPhone 16 128GB | 114,800円 | 124,800円 | +10,000円 |
| iPhone 16 Plus 128GB | 129,800円 | 144,800円 | +15,000円 |
上位容量もおおむね同じ上げ幅で改定されており、最も高いiPhone 17 Pro Maxの2TBは32万9800円から35万4800円へと2万5000円上がり、今回の値上げ幅としては最大です。値上げの背景にあるメモリ・ストレージ価格の高騰については、iPhone 18 Pro Max、製造コストが約300ドル上昇か|主因はNAND・DRAMと2nmチップで詳しく取り上げています。
AirPods・Apple Pencilも値上げ、Maxのみ据え置き
オーディオ製品のAirPodsとApple Pencilも値上げの対象になりました。上げ幅は1000円から3000円と、iPhoneやApple Watchに比べれば小幅です。
| 製品 | 旧価格 | 新価格 | 差額 |
|---|---|---|---|
| AirPods 4(ANC非搭載) | 21,800円 | 23,800円 | +2,000円 |
| AirPods 4(ANC搭載) | 29,800円 | 32,800円 | +3,000円 |
| AirPods Pro 3 | 39,800円 | 42,800円 | +3,000円 |
| AirPods Max 2 | 89,800円 | 89,800円 | 据え置き |
| Apple Pencil Pro | 21,800円 | 23,800円 | +2,000円 |
| Apple Pencil(USB-C) | 13,800円 | 14,800円 | +1,000円 |
ヘッドホン型のAirPods Max 2だけは8万9800円のまま据え置かれました。全製品が一律に上がったわけではなく、モデルごとに扱いが分かれた点は覚えておくとよいでしょう。
なぜ今値上げ? 米国は据え置き、円安をねらい撃ちにした構図
今回の値上げには、大きく2つの背景があります。ひとつはAI需要の急拡大にともなう、世界的なメモリおよびストレージ価格の高騰です。Appleは2026年6月にもMacやiPadなどを値上げしており、その際も部品価格の高騰を主な理由に挙げていました。今回はその影響が、モバイル端末やウェアラブル製品にまで及んだ形です。6月の値上げの内容はAppleが米国・日本Apple Storeで一斉値上げを実施|Mac mini・MacBook Proなどで確認できます。
ただし、それだけでは今回の「日本限定」という点が説明できません。実は米国のApple公式ストアでは、iPhone 17 Proが1099ドルのまま据え置かれています。改定前の日本価格は税抜きでおおよそ1ドル148.7円換算だったのに対し、値上げ後は1ドル161円ほどまで引き上げられた計算になります。つまり今回の値上げは、円安が進む日本を実質的にねらい撃ちにした調整と言えます。
Appleは2022年7月にも、急速な円安を理由に日本限定でiPhoneなどを最大25%値上げした前例があります。当時と同じく、今回も値上げの理由についてAppleから公式なコメントは出ていません。メモリ高騰そのものの根深さについては、Micron CBO、メモリ価格危機の遠因にAppleの強硬な価格交渉があったと示唆もあわせて読むと、値上げが一過性で終わりにくい事情が見えてきます。
買い替えは急ぐべき? 中古スマホに広がる「先回り需要」
では、これから買う人はどう動けばよいのでしょうか。まず押さえておきたいのは、値上げはすでに実施済みだという点です。いま購入を先送りしても値上げ前の価格に戻るわけではないため、「待てば安くなる」という発想は今回は当てはまりません。むしろ1ドル162円台からさらに円安が進めば、追加の値上げが起きるリスクのほうが現実的です。旧モデルの値引きも、2025年に比べて縮小する可能性があります。
こうした心理を映すように、中古市場では興味深い動きが起きています。調査会社MM総研によれば、2025年度の中古スマートフォン販売台数は前年比12.4%増の360.7万台と過去最高を記録しました。高額な新品を避けて中古を選ぶ人が増えていることに加え、通信キャリアやメーカーによる「認定中古品」の普及で、品質面の不安が和らいでいることが市場拡大を後押ししているといいます。
特に目立つのが、値上げを見越した中古端末の「先回り需要」です。中古スマホ販売サイトを運営するBelongによれば、6月25日にAppleがMacやiPadの価格改定を発表した直後から、当時は値上げ対象外だったiPhoneを含めて中古端末の注文が跳ね上がったとのこと。この傾向は7月に入っても高水準を維持し、値上げ対象外のAndroid端末にも需要が広がっているといいます。中古市場の値動きの見通しはBelong「にこスマ」、iPhone価格改定で中古スマホは短期で9.8〜12.4%上昇・2〜4か月で収束と予測が参考になります。
まとめ
今回のポイントを整理すると、Appleは2026年7月18日に日本限定でiPhone・Apple Watch・AirPodsを値上げし、Apple Watchは最大1万3000円、iPhoneは最大2万5000円上がりました。米国価格が据え置かれていることから主因は円安と見られ、メモリ高騰という世界的な事情も重なっています。
読者としての実利で考えるなら、判断材料は2つです。ひとつは、すでに値上げ済みなので「待ち」に大きな意味はなく、必要なら早めに動いたほうが追加値上げのリスクを避けやすいこと。もうひとつは、新品が割高に感じるなら、認定中古品や整備済製品という選択肢も現実的になってきた、ということです。
Apple Watchについては、SE 3が値上げ後も4万円台前半から狙える点は覚えておいて損はありません。まずは自分に必要なモデルとサイズ、GPSかセルラーかを見極めたうえで、新品・中古・整備済のどれで買うかを落ち着いて選んでいきましょう。
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画像: Unsplash(フリー素材)/Apple
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