Amazfitのタフネスシリーズ「Amazfit T-Rex Pro」
近年、続々と新製品を発表し急成長を遂げているスマートウォッチブランド「Amazfit」。
Counterpoint Research社が発表した最新の「Global Smartwatch Model Tracker」によると、2021年全体のスマートウォッチ世界市場で第5位にまで登りつめました。
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そのAmazfitは日本国内でもシェアを伸ばしつつあり、数々の人気モデルが登場しています。
なかでもAmazfit T-Rex Proはアウトドア&エクササイズ向けの機能に優れたタフネスウォッチの最高峰としてロングセラーになっています。
編集部調べの主要スペック表は下記になります。
■搭載スペック(編集部調べ)
上記のように日常使用する昨日からスポーツの機能まで、幅広い機能を持っているのが特徴です。
この「Amazfit T-Rex Pro」のライバルとなる製品は他社スマートウォッチの中にもたくさんありますが、一番の競合製品としてはカシオのG-SHOCKでしょうか。
■ G-STEEL スマートフォン リンク カーボンコアガード構造 GST-B300-1AJF
定価:44,000円
以下ではAmazfit T-Rex Proを2週間試用してみた印象と感想をお届けします。
Amazfit T-Rex Proの開封からインストール、外観チェック
開封と内容チェック
外箱はこのような感じでスッキリとしたデザインです。
箱を開けると、ドーンとT-Rex Proが鎮座しています。
文字盤のように見えるのは保護シールです。
箱の中には「Amazfit T-Rex Pro本体」「専用充電ケーブル」「取扱説明書」が入っています。取扱説明書にはもちろん日本語のページもあります。
もっとも、スマートフォンでの管理アプリであるZEPPアプリで使い方も説明されるので、ほとんど取扱説明書を読むことはないでしょう。
スマートフォンでの管理アプリであるZEPPアプリは取扱説明書のQRコードからも取得できますがAmazfit T-Rex Pro本体に表示されるQRコードからも取得できます。
質感チェック
ベルトの素材はシリコンでとてもしっかりした印象です。
ベルト穴の部分は別素材で補強されていて、過酷な状況で使用しても切れる心配はなさそうです。
筆者もスポーツウォッチを今までたくさん使ってきましたが、時計本体が壊れることはまったくなくても、ベルトが硬くなって切れてしまうことがたくさんありました。
柔らかさと頑丈さを兼ね備えていて、さすがMIL規格に準拠したタフネスウォッチという風格です。
ちなみにMIL規格とは、アメリカ国防総省が調達する物資に対して、過酷な環境でも問題なく利用できるように定められている品質基準が満たされている証です。
Amazfit T-Rex Proでは15種類のテストに合格しています。
おそらくほとんどの方が経験しないであろう「暑い砂漠」、「湿度の高い熱帯雨林」、「北極や南極の氷河」でも耐えることができるそうです。
裏蓋と充電ケーブル
裏蓋はこんな感じです。
複数のLEDセンサーが搭載されていて、心拍数だけでなくSPO2やストレスなども計測できるようになっています。
充電は専用のケーブルを装着して行います。
0%から100%までフル充電して約1.5時間。
ロングバッテリーなのでそんなにこまめに充電する必要もないのですが、ストレスなく充電できます。
マグネット式になっていて、誤って外れてしまうことはまずないでしょう。
時計外観の印象
肝心の時計部分ですが、正面から見るとG-SHOCKライクなスポーツウォッチのカッコよさがあります。ケースはポリカーボネートで見た目以上に軽く、重量は59.4g。
上記で紹介したG-SHOCKが82gですからその軽さがわかるのではないでしょうか。
サイズもG-SHOCKの51×50.3mmに比べ、47.7×47.7mmとやや小ぶりで、着けやすさがあります。
実際の文字盤はこのようにキレイなディスプレイです。
ディスプレイはフルカラーの1.3インチ HD AMOLEDディスプレイで、解像度は360×360ピクセルとかなりの高解像度です。
ウォッチフェイスはプリインストールのもの、ダウンロードするものを含めて約30種類あります。
デジタルのものや情報量の多いコンプリケーション型やアーティスティックなものまで幅広くラインナップされてます。
Amazfit T-Rex Proの操作はタッチスクリーンに加えて物理ボタンが4つついています。
スクリーンは強化ガラスに加えて指紋防止コーティングもされており、乱暴に扱っても傷がつきにくいようになっています。
ボタン部分は押しやすいようにギザギザがついていて、細かい部分にまで工夫が凝らされている印象です。
機能面でG-Shockに優っている点
見た目の印象としては人気のG-SHOCKと遜色ないものでしたが、それでは機能面はどうでしょうか。
G-SHOCKはもちろん安心のブランドで、いくらMIL規格15種類以上クリアといってもタフネスさではG-SHOCKに軍配が上がるでしょう。
また、ロングバッテリーに関してもメーカー発表の「最大18日間バッテリー持続」を信じたとしても充電を気にしながら使用しなくてはいけないことには変わりません。
ましてや便利な機能を使えば使うほどバッテリーの持ちは短くなってしまいますので、長期使用に対しての安心感でもG-SHOCKの方が優れていると言っていいでしょう。
ただし、Amazfit T-Rex Proには高性能スマートウォッチとしてG-SHOCKにはない機能がたくさん装備されています。Amazfit T-Rex Proでできることをご紹介します。
通知機能
スマートウォッチを一般の方が着ける最大の理由は「腕元に通知を振動で知らせてくれる」ということではないでしょうか。
電話だけでなく、メールやLINE、ツイッターやインスタグラムのDMなど、スマートフォンに届く通知を振動で教えてくれます。
スケジュールなのどのリマインダーやSlackなどのチャットアプリまでさまざまな通知が腕元に届きます。
この機能があるという一点だけを取ってもスマートウォッチを付ける理由になると思える機能であり、もちろんAmazfit T-Rex Proにも当たり前のように備わっている機能です。
ライフログ
自分自身でも気づけない体調の変化を知るために、ライフログの機能も便利です。
その中で最も自分自身が気づきにくいのは「睡眠の質」でしょうか。
Amazfit T-Rex Proに搭載されたバイオトラッキングセンサー、3軸加速度センサー、3軸ジャイロスコープセンサーといった優秀なセンサーが睡眠時の心拍や寝返りなどさまざまな面から睡眠の質を計測してくれます。
その他、生活の中での心拍数の変化や、ストレスの常時計測、血中酸素濃度の計測などまでこの一本で計測します。
G-SHOCKに代表されるスポーツウォッチとの一番の違いはここかもしれません。
運動ログ
各種センサー類とGPS機能を組み合わせた運動ログの計測もスマートウォッチの大きな魅力の一つです。
Amazfit T-Rex Proでは4つの衛星システムから2つを組み合わせて測位することができます。「GPS+GLONASS」、「GPS+BeiDou」、「GPS+Galileo」の3タイプで、自分がいる位置によって使い分けることになります。
運動ログで筆者自身がよく使うのは「ウォーキング」「ランニング」「サイクリング」の3つです。
ウォーキングは「運動」と呼ぶには軽すぎますが、自動でステップ数や距離、ルートを記録してくれるので後から見返すのに便利です。
1日12,000歩を目標に、など数値目標があると継続しやすいという効果もあります。
ランニングはスマートウォッチの運動ログの中でもっとも使われる機能でしょう。
東京の冬〜春くらいですと手袋をしたままランニングをすることになりますが、そんな時にAmazfit T-Rex Proの物理ボタンが役に立ちます。
写真のように右側には「決定ボタン」「戻るボタン」、左側には「UPボタン」「DOWNボタン」がついていて、全ての操作を物理ボタンでも行うことができます。
ランニングのログではコースを記録し、心拍数やケイデンスだけでなく、VO2MAXなどの計測も行います。
サイクリングもスマートウォッチをつけて計測していると、ちょっとした移動がトレーニングのように思えて楽しくなります。
ランニングでも同じことが言えますが、きちんと運動ログを取るためにはGPSを受信してからスタートしたほうが正確な記録を残せます。
運動メニューから当該の運動を選ぶとT-Rex ProがGPSを探します。
大体10秒前後くらいでGPS衛星をキャッチすると緑色のGOボタンに画面が変わりますのでスクリーンをタップするか決定ボタンを押してスタートします。
Amazfitシリーズと、パートナー企業であるXiaomiのスマートウォッチで使われる指標で「PAI」(パイ=Personal Activity Intelligence )という数値があります。
「PAI」は、スマートウォッチ着用者の性別、年齢、身長、体重や、測定した心拍数をもとに計測される数値で、スマートウォッチが利用者個人にパーソナライズされた目標設定をして、その数値が1週間で100をキープすることを当面のゴールとします。
PAIについてはAmazfitのホームページで下記のように紹介されています。
ノルウェー科学技術大学医学部のUlrik Wisloff教授の主導で35年以上、23万人以上の参加者で実施されたHUNT Fitness Studyによると、PAI値を100以上に維持した人は高血圧、心臓疾患、2型糖尿病のリスクが低いことが明らかになっています。
PAIについては過去の下記記事も参照を。
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バッテリーの持ちは?
2週間ほど使用した印象ですが、バッテリーはメーカー発表ほどではない印象です。
メーカーの資料では
標準的な使用: 最長 18 日間
ハードな使用: 最長 9 日間
GPS連続稼働時間: 最大 40 時間
となっていますが、筆者は3日連続使用でバッテリーがゼロになりました。もっとも、休日で運動をたくさんしたためにGPS稼働時間が長かったこともあり、GPSの使いすぎだったかもしれませんが。
ただし、アップルウォッチのように毎日ルーティーンで充電すればいいだけですので、「バッテリーは3日しかもたない」と考えて生活していれば何の問題もなさそうです。
価格とまとめ
ここまで紹介してまいりましたAmazfit T-Rex Proですが、価格は税込28,800円です。
「スマートウォッチ」の中で比較していくと同等のものや、もしかしたらもっとコストパフォーマンスの良い商品もあるかもしれません。
ただ、このタフネスウォッチの見た目と、最新の高性能の組み合わせでいうと現状では唯一無二の商品であるといえるでしょう。
ぜひ新生活の一歩を踏み出すための一本として検討してみてください。
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対象店舗:Amazfit公式オンラインストア
URL(23日に公開):https://www.amazfit.jp/blogs/pickup/campaign-2022-spring
●ライター 杉本陽介
スポーツ好きアラフィフ男子。常にスマートウォッチを両腕に着け、1日12,000歩を目標にしている。
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