Apple Watch Ultra 3をしばらく日常で使い込んでみて、まず強烈に感じたのは「これは本当に腕につけっぱなしで生活できる時計だ」という圧倒的な安心感でした。
アウトドアやダイビング向けの“プロスペックモデル”というイメージが先行しがちですが、実際に通勤・仕事・家事・ワークアウトまで毎日フル活用すると、むしろ普通の日常生活でこそUltra 3の良さが際立つことが分かってきます。
特にバッテリー性能は衝撃的でした。公式仕様では最大42時間ですが、通知・Suica・地図・ワークアウト・睡眠計測などを毎日行っても、それ以上の“体感”を感じられます。充電を忘れて翌日もそのまま使い切れた日が何度もあり、「Apple Watchでこんなに充電から解放されるのか」と驚くほどです。
この安心感は、旅行やアウトドアに出かけた時にさらに強く実感しました。登山で丸一日GPSを使ってもバッテリーが余り、充電設備が限られる山小屋やキャンプ場でも問題なし。長距離移動の旅行でも、モバイルバッテリーを気にせず楽しめたのはUltraならではだと感じます。
この記事では、そんなUltra 3を数週間使い続けた“実使用レビュー”として、機能の違い・Series 11やSE 3との比較を踏まえながら分かりやすく解説していきます。
バッテリー性能はシリーズで最強。体感では公式以上に長く使える

充電をし忘れた日の翌日でも半分以上バッテリーが残っている日もあった
Ultra 3のバッテリーは公式で最大42時間、低電力モードで最大72時間。数値上でもシリーズ最強ですが、実際に使った印象は「数字以上に持つ」というものでした。
朝100%で出発し、
・通知を随時確認
・Suicaで移動
・マップでナビ
・ワークアウト計測
・Siri操作
・睡眠計測
とフル活用しても、翌日の夕方までバッテリーが残っていることが何度もありました。
過去のApple WatchやSE 3では絶対にできなかった“持ち越し運用”が自然とできるレベルです。
さらに、旅行やアウトドアでも圧倒的に強いのがApple Watch Ultra 3です。
登山で心拍数や高度を丸一日追跡しても20〜30%残っていたり、充電設備の乏しいキャンプ場でも全く不安を感じませんでした。ヤマレコなどの登山地図アプリを起動して長時間位置情報を取り続けても、バッテリー残量にまだ余裕がある感覚で、山行中に「残り何%だろう」と不安になる場面がかなり減ります。

ヤマレコの地図も大画面で非常に見やすい
バッテリーの心配を手放せるのは、Ultraシリーズならではの価値だと実感します。
高速充電にも対応しており、
・15分で約12時間分を回復
・5分で睡眠計測分を確保
と、出かける前の“ちょい充電”でも十分な安心感が得られます。
大画面&高輝度で「情報が一瞬で読める」日常の快適さが段違い

Ultra 3の49mmディスプレイは、シリーズ最大の表示領域を持ちます。
最大輝度3,000ニトという圧倒的な明るさで、屋外の強烈な日差しでも画面がはっきり読めるのが特徴です。
実際に使っていて便利だと感じた場面は多く、
・地図アプリの曲がるポイントが一瞬で分かる
・LINEやメールの本文が読みやすい
・ワークアウト中の心拍・ペースが見やすい
・天気・カレンダー・タスクなどの複数情報を同時にチェックできる
と、多くのシーンで“情報が目に飛び込んでくる”快適さがあります。
大画面ならではのメリットとして、コンプリケーションをふんだんに配置したウォッチフェイスでも情報がゴチャつかず、きちんと「読める」「押せる」点も大きいです。Ultra 3ではコンプリケーションを6個や7個配置したフェイスでも、
・カレンダーや予定
・気温や降水確率
・心拍やアクティビティリング
・よく使うアプリやショートカット
といった情報を一画面で一望でき、その上でタップもしやすく、誤操作がかなり減りました。

「とにかくたくさん情報を盛り込みたい派」には、Ultra 3の画面サイズは相性抜群です。
また、ヤマレコなどの登山地図もUltra 3の画面だと本当に鮮明で、等高線やルートがきちんと読み取れます。山の稜線や分岐がパッと見で把握できるので、登山中に立ち止まって地図を確認する時間も短くなり、ストレスが大きく減りました。
Suica・決済・Siriが高速化。日常の操作がスムーズに

Ultra 3は他のApple Watchと同様、Apple Payに対応しており、Suica・PASMO・クレジット決済をストレスなく利用できます。
またSiriも反応が非常に速く、
「会議を9時にリマインド」
「5分タイマー」
「今日の予定は?」
といった操作がサッと終わります。
スピーカーも大音量なので、屋外でも聞き返しが少なく、旅行中の乗り換え案内の読み上げも聞き取りやすいのが便利でした。
アクションボタンで“よく使う操作”に一発アクセス

Ultra 3ならではのポイントが、左側にある物理ボタン「アクションボタン」です。標準設定ではワークアウトの起動になっており、ボタン一発でランニングやウォーキングをすぐに開始できます。
ただ、このボタンの真価は自分好みにカスタマイズできることにあります。ワークアウトだけでなく、
・ボイスメモの録音開始
・翻訳アプリの起動
・ショートカットの実行
・Shazamで周囲の音楽を認識
といった機能を割り当てることも可能です。

もともとはアウトドアアクティビティ向けに用意されたボタンですが、日常の使い方に合わせてカスタマイズすると一気に“仕事用の相棒”にも変わります。
たとえば、取材メモをよく取る人ならアクションボタンをボイスメモに設定しておけば、腕時計のボタン一つで録音を開始可能。音楽好きならShazamを割り当てておけば、街中で気になった曲を逃さずチェックできます。アクションボタンのおかげで「よく使う一手」がワンタッチになるのは、Ultra 3ならではの快適さです。
Ultra 3はアウトドアでガシガシ使う人向けのモデルでありつつ、日常使用でも他のApple Watch同様の快適さがあり、さらにアクションボタンのおかげで“もう一段階上のショートカット性”を手に入れたモデルなのです。
Ultra 3は健康計測がフル装備。SE 3では使えない機能が多数

Ultra 3は、Apple Watchシリーズの中で最も健康・運動センサーが豊富なモデルです。Series 11と同じく、
・心電図
・血中酸素
・皮膚温
・水深計
などに対応し、SE 3には搭載されていない高度な計測が行えます。
睡眠計測では血中酸素等の変化から体調の微妙な変化に気づけたり、旅行中の長距離歩行や登山でも心拍と運動量を正確に記録してくれたりと、“自分のコンディションが可視化される感覚”が非常に便利でした。
耐久性はシリーズ最強。日常で“雑に扱える”安心感

Ultra 3はチタニウムケース+サファイアクリスタルガラスの最強コンビで、耐久性能はシリーズでトップ。
防水は100m(ダイビング40m対応)、防塵はIP6Xと、日常のどんなシーンでも頼れる構造です。
実際、
・部屋の掃除中や洗い物で、腕が金属や壁にぶつかる
・キャンプで土や水がつく
・子どもに腕を引っ張られる
といった場面でも傷の心配がほぼなく、「外す」という選択肢を考える必要がありません。アウトドア志向の人だけでなく、普段の生活で時計を気にしたくない人にとっても大きなメリットです。
3モデルを比較:Ultra 3・Series 11・SE 3の違い
| モデル | Ultra 3 | Series 11 | SE 3 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 129,800円〜 | 64,800円〜 | 37,800円〜 |
| ケース素材 | チタニウム(サファイアガラス) | アルミ/ステンレス(モデルにより変更) | アルミニウム |
| ディスプレイ | 49mm 最大3,000ニト | 41mm/46mm 最大2,000ニト | 40mm/44mm 最大1,000ニト |
| バッテリー | 最大42時間(低電力72時間) | 最大24時間 | 最大18時間 |
| 心電図(ECG) | 対応 | 対応 | 非対応 |
| 血中酸素(SpO2) | 対応 | 対応 | 非対応 |
| 防水性能 | 100m耐水(ダイビング40mまで) | 50m耐水 | 50m耐水 |
| 耐久性 | シリーズ最高耐久(MIL規格準拠) | 通常耐久 | 通常耐久 |
| 衛星経由SOS | 対応 | 非対応 | 非対応 |
こうして比べると、Ultra 3は価格こそ最も高いものの、バッテリー・耐久性・画面・健康センサー・防水性能すべてが「シリーズ最上位仕様」で、Series 11やSE 3と明確に棲み分けられていることが分かります。
Ultra 3の弱点:大きさと価格はしっかり考慮したい

Ultra 3には確かなメリットが多い一方で、デメリットも存在します。
・本体が大きく、服によっては邪魔に感じる
49mmのケースは視認性の高さにつながる一方、袖口の細い服では引っかかったり、寝る時にやや存在感を感じたりすることがあります。重量もアルミモデルより重いため、腕の細い人は最初だけ慣れが必要です。
・シリーズで最も高価なモデル
公式の税込価格帯を整理すると、Apple Watch Ultra 3は129,800円〜(GPS + Cellularモデル)、Series 11は64,800円〜(GPSモデル)、SE 3は37,800円〜となっています。3モデルの中でUltra 3だけが10万円台に乗る価格帯で、「エントリーのSE 3が3万円台」「標準フラッグシップのSeries 11が6万円台」「最上位のUltra 3が10万円台後半」という明確な住み分けです。
Ultra 3はApple Watchの中でも最上級に高価です。ただし、耐久性やバッテリー性能が非常に高く、長期的に使い倒せるため、“長い目で見ると最もコスパが良い”と感じる場面も少なくありません。
まとめ:Ultra 3は“日常での安心感”を極めたApple Watchの完成形

数週間使ってみて分かった結論は、Ultra 3はアウトドア向けというよりも「毎日を快適にする道具の最終形」だということ。
・公式以上に長く感じるバッテリー
・旅行や登山でも充電の不安ゼロ
・通知・地図・運動データが圧倒的に見やすい大画面
・SuicaやSiriが高速で日常動作が効率化
・標準モデルでは使えない健康計測がフル装備
・タフすぎるほどの耐久性で“つけっぱなし生活”が可能
・アクションボタンと多コンプリケーションの組み合わせで“情報と操作のハブ”になってくれる
・デメリットは大きさと価格だが、それ以上の価値がある
「充電を気にせず使いたい」「Apple Watchを生活の中心ツールにしたい」「壊れない安心感を重視したい」――そんな人にとって、Ultra 3は間違いなく最強の選択肢になります。
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