ついに10月6日よりApple WatchでPASMO(パスモ)が使えるようになりました。「SUICAではなくてPASMOをアップルウォッチで使いたい」という需要はかなり多かったことでしょう。PASMOの定期券を使っていた方はこれで一気に便利になり、これで定期券を持ち歩く必要もなくなりますね。なお記名のPASMOカードをアップルウォッチに取り込むこともできます。
Apple PayにPASMOを入れる2つの方法
iPhoneやアップルウォッチにPASMOを入れて使うには2つの方法があります。
1.既に持っているPASMOカードを移行(取り込み)する
2.新しくPASMOをWalletアプリ内に作る
まず1つ目は、すでに持っているプラスチック製のPASMOカードを取り込む方法です。取り込む(移行する)ことのできるPASMOカードは定期券でも、記名式パスモでも、無記名パスモでもOKです。ただし、小児用PASMOカードやクレジットカードと一体型になったPASMOカードは取り込んで使用することができませんのでご注意ください。
2つ目は新しいPASMOアカウントを最初からApplePayでWallet内に作ってしまう方法です。この方法ではiPhoneだけで簡単に無記名PASMOを作ることができます。ただし、この場合はWalletの中にあらかじめ有効なクレジットカードが登録されている必要があります。
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PASMOカード移行(取り込み)方法のご紹介
ここでは既に持っているPASMOカードを移行(取り込み)する方法をご紹介します。PASMOカード移行には2種類の方法があります。
1.iPhoneにPASMOアプリをダウンロードする方法
2.Walletアプリを使用する方法
ここではWalletアプリから既存の記名式PASMOを取り込む方法をご紹介しましょう。
まずはiPhoneのWalletアプリにPASMOカードを移行
まずはiPhoneのWalletアプリから記名式プラスチックのPASMOカードを追加するために右上の「+」のボタンをタップします。
すると交通系ICカード欄に「PASMO」と「Suica」が表示されるので、PASMOを選択します。
Apple Payにクレジットカードが紐づいていれば金額を入力してすぐに入金できます(この場合は新規に無記名パスモを作成することになります)。既に持っているプラスチック製のPASMOカードから取り込みたい場合は「お手持ちの交通系ICカードを追加」のリンクをタップします。
すると、PASMOカードの裏面に書いてあるPBから始まる数列の下4桁の入力を要求されますので入力します。
その後でPASMOカードの上にiPhoneを置いて残高の転送を始めます。
10秒程度でPASMOカードからの残高転送が完了。あっという間に転送が終わります。これでまずはiPhoneのWalletアプリにPASMOカードの移行が完了です。
次はiPhone→Apple Watchにパスもカードを移行
次はApple WatchにこのPASMOカードを移行します。Watchアプリから「WalletとApple Pay」をタップすると、先ほどiPhoneに移行したPASMOカードが既に登録できる状態になっています。
追加のボタンを押したら、こちらも10秒程度でアップルウォッチにPASMOカードを移行させることができます。なおApple WatchにPASMOカードを移行させるとiPhoneでは使うことはできません。Phone用にもPASMOが欲しい場合には、もう一度iPhoneのWalletアプリからカードを追加しましょう。
デポジットは?
PASMOは発行時に500円の「デポジット」という金額が発生しています。例えば3000円のPASMOカードを作る際には3000円分のチャージ代金と500円のデポジット代金を合わせた3500円が必要になります。もしもこのPASMOカードが必要なくなった際には、カードを発行している駅の窓口などに行って解約すると500円が戻ってくる仕組みです。
Apple PayでPASMOカードを取り込む場合には、この500円のデポジット代金も一緒に取り込みます。例えば4300円のカード残高が残っているPASMOカードを取り込むと500円プラスされて4800円のチャージ残高がApple Payに取り込まれます。Apple Payに取り込まれて抜け殻になったPASMOカードは、駅の券売機などでチャージしようと思ってもチャージできません。ハサミを入れて処分するのが良さそうです。
チャージ方法
チャージの方法は4つあります。
1.Walletアプリで入金
2.PASMOアプリで入金
3.オートチャージ(PASMOアプリのみ)で入金
4.現金で入金
1〜3のようにアプリから入金する場合には、クレジットカードを紐づけておく必要があります。Apple Payにすでにクレジットカードを紐づけてあれば簡単に入金できるので便利なのですが、クレジットカードをあまり使いたくなかったり、クレジットカードでの入金が難しい場合には現金で入金する方法もあります。
駅の切符売り場では、カードを置いてチャージするタイプの券売機があれば、そこでチャージすることができます。また、意外と活用していない方も多いのですが、コンビニなどでもチャージをしてくれます。少し残高が減ってきたらコンビニでチャージするようにすれば、ストレスなく入金できるでしょう。
PASMO使用方法とエクスプレスカード登録
駅での改札通過やレジでの支払い方法ですが、アップルウォッチのサイドボタンをダブルクリックしてWalletを呼び出して使いたいカードを出す方法が一般的です。
私はSuicaもiDもQUICPayも使うので、さっと使いたいカードを呼び出して使います。
ただし、あまり他の電子マネーを使わない方はエクスプレスカードの登録をしておくのがおすすめです。エクスプレスカードに登録しておくと、いちいちPASMOを呼び出さなくても使えますし、電源が入っていなくても改札機を通過できます。
中にPASMOを取り込めば、Apple Watchを身に着けていること=電子マネーを身につけていることになるので、財布も定期券も全くいらない生活ができるはずです。
Apple Watchを持っているなら使わないと損だといえる機能です。まだSuicaを取り込んでおらず、PASMOを取り込みたかったという人はぜひチャレンジしてみてください。