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米9to5Macは2026年10月25日(米国時間)、修理情報サイトのiFixitが、10月23日に発売されたiPhone Duoの分解記事を公開したと伝えました。iFixitは修理しやすさを10点中5点とし、折りたたみスマートフォンにつけた点数としては過去最高です。あわせて、購入者から報告が出ているインナーディスプレイの早期の故障について、原因の候補を挙げています。
発売直後に出た分解動画で分かったバッテリー容量などは、iPhone Duo分解でバッテリー容量が判明した記事で紹介しています。
修理しやすさは10点中5点 交換部品が出るまでの暫定スコア
5点は、交換部品が手に入るようになるまでの暫定のスコアです。iFixitは、部品はAppleのセルフサービス修理のプログラムを通じて近く出てくる見込みだとしています。
点数をいちばん下げたのは、インナーディスプレイとヒンジです。iFixitによると、保証がない場合、インナーディスプレイの破損の修理は999ドルかかります。
画面の故障はヒンジ中央の支えが下がりきらない可能性
9to5Macによると、iPhone Duoの購入者からは、折りたたんだり開いたりしたときにバキッという音がして、そのあとインナーディスプレイに明るい線が出たという報告が多く出ています。
報告された故障の多くは、ディスプレイの同じあたりで起きています。2つの本体をつなぐケーブルを通す開口部から、ヒンジ中央の支えに移るあたりです。iFixitは、CTスキャンと分解の映像、Appleの特許をもとにヒンジの3Dモデルを作り、原因を調べました。
iFixitが挙げた原因の候補は次の3つです。
1.閉じるときに中央の支えのバーが十分に下がらず、ディスプレイに強い圧力がかかるおそれがある
2.ヒンジの動きを導く曲がったレールが、折りたたむときに周りの部品より高く持ち上がり、想定どおりに動かないと画面に当たるおそれがある
3.故障が出ているあたりには構造の角や部品がいくつも集まっていて、薄いディスプレイの層に負荷が集中している可能性がある
ただし、今回の分解で原因が確定したわけではありません。9to5Macは、報告された破損の場所とヒンジの内部の形が似ていることから、iFixitがさらに調べるための有力な手がかりを得たとしています。
ヒンジは歯車とばねと金属の関節 ほこりの入り込みは少なめ
iFixitは、分解の前に蛍光の粉を使ったほこりのテストをしています。iPhone DuoはIP68の等級で、9to5Macによると、ほこりが入らず、水深6メートルで30分まで耐えられます。
テストのあと、ヒンジはジャリジャリと音を立てるようになりました。ただ、分解を進めると、ヒンジまで入り込んだ粉は比較的少なめでした。iFixitが以前にテストしたGalaxy Z Fold8やPixel 11 Pro Foldと比べても、目に見える粉は少なかったとしています。ただし、ヒンジがジャリジャリ鳴る程度には粉が届いていて、ヒンジを掃除したり交換したりするには、折りたためるディスプレイと支えの部品を外す必要があります。
ヒンジは、歯車、ばね、互いにつながった金属の関節を組み合わせた作りです。Appleのヒンジの特許には、つながった関節がそれぞれ限られた範囲で回る仕組みが書かれていて、iFixitはこれを金属の時計バンドのようだとたとえています。ディスプレイは、折り目が鋭くなりすぎないよう、しずく形の空間に収まります。この形は折りたたみスマートフォンでは一般的ですが、Appleは曲がったガイドで関節の動きを制御し、開け閉めのときにディスプレイにかかる負担を減らしています。
ヒンジの耐久性については、3万2,000回以上折ったテストの結果も出ています。
ナノテクスチャの細かい凹凸で折り目を目立たなくする 向きのそろわない画素も見つかる
iPhone Duoのインナーディスプレイは、マットなナノテクスチャ仕上げです。Appleは、反射した光を散らして折り目を目立たなくすると説明しています。iFixitが顕微鏡で見たところ、表面は小さな丸い凸で覆われていて、これが反射を拡散していました。
iFixitによると、ナノテクスチャは交換できるカバー層にあります。カバー層の交換は、AppleCareに入っていない場合は49ドル、入っている場合は19ドルです。
画素を顕微鏡で見ると、一部のサブピクセルは楕円形で、向きがそろっていませんでした。Appleの特許出願には、サブピクセルの形や向きを変えて回折による見え方の乱れを減らす方法が書かれています。iFixitは、この配置が折り目をさらに目立たなくしている可能性があるとしています。
インナーディスプレイの自撮りカメラの上は、iPhone 18 Proの画面下の赤外線カメラと同じように、画素の並びを変えてすき間を広げ、下のカメラに光が届くようにしています。この部分では、画素の形が丸くなり、並び方も規則的になります。
アウターディスプレイは外しやすく バッテリーは電気で剥がせる接着剤
インナーディスプレイを囲むベゼルは、接着剤だけでなくクリップでも留められているため、壊さずに外せます。アウターディスプレイも意外と簡単に外せました。中の修理のいくつかはアウターディスプレイを先に外す必要があるので、修理には好都合です。
バッテリーは2つあり、1つは背面ガラスの下、もう1つはアウターディスプレイの下にあります。両方を交換するには、本体の両側を開ける必要があります。容量は大きいほうが11.567Wh、小さいほうが7.506Whで、合わせて19.073Whです。
どちらのバッテリーも、電気を流すと剥がれる接着剤で固定されていて、こじらずに取り外せます。iFixitは、折りたたみスマートフォンで見たなかでいちばん外しやすいバッテリーだったとしています。
修理しやすさは折りたたみで最高の点数でしたが、画面の故障の原因はまだ分かっていません。
iPhone Duoの価格や発表の内容、ヒンジの耐久テストの記事も下にまとめています。
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