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Amazfit GTR 2eを2週間ガッツリ使用レビュー。健康関連の機能は圧巻のコスパ!

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2021.11.11

低価格・高機能なAmazfit GTR 2e

近年、躍進しているスマートウォッチ市場の中で、市場の伸び以上に成長している企業がAmazfitシリーズを擁するZepp Health (NYSE: ZEPP) です。

2021年の第一四半期でスマートウォッチ出荷台数は世界4位にまで躍進し、ロシアやブラジル、スペインなどの国では出荷台数1位に。

スマートウォッチライフ1年前の記事でも躍進を伝えています。

【関連記事】2020年上半期のスマートウォッチ世界市場1位はApple。Garmin、Huaweiが市場牽引。Amazfit、Xiaomiは急成長!

躍進の秘密はなんといっても低価格なのに高機能なシリーズ展開でしょう。

ハイエンドのシリーズでも4万円アンダーで、もっとも安価なスポーツバンドタイプのBand 5は6千円台と、価格破壊といってもいいラインナップです。

今回のレビューでご紹介するAmazfit GTR 2eは、そのAmazfitシリーズの中でもコストパフォーマンスの高い製品です。

今回の記事では、ヘルスケア&フィットネス関連の機能を編集部員がガッツリ使用したレビューをお届けします。

なお着用感のレビューや機能の概要は下記の関連記事をご覧ください。

主要機能の概要&着用感のレビューは下記リンクから

「Amazfit GTR 2e」の主要機能&着用感レビュー。コスパ最高のスマートウォッチ! 

健康関連の機能の実力は十分!

当サイト調べのAmazfit GTR 2eの主な機能は以下のようなもの。

いまだ一部のブランドしか対応していないキャッシュレス決済を除けば、スマートウォッチの主要機能はほぼ網羅しているといえるでしょう。

今回の記事では、ここに記載されている健康&運動関連の機能のほか、より細かな機能も使用レビューしています。

特に充実していたのが健康関連の機能で、「Apple WatchやFitbit、Garminのスマートウォッチにも劣らないレベルなのでは?」とも感じました。

以下、詳しく消化強いてきます。

ブランド独特の指標「PAI」が面白い

オールラウンドな機能を持つAmazfit GTR 2eですが、健康関連の機能では面白い機能が揃っています。

その一つに、Amazfitシリーズと、グループ企業であるXiaomiのスマートウォッチで使われる指標「PAI」(パイ=Personal Activity Intelligence )があります。

Amazfit GTR 2eを着用し、この「PAI」の数値を意識しながら生活することで、筆者は自分にとって適度な運動習慣を身につけることができました。

ちょっと長いですが概要を説明しましょう。

100PAIを目指すことで運動習慣が身につく!

「PAI」は、スマートウォッチ着用者の性別、年齢、身長、体重や、測定した心拍数をもとに計測される数値。

いわば“利用者だけにパーソナライズされた健康のゴール”を表す数値といえます。

この数値は日常的な動作や運動などで獲得でき、特に心拍数が上がるワークアウトをすると、大きく数字を上げることができます。

目標とするのは、7日間平均でPAIの値が100を超えることです。

つまり、7日間のあいだに身体を頑張って動かすことで、その数値のクリアを目指すというわけです。

1日で獲得できるPAIの最大値は75です。

となると、7日間で525PAIまで積み上げられる計算になりますが、1日で75PAIを獲得すると、その人のPAI獲得のハードルが上がります。

そのため数日続けて75PAIを取り続けることは事実上不可能のようです。

また、PAIの数値の獲得はアスリートほど獲得しにくく、普段運動をしない人ほど獲得しやすいといえるでしょう。

同じ運動(例えば1km走るとか)をしても、プロのアスリートにとっては特段健康面でのプラス要素は少ないでしょうが、普段まったく動いていない人にとっては大きな運動になるからです。

なお、急に頑張って身体を動かして75PAIを獲得しても、その数値は一週間経てば「1週間の平均値」からは消滅してしまいます(当たり前ですね)。

そのためPAIを大量に獲得した翌週はPAI100を保つのが困難になります。

目標は「 100PAIを一度も割り込むことなく長い期間過ごしていくこと」なので、急激に身体を動かしまくったり、その反動でずっと休んだりするのは良くない……というわけですね。


理想的なのは毎週2日くらいの定期的なエクササイズのようだ……ということが、Amazfit GTR 2eを着用しているあいだに分かってきました。

無理なくエクササイズを続けるには、この「100PAIを目指す」というのはちょうどいい目標になるでしょう。

そしてAmazfit GTR 2eを着用してPAIを意識し続ければ、その習慣は身につきやすくなると感じました!

睡眠の計測

次は睡眠計測機能のレビューです。

睡眠の質を計測してくれるスマートウォッチはたくさんありますが、Amazfit GTR 2eでも「深い睡眠」「浅い睡眠」「覚醒」の3つの状態をトラッキングしてくれます。

さらに「睡眠スコア」を表示してくれます。

睡眠時間の長さ、「深い睡眠」「浅い睡眠」「覚醒」のバランス、睡眠時の心拍数などから数値を算出してくれるようです。

こちらは80点以上を目指して、入眠時間や起床時間などを整えていくのがよさそうです。

また、「ベータ版」として「睡眠時の呼吸の質」を計測してくれます。

具体的には睡眠時無呼吸症候群のような症状を検知してくれるようです。

あくまでベータ版での表示ですので、もちろん補助的な参照用として使用すべきですが、この呼吸困難の疑いの数値が継続して高いような方は医療機関に相談してもいいかもしれません。

その他の健康関連の機能

ストレスの数値化

Amazfit GTR 2eのストレス数値はユーザーの脈拍のブレによって計測されているようです。

急にドキッとして脈拍が上がったりするような時にはストレス値が高くなり、脈拍が安定しているとストレス値は低くなります。

一概に正しい値とは言えないかもしれませんが、一つの目安にはなりそうですし、常時計測していると1日の流れが見えて「今日はゆったりした1日だったな」などと振り返ることができます。

血中酸素濃度

こちらはコロナ禍で注目された指標です。

「100%」と表示されることが意外と多く、数パーセント単位での正確性には疑問符も付きますが、そもそも通常時には把握が必要な数値ではありません。

呼吸が苦しくなった時のような緊急時に、補助的な機能として使うべきものと理解して、「体調悪化時には注意して見る数値」と考えておくのが良いかもしれません。

体温

Amazfit GTR 2eのデータをスマホで確認するときの「ZEPPアプリ」に手動で入力できます。

コロナ禍で体温を測る機会も増えたと思いますので、測るたびに(少し面倒ですが)記入して、それを数日間のスパンで俯瞰すれば体調の変化に気づくことができそうです。

また、スマートウォッチ本体では「温度」を測定できます。

ここで計測されている「温度」は体温計で計測する体温とは異なり、GTR2eと接している肌の表面の温度です。

筆者の値は基本的には30℃前後で表示されていました。

自分の「肌の表面温度」をまずは把握して、そこからの温度の乖離によって体調変化に気づけるという、一つの目安として考えるのが良いでしょう。

体重・ボディスコア

体重とボディスコアの数値は、連動するヘルスメーターがあれば自動的に連動されます。

グループ企業であるXiaomiの製品を使っても連動しました。

ボディスコアの詳細などは下記の関連記事をご一読ください。

【あわせて読みたい】Xiaomiスマート体組成計で体調管理! iPhoneアプリ「ヘルスケア」の体重も自動で入力 

歩数・消費カロリーは自動計測

Amazfit GTR 2eは歩数や消費カロリーは自動計測してくれます。

こちらはスマートウォッチでは定番の機能ですね。

アプリのフッター部分にある「健康」→「目標設定」の項目で、歩数や消費カロリーの目標を自由に変えることができます。

一般的には歩数は8,000歩、歩数による消費カロリーは400kcalくらいがもっとも健康的だと言われているようです。

自分のライフスタイルに合わせて目標値を設定するといいでしょう。

フィットネス機能はの満足度は?

心拍数とGPS機能

ランニングやサイクリングに真剣に(あるいは競技として)取り組む人が、スマートウォッチに求めるのは正確なGPS機能と正確な心拍計測でしょう。

GPSの精度と心拍計測の精度のどちらかに疑念が生じてしまうと、ランニング計測している意味がなくなってしまいます。

どんなスマートウォッチでもタイムは当然正確に出ますが、距離が2〜30メートルずれるだけ、心拍数は10回違うだけでも競技用としては使用することはできません。



Amazfit GTR 2eは、このような感じでビルの多い場所だとGPSを見失ったり検知したりを繰り返すことがありました(建物以外が原因かもしれませんが)。

都心部でガッツリ使う場合は、Amazfit GTR 2eをアスリートモデルとして使用するのは少し難しいかも……と筆者個人は感じました。

ただし、ビルの少ないような場所でのサイクリングでは、きっちり途切れることなくGPS測定できました。

こうした結果からは、GPSはかなり環境に左右されそうな印象を持ちました。

一方で心拍数については概ね信頼できる数値と感じました。

計測場所さえ(例えば川沿いとか海沿いとか)開けた場所ならしっかり計測されそうです。

なおアクティビティの記録はずっとログされるので、後で見返すことができます。

これは別のAmazfitシリーズを使っても引き継がれますので、気分によってBand 5を使用したり、Bip Uシリーズを使用するのもいいかもしれません。

Apple Watchのようなアクティビティリングも◎

健康状態を良好に保つ秘訣は、軽い運動を毎日続け、長い時間座り続けて血流を悪くしないことが必要かもしれません。

Apple Watchでは、「ムーブ(消費カロリー)」「エクササイズ(運動時間)」「スタンド(1時間ごと)」の1日の目標を立て、それを毎日クリアしていくとバッジがもらえたり、ご褒美があるということで運動を継続するモチベーションを保たせます。

Amazfit GTR 2eでも同様に3つのリングがあり、「アクティビティリング(歩数or消費カロリー)」「脂肪燃焼リング(運動時間)」「スタンドリング」の3つの指標があり、そのリングを完成させるように誘ってもらえます。

まだ、パーフェクトリングを完成させた時のアニメーションや、連続してリングを完成させた時のご褒美バッジなどはありませんが、こういったちょっとした達成感が励みになるので、これからの進化に期待したいですね。

日常レベルの健康維持&運動には最適なスマートウォッチ

このように様々な機能を2週間ほど使ってみて、Amazfit GTR 2eは、健康関連の機能ではApple Watchを上回っているかも……とすら感じました。

もっともApple Watchはサードパーティー製のアプリを使うと、たくさんのトラッキングができますので単純な比較はできませんが。

ただし、健康系の機能が一つのウリで、Amazfitシリーズよりも高額な製品も目立つFitbitやGarminにも勝るとも劣らない機能が揃っているのは間違いないです。

数値が厳密に正確なものかはさておき、「ストレス」「体温」「血中酸素濃度」がこの価格帯のスマートウォッチで計測できるのは大きな魅力です。

本格的に運動に取り組む人には、やはりGarminやSUUNTOなどのスマートウォッチを選択する人が多いでしょうが、健康に関連する数値を日常生活で把握しつつ、ウォーキングやジョギングなどの日常の軽い運動をする人には、むしろAmazfit GTR 2eのような機種が向いているかも、と感じました。

毎日アクティビティリングを完成させるために10,000歩と400kcal消費を目指し(達成すると褒めてくれます)、12時間のスタンドをクリアさせる必要がある(アップルウォッチのように毎時50分にはリマインドしてくれます)ので、健康的な行動を心がけるようになるはずです。

健康面を気にしていて、これからスマートウォッチを購入しようとしている方にはかなりオススメできるモデルといえるでしょう!

あわせて読みたい

「Amazfit GTR 2e」の主要機能&着用感レビュー。コスパ最高のスマートウォッチ! 

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