検索
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. Apple Watchの多機能性はランニングコーチの強い味方

Apple Watchの多機能性はランニングコーチの強い味方

NEWS

公開日: 最終更新日:

私はアメリカの高校でクロスカントリー部のヘッドコーチ(監督)をしていて、今年で6年目になります。ヘッドと言っても、私以外には今年からアシスタントがひとり入っただけで、それまではずっと私ひとりでやってきました。

クロスカントリーと言えば、日本ではスキーの方が有名かもしれませんが、アメリカでは野山を走る長距離走レースのことを指します。概どの高校や大学で行われているメジャーな部活動です。

クロスカントリーのシーズンは秋に、陸上競技のシーズンは春にありますので、真剣な長距離走ランナーはその両方を行うことが普通です。オリンピックでアメリカを代表するマラソンランナーは、ほぼ例外なく高校クロスカントリー部の経験者です。

一緒に走るだけでは済まないコーチの役割


とは言っても、私が指導する高校のチームは最弱と呼んでもいいレベルです。ユダヤ教による一貫教育と進学率の高さを売りにした私立学校で、要するにスポーツには全然熱心ではないのです。生徒数も少なく、我がクロスカントリー部の人数は20〜30人ほど。周辺の公立高校では同じ部が100〜200人ほどのランナーを抱えていますので、その規模の違いが分かってもらえるでしょう。

その弱小クロスカントリー部を率いるうえで、ヘッドコーチとしての私の指導方針は極めてシンプルです。練習では生徒たちと同じ距離を走る。それだけです。

練習の大部分は学校の外を走ることです。その日の目的がスピードを重視するか、あるいはスタミナを重視するかで、走るコースを毎回変えます。生徒たちが飽きないように、という配慮もあります。生徒のレベルによって、走る距離も変えますが、私はそのなかで一番長い距離を走るグループに入ります。

生徒たちと一緒に走ることで、彼らの走力やフォームを確認して、必要に応じてアドバイスを送ることができます。しかし、それよりは、むしろお守り役であり監視役であることの比重が大きいかもしれません。怪我をする生徒もいますし、迷子になる生徒もいますし、なかにはサボる生徒もいるからです。

スマホを持たずに走ることができる有難さ

昨年までは、私だけはスマホを持って走っていました。安全のため生徒たちにはスマホ携行は禁止しています。走りながら音楽を聴きたがる生徒は多いのですが、ヘッドフォンを着用して外を走ると、背後からの自転車や車に気がつかないこともあり、とても危険なのです。それだけではなく、ちょっと目を離すと、電話やテキストやSNSをやり始める生徒が必ずいます。そのため、スマホは置いて走れと、これだけは厳しく、そしてしつこく言い聞かせています。

私だけがスマホを携行するのは、ランニングのペースや距離を測ることはもちろんですが、緊急事の連絡手段がどうしても必要だからです。幸い、今までに重大な事故や怪我はありませんが、それでも学校関係者や保護者に緊急連絡を入れなくてはならない局面が何回かありました。電話もテキストもメールもできるApple Watchがあれば、そのようなときにも対応することができます。


レースでは自転車で先導ペーサーを務めることもある。後ろにいるのは先頭ランナー

それ以外にも、私がコーチングのために利用しているスマホの機能はいくつかあります。初めて走るレースではGPS地図を使ってコースを把握します。コンパス機能を使うこともあります。タイマーアプリを使って、様々なインターバルトレーニング(例:2分走って1分休み、1分ごとにダッシュ走、など)の設定をします。急な雨や雷に備えて天気を確認します。気温によってはトレーニング内容を変更することもあります。

今年からスマホを携行する代わりにApple Watchを手首に巻いて走っています。それだけで上に挙げたことをすべてできてしまうのですから、Apple Watchの多機能性はランニングコーチの強い味方です。

今のところ、スマホでできてApple Watchでできないのは、生徒たちの写真を撮ることくらいでしょうか。あとこれは滅多にやらなかったことですが、疲れてペースが落ちた生徒を追い抜くときに、最大音量でロッキーのテーマを流して、笑いをとることができなくなりました。Apple Watchで音楽を再生するときはヘッドフォン接続が必要になるからです。私だけが盛り上がっても仕方ありません。

高校生は日々成長します。シーズンの初めには私についてこられなかった生徒が、数か月後には私に背中を見せて走るようになります。そうなると、彼らに混じって走るときには、スマホを手に持つことも、スマホを入れたポーチを腰に巻くことも、つらくなります。

生徒たちと一緒に走れなくなった時がコーチを辞める時だと考えてきましたが、Apple Watchのおかげでその日を少し遅らせることができそうです。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

あわせて読みたい


Apple Watchの定番ランアプリ7点のレビュー&極私的ランキング


Apple Watchは水泳練習の良きパートナーになれる。水泳で徹底使用レポート

ランニング×スマートウォッチ 完全ガイド

 はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、 記事の探し方ガイド から目的別に読めます。

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. 「どのスマートウォッチが一番正確?」睡眠・心拍・歩数・VO2 Maxを指標別に比較した最新研究まとめ

  2. WHOOPが火をつけた革命――スマートウォッチの「画面なし」モデル流行の源流とは

  3. Googleの画面なしFitbitバンド、製品名は「Fitbit Air」か。サブスクは「Google Health」に刷新の可能性

  4. Google Pixel Watch歴代モデル実機レビューまとめ|初代から最新Pixel Watch 4まで進化を徹底比較

  5. AnkerのBluetoothスピーカー3製品がリコール対象に|充電式スピーカーで火災事故、消費者庁が公表【2026年4月】

  6. Google Pixel Watch 4を徹底解説!レビュー・サイズ選び・健康管理機能まとめ

  7. ロンドンマラソン2026優勝者が着けていたのはGarminの格安入門モデル|世界記録ランナーのウォッチ事情

  8. 【レビュー】Amazfit T-Rex Ultra 2|直径51mm・最大30日バッテリー・64GBストレージを備えたタフネス最上位機をじっくり試した

  9. Apple Watch × iPhone・Mac連携ワザまとめ|ロック解除からナビ、決済まで使いこなす

  10. ファーウェイ、ダイヤモンドをあしらった最高級スマートウォッチ「Huawei Watch Ultimate Design Diamond Edition」を中国で発表へ

   

NEW CONTENTS

  1. ガジェットらしさを抑えたベージュの佇まい。Life on Productsから4ポートGaN「USB急速充電器 USB PD(パワーデリバリー)対応 67W」が4月27日発売

  2. SOXAI RING 2の中古・未使用品がイオシスに入荷|16,800円〜23,800円でカラー・サイズが豊富に揃う

  3. Stravaの2025年レポートが示す「ウェアラブルの今」|Apple Watchが1位、Z世代の最大投資先にも

  4. ロンドンマラソン2026優勝者が着けていたのはGarminの格安入門モデル|世界記録ランナーのウォッチ事情

  5. 【楽天1位の人気スマートウォッチが再入荷】DOOGEE AnyWise W1 Lite|限定100台・先着8,900円で再販開始

  6. Apple Watchに「日光下の時間」が自動記録されている——知られていない健康トラッキング機能の使い方

  7. DeNA×GO×GOドライブのAI勉強会資料が無料公開中|100本超えのスライドアーカイブを紹介

  8. 「watchOS 26.5 Developer Beta 4」が公開、正式版リリースに向けた最終調整段階へ

  9. Apple、Ultraブランドを拡大へ|iPhone UltraとMacBook Ultraが今後登場か?

  10. Apple Watchが小児の不整脈検出でパッチ型モニターを上回る、Heart Rhythm 2026で研究発表