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Apple Watchの買い替え時は3~5年? バッテリー劣化やOSサポート終了との関係を解説

一度購入して利用をはじめると、その便利さに魅了されて、手放せなくなる人も多いApple Watch。

そして2年、3年、4年と使っていると、「そろそろ買い替えどきなのかな」と考える人も増えてくるでしょう。

そこで本記事では、「Apple Watchの買い替えは何年周期が理想なのか」を考察。

スマートウォッチライフ編集部には、今もSeries 5~10までのApple Watchが複数あるので、そのバッテリー劣化具合や使用感の変化なども紹介していきます。

判断基準はバッテリー劣化、OSサポート終了、使用感の悪化など

Apple Watchを「そろそろ買い替えたほうがいいかな」という判断基準になるのは、以下のようなポイントでしょうか。

・バッテリーの劣化

・OSサポートの終了

・使用感の悪化(操作の反応が悪くなった、非対応のアプリが増えた、画面が傷ついた等)

・圧倒的な新機能やカッコよさを持った新モデルの登場

こうしたポイントは、iPhoneの買い替えなどと似ている部分もあるかもしれませんね。

以下、順を追って解説していきましょう。

バッテリーは使えば必ず劣化する

まずはバッテリーの劣化について。

なお後述のように、Apple Watchではバッテリーの劣化状況を画面上で確認できます。

Apple公式サイトの記述を確認すると、Apple Watchに使用されているのはリチウムイオンバッテリー。

リチウムイオンバッテリーは旧世代のバッテリー技術と比べて、「より速く充電でき」「より長持ちする」「しかも軽い」という特徴を持っているとのこと。

一方で「充電式バッテリーはすべて消耗品で、化学的経年劣化が進むにつれて性能が低下します」との記述もあります。

そして化学的経年劣化が進むと、充電可能な容量が低下。

筆者のApple Watchには容量が購入時の80%以下に落ち込んで、夕方頃には充電が切れてしまう……というモデルもありました。

これだけで相当なストレスになるので、バッテリーの劣化は買い替えの大きな理由になります。

さらに劣化が進むと、バッテリーの最大瞬時給電能力 (ピーク電力)が低下し、正常な動作に支障をきたす恐れも出てくるとのこと。

バッテリーの劣化が進んだデバイスは、突然シャットダウンする(いわゆる「電源が落ちる」)ことも出てきます。

なのでバッテリーが劣化したら、買い替えや交換が必要になるわけです。

現在のバッテリー交換費用は1万5800円が基本

そうやってバッテリーが劣化したら、買い替えるという選択肢以外に「バッテリーを交換する」という選択肢もあります。

バッテリー交換に必要な費用は、こちらの公式ページでモデル名を入れると見積もりが出てきますが、今は15,800 円が基本料金のようです(Series 3だと12,800円と表示されたものもあり、機種や状況により金額は変動すると予測されます)。

なおAppleCare+ にはバッテリーサービス保証が付いてくるため、AppleCare+ に加入中で、製品のバッテリー蓄電容量が本来の 80% 未満に低下している場合は、無償でバッテリーサービスを受けられます。

筆者はバッテリー交換の経験はないですが、交換を依頼すると本体がまるごと新品になって返ってくるケースもあるようです。

なお修理の依頼は「Appleサポート」のアプリで、「マイデバイス」から修理をしたいデバイスを選び、「電源/バッテリー/充電」の項目から修理依頼や店舗の来店予約ができます。

修理の方法には持ち込み、配送、サポートからの問い合わせでの相談と3つの種類があり、「Appleサポート」のアプリほか、上で紹介した見積もりページからも依頼が可能です。

「Appleサポート」のアプリはダウンロードしていない人もいると思うので、ダウンロードしておきましょう!

1万5000円程度でバッテリーが新品に生まれ変わるのはお得に感じますが、4年ほど使ったSeries 5のバッテリー交換に1万5000円をかけるなら、あと2万円出してSEを買っても良い気もします。

このあたりは悩ましい決断になりそうです。

3台のApple Watchのバッテリーの劣化具合をチェック!

ではスマートウォッチライフ編集部にあるApple Watchは、どのくらいバッテリーが劣化しているのか確認してみます。

まずは2019年に購入したApple Watch Series 5(NIKEのGPS+Cellularモデル、アルミケース)を確認してみました。

使用状況としては、2022年途中まで3年ほど毎日のように使い(ワークアウトも頻繁に使用&睡眠計測も実施)、その後は買い替えに伴い、未使用で放置されていた状態です。

バッテリーの現在の最大容量は設定→バッテリー→バッテリーの状態で確認できるのですが、2025年9月現在は77%。

つまりフル充電しても77%の容量しか使えていないということ。

実際に2022年に使用をやめる直前は、1日バッテリーが持たないことが増えていました。

Apple Watch上では「容量が著しく低下している状態」と表示され、先述の80%の目安を下回っていたため、修理オプションサービスの使用が推奨されました。

つまり、修理でバッテリーを交換するか、買い替えるかのタイミングというわけですね。

3~4年ガシガシ使うと、これだけバッテリーが劣化するんですね……。

Series 7でも14%の劣化

一方で2021年購入のSeries 7(アルミのGPSのモデル)はどうでしょうか。

こちらは1年ほどガシガシ使った後は、ときどき使う程度の状態です。

バッテリーの最大容量は86%。こちらもけっこう減っていました。

今すぐ買い換えや交換は必要ないですが、このペースだと3年経つと交換目安の80%を下回ってくるかもしれないですね。

Ultraは脅威の無傷状態!?

ちなみに2022年購入のApple Watch Ultraはというと、なんと1年経っても100%。

1年の8割以上は毎日着用していたはずですが、なぜか1%も劣化していませんでした(そんなことある!?)。

こちらはバッテリー劣化の理由での買い替えは当分不要そうですね。

ちなみに常時表示ではないSEもバッテリーの劣化は遅い……という意見もあります。

実は最近のモデルはバッテリー劣化が遅くなっている!

上のUltraのバッテリー劣化が遅すぎるので調べてみると面白いことがわかりました。

Apple WatchではwatchOS 7以降から「最適化されたバッテリー充電」が搭載され、ユーザーの充電習慣を学習して80%までで充電を一時停止し、必要なタイミングで100%に仕上げる仕組みがあります。

さらに新しいモデルでは「充電上限の最適化」も導入され、その日の使い方に応じて充電上限を調整。

これにより満充電状態での放置や発熱を避け、バッテリー劣化を抑えて寿命を延ばすことができます。

なのでバッテリー劣化に伴う買い替えは、今後は必要なタイミングが先になっていきそうです!

OSサポートの終了はいつか?

次はOSのサポート終了リスクについて解説します。

2025年現在の最新OSはwatchOS 26です。対応モデルは以下の通りです。

・Apple Watch SE(第2世代)
・Apple Watch Series 6
・Apple Watch Series 7
・Apple Watch Series 8
・Apple Watch Series 9
・Apple Watch Series 10
・Apple Watch Ultra
・Apple Watch Ultra 2

つまり、Series 5以前や初代SEなどはすでに非対応となっており、最新のOSにはアップデートできなくなっています。

Apple Watch Series 5は2019年発売でしたが、2025年秋のwatchOS 26登場時点でサポート外となりました。これは発売から約6年でOSのサポート切れになった計算です。

最新OSにアップデートできなくても、そのまま使用することは可能です。しかし、新しいアプリや機能が使えなかったり、セキュリティ面で不安が出てきたりと、徐々に使用感が悪化するリスクがあります。

過去モデルを振り返っても、Apple Watchは発売からおおよそ5~6年でOSのサポートが終了してきました。そのため、バッテリー交換などで延命できても、いずれはOSサポート切れが訪れることを想定しておく必要があります。

このため、Apple Watchを長く快適に使いたい人は、サポート切れを見越して早めに買い替えを検討するのも賢い選択といえるでしょう。

使用感の悪化(操作の反応が悪くなった、画面が傷ついた等)

また4年、5年、6年とApple Watchを使用していると、バッテリーの劣化以外にも、段々と使用感が悪くなっていきます。

OSはアップデートされ、新しい機能や新しいアプリが次々と登場するなかで、Apple Watchの性能は変わらないわけですから、動作がモサモサしてくることもあるでしょう。

新しいアプリは上手く動かなかったりするケースも出てきます。

こうしたトラブルは古いiPhoneやiPad、またPCを使っていてもよく起こることだと思います。

また、新しいチップを搭載して高速化した最新のApple Watchと比較すると、画面の解像度や操作の快適さにも目に見える差が出てくるはずです。

そうした最新の機種を見ると「これは使い勝手が良くなりそうで欲しいなぁ」という気持ちが自然と湧いてくるはずで、そんな時期は買い替え時のサインかも知れません。

また何年も使っていれば、画面にも小さな傷が複数できているのが普通。

大きなキズもできていれば、「そろそろ買い替えたいなぁ」という気持ちになるでしょう。

魅力的な新モデルの登場

また自分の使っているApple Watchは問題なく使えていても、圧倒的な新機能を持ったApple Watchの新作が登場したら、「今のタイミングで買い替えたい……!」という人は出てくるでしょう。

2022年に「Apple Watch Ultra」が登場したときなどは、早いタイミングで買い替えた人もいるかと思います。

また2023年のSeries 9ではアルミケースの新色として「ピンク」が登場しましたが、「欲しい色のケースが登場したから」という理由で買い替える人もいるかと思います。

予算面で問題なければ「欲しいと思ったときが買い替えどき」なので、どんどん買い替えましょう!

買い替え時は2~5年か?

このように、Apple Watchは長く使っていればバッテリーの劣化などを中心に、使用感が悪化していきます。

バッテリーの劣化具合はその人の使い方やモデルにより変わってくるでしょうし、一概に「○年で買い替えるべき!」とはいえません。

ただ、バッテリーの劣化やOSサポート終了の時期を考えると、Apple Watchは長く使える人でも5年程度。

バッテリーの劣化が早く、それに不快感を感じる人なら、2~3年で買い替えというケースもあるでしょう。

みなさんもバッテリー劣化などを確認しながら、買い替えのタイミングを探っていきましょう!

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●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!

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